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取付ブログ

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新・お客様の質問にお答えして 第24話

2022-06-11
お客様の質問にお答えしても前シリーズが20話を前に終わったのが、新シリーズは遂に24話を迎えました。



今回は最近お客様から週に1・2回は頂く、多くの方が思われている事の真相についてお話したいと思います。



まず1つ目は、以前からお付き合いのあるリピーターのお客様から
「何だか前の車よりも音が良くなっている。何をしたらこうなるの?」という言葉をよく頂いています。



サウンドピュアディオは2年前から音質が上がって来たというよりも、
メーカーの純正装着のオーディオに制約が多くなり過ぎて、
これまでと同じ内容の取付だと明らかに音が劣化してしまい、
具体的な例を挙げればカローラ・フィールダーのオーディオレス車から
カローラ・ツーリングのディスプレイオーディオ付き車に、
同じスピーカーを取り付けても同じ音がしないというクレームを数件頂きました。



そこでこれまでのピュアコンのままではお客様に納得して頂けないと5つの改善を致しました。



まず1つ目にディスプレイオーディオ付きのお客様には
ノーマルタイプの4ピース構成のノーマルピュアコンの24000円の物は販売せずに、
28000円のRRコンと呼ばれる物を使って頂くという部分で、差額は4000円ですが、
最初は中のアッテネーター部分のパーツを4000円分ほど高い物を使う所から始まり、
それに加えて2桁の中のコンデンサの表記を測定レベルを10倍上げて3桁表記として、
より細かいセッティングが出来る様に改善しました。



2つ目にピュアコンの中の組み立てが、スピーカーに直列に繋がる部分は比較的に
音質に影響が少ないので社員が製作していて、入出力のオスメスギボシの取付も社員に任せていたのを
全て井川が一人で行う様にしました。



ほんのわずかな改良ですが、精度の10倍アップと並列部分の製作と、末端のギボシ12か所の改善で、
3つ合わせるとかなりの差になりました。



それに加えて内部のコンデンサのハンダ付け時のクリップ数が過去は2個だったのが
8個10個と増えて来て、今は付けられるだけ付ける様にして、
内部のフィルムに与える影響を最小限に防いで高音質化を図ったのが4つ目の改善です。



これが簡単そうに見えて実は大変で、クリップを10本以上付けて外してが左右で2回で、
プラス内部に組んで他のパーツと繋ぐ時にもう2回クリップの付け外しで、
右肩が凝るので最近は左手でクリップの付け外しが出来る様になりました。



そのコンデンサは仕入れてから全てを高度な測定を行い、
JU60用の4桁表記のピュアコンを作るためにストックして、
JU60用で希望の値が取れなかった物でもベーシック用では十分に高性能で、
こちらからのおこぼれをベーシック用に使えばベーシックの音質がアップするので、
JU60が大量に出ればこの棚が充実して、
JU60の音もベーシックの音も良くなるというのが5つ目の改善です。



6つ目の改善はこれまで工場で一度機械巻したコイルを徐々にほどいていって、
必要なインダクタンス値になったらそこで縛って製品化するという部分を、
ベーシックパッケージで必要になる巻き数の少ないコイルを一から手作業でしっかりと巻き上げるという
手法を取ったという部分です。



空のボビンを特注で作って、巻き数の少ない分上質な銅線を使って、1周づつむらなくきつく巻いて行って、
同じインダクタンス値でもQが高いコイルを使う事で、より透明感のある音を再生させる事が出来ました。



これがトヨタのディスプレイオーディオ対策の6つの改善で、
ディスプレイオーディオ以外のお車にも効果があり、価格はRRコンの4000円プラスの物に対してですが、
内容からしたら4000円アップどころの話ではありません。



ノーマルのピュアコンが2桁表記で3種類から選ぶのが、RRコンでは3桁表記でこれだけの中から選べて、
1部の値は4桁で表記しているものの混じっています。



これはディスプレイオーディオ車が出る前からですが、
年々ミッドの上限周波数を決めるコイルは種類が増えていて、常に在庫を切らさない様にしているので、
在庫リスクは増えて来ていますが、逆にこれだけ多くの種類が必要という事は、
固定の値のコイルとコンデンサを使っているネットワーク付きの市販のスピーカーでは
対応出来ない車種が増えているという事で、カーオーディオも過去にこれで上手く行っていたが
通用しない時代に入っています。



トヨタRAV4 カーオーディオの音質アップ

2022-06-10
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、トヨタのRAV4です。



カロッツェリアの大画面ディスプレイオーディオとトレードインスピーカーが付いた状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、前後のドアの防振と、フロントスピーカーの交換を行いました。



まずはドアの内張を外してトレードインスピーカーを取り外します。



メーカー製のインナーバッフルがレインガードらしき物が無いのでひょっとしてと思っていたら・・



やはり濡れた部分が腐食しかけていました。



パッシブネットワークはスポンジに包んで内張と鉄板の間に挟んであって、
これはグローブボックス下に置いているピュアコンに当たる部分です。



ちなみに今回使ったピュアコンは、SSFのオプション付きで6ピース構成で、
白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物で、比重が高くて厚いMDF板を使用しているのは、
ピンクのコイルとブラックボックス内のコイルから出る微弱振動をここに逃がすためと、
車体の鉄板から少しでも距離をおいてコイルが理想的に動作させるためなので、
鉄板にネットワークをくっつけるのは絶対に良い音が出るはずがありません。



ドアスピーカーはJBLの16・5センチの物に交換して、
ダッシュのツイーターグリルの上にスタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25を取り付けて、
シンプルながらスタジオ的な音が鳴るフロントの2WAYにしました。



ドアの防振は前後のベーシック防振と・・



内張り4枚のセメントコーティングに加えて・・



インナーパネルの樹脂には金属シートを貼り付けて、
フロント3層のリア2層の音質・静粛性・断熱性を上げたオーディオ以外にも効果がある施工を行っています。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
まずはディスプレイオーディオにかかっている音を造作する機能を全てオフにして・・



31バンドで0・5デジベルステップのイコライザーを動かして音を調整しました。



これまでメーカー推奨のかなりどぎつい音を聴かれていたので、
いきなりスタジオレベルに合わせると物足りなく感じられるかも知れないので、
コンサートホールのPAの音に少し寄せてセッティングして出庫させて頂きました。



お客様に「どうして当店に来店されたのですか?」とお聞きしたところ、
会社にサウンドピュアディオで取付されている方がおられて、その評判を聞いて来店されたという事でした。



ホンダ・ヴェゼル カーオーディオの音質アップ 前編

2022-06-09
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのヴェゼルです。



この前にヴェゼルの作業が3台連続してありましたが、全てシステムだったのが、
こちらは新車に1から取付です。



ホンダ純正のナビオーディオ付きで入庫していますが、撮影しようと思ったら既にバラバラになっていました。



ダッシュをマスキングしてJU60用のワイドスタンドの型取りを行って・



ドア4枚の外板裏にベーシック防振を行って、低い響きの部分に3種類の共振点の違う防振材を
貼り合わせて・・



カーン!という高い響きの中心には防振メタルを貼ります。



前後のドア4枚にセメントコーティングの施工を行って、乾燥するのを待ちます。



乾燥したらフロント2枚にはアウターバッフルの施工を行います。



またフロントドアには金属シートを重ねて貼り合わせて、切り口に全てシリコンでコーキングして、
将来剥がれを起こさない様にしてあります。



一般的にはブチルゴムと金属の合わせのシートを広く貼る防振が当たり前になっていますが、
ピュアディオではブチルゴムの鈍い響きが低音に乗って量が増えるのを良しとしておらず、
低音の響きがおかしいだけでなく、倍音成分が発生して中音域に被ってその音域もおかしくなるので、
ブチルゴムは外板裏に最低限の量を使うという考えです。



今回もスピーカーケーブルはピュアディオの最高級のPMBを使用して、
一度ラインナップから消えた商品ながら、再発売するほどの人気です。



欠点は値段の割に見た目がパッとしないぐらいでしょうか。



後から発売した下のグレードのSKY3の見た目を豪華にしたので、もう売れないだろうと思ったところに、
再発売を望む声が多くて復活しました。



作業はまだまだ続いて、これより先は後編でお届け致します。



スズキ・ソリオ スピーカーの音質アップ

2022-06-08
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、スズキのソリオ・バンテットです。



アルパインのビッグXを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。



まずはドアの内張と防水シートを外して、何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせて、
ドアの残響を少なくします。



ソリオのドアはカーン!という高い響きの部分が多く、どんなに防振マットを貼っても取れない響きがあって、
テレビの情報番組でも取り上げられた多重構造の防振メタルを使って高い響きをダウンさせます。



外した内張はマスキングを行って、ツルツルの内張裏に粗目を付ける下処理を行って、
セメントコーティングを行いました。



ダッシュ上の純正ツイーターは鳴らない様にして、その横にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けた
ピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、ガラスの反射が無く、
外ドームで広がる上質な高音を再生させます。



ビッグXからの音信号はピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下に送り、
比重の高いMDF板の上にオプションのSSFを加えた6ピース構成のピュアコンで後付けツイーターと
純正のドアスピーカーの周波数幅とインピーダンスとレベルを調整します。



最近は白いボビンにピンクのラベルの一から手巻きのコイルをと書いている事が多いのですが、
この年式のソリオはスピーカー1個分ぐらい高い位置にグリルがあるので、
ドア下部に比べたらコイルの巻き数が多いのが適性のため、一度機械巻したコイルを巻き直した物を
使用しています。



ピュアコンの値が決まったらビッグXのパナメトリックイコライザーを調整します。



これは最初に動かす周波数と動かす幅を決めて、それからレベルを上下する方式で、
お客様は自分で音を変えようと思ったら全くツボがつかめず、
ネットで情報を探していたらピュアディオに辿り着いて、
システムに合わせて一台一台きっちり調整をしてもらえると知って来店されたという事でした。



サウンドピュアディオの魅力は井川が多くのボーカリストに会って生の声を知った上での音調整で、
自分の調整用CDの他にお客様がSDカードに録音された多くの楽曲の中に、
何人か自分が直接お会いしたボーカリストがおられて、直接会って生声を聞いた時のイメージで
調整している所です。



今回SDカードをざっと1周すると、女性ボーカルで3回お目にかかった方1名、
2回お目にかかったかた1名、1度だけれどじっくりとお話させて頂いたかた1名で、
男性ボーカルは30回以上お会いしているあの方と、2回お目にかかっている超メジャーな方、
4人グループのボーカルの方の合計6アーティストの方の音源が録音されていて、
あの人の声がこうで、この人の方の声はこうでと、かなり時間をかけて調整しました。



納車の時はお客様に「この方に何回お会いして、この方とは何回・・」と、
自分と一緒に写っている写真をお見せして説明していたら、
お客様から「これって先に答えを知っているから、カンニングみたいなものですね。」と言われました。



そうですね、誰も知らない答えを知った上で音調整を行っているので、ある意味カンニングですね。



ホンダ・ヴェゼル カーオーディオの音質アップ

2022-06-06
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、ホンダのヴェゼルです。



ケンウッドのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、何度かのシステムアップを繰り返して、
今回で完結となるシステムに仕上がりました。



ドアは片側3層のフル防振に、アウター・スラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15を装着しています。



ダッシュにはワイドスタンドを製作して、
JU60を取り付けて、ピュアディオ推奨のハイエンドフロント2WAYシステムとなっています。



今回はラゲッジの左サイドを作り込んで、ピュアディオブランドの25センチウーファーを取り付けて、
その表に頑丈なグリルを取り付けて、荷物がズレて当たっても大丈夫な様にしてあります。



この前にもヴェゼルの左サイドの作り込みがありましたが、
ピュアディオの25センチウーファーの方が奥が深くて、こちらの方はかなり手間がかかりました。



ラゲッジ下のアンプボードは2段になっていて、下の段にナカミチのパワーアンプが2個に、
上段の左にピュアディオチューンのデジタルプロセッサーと、右にはナカミチのCD-700が付いています。



CDー700にはケンウッドのナビからのスピーカーアウトを
ピュアディオチューンのハイローコンバーターでRCA化して、SKYのRCAケーブルでラゲッジまで送り、
700のボリュームは最も音が滑らかな所で固定して、ラインアンプとして使用しているという
贅沢な使い方です。



以前ベンツのCクラスでラゲッジにCD-700を固定ボリュームで使って音質が上がった例があって、
お客様も大変喜ばれていたので、今回で2度目のチャレンジです。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に6ピース構成のピュアコンを取り付けていて、
その上にピュアディオチューンのハイローコンバーターが付いています。



スピーカーケーブルはピュアディオブランドの最高級のPMBで、
PMBケーブルはSKY3ケーブルにバトンタッチして一度は販売終了となったのですが、
お客様の要望で再び復活して、現在も最高級ケーブルとして存在しています。



ただ欠点は、次のモデルのSKY3の方が値段が安いのに見た目の高級感があって、
それでもPMBの方が細い銅線の数が多いので、「前の方が良かった!」という声が多く、
結局SKY3とPMBの併売という形を取っています。



ピュアコンの値を探った後に、イコライザー調整を行いますが、ケンウッドのナビのイコライザーは
フラットにして・・



タブレットで後ろに付いているデジタルプロセッサーに繋いで、イコライザーとチャンネルディバイダーの
調整を行いました。



これが今考えられるナビオーディオはそのままで新型ヴェゼルの音質を、
ピュアディオ流で最も上げられる方法ではないかと思われます。



お問い合わせ
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SOUNDPUREDIO 福岡店

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