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取付ブログ

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アウディQ3 カーオーディオの音質アップ その2

2023-05-26
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、アウディのQ3スポーツバックの続きです。



リア周りにマスキングしてあるのは、ラゲッジ周りも作業しているからですが、
今日は主にドア周りの作業をご紹介します。



ドアの内張は前後4枚外してセメントコーティングを行っています。



撮影を行った時はまだ乾燥するまで、乾燥して茶色ぽくなった部分と、
まだ乾く前の青白い部分が混在しています。



何故青白いかというと、ただの石灰質だけではひび割れが起こるため、
たわみを持たすための材質が混ぜられていて、
その部分が乾くと化学変化を起こすので色が変わってくるのでした。



このたわみを持たせる実験はある研究機関を使って実験していますが、
セメントコーティングの開発時にX線照射を行った部署には、現在ピュアディオのお客様がおられて、
他にもう一方その研究室の中にお客様がおられて、どちらも開発当時はおられなかった方ですが、
きちんとした研究の元に成分が決められている事は良く分かっておられると思います。



次にドアの鉄板側の作業では工場装着の防振材が広範囲に貼ってありますが、
防振材の無い部分には防振マットと防振メタルを貼り合わせて純正のマットでは取り切れない振動を
抑えています。



内側の鉄板にサービスホールを金属シートで塞いで、
大きなインナーパネルの表面には金属シートを密着させて貼り付けて、
フロントドアは方ドア3層のフル防振としています。



この金属シートはブチルゴムを一切含んでいない材質で、
今はこの厚さの物は入手が難しく価格も高いのですが、ここは正確な音色で再生るために譲れない部分です。



スピーカーサイズはフロントが20センチで、リアが16センチとなっていて、
ポルシェのSUVと同じサイズの物を使用しています。



フロントのドアで使うスピーカーケーブルは昨日宇部店で焼き入れを行っていて、
370度で熱したハンダ槽にエナメル質で絶縁されたSKY3のケーブルを漬け込んで、
エナメル質を焼き切って導通させます。



この焼き入れが絶妙なタイミングで、焼きが足らないと内側に絶縁部分が残って導電率が落ちて、
逆に焼き入れが多いと外側の線が溶けてしまうので本数が減って導電率が下がるので、
かなりの匠の技が必要です。



最後に24金メッキの端子を取り付けて、
端子とケーブルに銀入りハンダを染み込ませたらケーブルは完成です。



今日のところはここまでで、続きは『その3』でお届け致します。



トヨタ・シエンタ スピーカーの音質アップ

2023-05-25
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の完成車から、トヨタのシエンタです。



トヨタ純正のナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
前後のドアのベーシック防振の合わせてトリプルパッケージの作業を行いました。



ベーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用しますが、
トレードインスピーカーに比べると300ヘルツから600ヘルツ付近に変なクセが付いていないので、
音楽を正確に鳴らす事が出来ます。



逆に中音域より上の音域はこもっているので、
そこはピュアコンで鳴らない様にして、代わりにピュアディオブランドのATX-25で再生させて、
トータルで2WAYとして綺麗に再生させています。



またアドオンツイーターをやチューンナップツイーターを取り付けると高音はアップしますが、
こもったドアスピーカーの音はそのままの上に高音を加えているので、
ベーシックパッケージとは全く動作原理が違い、ピュアコンを通す事で低音域も締まって聴こえます。



ドアの作業は内張と防水シートを一度外して、
何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。



フロントドアはカーン!という高い音が響く場所が多いのでメタルを多く使って・・



リアのドアはぼーん!という低い響きが多いのでマットを多めに使って、
響きに合わせた防振材を選んでピンポイントで振動を抑えて行きます。



防水シートを元に戻して、内張を組み付けたらドアの作業は完了です。



グローブボックス下にMDF板を敷いて、4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
純正ナビの音の傾向に合わせてピュアコンの値をあれこれと変えて行きます。



ピュアコンの数値が決まったら次はイコライザー調整で、
パナメトリック式のものを動かす周波数と動かす幅と、上下のレベルを決めて細かく調整して行きます。



バンド数は7バンドですが、1バンド当り3から4の周波数が帰られて、
右下のQの部分は動かす幅を1から3まで選べるので、
パナメトリックはグラフィック式みたいに素人ではツボがなかなか掴めません。



なれた手つきでスイスイとイコライザーを調整して、
メモリーした後の音で生音・生声に最も近くなったという事を確認して納車の準備に入りました。



昨日のブログでベーシックのトリプルパッケージは3種類有ると書き込みましたが、
その3種類で1番多いのが昨日のパターンで、今回は2番目に多いタイプで、
全体的なロードノイズの軽減希望される方には4枚ドアの防振がお勧めで、
今回のパターンは事前に予約して頂ければ『午前中に入庫の夕方出庫』が可能な内容となっています。



エクリプスクロス スピーカーの音質アップ

2023-05-24
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、三菱のエクリプスクロスです。



三菱純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付とベーシック防振の施工と、
更にセメントコーティングの施工を加えたトリプルパッケージの作業を行いました。



よくお客様から聞かれるのは、
「ベーシックのWパッケージは分かりますが、トリプルパッケージは良く分かりません?」という事で、
Wパッケージはベーシックの標準パッケージにベーシック防振ですが、
トリプルはそれにプラスしてもう1工程施工を加えたものの総称で、
Wパッケージにセメントコーティングを加えたものが一番多いのですが、
Wにリアのベーシック防振を加えてもトリプルパッケージで、
Wパッケージにドアスピーカーの交換を加えてもトリプルパッケージと呼んでいます。



ただ一部の車種で標準パッケージの中にドアスピーカーの交換を含んでいる車もあるので、
そういう車種に乗っておられる方からしたら「分かり難い。」という事になってしまいます。



話しはエクリプスクロスに戻って、
今回の作業ではダッシュにピュアディオブランドのATX-25を取り付けて・・



ドアの中に防振マット3種類とゴールドに光る防振メタルの合計4種類を響きの周波数に合わせて、
場所を選んで貼り付けてドア全体の響きをスムーズに落としています。



そして外した内張にマスキングをして、ツルツルの裏面に粗目を付ける作業を行った後に、
セメントコーティングを行って、乾燥するのを待ってドアに組み付けます。



そしてグローブボックス下に比重の高いMDF板を敷いて、
ちょっと普通とは違う構成のピュアコンを取り付けて、
ディスプレイオーディオのパネルのサウンド調整を行ったらトリプルパッケージの作業は完了です。



これまでエクリプスクロスは何台も入庫していて、アンプの特性が極端に変わっている事も無かったので、
手慣れた手つきで3トーンを動かして、最も生音・生声に近い組み合わせで音を仕上げました。



何とこの日は同じ色のエクリプスクロスが2台入庫していて、
エクリプスクロスが発売されて以来色違いでも同時に入庫した事が無いのに、
たまたま同じ色が揃うとは「こんな偶然もあるんだ!」と驚きながら撮影していました。



アウディQ3 カーオーディオの音質アップ その1

2023-05-22
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業からアウディのQ3スポーツバックです。



異形パネルの専用ナビオーディオ付きのお車にプレミアムベーシックパッケージの取付と、
ドア防振の施工とドアスピーカーの交換作業を行っています。



このシステムは当社のデモカーのeトロンの部分と、以前のデモカーのQ5の部分が混じった状態で、
アウディのデモカーを持ち続けて開発しているからこそのノウハウがあります。



ドアの構造やスピーカーサイズはQ5と似ていて、
新旧2台のデモカーを作っているからこその音造りに仕上げて行きます。



そういえば以前入庫したQ7の時もQ5とeトロンの要素がミックスされていて、
もしデモカーを持っていなかったらとんでもない時間と、
そこまでの完成度で仕上がったかな?という『持っていて良かった!』という作業でした。



Q3スポーツバックではグローブボックス内のプレイヤーが無くなって
ディスプレイオーディオ化してありますが、この部分はアンプ部として残っていて、
この裏から音信号を取り出します。



今回使用するケーブルはピュアディオブランドの高級タイプのSKY3を使用して、
根元から低ロスで音信号を送って行きます。



Aピラーの根元に付いている純正ツイーターは鳴らなくして・・



ダッシュをマスキングして、JU60用のスタンドをワンオフで製作して、
宇部店に送って表は植毛塗装で仕上げます。



今日のところはここまでで、この先がその2その3と続いて行きます。



新・お客様の質問にお答えして 第36話

2023-05-21
サウンドピュアディオの40年史の書き込みが先日最終回を迎えて、
2月に35回目の書き込みからお休みしていた『お客様からの質問にお答えして』の書き込みを
久しぶりに再開いたします。



40年史も終盤になると新・お客様のシリーズと重複する部分も多く、
その内容を読まれた方からのご質問というか、若干お叱りも含めた問いを頂いておりますので、
今日はその事を書かせて下さい。



それは主にJU60などで使うツイーター・アシストユニットの通称TAユニットについてですが、
「JU60のブラックタイプには必ずAAAのユニットが使われていますが、
その他のツイーターの人にはAAAのユニットは販売してもらえないのですか?」という
ご質問をよく頂きます。



AAAのTAユニットが従来のAやAAモデルと違うのは、
中のパーツの表記が2と書かれた物から197・198・199と3桁表記に変わった事です。



2の意味は2Ωで設計してあり、他のユニットと合わせて使った時に合成インピーダンスで、
スピーカーとピュアコンのパーツ全てと合わせてほとんどの周波数で4Ωに近くなるという設計で、
最近になって2Ωを僅かに下回った方が良い特性が出せる事が分かって、
0・01Ω刻みで3段階に下げられる様にしてあります。



ただ単純に下げるだけでなく共振周波数もそれによって変えてありますが、
たった0・01Ωの違いで音に差が出るかというと、差があるからわざわざパーツを多く仕入れて、
その中から一部を選別して使っているのです。



ピュアコンは大きく分けてメインユニットとコイルの基本の4ピース構成と・・



それにオプションのSSFを加えた6ピース構成と・・



それにTAユニットを加えた8ピース構成と、パーツを加えればどんどん回路が進化して行く仕組みです。



最大で10ピース構成まで出来ますが、チャンネルディバイダーが入るとSSFが不要になるので、
最大が8ピース構成となります。



4ピース構成でも十分に良い音が再生出来るのですが、パーツが増えれば増えるほど調整個所が増えて、
あまりイコライザーに頼らなくても生音・生声に近くなる、いわゆる音色の調整が出来ます。



レベルと音色の違いは、単純にその音域が強いか弱いかだけでなく、
音色が明るいか暗いか適正化の違いで、やや暗い部分はインピーダンスを下げて明るめにして、
やや明るめな部分はインピーダンスを上げて重みを持たせて適正な音色に合わせます。



その音色が0・01Ω刻みでも差が解るお客様が多くおられて、
それでAAAのユニットを発売する運となったのです。



ただしこれだけの桁数でパーツを選別すると何個でも直ぐに製作する事が出来ず、
最初にJU60のブラックを購入して頂いた方限定という事にしていましたが、
徐々にそれ以外のお客様にも対応出来る様に納期の改善を行っているところで、
自分がゴールデンウイークの休みを返上して閉まっているお店の奥でAAAのユニットや、
それに合わせるためのメインのブラックボックスを製作していました。



既存のユニットから交換を希望される方は、現行のユニットの使われている年数にもよりますが、
フルに交換する場合と部分的にパーツを交換してバージョンアップ出来る場合があるので、
詳しい事は営業の担当者からお聞き下さい。



今現在は車輛の買い替えによる移設作業の時に、同時にバージョンを変えられる方が多い様です。



またこれまでツイーターアシストのユニットを使った事の無い方にも対応いたしますので、
こちらも営業担当者にお尋ね下さい。



最後になりましたが、ツイーターアシストユニットを取り付けるとどこがどう変わるかというと、
メインユニットで周波数レンジとツイーターレベルを決める場合に、
ボーカル音域近くまで再生するとツイーターに荒い音の成分が出て来るのであまりレンジを広げられず、
かといってレンジを狭くするだけでは音質的に今一歩となるところを、
ツイーター音域の下の方の荒くなる部分のみをコントロールして、必要な音域の確保と、
あばれの無い艶のある高音の両方を手に入れるという目的で開発したのがツイーターアシストユニットで、
JU60のシリーズはこの取付を標準とさせて頂いています。



ベーシックから派生したシステムのお客様も、少数ではありますが使用して頂いて、
あと一歩生音に近づけたいという時にお役に立つユニットとなっています。



本日はツイーターアシストユニットのAAAモデルについてのご質問にお答え致しました。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
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SOUNDPUREDIO 福岡店

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