本文へ移動

取付ブログ

RSS(別ウィンドウで開きます) 

トヨタ・ヤリス サブウーファーとアンプとイコライザーの取付

2023-02-05
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、トヨタのヤリスです。



トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、
以前フロント2WAYのスピーカーを取り付けて頂いていたところから、
サブウーファーとアンプとイコライザーとチャンネルディバイダーを取り付けて
フルシステムへとシステムアップを行いました。



フロントドアにはインナー取付でピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けて・・



ダッシュにはワイドスタンドを製作してJU60ツイーターを取り付けて、
ピュアディオ推奨のハイエンド2WAYスピーカーとなっていました。



今回はリアのラゲッジ下を加工して、25センチのエンクロージャーを組み込んで、
ピュアディオブランドのシルバーのZSPウーファーを取付て、
その後ろにアナログの30バンドイコライザーを取り付けて、
矢印の下にピュアディオチューンのチャンネルディバイダーを取り付けて、
右側にはナカミチのPA-2002Pを2台取り付けて、
手前のアンプでサブウーファーを、後ろのアンプでフロントスピーカを鳴らしています。



赤い矢印の部分は手が入るぐらいの隙間があって、
上からチャンディバのダイヤルが操作出来る様になっています。



システムが2WAYから3WAYに変わったのでグローブボックス下のピュアコンの値は変更が必要で、
更にスピーカー出力をRCA信号に変えるハイローコンバーターを通さなくてはいけません。



オレンジの丸で囲っている部分がハイローコンバーターで、オーディオテクニカ製の物を中を分解して
チューンしてあります。



以前旧グループ店でオーディオテクニカのハイローコンバーターをそのままのシステムの車で
コンバーターを交換したら、いきなり詰まっていた音がスコーン!と抜けた感じがして、
詰まった部分をイコライザーで上げていた部分を落として、
トータルで滑らかで自然な音に変わった事がありました。



手前で劣化した音を後で勢いを付けても量は同じでも音の粒立ちや艶が全然違って、
ここのチューンはとても大切だと感じました。



またそのコンバーターは量販店で買った通常よりも安いパーツを使ったモデルだったので、
その差はもっと出ていました。



今回のヤリスではスピーカーケーブルはピュアディオブランドの高級タイプのSKY3を使用していて、
正確な音を更にロスなく伝送しています。



全ての結線が終わったらイコライザーとチャンネルディバイダーとピュアコンと、
ディスプレイオーディオの3トーンの4カ所で音調整を行って、
ヤリスのスピーカーグリルはヌケは良い方ではないのでミッドからの上限周波数が弱く、
それを補うためにツイーターの周波数レンジをやや広げ、ミッドのコイルの巻き数をやや少なめにしてと、
イコライザーやチャンディバも含めて複雑な調整を行いました。



3トーンはあれこれ動かして全体のバランスを取っていたのですが、
イコライザ-とチャンディバとピュアコンの3カ所の調整で合わせたために、
ディスプレイオーディオ側はフラットで最も生音・生声に近い状態にセッティング出来ました。



特にボーカル音は自分が何度もお会いして生の声を知っている
ボーカリスト数名の声を基準に合わせているので、実際には会った事の無いボーカリストさんの声も、
スタジオレベル的な音になっているので、正確に聴こえるはずです。



こんなセッティングは日本では自分しか出来ないでしょう。



マツダ6 BOSEサウンド車の音質アップ 後編

2023-02-04
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、マツダのマツダ6です。



マツダコネクトでボーズのプレミアムサウンド車に、JU60ツイーターを使ったプレミアムベーシックと、
ドア4枚の防振作業を行いました。



昨日のブログの続きで、ドア4枚に防振マットと防振メタルを貼り合わせた防振が終わったら、
内張を組み付けて電気関係の作業を行いました。



まずはシート下の車両アンプから音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下に送ります。



グローブボックス下にはブラックボックス4連のピュアコンを取り付けて・・



ダッシュの上の純正スコーカーとJU60に音域分配して送っています。



ドアのBOSEの20センチ薄型ウーファーとダッシュのセンタースピーカーは効率が高すぎるので、
アッテネーター回路でインピーダンスを上昇させて音に重みを持たせて、全体のバランスを取りました。



ピュアコンはアテンザのボーズサウンド車の値を一度入れてみましたが、
かなり特性が違うので一から回路を起こして、
ある程度バランスが取れて来たところでマツダコネクトのバス・トレブルとフェダーの調整を行いました。



出来上がったピュアコンを何度もカスタマイズしていき、音を追い込んでいくと、
調整項目の中のボーズセンターポイントを入れるか入れないかで音の素直さと定位感のどちらを選ぶか迷って、
最終的にはお客様に選んで頂く事にして調整を終了しました。



アテンザのボーズ仕様は大きく分けて3種類あって、その後期型からマツダ6では更に改善されていて、
純正システムの特性が変わる度にピュアコンの内容を変えて対応して来ました。



自動車メーカーのプレミアムサウンド車が増える度に
サウンドピュアディオのインピーダンス変換技術が注目されて来て、
現在ではピットに入庫する車両の中のプレミアムサウンド車の比率がかなり増えて来ましした。



プレミアムサウンドの出来合いの音では満足出来ないと言われるお客様の要望にお応えして、
より生音・生声に近いサウンドを表現しています。



マツダ6 BOSEサウンド車の音質アップ 前編

2023-02-03
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、マツダのマツダ6です。



全車マツダコネクト付きで、
ドアのスピーカーグリルにBOSEのマークが付いたプレミアムサウンド車に、
JU60を使ったプレミアムベーシックパッケージの取付と、
ドア4枚にベーシック防振とセメントコーティングの施工を行った、
プレミアムベーシックの5thパッケージの作業を行っています。



ドアの内張を外すと20センチサイズの薄型ウーファーが付いていて、
サービスホールは固いインナーパネルで覆われているので、
2層の防振を行うだけで他の車種の3層のフル防振の状態になります。



またウーファーには車輛アンプから低音のみが送られて来ており、
中高音は全てダッシュで鳴らすためにセッティングが絶妙になります。



前後のドアのインナーパネルを一度取り外して、
何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせて、スピーカーの残響を抑えて、
外からのロードノイズの進入を抑えます。



外した内張はコーティング剤が浸みてはいけない場所をマスキングして、
ツルツルの表面に粗目を付ける下処理を行いますが、これを前後4枚行うとかなりの時間になります。



それから内張にコーティング剤をランダムに厚い薄いを作って塗って行き、
一晩かけて乾燥させたら出来上がりです。



これでドアの下地作りが終わって、次は電気的な作業に入って行きます。



続きは明日の後編でお届け致します。



今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第11話 1988年から92年

2023-02-02
井川のブログのこのシリーズは現在写真が無い状態でお届けしていますが、
実は古いカーオーディオ専門誌を入手して店頭のマガジンラックに入れていたら、
「こんな古い本はいらない。」と専務に捨てられてしまい、
自分が置き場を間違えたために当時のデッキやスピーカーの写真が掲載出来ない状態になっています。



なぜあんな貴重な物をうっかり人目に付く場所に置いたんだろうと、後悔してももうどうにもなりません。



さて今回の1988年から1992年は日本の自動車史としても大変革の年で、
トヨタセルシオや日産シーマやR32スカイラインやS14シルビア、
ホンダのプレリュード・インテグラ・シビック、マツダのロードスターと当り車の連続で、
カーオーディオ業界はセルシオ以外の車は多くピットに入る様になりました。



その一方で『平成元年はオーディオ元年で、10年以内にカーオーディオの専門店はぶっ潰す!』と
言っていた自動車メーカーもあったそうで、
アフターマーケットのカーオーディオの牙城を崩そうと自動車メーカーも純正に力を入れ始めた頃でした。



一般的なカーオーディオメーカーは自動車メーカーの名前が入った
市販の初級から中級モデルのオプション設定も出て来て、
自分は主力製品を純正では扱っていないナカミチをメインにして、
当時は全国に30店舗弱だったナカミチスペシャルショップに年会費15万円を払って入会しました。



このスペシャルショップに入ったのが人生の転機になって、
これまでは周りの量販店が取付工賃サービスのキャンペーンを度々行うので
なかなか工賃が取れないという仕事の受け方が、
音をきちんと合わせる調律系のセッティングできちんと工賃が頂ける仕事という風に変わって来るという、
仕事のやり方の根本が変わる様な出来事でした。



特に毎年1月に当時小平にあったナカミチの本社のコンサートホールに招待されて生演奏を聴いて、
そのCDをもらって帰って、1年間その音を基準に音造りを行って、
また次の年にコンサートホールで生演奏を聴くという、一つのビジネススタイルが出来上がりました。



ただまだ当時はディーラーや中古車店の業販の取付のみの仕事を辞める勇気がなくて、
ナカミチの製品を使った調律系のサウンドの仕事の合間に下請け仕事を受けていて、
結果的に体に無理が来て直腸を切って1カ月入院するという事態になってしまいました。



この時長男が生まれたばかりで、下請け仕事は月にある程度の安定した収入が見込めるので辞められずにいて、
さすがに入院してしまえば仕事が受けられず、遂に下請け仕事は一切やめてユーザーの方に直販のみという、
安定収入を捨てて音造り一本という決断をした時でした。



それと同時にナカミチのスペシャルショップのメンバー店の社長さんで、
自分がこの方を手本にしたいという方に声をかけて頂いて、更に自分の人生は大きく変わりました。



東京のそのショップの社長さんは自分よりも一回り上ぐらいの年齢で、
スペシャルショップのミーティングの後に、
自分ともう一人同じ年代の当時は30前の若者にデモカーを音を聴かせて頂きました。



新人にやればこんな音が出せるんだよという事で音を聴かせて頂いたのでしょうが、
自分以外のもう一人は、「この音は良い音かもしれないけれど、自分は自分のやり方で良い音を探す。」と
言って、自分は逆に「どうしてもこの音を出したいので、この音の出し方を知りたいです!」と
弟子にして欲しいみたいな事を言ったと思います。



この時の2人の若者の運命は自分のやり方を見つけるのか、
成功者のやり方を自分の物として完全に手に入れるという2つの道に分かれて、
その10年後20年後がどうなったかというと、
成功者の習慣を完全に自分の物にした方が成功者になれるという、
成功の法則みたいな考えが自分の中にあったので、素直に受け入れる事が出来て、
自分のオリジナルを入れる事無く完全にコピーする事が成功への確実な道というのを
自然に身に付いていました。



このシリーズを1話からご覧の方ならお判りでしょうが、自分は成功者の話を真剣に聞いて、
それを自分の物にするという習慣があって、無線の講師の先生に始まり、通信社の優れた社長さんとか、
不動産で成功した方など真剣に話を聞いて、複数の優れた方の手法を身に付けていました。



ただ世の中はそんなに甘くなく、カーオーディオの業界は売り上げがどんどん上がって行く一方で、
メーカーの考えが甘い施策で扱う販売店をどんどん増やして行って、なかなか集客に困る様になり、
本来は調律系でお店を選ぶはずのナカミチもどんどん販売店が増えて、
いつの間にか調律など無視して売れればいいという店が増えて来て、
そういうお店が取り付けたシステムの手直しをする工賃が収入の一部になるという、
情けない状態になって行きました。



そんな戦国時代の様なカーオーディオ乱売期を迎えた時期に今34歳の次男が生まれて、
その次男に東京のM社長の名前を勝手に付けて、次のナカミチのスペシャルショップのミーティングの時に、
「自分の息子に尊敬するM社長のお名前を勝手に使わせて頂きました。」と報告したら、
M社長は「僕の名前を付けたら僕ぐらいの大した人間にしかなれないよ。」とかなり謙遜して言われていて、
でもその事でM社長に気に入って頂いて、色々な事を包み隠さず教えて頂きました。



そのおかげで業界の戦国時代を乗り切る事が出来て、
「自分が凄いんじゃなくて、東京のM社長の指導がいいからこういう音が表現出来ます!」と、
自分の人生の中では黄金期が訪れたのですが、
今でも専務と「あの頃が一番儲かっていた。自分がトップにいるよりもナンバー2でいる方が
販売に専念出来るから効率が良い。」と話しています。



自分もこんなナンバー2時代がずっと続くと信じていたら、
ある日M社長が「カーオーディオもホームオーディオももう先が無い。」、
「いくら良い音を出してもメーカーと評論家と雑誌社が結託して良くないものを最高と書いているので、
こんな業界は引退する。」、「井川君も他に道を探した方がいい。」と、突然の引退宣言をされたのです!



これはとてもショックでした。



M社長のお店は他の人が受け継いで今もありますが、
M社長の時代の情熱とナカミチの創業者の中道悦郎氏と二人三脚で作り上げた取付・音だし技術は
ここで止まってしまうのかと不安もあって、後は自分で考えないといけないという、
ピンチに立つことになりました。



ちょうどこの頃中道悦郎さんが亡くなったというのもあって、
M社長はカーオーディオの前にされていたエレクトロニクスの世界に戻られて、
一番良かった頃のナカミチが終わったという、時代の転換期となっていました。



またこの頃カーオーディオ専門店オーディオボックスは宇部市の中野開作から
山陽小野田市の有帆に店舗を移転して、正確に音を表現するためにエアコン付きピットを設けて、
吹きっさらしのシャッターを開けただけのピットに差を付けていたつもりですが、
それが分かる方よりもブランド品を少しでも安く買いたいという人も多く、
その差が解って頂けたお客様は30年・40年経っても今でもお客様としてお付き合い頂いています。



これより先は第12話につづく



ホンダN-ONE スピーカーの音質アップ

2023-02-01
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのN-ONEです。



ホンダ純正ギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行っています。



ベーシックパッケージというと簡単そうに聞こえますが、
実はほとんどの車種でナビオーディオを一度取り外してから音信号を取り出しているので、
ここの作業でかなり時間がかかっていますが、この手間が良い音の第一歩となっています。



フロントドアは一度内張と防水シートを外して、ドアの鉄板を指ではじいて響きの中心と周波数を探って、
共振点の違う防振材を4種類貼り分けます。



外した内張は粗目を付ける下処理を行った後にセメントコーティングを行って、
一晩かけて乾燥させてからドアに組み付けます。



バーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用して、
他店ではネジ1本で止まっていて音が良くないと言われていますが、
実は防振次第で国産のトレードインスピーカーよりも低音が出て、
イコライザーで絞らないとフラットにならないぐらいの量が出て、
出ない高音は後から上質なツイーターを加えると出るので、
よほどのスピーカーでない限り替える必要がないというのがピュアディオの考えです。



そのツイーターは以前から移設し続けておられるピュアディオブランドのブルードームのツイーターで、
200セットしか生産されていない希少モデルですが、
長年大切に愛用されている物を今回も移設して取り付けました。



グローブボックス下には比重が高いMDF板を敷いて、
その上にN-ONE用に新しいピュアコンを取り付けました。



白いボビンにピンクのラベルは井川が一から手巻きしたコイルで、
巻き数が少ないコイルは自分が一から手巻きしていて、一度巻いてリハーサルして、
もう一度巻き替える事で締め付けが強いQ値の高いコイルに仕上げていて、
多くのお客様から好評を頂いています。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、ナビオーディオを再生して音調整を行います。



この中身はケンウッドで、音を強調する機能をオンにすると音がどぎつくなって不自然に聴こえるので、
ほぼオフにしてからイコライザー調整に入りました。



予測通り低音が強く再生されていたので、低音域をやや絞って、中高音を部分的に上げて、
トータルでフラットのスタジオレベルに合わせてから調整を終了しました。



外部入力に入れるソースの音も確認して、これから細かい部分の組み立てを行います。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
TEL.0836-45-0712

SOUNDPUREDIO 福岡店

〒812-0053
福岡県福岡市東区箱崎7-1-6
TEL.092-260-3660
TOPへ戻る