取付ブログ
ベンツCLS スピーカーの音質アップ
2024-03-15
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、W218型のメルセデスベンツのCLSクラスです。
純正の異形パネルのナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付を行いました。
W218型のCLSは以前デモカーで持っていた事があって、
その原型になっているW212型のEクラスは2台乗り継いでいて、
かなり細かい部分まで熟知している車です。
その後ベンツはこのクラスの16センチスピーカーをやめて10センチにサイズダウンしたので、
オーディオ的には一番良い頃の車と言っていいでしょう。
ドアはスコーカーの付くスペースもありますが、16センチプラスツイーターの2WAY構成で・・
ミラー裏の純正ツイーターを鳴らなくして、
ダッシュにスタンドを使って仰角・振り角を付けた後付けツイーターと純正16センチで
2WAYで鳴らします。
ツイーターはアップグレードのATX-30Jで、
純正の16センチスピーカーが低音が出過ぎるぐらいなので、
ドームの大きいツイーターでそれに合った高音を再生させます。
ツイーターまではピュアディオブランドのPSTケーブルのツイーター音域専用のモデルを通して、
純正デッキからピュアコンまでと、ピュアコンから純正スピーカーの配線までの間はフルレンジタイプの
PSTケーブルを使用しています。
グローブボックス下にピュアコンを取り付けて、
自分が運転席で音を聴いて値を交換してを繰り返して音を追い込んで行きます。
ピュアコンの値を変えながらバス・トレブルとフェダーも調整して、
最も生音・生声に近い組み合わせを探します。
このインパネの車は合計3台乗っていたとあって、
手元のスイッチは見なくてもスイスイと操作出来て、早いスピードで調整を進めて行きますが、
ATX-30Jとの組み合わせは初めてだったので、かなりの組み合わせを探って音を追い込みました。
気が付いたら7個目でやっとブラックボックスが決まり、
周波数レンジが狭い訳でもなく、広すぎて歪みがある訳でもなく、適正な値を見つけました。
意外と知られていないのが、W218のデッキは実はDVDオーディオも再生出来る優れ物です。
低音の迫力ばかりで中高音の解像度が悪かった純正オーディオも、
低音のパワフルさはキレが増し、中高音が驚くほどクリアーになった、
車格にふさわしいサウンドに生まれ変わりました。
新型プリウス カーオーディオの音質アップ その1
2024-03-14
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタの新型プリウスです。
フロント2WAYの純正スピーカーに、
専用のディスプレイオーディオのお車にベーシックパッケージを基本にあれこれと作業を行って行きます。
まずは純正の状態で一度音を確認してから作業にかかりました。
ドアスピーカーはこれまでと同じ16センチのオーソドックスなタイプで、カローラ系と同じ様です。
ダッシュのスピーカーはツイーターではなくスコーカーで、中音域まで鳴らしていました。
それにプラスしてダッシュにピュアディオブランドにATX-25ツイーターを取り付けて、
ドア低音・ダッシュ中音・後付けツイーター高音の3WAY構成で鳴らす様にします。
ただ鳴らすと同じ音域がかぶりまくりで、純正の状態でも中音域はかなり重なっていたので、
ピュアコンを使って音域制限をかけて、音の交通整理をして能率を上げて行きます。
帯域制限をかけるのに何故能率が上がるかというと、
同じ音域の周波数が違う方向からぶつかり合うと音がキャンセル気味となり、
薄く聴こえたり詰まって聴こえたするので、ピュアコンでの音域分けは重要になります。
平均的なピュアコンの値を入れて仮に鳴らしてみると、ちょっと中高音が足らなく聴こえたので、
ミッドとトレブルを1クリックづつ上げてバランスを取りました。
新型プリウスのスピーカーグリルは見た目の割にまあまあ音のヌケは良くて、
ツイーターの周波数レンジをやや狭くして、
スコーカーとミッドの上限をやや下げた値にピュアコンを替えてみると・・
何と音のキャンセルが亡くなったからか、
先ほどまで上げていたミッドとトレブルをセンターに戻しても十分に中高音が聴こえる様になりました。
これはコイルもコンデンサも固定の大手メーカー製のネットワークでは絶対に出来ない体感で、
最近のディスプレイオーディオと純正スピーカーを研究し尽くして、
ピュアコンは現在のシステムに合わせた値で、
2000年初頭のピュアコンに比べると同じ周波数で音をクロスさせていても、
コイルとコンデンサの比率をコイルをやや大きめに設定して、
インピーダンスを上げ気味で設定しているから出来る技です。
ベーシックパッツケージで一度音が決まったので、
これからドアの防振作業とドアスピーカーをJBL製の物に交換して行きます。
今の時点ではここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
ノート カーオーディオの音質アップ
2024-03-13
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、日産のノートです。
既にシステムが装着されているお車を一度分解して、システムアップの作業を行っています。
以前のお車からお使いのナカミチのCD-700KKはそのままのに、
上段にアルパインの11インチのディスプレイオーディオを取り付けました。
ディスプレイオーディオの音はコアキシャルのデジタルアウトに
ピュアディオの極太デジタルケーブルを使って、CD-700KKのⅮAコンバーターに入れて、
プリの回路も全て700KKを使って、最新のソースを究極の状態で再生させています。
ディスプレイオーディオの取付に合わせて、
バッテリーはボッシュのハイテックプレミアムの最新の物に交換しています。
ドアスピーカーは2台前のお車から移設し続けておられる
ピュアディオブランドのZSP-MIⅮをアウター・スラントで取り付けていて・・
ダッシュのJU60ツイーターはノートになってから新たに取り付けています。
ラゲッジの左下にはピュアディオブランドの25センチウーファーを取り付けて・・
右下には下段にナカミチのパワーアンプと、上段にピュアディオチューンのチャンネルディバイダーは、
元々使われていた製品を中身をV2(バージョン2)という内容に変更しました。
アンプボードを閉じて、スピーカーグリルを取り付ければ、普通に荷物が積めるラゲッジルームです。
今完成したばかりで、これから音調整に入ります。
2台前のお車から移設し続けた製品と最新の製品をミックスして、
最新の製品と今のメディアで最高の音で再生出来る組み合わせで、
本当に良い製品は20年という時を経ても、色あせないという事を証明した様なシステムです。
今日の宇部店の作業
2024-03-11
今日の宇部店の上空は雲一つ無い完全な青空です。
写真では温かそうに見えても朝一番の作業場は寒くて、ハンダの炉のスイッチを入れたら13度でした。
目標温度の370度まで時間がかかるので、その間にブログを書き込んでいます。
前回に炉を使った時にケーブル作業で出来たハンダ粒を炉に入れてハンダの量を増しましたが、
10日ぐらいではこれしか集まっていません。
前回は使わなかった床に叩きつける銀入りハンダと普通のハンダが混じった物を集めて、
それを炉に入れて量を増します。
かなり量がある様に見えても中はスカスカなので、これで適量でしょう。
SKY3やPMBケーブルは中の1本1本が全てエナメルで絶縁されていて、
それを370度のハンダ槽に浸けて絶縁部分を焼き切って導通させる様にします。
ハンダ槽は基本的に銀入りではないので、焼いた末端に銀入りハンダを混ぜて、
それを遠心力で下にハンダを落として、やや銀入りのベースに銀入りハンダを入れて完成させます。
その時の下に落とした部分を炉に入れて、不純物を炙り出してすくい取って、
そこへケーブルを漬け込んで行きます。
今日はPMBケーブルのフロント1式の末端焼き直しと・・
新品のSKY3ケーブルの末端の焼き入れを行います。
まだ待っていても171度までしか炉の温度が上がっておらず、目標の370度まではまだ時間がかかります。
上に乗っているハンダのマスコットは、
表面に不純物が浮かんだ時にすくい取った部分から綺麗なハンダを抽出した物で、
ある程度溜まったら炉に戻しています。
ランダムに出来るのでどんなデザインになるかは予想出来ませんが、
仕事が比較的詰まっていない時は綺麗な段々が出来て、
忙しくなって連続して炉を使うと下の方にべたーっと広がって行くので、その時の忙しさが見て分かります。
ロシアのウクライナ侵攻の影響で軍事用の需要が増えているのと、
中国の日本の処理水の海洋放出に反対しての輸出規制で純度の高いハンダの入手は現在困難を極めていて、
自社内でのリサイクルで高級オーディオ用として使うハンダを潤沢に用意している状態です。
最低でもウクライナの侵攻が終わらないとこの苦労は続くので、
トランプ氏が大統領になって、ロシアに媚びる様な政策になればこの苦労は続きます。
宇部店のピットでは現在アルパインの11インチのディスプレイオーディオを取り付けていて、
11インチ用の後付けのディスプレイのカバーが発売されていないので、
間に合わせでモケット地でカバーを作っています。
ハンダ炉の温度が安定する前に、ディスプレイオーディオ用の極太のデジタルケーブルを製作します。
カローラツーリング カーオーディオの音質アップ
2024-03-10
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、トヨタのカローラツーリングです。
トヨタ純正の大型のディスプレイオーディオ付きのお車に、プレミアムベーシックパッケージの取付と、
ドア防振とアウターバッフルの施工と、ドアスピーカーの交換を行いました。
ノーマルのドアの内張ではスピーカーグリルがやや前方を向いてやや下に傾いているのを・・
アウター・スラントのバッフルを製作して、
やや斜め上の横はややリスナー方向に向けた理想的なスピーカーの向きに変えています。
スピーカーはピュアディオブランドのZSP-LTD15です。
ドア内は工場装着の白い防振材だけでは十分ではないので、
ピュアディオ独自の4種類の防振材を貼り合わせて、
共振点の違いを利用してピンポイントの防振でも外板うら全体の響きが静まる様に工夫してあります。
使う材料が少なくてドアが重たくならないだけでなく、ブチルゴムを大量に使う一般的な防振と違って、
心地良い詰まった感の無いスムーズな音で音楽を奏でてくれます。
ドアの内張裏の鈍い響きを抑えるためにセメントコーティングも施して、
音が良くて車室内が静かになり、断熱性も上がったドアに変わりました。
ディスプレイオーディオは一度取り外して、裏から音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプでグローブボックス下に送ります。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、
その上にブラックボックス4連のピュアコンを取り付けます。
プレミアムベーシックのJU60ツイーターはワイドスタンドの製作が必要で、
毎回パテ形成してダッシュの形状に合わせてワンオフ製作しています。
ピュアコンの値を変えながら音を聴いて、
同時にディスプレイオーディオの3トーンを調整して音を追い込んで行きます。
自動車業界はオーディオレス車を減らして来ていて、
ディスプレイオーディオ車が全盛の時代になって来ていますが、
サウンドピュアディオはディスプレイオーディオ車を複数購入して、
その一部のディスプレイオーディオは店頭で繋いで鳴らせる様にしてあり、
サウンドピュアディオはディスプレイオーディオに強いカーオーディオ専門店としてきちんとした根拠を元に、
より生音・生声に近いサウンドを再現させて行きます。