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取付ブログ

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ホンダ・アコード カーオーディオの音質アップ その2

2022-12-03
今日ご紹介する1台は、昨日納車させて頂いたホンダのアコード・ハイブリットです。



ホンダ純正の異形パネルの専用ナビオーディオ付きのお車に、プレミアムベーシックパッケージの取付と、
前後のドアの防振作業と、フロントスピーカーの交換を行いました。



前後のドア4枚の外板裏には3種類の防振材と防振メタルの合計4種類の形も共振点も違う材質を
響きの中心を見つけて貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに抑えています。



外した4枚の内張裏にはセメントコーティングの施工を行って、音質以外に静粛性と断熱性もアップさせます。



フロントドアのサービスホールには金属シートを重ねて貼り合わせて、
この後に切り口にシリコンを塗って将来的な剥がれを防いでいます。



そして前後4枚の内張を組み付けたらドアの作業は完了です。



あっ、その前に16センチの16センチスピーカーを取り外して、
13センチサイズのインナーバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けています。



ダッシュにはワイドスタンドを製作して、
JU60ツイーターを取り付けて、ピュアディオ推奨のフロント2WAYシステムが完成しました。



2週間前にもアコード・ハイブリットで全く同じ内容の取付があったのですが、
車両アンプのクセが年式で微妙に違うので、ピュアコンのブラックボックスと周辺パーツを交換して、
最も生音・生声に近くなる組み合わせを探りました。



お客様は帯広からお越しになっているので、もう次に点検などは出来ない事から、
このまま鳴らせば将来的にこういうなり方になるという事を予測して、
新品の硬い状態が柔らかくなって来たらこうなるだろうと、少し高音が尖った状態で出庫しました。



入庫時にセンターだったトーンコントロールは、バスは防振作業で音圧が増したのでマイナス1にして、
トレブルはセンターだと少し高音が強いので、もし高音が強い様ならマイナス1で聴かれて、
スピーカーが慣れて来たらセンターで聴いて下さいと言ってから納車致しました。



仕事を引退して時間が取れたので、遠い山口県までシステムを取り付けに来られて、
数日間山口県に滞在されて、昨日の午後にお車を受け取って帯広に向けて帰られました。



これまで東北からシステムを付けに来られたり、
室蘭からオリジナルパーツの取付と音調整に来られた方はありますが、
システムを一から取り付けたお車として、そして全くの新規としては最も遠い場所からのお客様でした。



サウンドピュアディオの目標は初期の頃のミシュランのガイドブックの3星を目指していて、
タイヤメーカーのミシュランが自動車で旅行する人を増やすためにレストランガイドを作って、
1つ星が行く価値のあるお店で、2つ星が遠くても行く価値のあるお店で、
3つ星はどんなに遠くても行く価値のあるお店と言われていて、
20代の頃からこのミシュランの初期の3つ星的なお店にしたいという目標で仕事に励んで来ました。



遠方からのご来店、本当にありがとうございました。



今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第6話 1980年から82年

2022-12-02
10月の後半に始まったサウンドピュアディオの歴史を語るシリーズは、当初は年数で表示していましたが、
過去に遡って第何回か書き加えて行ったら、今回で6話目になっていました。

ただ5回まででまだカーオーディオ専門店の開店まで行っておらず、
今回は1980年に2つ目の会社を辞めて自営業を始めた時のお話です。



時代はカーステレオからカーコンポへ移っていて、
徐々に車にオーディオを後からショップで付けるという習慣が出来た頃、
前の会社では手がかかり過ぎてお荷物になっていた、カーオーディオと無線を独立して扱う事になって、
宇部市の西本町に店舗というよりも事務所を構える様になりました。

ただこの時はピットが無く、更に駐車場もなく路上駐車という、
現在のアマチュア無線屋さんである様なパターンで、とにかく経費を抑える事しか考えていませんでした。



そうは言ってもなかなか仕事が無くて、仕事があれば何でもやるという考えで、
それまで乗っていたレオーネ4WDを手放して、ダイハツのハイゼットのバンの中古車を買って、
それに道具を1式積んで出張作業に出かけていました。

主な取引先はカーコンポの販売が出来ても取付が出来ないタイヤ屋さんや中古車屋さんに出向いて行って
取付だけを行って、たまに無線のアンテナの取付を出張して行っていました。



ある日建設会社の業務用の無線の固定局用のアンテナを取り付ける仕事があって、
取付を行うのは宇部市でも有名なプロ用の無線関係を専門に扱う通信社で、
自分はその助手として仕事をしていました。

この時まだ自分の仕事は素人に毛が生えたぐらいの内容で、
その会社の屋根の上で元受け会社の社長からあれが悪い、これが悪いと随分叱られました。

ただ自分の仕事の仕方が悪かったのは間違いなく、
まずケーブルをポールに巻き付ける巻き方が悪いと叱られて、
次にニッパーが刃こぼれ気味の物を使うのが悪いと言われて、その社長の予備の工具で仕事をさせて頂いて、
「君がいい加減な仕事をしても、ここにアンテナが立ったら〇〇通信社の仕事になる。
今日はうちの基準で仕事をしてもらう!」と厳しい指導を受けて、
自分の心構えの甘いところがあったのは事実で、この屋根の上で受けた指導が後に何十年も仕事の基礎になり、
それが豊かな生活の基本になるとは思ってもいませんでした。

ただその日以降、工具に対する考えは変わって、刃こぼれしかけている工具は使わない、
刃こぼれするという事はその前にその用途にピッタリ合ったサイズを使っていないからで、
合わないサイズ⇒刃こぼれ⇒切り口にムラが出る=テープの剥がれに繋がるとなり、
もし何の指導もないまま作業を続けていたら将来的にパールに縛ったテープが剥がれていたのが、
それから数十年経ってその場所を見に行ったら、
何度も台風が通ったにもかかわらずきちんとアンテナは立っており、
自分が縛ったケーブルもテープの剥がれも見えませんでした。

これはその時のやっつけ仕事ではなく、この先何年後も安定した状態で使える仕事を習った事で、
その後の人生は良い方向に進んだ瞬間でした。

ちなみにこの話をかなりの数の従業員にしましたが、これが出来るのは新卒で入った社員だけで、
一度他の会社で適当な仕事を覚えて来た人間は、何度言ってもやり方を変える事が出来ず、
結局失敗を繰り返して会社にいられなくなるのに、それでも一度身に付いた悪い習慣は変えられないという、
人間の習慣の怖さを感じています。



これより先の話で、カーオーディオ専門店をオープンさせて20年後にある程度の社員の数になった時に、
取付作業でプラスチックの部品を破損した時の原因を探ると、適正な工具を探すのが面倒だから、
とりあえず合わない工具を当ててみたというのが7割ぐらいあり、他は力の入れ方を間違ったなどで、
この適正工具を探すのが面倒というのが、先々もっと面倒な事になるのに、
量販店でやっつけ仕事を覚えた人はいくら言っても治らないので、
現在は量販店出身者は雇わない様にしています。



そんな恩師の通信社の社長さんと出会えたのはアマチュア無線を通じてで、
他には自分が自営業を始めた時に無線の友達のお父さんが卸売業をされていて、
自分の息子の友達が20歳で自営業を始めたという事で心配して、
自分の卸売業の経験からダメになる店のパターンを教えてもらって、
まず家賃は高くても安くてもダメで、もし小売りをするなら家賃が安くて立地が悪いと
お客さんを呼ぶのに宣伝費などの経費が掛かり過ぎて、
逆に立地が良過ぎると集客には困らないけれど、その家賃の高さが収益性を圧迫してしまうので、
家賃はこの業種だとどのぐらいが適正かはよく考えないといけないという事を教えてもらいました。

もう一つは銀行取引が絶対という事で、銀行の信用が無いと商売を大きくする事が出来なくて、
技術も大事だがそれと同じかそれ以上に銀行取引は大事と教えられて、
「約束手形を切るとクセになって脇が甘くなるから、絶対に切ってはいけない!」とも言われて、
当時はその意味は分からなかったのですが、
相手から商品を多く引き取らそうとして手形を切ってくれと言われても絶対に切らない様にしていました。



今考えたら自分は成功者の人の言葉をきちんと聞くという習慣があって、
人生の分岐点に立った時に良い人に出会っていて、
その人の言葉を後々忘れなかった事が長く商売を続けて来れた根底だと、
今こうして40年史+12年を振り返って思っています。



そんなカーオーディオの取付の仕事と無線の仕事が混ざった、
何んとも中途半端な便利屋さんみたいな仕事をしていた自分がある日転機が訪れました。

それは色んな場所に出張していて取付をしていて、
自分のハイゼットに会社名を大きく入れていたら、当時はまだネットとか無かった時代なので
口コミが主流で、「あの取付している兄ちゃんの事務所は西本町地にあるから、
あそこに直接行ったら安く出来るかもしれない。」という話になって、
直接訪ねて来る若者が増えて来て、自分の工賃に倍ぐらい乗せる店も多かったのと、
システム選びもとにかく高い物を付けておけみたいな、価格と出て来る音のバランスも悪くて、
「自分が商品選びからしていたらもっとコストパフォーマンスが良いのに。」と
不満に思っている事もありました。



それから徐々に宇部市の西本町の裏通りに週末になると若者の車が集まって来て、
互いの車を聴き合うみたいなコミニュケーションが出来て、
そこに目を付けた人がその通りにディスコの建築を始めました。

ただそんなコストをかけていないのに繁盛するなどという事は長く続かず、
もちろん駐車場が無いので全て路上駐車で、それが原因で2回も交通事故が起こってしまい、
もう西本町で商売する事が出来なくなりました。



そして場所を面積当たりの家賃が高い西本町を去って、
まだ当時は家賃が安くて比較的広い場所が借りられた宇部市厚南区に引っ越す事になりました。



それが『カーオーディオ専門店・オーディオボックス』で、1982年の10月10日に
オープンする事になりました。



ちなみに西本町の事務所はこの建物の1階の半分でした。



後に引っ越した宇部市厚南区は当時の建物は建て替えられていて、現在は美容院が建っています。



このシリーズも6回目の終わりに頃になってやっとカーオーディオ専門店のオープンになって、
ここまで来るのにかなり長かったの振り返っています。


ちなみに西本町の自分の事務所があった辺りに出来たディスコは、その後若者が集まらなくなって、
数か月で閉店してしまったそうです。

たしかここがディスコだったか、まだ向こうの空き地がそうだったか・・



工事の時はもう引っ越しの真っ最中だったので、良く分かりませんでした。



ここまでを振り返ってみて、自分の人生を良い方向に導いて下さった電波学校の講師の先生と、
通信社の社長さんと、無線の友達のお父さんの卸売業の方と、
もし自分がアマチュア無線をしていなければこの方々との出会いは無くて、この史記を書き込みながら、
人の繋がりのありがたさを強く感じているところです。



昨日は福岡店でクロスFMの取材

2022-12-01
昨日は水曜日でピュアディオ福岡店はお休みでしたが、自分は前の日からヤリスに乗って
福岡入りしていました。



昨日の福岡市内はあいにくの曇り時々小雨で、10時過ぎからクロスFMの来社取材がありました。



今回は土曜日の正午からの『テイク・イット・イージー』の中で放送されるコーナーの収録で、
ナビゲーターのMASAKIさんと坂口カンナさんがデモカー兼代車のヤリスに乗ってドライブして、
その道中や乗った後の感想をを聞くというもので、
12月3日と10日の土曜日の2週に渡って放送されるものの収録でした。



ヤリスはトヨタ純正の工場装着のディスプレイオーディオに、
助手席シート下にディーラーオプションのCD・DVDプレイヤーが付いているという仕様で、
ドアに防振がしてあるもののスピーカーはそのままです。



ピラー根元の純正ツイーターは使わず、その前に付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターを
使った2WAY構成で、極めてシンプルな構成です。



2時間ちょっとのドライブに出かけられて、
帰って来られたMASAKIさんと坂口カンナさんと店内で自分とのトーク部分を収録しました。



いつもはおちゃらけトークの多いMASAKIさんも昨日は音の話になるとかなり真剣な表情でした。



純正のカーオーディオを使いながらもスタジオ的な音色で鳴るヤリスのシステムは、
プロ機の音を日頃から聴かれるお二人からすると不思議な世界で、
純正でもオーディオマニア向きのオーディオでもない、
これまでに無いサウンドを走行しながら聴ける事に驚いておられました。



あまり書いてしまうとネタバレになるので、
詳しくは土曜日の正午からのクロスFMの『テイク・イット・イージー』でお聞き下さい。



3日はナビゲーターのお二人のトークで、自分の出演部分は10日の放送の中です。



最後にサウンドピュアディオのロゴの前で記念撮影を行いました。



聞ける環境にある方は、12月3日と10日のクロスFMサウンドピュアディオスタジオから放送される、
『テイク・イット・イージー』を是非お聞き下さい。



ホンダ・アコード カーオーディオの音質アップ その1

2022-11-30
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのアコードです。



今まで遠方からのお客様は多くおられましたが、今回はこれまでで最も遠い帯広市から起こし頂きました。



ホンダ純正の専用パネルのナビオーディオ付きのお車に、
先週取り付けを行ったアコードと同じ様な内容で取り付けを行っています。



まずはドアの内張を外して、防振作業を行います。



外板裏を指ではじいて、響きの中心と周波数を調べて、どこにどんな材質を貼るかを確かめます。



リアドアも同じ様に調査を行って、どこにどの材質を貼るかをマーキングしています。



外した前後の内張はマスキングして、これからセメントコーティングのための下地作りを行います。



自分はこれまでためていたハンダの端っこを集めた物を炉に入れて・・



370度まで熱して溶かして、
表面の不純物を取り除いてからSKY3のケーブルの末端の焼き入れを行いました。



エナメル質で絶縁されてある末端を導通させて、これから24金メッキの端子を取り付けて、
車両に付けられる様にします。



精度の高いハンダは現在品不足気味で、値段は高いしなかなか手に入らないしで、
端の使い残しをまめに集めて、それで無駄を無くして何とか値段を上げない様に努力しています。



2001年の同時多発テロの後のアメリカの反撃の時も制度の高いハンダが不足していましたが、
今回の方が長期にわたって戦争が続いているので、ミサイルの誘導装置などに使われる様な材質は、
必ず不足して来ます。



そんな制度の高い材質を集めて行っているアコードの作業はもう数日続き、
これより先はその2でお届け致します。



マツダ2 カーオーディオの音質アップ

2022-11-28
今日ご紹介する1台は、昨日福岡店で納車させて頂いたお車で、マツダ2です。



見た目は当社のデモカーのデミオとほぼ同じですが、エンブレムがマツダ2となっている新型車です。



全車マツダコネクト付きのお車で、ベーシックパッケージの取付をさせて頂きました。



通常ベーシックパッケージだけの取付ではドアの内張は開けませんが、
デミオ用のパッケージにはドアスピーカーの交換が含まれているので、
純正の16センチスピーカーも行っています。



交換したのはJBLの16・5センチのコアキシャル2WAYで、真ん中のツイーターを鳴らなくして、
ミッドバスとして使用しています。



ダッシュの先端には上向きに純正ツイーターが付いていて、
ここは高音の量はそこそこ出ているものの、やはりガラスの反射で聴く音は疲れてしまうのので、
スタンドを使って角度を付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターで
反射の無い上質な高音を再生させます。



グローブボックス下にはピュアディオブランドのPSTケーブルを2個のツイーターとドアスピーカーと、
車両アンプからの合計6本ひいて来ます。



そしてアンダーカーペット下には比重の高くて厚いMDF板を敷いて、
その上に4ピース構成のピュアコンを取り付けます。



ミッドの上限周波数を決めるコイルは白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を
使っています。



実はマツダ2の前のデミオでは純正の音が良くならないという事で実車を購入して実験していて、
自社の車なら出来る車両アンプを分解してなぜ音が良くならないかを分析してパッケージを設計したという
経緯があります。



ただ今回は外から特性を調べるとマツダ2はデミオから改善がされていて、
おそらくCX-3と同じアンプの基盤が使ってあるのでは?と予測出来ました。



そこで最初にデミオ用のピュアコンの値を取り付けて、
そこから微妙に値を変えてマツダ2用に値を追い込んで行きました。



トレブルとフェダーとバランスはセンターにして、パワーが上がった分ほどバスをマイナス1下げて、
そこが聴感上のフラットで、スタジオレベルの音と感じたので、音調整を終了しました。



パワーが上がった上にJBLの16・5センチスピーカーに変わっているので、
最終型のデミオのマツダコネクト用のベーシックパッケージよりはかなり音質も量感も増して感じました。



昨日の夕方にお客様には納車させて頂いて、音の仕上がりには大変満足して頂きました。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
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SOUNDPUREDIO 福岡店

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