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取付ブログ

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スズキ・ソリオの音質と静粛性をアップ

2022-11-18
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、スズキのソリオです。



スズキ純正の大画面ナビオーディオが装着された状態で入庫となって、
以前スピーカーの取付と防振作業をして頂いていたお車に、追加の作業でお預かりしました。



ドアには片側3層のフル防振の施工を行って、アウターバッフルを製作して、
以前のお車からピュアディオブランドのZSP-MIDを移設して取り付けました。



ダッシュにはワイドスタンドを製作して、JU60を新たに取り付けて、
ピュアディオ推奨のハイエンド2WAYスピーカーとなりました。



今回は車の静粛性を上げるために、フロアーのカーペットを一度剥がして、床全面の防振作業を行いました。



施工前と施工後は実際に車を走らせて、全帯域でどのぐらいノイズレベルが下がったかは測定してあります。



スピーカーケーブルは一部がSKY3のケーブルで、一部はPSTを使用していたところから、
全てSKY3のケーブルに引き替えて、それに合わせてピュアコンの値も微調整を行いました。



ブラックボックス4連で他パーツ6点で合計10ピースのフルバージョンで、
何カ所かの周波数帯のレベルが調整出来る他に、
イコライザーでは決して調整出来ないインピーダンスの調整が何カ所も出来るのは良い音を作るツボです。



全ての作業が終わって音が鳴る様になったら、ナビのセッティング画面に入って音調整を行います。



タイムアライメントが全てゼロになっている事を確かめて・・



イコライザー調整を行いながらピュアコンの値を少しずつ変えて行って、
ここが最も生音・生声に近いと思った所がイコライザーは1か所1クリック下げた所でした。



最初にインピーダンスが正確に合っていない時はイコライザーをあちこち動かさないといけないのが、
インピーダンスが整って音色が正確に合って来ると、不思議とイコライザーの調整は最低限で済んで、
そこが一番音が綺麗になるから不思議なものです。



スズキ・クロスビー スピーカーの音質アップ 後編

2022-11-17
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、当社のデモカー兼代車のスズキのクロスビーです。



パナソニックのストラーダとドア4枚の防振が終わって、
一度代車に出ていて戻ってきたところでベーシックパッケージの取付を行いました。



ツイーターはピュアディオブランドのATX-30のアップグレードをダッシュ上に取り付けて、
純正位置のガラスの反射の多い場所と違って、荒くないスムーズな高音を広い周波数レンジで
奏でてくれています。



ベーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用して、
クロスビーはスピーカー位置がグリル1個分上に付いていて、
たったこれだけの違いでもミッドの上限周波数を決めるコイルは倍以上の巻き数が適正になります。



クロスビーはスピーカー位置がソリオと似ていて、
ソリオの兄弟車かと思ってたまたまクロスビーの前に作業に入っていたソリオと見比べていました。



グローブボックス下に比重の高いMDF板を敷いて、
その上に一度ソリオ用の値の4ピース構成のピュアコンを取り付けました。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、ストラーダのオーディオチューン画面に入って、
まずは全てのスピーカーにかかっている100センチのディレイをゼロにしました。



それからイコライザーを動かしたり、
ピュアコンのパーツの値を微妙に変えたりして音を追い込んで行きました。



パナソニックのイコライザーは調整画面とメモリーした後で微妙に音が変わるので、
何度も調整⇒メモリー⇒再生画面を繰り返して聴いて、
ピュアコンの値を変えて行くと段々イコライザーも調整個所は減って来ました。



同じスピーカーでドアの構造が似ているソリオ用の値をベースにしながらも、
かなりユニットを交換して音を追い込んで、より生音・生声に近いサウンドのクロスビーが完成しました。



ポルシェ911 カーオーディオの音質アップ

2022-11-16
今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業から、ポルシェ911です。



珍しいカラーですが工場で作られた時のそのままの色で、ミツワのステッカーがリアガラスに貼ってある
正規物です。



空冷のポルシェのために新たに作られたディスプレイオーディオを装着した状態で入庫となって、
フロントスピーカーの取付と、バックカメラ用のディスプレイの取付を行いました。



フロントスピーカーは13センチサイズのミッドとその上にツイーターの2WAYで、
元々のミッドが傷んでいたからか、コアキシャルの2WAYスピーカーに替わっていたので、
ツイーターがWで鳴ってバランスが悪い状態でした。



それを取り外してヨーロッパサイズのJBLのクラブ5000Cのミッドを取り付けました。



ツイーターはおなじみのピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、
シンプルながらフラットでクリアな音質の2WAYシステムが完成しました。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、6ピース構成のピュアコンを取り付けました。



今年の前半に空冷のポルシェに同じ組み合わせのスピーカーを取り付けていますが、
モデルがタルガだったのと、デッキの種類が違うので、
その特性に合わせてピュアコンの値を少し変えて聴いてみて、今回はイコライザー付きなので、
その調整も合わせて行いました。



最初はけっこうな個所を上げて音を合わせていたのが、ピュアコンの値をあれこれ変えて音を整えて行くと、
不思議とイコライザーはあまり動かさないのに生音・生声に近づいて来ました。



これまで水冷の最新式のポルシェを何台も乗り継いで来られたお客様は、
一度空冷ポルシェに乗られてみたら、その素晴らしい魅力に取りつかれて、
何台かの空冷ポルシェのオーディオの作業に預けて頂きました。



今回も限られた条件の中、精一杯のセッティングをさせて頂きました。



今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 

2022-11-14
10月10日でカーオーディオ専門店をオープンしてから40年となり、
その歴史を振り返るこのシリーズは今回で3回目で、
現在はその前の12年の学生時代の電子工作や無線で波長を合わせるとか
インピーダンスの整合性を上げるなどの技術の基礎を学んでいる部分の続きを書き込まさせて頂いています。



これまでのブログと重複している部分も多々ありますが、当社の歴史の集大成という事でご容赦下さい。



それでは前回の続きに入って、中学時代はアマチュア無線を主に電子工作に明け暮れて、
でも同級生にアマチュア無線の免許を持っている友達がいなかったので、
27メガヘルツの0・5ワットのトランシーバーを友達と一緒に買って、
それでライセンスフリーの無線をしながらアマチュア無線にクラスアップしてもらっていたら、
自宅から左の方の低い山を越えた向こうの秋芳南中学の学生が何人か27メガの0・5ワットの
トランシーバーで交信相手を探していて、一気に他校の中学生と仲良くなりました。



当時は秋芳町は美祢市ではなくて美祢郡で、それなのに美祢市には無い電子パーツを売っているお店があって、
そのせいで美祢郡の中学生の方が電子工作に優れている学生が多く、
自分も負けじと秋芳町の電子パーツを売っているお店に自転車で30分以上かけて通い、
そこで他校の生徒と「自分はこんな物を作った。」みたいな情報交換をしていました。



中学を卒業した井川少年は相変わらず学校の勉強は好きでなく、大学に進学するつもりは無くて、
高校を卒業したら電気メーカーの工場に就職しようと工業高校の電気科に進学していました。



そんな高校1年生のある日に、けっこう強い電波が145メガヘルツで聞こえて来て、
交信をしてみると自宅から右の方の山を2つ越えた所の厚狭郡楠木町という所で
同じ年の高校生がアマチュア無線を始めて、年が同じという事で直ぐに仲良くなりました。



そのK君とはやたらと気が合って、
当時お互いに4級だったのを一緒に勉強して3級の試験を受けに山陽本線と新幹線を乗り継いで広島に行き、
3級に合格したら次は2級を受けようと無線で問題を出し合ったり、モールス信号の練習をしていました。



3級の試験はそれほど難しくなかったのですが、2級からは一気に難しくなり、
3級で1分間25文字のモールスの送受信の試験が、2級では1分間45文字と早くなり、
今の2級の試験はテスト用紙に頂点と短点が書いてあり、
それを読んで符号を書くというかなり簡単な試験になっていて、途中で受信のみに変わった時期もあるので、
モールス部分は2段階で簡単になる前の一番難しい時期に苦労して合格したのでした。



もちろん無線工学もかなり難しく、3級が四者択一試験なのに2級は当時筆記式試験で、
横長の四角の中に答えを記入しないといけなかったので、理論が分かっていないと合格は難しく、
小学6年生の時に受けた当時は筆記式だった4級の試験以上に苦労をしました。



よく若い時の苦労は買ってでもしろという言葉がありますが、当時は理論を覚える事に夢中で、
それが先々こんなに役立つとは全く考えていませんでした。



その難しい2級の無線工学の勉強を進学校に通っていたK君は、
自分が3回か4回読んでやっと覚えられるのを、1回か2回読めば覚えられるので、
「彼は頭がいいな。」といつもぜーぜー言い名が後を付いて行くみたいな感じで勉強していました。



そんなK君とはやたらと気が合っていたので、
高校生の2人で色々と話し合って社会人の人も驚く様な計画を立てて、
その第一弾が今毎週土曜日の夜にやっている無線の実験の、
ロールコールという方式を山口県で最初に高校生の2人が考案しました。



もちろん高校生だけでは計画は実行出来ず、社会人の方に4人に協力して頂いて、
自分が社会人の人に車で山頂に連れて行ってもらって、キー局という司会進行を行って、
K君は自宅から指向性のある高性能アンテナでそれを補佐するコントロール局を行うという計画で、
当時145メガのアマチュア無線の発展に貢献していました。



それだけでは飽き足らず、夏休みには下関市の華山の標高700メートルの所に
K君の10エレメント並列スタックと、自分の10エレメントのクロスの並列のスタックを2セット上げて、
障害物が無い状態で特性がどう違うかという実験を行う事にしました。



当時の写真は残っていないので、現在の実験用のアンテナで説明しますと、
テレビのアンテナの様に指向性のある物を2本並列に並べるのがスタックで、
50Ωのアンテナを2本つなぐとインピーダンスが変わるので、これを整合器を使って50Ωにします。



これはテレビ用のクロスアンテナですが、これをスタックにすると
4本の50Ωのアンテナを並列接続して50Ωにインピーダンスを合わせるのと同じで、
山を越して飛んでくる電波は偏波面がズレるので感度が上がるが、
山の上で障害物が無い所で偏波面の乱れが無いと、逆に50Ωを4本合成して50Ωに合わせると、
逆にロスが出て通常のスタックの方が有利ではないかという実験でした。



今行っている351メガヘルツの8エレメントスタックが1本のエレメントの長さが80センチで、
145メガヘルツだと1メートルあるのでこれの2・5倍の大きさで、
それを2セット700メートルの山の上に上げるなど高校生2人に出来る訳がありません。



そこで社会人の方4人に手伝って頂いて、車4台で移動して山頂で一晩テントを張って実験を行いました。



手伝って頂いた方もよく高校生のバカげた実験に付き合って頂いて、ガソリン代も何も払っていなくて、
無償で手伝って頂いて非常にわがままな高校生2人だったと思います。



机上の空論ではなくて、これはどうなるんだろう?という高校生2人の
大胆な実験に協力して頂いた社会人の方には大変感謝しています。



これとこれをこういう条件で比べたらどうなるんだろう?という、
納得行くまでとことん実験した高校生のうちの一人は、
受験勉強ばかりせずに自分との実験に付き合ってくれたものの、現役で京都大学に合格して、
その後電波とか電子を超えた更に深い分野の研究に進んで、
30代で助教授になって、40代で教授になって、50代では神戸大学に転籍して教授を続けていました。



華山の実験から何十年も経って、それから1度も足を運ぶ事が無かったのですが、
今年の5月にそんな高校生の時を思い出して、狭い山道をNボックス・カスタムに乗って登りました。



そういう自分も波長を同調させるとか、インピーダンスの整合性を正確に合わせるなど、
桁数は違っても今の仕事にはとても役に立っていて、
誰も出来ない領域の正確な音色を表現出来る根源になっていると感じていて、
当時お世話になった社会人の方の様に、学生の優れた技術者の卵を育てる活動を近年行っています。


高校生時代の話は他にもまだあるので、時間は別な角度から見た高校生時代の話を書き込みたいと思います。



BMW5シリーズ スピーカーの音質アップ

2022-11-13
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、BMWの5シリーズ・ツーリングです。



スピーカーグリルにハーマン・カードンのマークが付いているプレミアムサウンド車に、
ベーシックパッケージの取付を行いました。



フロント3WAYのお車のツイーター部分を鳴らなくして、
ダッシュにピュアディオブランドのATX-30Jを取り付けて、
後付けツイーターとスコーカーとセンタースピーカーにピュアコンを通して音質アップを図りました。



ベーシックパッケージというと簡単なパッケージに思われそうですが、
プレミアムサウンド車ではリアサイドまで分解して作業を行っています。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
スコーカーの上限周波数を決めるコイルは白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を
使用します。



また前には4ピースですが、リアの純正アンプの部分にもパーツを取り付けていて、
トータルでフロントの7つのスピーカーのバランスを取っています。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、FMラジオとCDを使って音調整を行います。



BMWはプレヤー付きが徐々に減っている中、運良くプレイヤー付のお車で、
更に運が良い事にクロスFMのサウンドピュアディオスタジオからの放送時間に受信する事が出来て、
勝手知ったるスタジオからの音を基準に調整を行いました。



ただBMWの調整は簡単ではなくて、これまでサウンドピュアディオは340iのハーマン車、
530eの標準オーディオ車、740eのハーマン車の3台のデモカーを買って実験して来て、
5シリーズのハーマン車はデモカーとしては無かったのですが、
それでもこれまでハーマン車だけで2台のデモカーを持っていたという実績があるので、
シフト横のダイヤルとスイッチをスイスイと操作しながら、
ピュアコンのパーツをあれこれと変えて音を追い込んでいました。



この車種ではロジック7のサラウンドが内蔵されていて、
最初の方でマッチングがなかなか決まらない時はロジック7を入れた方が良く聴こえるのですが、
セッティングが進むにつれて逆に邪魔になって来て、最終的にはロジック7オフで音をまとめました。



アクセサリーポジションで音がまとまって来たら、最後はピットから少しリアを出してエンジンをかけて、
エンジン音を含めた状態で音調整を行います。



7バンドのイコライザーを駆使しながらピュアコンの値を変えて、
もうこれ以上生音・生声に近づかないという組み合わせを見つけて、音調整を終了しました。



これまでBMWのハーマン車を2台買って実験しながら、
そのどちらともインピーダンスが思っていた以上に違っていたので、
ピュアコンの値は新たに探り出す必要があったのですが、
長い時間をかけて色々と予習してこれだけ困難なのですから、
デモカーを買った事が無いお店はどうなんだろう?と他人事ながら心配をしました。




年々複雑になるプレミアムサウンド車に対応するために、デモカーをあれこれと買って実験するのは、
カーオーディオ専門店としては必要な事ではないでしょうか。



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