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取付ブログ

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山下達郎さんの生声を求めて

2023-07-10
昨日は15時に仕事を切り上げて、周南市の周南文化会館にコンサートを聴きに行きました。



アーティストは山下達郎さんで、パフォーマンス2023という全国ツアーで、
周南市文化会館は5年ぶりだそうです。



山口県は4会場目で、MCもまだ完成していないアットホームな感じで、
これまでは最後の方が多かったので新鮮な感じがしました。



今回のコンサートはJFN系のFM山口が主催名義で、
ひょっしたら公演後に放送に会うという時間があって、そこに加われるかも?と甘い事を考えていたら、
昨日は他の方も会えない様で、自分はひたすらコンサート内で生声を集める事に集中しました。



前回は確か前から15列目で、それでも良い席と思っていたのが、今回は前から7列目の27番で、
マイクスタンドは27番と28番の間に立っていて、これはど真ん中と言ってもいいでしょう。



6列目からはファンクラブの方の様で、前に座っておられた方は東京から新幹線で来られて、
広島で止まってしまったのでレンタカーで来ようかと思っていたら、在来線が通っていたので、
それに乗って来られたと話されていました。



そんな大雨の中にやっとの事で着かれた方も多い貴重なコンサートを、
ここぞとばかりに真剣な聴き方をして、前回も使った自分の聴き方を再現しますと、
これだ!という楽曲のボーカル部分では手を耳の後ろに当てて、
後ろの残響音と左右のPAの音を極力聞かない様にして、
前から飛んでくる達郎さんの生音を集めるという手法で、15列目と7列目は聴こえ方が全然違います。



そこに加えてスタンドからマイクを外してハンドマイクで、舞台の一番前まで出て来るシーンもあって、
「ここだ!」と自分も50センチ程度前に体を乗り出して、達郎さんが1・5メートル程度前に出られたので、
合わせて2メートルほど距離が近づきました。



以前から掛け声の「カモン!」とか、「ヘイ!」はマイクから少し横にそらして言われているので、
それはほとんどマイクを通らず生声で、『ドーナッツソング』は演奏に比べて声の比率が高いために
かなり生声を収集出来ました。



ただいつもあるかどうかは時の運の、
マイクを持たずにPAを通さず生の声を客席に届けるが今回はありました!



そんなこんなで前半でしっかりと生声のイメージを頭に焼き付ける事が出来て、
「本来の声はこうだが、PAを通すとこんな風に聴こえる。」というのが分かるぐらいになりました。



そのため自分の大好きな『クリスマスイブ』を耳に手を当てる状態ではなく、
PA通しで初めて最初から終わりまで聴いて、「会場でクリスマスイブを聴くとこんな風に聴こえるのか。」と
実感出来ました。



行と帰りはアウディeトロンで移動していて、
この車で最もあたりの良いコンデンサはこれだろうという値が頭の中をよぎりましたが、
お客様に最優先でお渡ししているので、本当にピッタリ合わせるのはもう少し先になりそうです。



その分お客様には、今あるパーツの中で最もあたりの良い物を付けているので、
そこはお客様の方がいいなと思う事もあります。



そんなこんなの山下達郎さんのコンサートは、
その日の2時30分ごろにジャニーズ問題に関するコメントを述べられて、
ちょっとナーバスな雰囲気かと思えばコンサートはそうでもなく、
自分も専務も会場の皆さんおそらく今までで最高のパフォーマンスを届けて下さったと思います。



帰りに自分は『ライド・オン・タイム』のLPレコードを買って・・



専務はパンフレットとグッズをフル買いしていました。



普通は買えないCDも4枚買って帰りました。



1990年前後は山下達郎さんのCDを使って音調整を行っていて、
一度他のアーティストさんに浮気して、
それから2000年前後も一度達郎さんの楽曲を調整用に使っていて、
2006年以降は実際にお会いして生声・生音が聴けるアーティストさんが
調整用CDとして使って来ましたが、今日から再び山下達郎さんの楽曲も調整用のCDに加えます。



今回のコンサートは会場の良い席に座る事が出来て、かなりの時間生の声を聴く事が出来て、
カーオーディオの音造りを行うために貴重な体験が出来たと思います。



今日の宇部店は

2023-07-09
今日山口県は大雨が降ったり小雨になったりを繰り返していて、現在新幹線は止まっています。



宇部店の駐車場は場所によっては水たまりが出来ていて、
クロスビーはベンチシートのなので反対側のドアから降りました。



そんな大雨の中、今日は周南市で山下達郎さんのコンサートが行われる日です。



CD以外にLPレコードとミュージックカセットテープまで買っているファンですが、
前回はチケットの手配が遅くて入手出来なかったのが、今回はかなり良い席で聴けるはずですが、
この天気で中止かどうか気になるところです。



あまりの雨のためにお客様には入庫予定になっていても先延ばしにしていいのでとお願いしていて、
昨日からはピュアコンなどの作りだめを行っています。



困っているのがコンデンサーの値のあたりを探っている作業で、
某メーカーの1μFのコンデンサは夏場と冬場で微妙に値が違って、
冬場は1μを下回る物が多く、夏場は1μを越える物が多くなり、
JU60のブラック用は1μよりも下が必要となるためにこの辺りのストックが切れてきています。



ただ1μを越えた物は在庫が過剰になっていて、これはベーシックパッケージ用として使えるので、
本来のグレードのパーツ以上の物が使ってあるベーシックパッケージが大量に出来ます。



今回仕入れた1μFのコンデンサを精度の高い測定器で測ってマーキングしたら、
1μを切った物が2個で、冬場にもっと仕入れておけば良かったのですが、
冬場は戦争の関係でパーツ不足で、1回仕入れるのに3カ月ぐらい待っていたら、
結局春以降の仕入れが多く、寒い時期に生産した1μを下回った物が多い時期を逃してしまいました。



これが大手メーカーなら一番下の0・993と一番上の1・014で
左右になっても問題ないとされているので、これだけの精度で左右を合わせるとか、
スピーカーの組み合わせで上の値同士や下の値同士を組み合わせる事で『生音・生声に近い』という音を
表現しています。



そんな製作物を重点的に仕事をしていたら、昨日ハンダ小手が壊れてしまったので、
ダメになった部分を注文しようとカタログを見ていました。



今一式を買ったらいくらかかるんだろうと見てみたら、何と18万円もするではありませんか!



予備の機器も含めて2台を使っているのが、
片方が調子が悪くなってその前に調子が悪くなったのをそのままにしていたので、
2台目が調子が悪いので仕事が止まってしまいました。



症状は1台が自動ハンダ送りの機能がダメになり、もう1台が温度制御がダメになり、
360度に設定しているのに450度から500度ぐらいになろうとして直ぐにストップするので、
全く仕事になりません。



専務からは1台目が調子が悪くなった時になぜメンテナンスしておかなかったんだと叱られて、
直ぐには壊れないだろうと先送りしたのが失敗でした。



15年ぐらい前は1万3千円ぐらいのハンダ小手を使っていたので、
それでも探して時間がかかるけどそれで間に合わせようかと思っていたら・・



出張作業用のピストル型の小手しかありませんでした。



スイッチを入れれば90ワットで、切れば15ワットを交互に使って温度調整を行って、
1980年代から90年代ぐらいはこれで仕事をしていましたが、今は仕事の量が増えているので、
温度調整やハンダ送りは機械がやってというのが当たり前になると、
こういう仕事のやり方は懐かしいものの効率が悪いです。



結局ハンダステーションの2台の良い部分だけを組みあわせて1台を作って、
今は問題無く製作作業を行っています。



スバル・フォレスター スピーカーの音質アップ

2023-07-08
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、スバルのフォレスターです。



オーディオレス車にカロッツェリアのフローティングタイプの楽ナビを取り付けられて入庫して、
ベーシックパッケージの取付とベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。



現行フォレスターのドアスピーカーはアメリカンサイズの楕円ですが、
国内用は楕円のプレートの中に丸型の16センチスピーカーが付いています。



日本ではあえて丸形を選んだという事は、それだけタイトな音を好む人が多いからでしょうか。



内張りを外した後は工場装着の防振材の無い部分の響きを探って、
4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせてベーシック防振を行いました。



内張りを元に戻せばドアの作業は完了ですが、スピーカーグリルは楕円にパンチングが空いています。



ドアは純正の16センチをそのまま使用しますが、
ダッシュの上向きのツイーターは鳴らなくして、スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて
ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30ツイーターを取り付けました。



ATX-30は標準モデルに比べると周波数レンジが広いので、
ピュアコンの数値は標準モデルとは違う値を選ばないといけません。



ドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルは、
白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使っています。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
スマートフォンやFMラジオなどあれこれとソースを変えながら音調整を行います。



タイムアライメントは調整の始まりから終わりまで全てゼロで設定して・・



イコライザーは3カ所1クリックづつ動かして音を整えました。



低音が出過ぎだったので最初はナビ内蔵のハイパスフィルターを40Hzに設定していたのですが、
これだと低音域はスッキリしても中高音にくすみが出るので、
イコライザーの一番下を下げてハイパスフィルターの代わりに使用して、
こちらの方が全体の音のクオリティーが高かったので、これでメモリーしました。



ピュアコンはこれまでのフォレスターの値を参考にしましたが、ナビの音のクセなどを考慮して、
コイルを1回換えて、ブラックボックスは3回換えて最も生音・生声に近い組み合わせにしました。



最初は歪みっぽいサウンドだったフォレスターは、体感音圧と音のクオリティーと、
そして楽器やボーカルの声の音色に最も近く合わせて、お客様には大変喜んで頂きました。



デリカD5 スピーカーの音質アップ

2023-07-07
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、デリカのD5です。



ケンウッドの大画面ナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
プレミアムベーシックパッケージの取り付けと、ドア防振の作業を行いました。



プレミアムベーシックパッケージなのでツイーターはJU60で、ワイドスタンドを製作しています。



まずはドアの内張を外して、白い吸音フェルトを一度剥がしてからセメントコーティングの施工を行います。



意図的にランダムに厚い薄いを作りながら、セメントコーティングを行うと、
かなり青白い色は乾燥と共に茶色になって来ます。



完全に乾燥したら吸音フェルトを元に戻して、ドアに組み付けます。



外板裏の鉄板にも合計4種類の防振材が組み合わせたベーシック防振の施工がしてあります。



そしてケンウッドのナビオーディオからピュアディオブランドのPSTケーブルで
グローブ下まで音をひいて来て、比重の高いMDF板の上にブラックボックス4連のピュアコンを取り付けて、
純正の16センチスピーカーとJU60ツイーターを使った2WAY構成で
最も生音・生声に近い組み合わせを探ります。



ピュアコンで音が整ったら次はナビのイコライザー調整ですが、いつものグラフィックイコライザーは使わず、
プロモードで設定してパナメトリックイコライザーの複雑な調整を行います。



CDやSDにプラスして、78・7メガヘルツのクロスFMの聞き慣れたパーソナリティーの声も
きちんと聴こえて、これから納車に向けて細かい部分の組み立てに入ります。



新・お客様の質問にお答えして 第38話

2023-07-06
新・お客様の質問にお答えしては、
前回はピュアディオの仕様でない方には防振作業は行わないというお話でしたが、
それと関連して実はサウンドピュアディオのオリジナル商品の単品販売は行っていないというお話です。



これは毎回のブログでオリジナル製品の単品をアピールした時に
一言付け加えておかないといけなかったのですが、
昨日のブログで言えばオーディオテクニカの4CHのハイローコンバーターを
2CH化して大型のパーツを入れた物はピュアディオでシステムを取り付けて頂いた方のみ購入出来て、
単品を通販か店頭に来て下さいと言われても販売しておりませんとお断りしています。



「なら売っていないとブログに書いておけ!」というお叱りを頂きましたので、
これ以外のピュアディオ製品も持ち帰り販売や通信販売は行っておりません。



お客様からは「欲しいという人がいるのなら販売すれば?」と言われる事もありますが、
作っている現場を知っておられる方なら毎日ゼーゼーいっている様な感じで作業の完成までに
間に合わせて作っていて、全て手作りのために生産数が限られるために
『システムを購入された方に限ります』という条件を付けています。



また製品一つ一つがトータルでこういう音をという方向性があるので、
音にキャラクターが付いている製品と合わせても地味な音と言われてしまう可能性もあるので、
そこも単品販売をしていない理由でもあります。



もう一つお客様からよく言われる事が、
「サウンドピュアディオはタイムアライメントを使わないというけど、
人によってタイムアライメントが好きな人には合わせたセッティングをしても良いのではないですか? 
その方がお客さんの幅も増えて良いのではないですか?」というご意見も頂きます。



確かに1990年代は一時期タイムアライメントを使ったセッティングや、
1980年代から90年代の初めはマルチアンプ駆動を使ったセッティングを行った事がありますが、
最終的に使わなくなった理由は2つあります。



まず先にマルチアンプ方式については、現在ピュアコンを使って
2CHのアンプでツイーター2個とミッド2個の4つのスピーカーを鳴らしているのを、
マルチアンプではツイーターとミッドを別なアンプで鳴らして、
フロントだけでアンプが4CH使う贅沢な鳴らし方です。



アンプの手前で周波数幅を決めているので、
ツイーターにはツイーター音域のみ、ミッドにはミッド音域のみを別なアンプを使って送っているので、
途中にネットワーク回路のコイルもコンデンサも抵抗も入っていないので、
超低ロスで音を鳴らす事が出来ます。



本当は良い事ばかりに思えるマルチアンプ駆動も実際に聴いてみると
どこか音が冷たくて機械で鳴っている感じで、
多くのお客様から「マルチアンプは嫌だ!」という指摘を頂きました。



特にピュアコンを作りきっかけになったお客様は、
当時マルチアンプを使った音造りの基準に買ったB&Wのマトリクス801を聴いて、
「801がネットワーク駆動なのに、これを聴いてマルチアンプ駆動で同じ音を表現するのは無理でしょう。
ネットワーク駆動の様な音を表現するのならネットワーク駆動でしょう。」と言われてしまい、
それからコイルを巻いてほどいてを繰り返してオリジナルネットワークを作って、
1つのケースに全てのパーツを入れてその都度作り替えていたら効率が悪いので、
パーツをブロック化して自由に組み合わせられるピュアコン方式を考案しました。



このマルチアンプを使うとロスが無くなるのに音が冷たく聴こえるという現象は、
アンプとスピーカーを直結するとスピーカーの周波数ごとに微妙に違うインピーダンスの上下が
そのまま音に反映されてしまい、ネットワークを回路を入れてアンプ側から見た時に
スピーカーとネットワークの合成インピーダンスで再生帯域のインピーダンスを
目的のインピーダンスに上下させて合わせる事が出来ない為に、
お客様が冷たい音と言われる様な音になっていたのです。



ちなみに基準として使っていたマトリクス801のスピーカーは、
一度タイプⅡからタイプⅢに買い替えて、その後新品のユニットを2回換えて、
今は福岡店のハンダ付けの机の前に置いて聴いています。



またタイムアライメントについては簡単に音の定位が取れて
目の前にボーカルが浮かぶというメリットがあるものの、
音色が実際の音とズレて聴こえるというデメリットがあり、
時定数をずらして鳴らせているから知らないうちにストレスが溜まってしまうと言われる方もあります。



ある日あまりにお客様から定位がと言われたのでタイムアライメントをかけて納車したら、
「早死にさせる気か!」と叱られた事もあります。



なぜ早死にという言葉が出たかというと、以前タイムアライメントを普及させたメーカーの有力者と、
その後押しをしていた評論家が自分ぐらいの年の時に相次いで亡くなって、
タイムアライメント=早死にをするという縁起が悪いという話があって、
タイムアライメントを使わずにタイムアライメントの様な定位をという事だったのでしょうが、
無理なのでタイムアライメントを入れました。



タイムアライメントを強く推進していた評論家の先生はある日原因不明の体中の免疫力が落ちたそうで、
直ぐに入院してそのうち亡くなって、その評論家の先生と仲の良かった某メーカーの人も
半年後ぐらいに亡くなって、当店のお客様の間では『タイムアライメント=縁起が悪い』というイメージに
なっています。



実際に他店でタイムアライメントを使ってセッティングされた車を、
当店でシステムを組みなおしたら下がった免疫力が元に戻ったという方も複数おられて、
もう誰もタイムアライメントを使いたくないというのが現状です。



ただ世の中のトレンドは『タイムアライメント=高音質』なので、
サウンドピュアディオは業界の中では浮いた存在になっていますが、
好きな人にとっては他に代わりが無い存在となっています。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
TEL.0836-45-0712

SOUNDPUREDIO 福岡店

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