取付ブログ
アルトワークス スピーカーの音質アップ
2019-07-28
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、
スズキのアルト・ワークスです。
ベーシックパッケージの取付けと、
フロントドアのフル防振の作業を行いました。
ワークスのお客様は愛知県から九州旅行を兼ねて来店されていて、
2日間作業に預けておられる間は、代車で九州観光をされて、
観光が終わったら車が完成しているというスケジュールで作業を進めました。
来店された時点ではまだツイーターをATX-25にするか30にするか決めておられなくて、
ステラのATX-30のベーシックを聴かれて、「少しの追加なら次は簡単に来れないから。」と
30に決まり、そのままステラに乗って出かけられました。
作業はまずドアの内貼りを外して、外板裏に3種類のマットと防振メタルを組み合わせて、
響きの中心をピンポイントで抑えるベーシック防振の施工を行いました。
次にサービスホールを塞ぐ防振を行って、ドアの密閉度を上げて、
外からのロードノイズの進入を防ぎます。
外した内張りは下処理を行った後に
規則性を持たないランダムに厚い薄いを作ったセメントコーティングを行い、
乾燥した後にドアに組み付けたら、方ドア3面のフル防振の作業は完了しました。
グローブボックス下にはMDF板を敷いて、
その上にオプション1品を追加した合計6ピース構成のピュアコンを取付けました。
ブラックボックスには白いラベルが貼ってある4000円追加のRRタイプを使用していますが、
ATX-30用はあらかじめRRタイプしか設定が無いので、
ユニットの差額とツイータースタンド代が別になっているのと、
RRコン用の4000円が必要となります。
ワークスのドアはスピーカーが下の方についていて、
グリルのヌケが良い方ではないので、
ミッドの上限周波数を決めるコイルは巻を少なめにして音のバランスを取っています。
見た目はプラスチックでペラペラに見える純正の16センチスピーカーも、
当社のワゴンRと同じユニットで、しっかりした低音とクセの無い中音を再生していて、
センターのデュアルコーンの部分から再生される音は
ピュアコンのコイルで絞ってリスナーに聴こえない様にして、
更にピュアコンで僅かにインピーダンスを上昇させているので、
音に重みも持たせてあります。
お客様は愛知県に帰られると次にはまず来店される事は無いだろうと、
長時間エージングを行って、周波数の分配が違うタイプのCDを何枚も交換して再生して、
1年後・2年後はこういう音になるだろうという予測の元に調整を行って、
メンテナンスフリーの状態で納車に向けて、
現在もエージングを行っている最中です。
最終的にイコライザーは2カ所1クリック動かした所でメモリーして、
お客様はCDは聴かれないとの事なので、
スマートフォンを使った再生に絞って再セッティングを行ってから、
出庫の準備に入ります。