取付ブログ
トヨタ・プリウス スピーカーの音質アップ 前編
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、トヨタのプリウスです。
トヨタ純正の大画面ナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ドア防振の施工を行っています。
プリウスのお客様は隣の熊本県からお越し頂いています。
まずは前後のドアの内張を外して、ベーシック防振の施工を行いました。
車輛に最初から付いている防振材と、後から取り付ける防振マットと防振メタルの共振点の違いを利用して、
ドアが重たくならない割に最高の減衰が起きる様にして、ブチルゴムの使う量を最小限に減らして、
ブーミーな音ではなく、スカッとした小気味良いサウンドを奏でる様にしています。
外した内張は細かい部分をマスキングして、ツルツルの表面に粗目を付ける下処理を施して・・
意図的にランダムに厚い薄いを作くりながらセメントコーティングを塗って行って、
ドアが重たくならない割に高い防振効果が得られる様にしています。
セメントコーティングを最初に考案した時は、試作段階では均等な厚さで塗っていて、
「ドアが重たい割に振動が消えないな?」と思って一度剥がして、次に凹凸を付けたら
重さが軽くなったのに振動が消えやすくなって、綺麗に均等に塗った方が音質的には不利という、
見た目と音質の逆転効果が起こった事を思い出します。
プリウスはダッシュに中高音を鳴らすスコーカーが付いていて、これを使って中音のみの再生にして、
後付けのツイーターとドアスピーカーでフロント3WAY構成とします。
スコーカーの低音域をカットするコンデンサが貧弱なので、大型物に交換して、
更に周波数レンジも少し下の方に広げています。
トレードインスピーカーの純正のスピーカーケーブルの末端から音信号を取り出すのと違って、
ベーシックパッケージではナビオーディオの真裏からピュアディオブランドのPSTケーブルで
音をひいて来て、低ロスで音信号を送っています。
後は後編に続きます。