取付ブログ
日産デイズ スピーカーの音質アップ
2022-06-04
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、日産のデイズです。
日産純正の大画面ナビオーディオが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
まずドアの内張と防水シートを外すと、ドアの後方下の方にシルバーの工場装着の防振マットが
貼ってありました。
この部分はかなりロードノイズが入りやすいのでしょう。
工場装着の防振マットは残して、ドア内に4種類の共振点の違う材質を合計8カ所に貼り付けて、
ドア全体の残響を抑えます。
防水シートと内張りを元に戻せばドアの作業は完了で、先代のデイズに比べると現行モデルでは
かなりスピーカー位置が下になって、低音の量が増した分中音が薄くなって、
そこはピュアコンの値をあれこれと変えてフラットな状態に合わせます。
デイズの純正ツイーターはピラー根元にあり、
指向性の強い内ドームタイプのツイーターの前にプラスチックの部品を付けて音を拡散させている方式で、
リスナーからすると横にそれた状態から反射的な音を聴いている状態から、
ピュアディオブランドのATX-25ツイーターの外ドームで発信源から音を広げて再生している方法に
変えます。
このツイーター位置の仰角・振り角と、コストがかかっても上質な外ドームタイプを使っている所が
高音質の決め手です。
グローブボックスの下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
純正ドアスピーカーの上限周波数とインピーダンスを調整して、
ツイーターに関しては下限周波数とインピーダンスとレベルを調整しています。
最初はデイズがモデルチェンジして直ぐのモデルで出た値を取り付けていましたが、
年次変更等で若干特性が変わっていて、そこに合わせるためにブラックボックスは3回交換して、
コイルは4回交換して、今の特性にピッタリ合わせました。
現行のデイズのドアスピーカーはかなり下に付いているために、
コイルは白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使用しています。
ピュアコンの値合わせと同時にナビオーディオのイコライザー調整もおこなって、
この画面はパナソニック製です。
パナソニックはブルーレイ付きかそうでないかで微妙の音の特性が違って、
パナソニックだから全て同じセッツティングとは限りません。
どんなにいいイコライジングが出来たと思っても、メモリーしたとたんに音が少し抑圧されて聴こえるので、
登録前に少し勢いが付いた状態でメモリーボタンを押して、それで合っているかどうかを確認して、
何度かそれを繰り返して最も生音・生声に近いパターンを登録します。
自分が調整が完了したら直ぐにその店を離れて移動する事が多く、
完成車を聴かれたお客様の感想を聞く事がほぼ無いのですが、昨日は運良くお客様にお会いする事が出来て、
久しぶりに納車でお客様に喜んで頂いている所に出会えました。
今日はデイズで遠乗りされるそうで、入庫時はメーカーが設定したどぎついイコライジングだったのが、
自然で滑らかな音で快適にドライブされる事でしょう。