取付ブログ
スズキ・ソリオ スピーカーの音質アップ
2022-06-08
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、スズキのソリオ・バンテットです。
アルパインのビッグXを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張と防水シートを外して、何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせて、
ドアの残響を少なくします。
ソリオのドアはカーン!という高い響きの部分が多く、どんなに防振マットを貼っても取れない響きがあって、
テレビの情報番組でも取り上げられた多重構造の防振メタルを使って高い響きをダウンさせます。
外した内張はマスキングを行って、ツルツルの内張裏に粗目を付ける下処理を行って、
セメントコーティングを行いました。
ダッシュ上の純正ツイーターは鳴らない様にして、その横にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けた
ピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、ガラスの反射が無く、
外ドームで広がる上質な高音を再生させます。
ビッグXからの音信号はピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下に送り、
比重の高いMDF板の上にオプションのSSFを加えた6ピース構成のピュアコンで後付けツイーターと
純正のドアスピーカーの周波数幅とインピーダンスとレベルを調整します。
最近は白いボビンにピンクのラベルの一から手巻きのコイルをと書いている事が多いのですが、
この年式のソリオはスピーカー1個分ぐらい高い位置にグリルがあるので、
ドア下部に比べたらコイルの巻き数が多いのが適性のため、一度機械巻したコイルを巻き直した物を
使用しています。
ピュアコンの値が決まったらビッグXのパナメトリックイコライザーを調整します。
これは最初に動かす周波数と動かす幅を決めて、それからレベルを上下する方式で、
お客様は自分で音を変えようと思ったら全くツボがつかめず、
ネットで情報を探していたらピュアディオに辿り着いて、
システムに合わせて一台一台きっちり調整をしてもらえると知って来店されたという事でした。
サウンドピュアディオの魅力は井川が多くのボーカリストに会って生の声を知った上での音調整で、
自分の調整用CDの他にお客様がSDカードに録音された多くの楽曲の中に、
何人か自分が直接お会いしたボーカリストがおられて、直接会って生声を聞いた時のイメージで
調整している所です。
今回SDカードをざっと1周すると、女性ボーカルで3回お目にかかった方1名、
2回お目にかかったかた1名、1度だけれどじっくりとお話させて頂いたかた1名で、
男性ボーカルは30回以上お会いしているあの方と、2回お目にかかっている超メジャーな方、
4人グループのボーカルの方の合計6アーティストの方の音源が録音されていて、
あの人の声がこうで、この人の方の声はこうでと、かなり時間をかけて調整しました。
納車の時はお客様に「この方に何回お会いして、この方とは何回・・」と、
自分と一緒に写っている写真をお見せして説明していたら、
お客様から「これって先に答えを知っているから、カンニングみたいなものですね。」と言われました。
そうですね、誰も知らない答えを知った上で音調整を行っているので、ある意味カンニングですね。