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取付ブログ

今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第16話 2002年から05年

2023-03-23
今のサウンドピュアディオが出来るまでのシリーズも16回目を迎えて、
カーオーディオ専門店オーディオボックスの19年から新ブランドの移行が進んでいる時代のお話を
お届け致します。



2001年6月に発売したZSP-MIDは当初B&WのATX-40とAM-50の2WAYをセットで
お持ちのお客様の交換用という位置づけでスタートしました。



ツイーターは20年以上長持ちするのに対して、
ホーム用のユニットをカー用の4Ωのボイスコイルを付けただけのAM-50は
高温多湿の日本では5・6年で調子が悪くなって来て、これのスペアユニットで耐久性があって、
音はAM-50を超えるクオリティーというユニットを開発しようという事で、
某OEMメーカーの開発室を訪ねて「表面材はこれで、マグネットがこれで、ボイスコイルはこれで。」と
組み合わせを考えて行き、AM-50を外して互換が効きながら、
なおかつ高いクオリティーのZSP-MIDは予定よりも早く当初の100セット限定を
売り切ってしまいました。



ただ100セットを販売してもまだAM-50のお客様には全て行き渡ってはおらず、
かと言って次の100セットの半分も行かないうちにB&Wのミッドのユーザーは尽きてしまいます。



そこでJBLの08GTIの単品ツイーターがあって、
それとの組み合わせで2WAYが組めるピュアコンの開発を行ったところ、
これまでのスピードを上回るスピードでZSP-MIDは売れて行き、
あっという間に再々生産となる人気の商品となりました。



その一方で同じZSPを名乗りながら、ZSPベーシックツイーターはあまり人気がなく、
1つの店舗で3・4か月に1セットという、さえないセースルでした。



実はこのツイーターは当初の予定価格が4万円を予定していて、
ZSP-MIDとの組み合わせで販売する予定が、どうしても周波数レンジが広く取れず、
純正スピーカーのフルレンジの上の方を切ってその上に乗せると上質な2WAY的な鳴らし方が出来ると、
後からベーシックという名前が付けられていて、青いアルミドームはB&WのATX-40を意識していて、
18000円という値段は採算度外視したサービス価格ながら、
分かる人には分かるけど、分からない人にはただの青いチューンナップツイーターにしか見えず、
実は好きな方からしたらかなりのお買い得なアイテムでした。



青いドームのピュアディオツイーターは、
後にJBLのシルバーの08GTIの2世代目の小型になった物と、
ブラックドームのP560Cのツイーターの3色から選べるツイーターにしたところ、
『選べるツイーター』が当たって、不人気だったベーシックコースに少し明かりが見えて来ました。



当時は自分はコンサートに足を運ぶ習慣がなくて、
それは1990年代の初めはメーカーがコンサートを開いて生演奏を聴かせてくれるものという、
受け身の習慣が身に付いていて、90年代の途中でメーカーがその様な催しをやめてからは
自分が自らチケットを買ってコンサート会場に行く習慣はありませんでした。



当時の音の基準はホームオーディオの高級店で買って来た高級なオーディオアクセサリーを
B&WのスピーカーとマークレビンソンのアンプとナカミチのCDプレイヤーの組み合わせで聴いて、
それを基準にしての音造りというのが常態化していて、
カー用では音を強調するアクセサリーの電源キャパシタやヘッドキャパシタの
デモンストレーションを行ったら、お客様は喜んで買って頂いていて、
RCAやスピーカーの端子はロジュームメッキの物が音が「キラッとして聴こえる!」という事で、
お客様から人気のある商品でした。



ただその音のキレが良くなってキラッとして聴こえたパーツも、
これは本当の音ではなのでは?と思う出来事がありました。



それはお客様の車の中に三味線奏者の上妻宏光さんの洋楽に合わせたアップテンポの楽器が入っていって、
当時は山下達郎さんの楽曲をメインに音調整していて、その後でお客様の音源も聴くという調整スタイルで、
その上妻宏光さんの楽曲の初めて聴いた時は「これは三味線だけれどエレキギターにも聴こえるし、
琴や琵琶にも聴こえるし、どんな演奏をしたらこの音になるの?」と一回聴いただけでファンになりました。



2002年の年末ぐらいから上妻宏光さんの1stアルバムの風や游を聴きまくり、
次に2ndアルバムのビームスとソリチュードを聴く様になり、
音調整の最終調整CDは上妻宏光さんの作品というのが決まりました。



それでもコンサートには行っていなかったのですが、
専務が福岡市の上妻宏光さんのコンサートのチケットを買って、
「これで生演奏を聴いて来たら。」と言ったのが始まりで、
2004年に今の前の建物だったZepp福岡に聴きに行きました。



今考えたら電源キャパシタやヘッドキャパシタが付いて音に勢いを付けていて、
更にロジュームメッキの端子で音をキラッとさせていて、Zepp福岡で聴いた上妻宏光さんの楽曲は、
デモカーで聴く変な勢いを付けた楽曲とは違って聴こえて、「これはまずい。」と思った反面
「でも世の中のカーオーディオ専門店の音が100歩音がズレているとしては自分は20歩ぐらいしか
ズレていないから、50歩100歩ならず、20歩100歩だからそれでもいいのでは?」という
悪魔のささやきもありました。



ただその頃の上妻宏光さんのコンサートは、
コンサート終了後にファンクラブの方と会場でCDを買った人は会って握手してもらって、
ほんの一言二言話せるというチャンスがあったので、会場でCDを買って握手会の列に並んで、
「FMラジオで上妻さんの曲をかけています。」と少し会話をして、
その時の上妻宏光さんの声が自分の車の中の声と違って聞こえて、
「これはまずい!」と思った事を今でも忘れていません。



当時のサウンドピュアディオのホームページのコラムで自分は
「上妻宏光さんの田原坂のボーカルは少しこもって聴こえるが、それで正解。」という様な事を書いていて、
それはキャパシタやロジュームメッキでひねり上げた音だからボーカルの一部がこもって聴こえるだけで、
その後上妻宏光さんのファンクラブに入って、FMラジのスポンサーとして上妻さんにお会いした時は、
その事を謝罪しました。



オーディオボックス時代にFM山口の開局時に音楽番組を1年間担当して、
その時のプロ機の音が忘れられず、ナカミチのスペシャルショップに入って本社のコンサートホールで
生演奏を聴かせてもらって音造りの基準にして、その後ナカミチが儲け主義に走ってコンサートをやめて
販売拡大に変わって目標が無くなり、高額なホームオーディオに高額なアクセサリーを付けた物が
基準が間違っていた事に気付いて、次回からはその大きな変革について書き込ませて頂きます。



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