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取付ブログ

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ムーヴ・カスタム スピーカーの音質アップ

2022-05-12
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、ダイハツのムーヴ・カスタムです。



ダイハツ純正のムーヴ専用のナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
前後のドアのベーシック防振の施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。



Wパッケージはベーシックパッケージにフロントドアのベーシック防振の事をいいますが、
トリプルパッケージはWにプラスしてフロントのセメントコーティングでも、リアのベーシック防振でも、
フロントのドアスピーカー交換でも、Wパッケージに何か後工程を1品プラスしたら
トリプルと呼んでいるので、たまに分かり難いとご指摘を頂く事もあります。



作業はまず前後のドアの内張と防水シートを剥がして、外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。



ムーヴの純正ツイーターはピラーの内張のかなり高い位置にあって、
これは以前のムーヴがドアスピーカーが高い位置にあって、
ネットワーク回路無しでバランスを取ろうとして高い位置に付けたのですが、
ドアの下にスピーカー位置が変わっても以前の名残で高い位置のままです。



ピラーにツイーターを付けると鉄の影響で磁力線が乱れるので、
ピュアディオではダッシュの両端にスタンドを使って、適切な仰角・振り角を付けてツイーターを取り付けて、
今回はベーシック用のピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けています。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、白いラベルのRRタイプのブラックボックスと、
純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルの組み合わせで、
シンプルな4ピース構成のピュアコンですが、かなりクオリティーの高い音を表現させます。



ムーヴのドアのスピーカーグリルは特殊な模様で、この模様の音のヌケに合わせて手巻きのコイルの微調整で、
絶妙な音の表現をしています。



ダイハツ純正ナビの中身はパナソニックのストラーダで、
かったるい純正の状態に合わせてかなり強調した音調整がされていました。




全てのスピーカーに100センチのディレイがかかっているのを全てゼロにして・・



イコライザーは一度フラットにしてから、元の音楽の音に近くなる様に合わせて行きます。



同じ車体で同じスピーカーを使っていても、ナビの音のクセを加味して、
一台一台丁寧に音を合わせてから納車させて頂いています。



Nボックス・カスタム カーオーディオの音質アップ その2

2022-05-11
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのNボックスカスタムの続きです。



リアドアの内張を外して、インナーパネルの響きを調べて、響きの中心を見つけてマーキングした後に、
防振メタルを貼って行きます。



防振メタルは見える部分が銅ですが、中は複数の金属が多重構造になっていて、
それぞれの共振点が違う事を利用して、小さなメタルですが広い周波数と広い範囲に効果が得られる様に
してあります。



この写真は以前テレビ番組で取り上げられた時の1カットを写したものです。



外した内張はセメントコーティングの施工を行って、乾燥するのを待ってから、スライドドアに組み付けます。



フロントのドアの外板裏は、低い響きの部分には防振マットを貼って・・



カーン!という高い響きの部分には防振メタルを貼ってベーシック防振とします。



サービスホールには金属シートを貼って、一枚をそのまま貼るのではなくて、
複数枚で重なる部分を作って芯として固くして、切り口には全てシリコンでコーキングして、
将来剥がれが起こらない様にします。



ブチルゴムを一切含まない金属のみのシートを使う事で、心地良い音色を再生させています。



フロントの内張もセメントコーティングを行って、こちらはこれからアウターバッフルの施工を行うので、
遠赤外線ヒーターを使って早く乾燥させて、次の工程に入ります。



オーディオレスの部分にはまだ何も手を付けておらず・・



Nボックス用の専用のキットが届いたので、これから作業に入ります。



作業はまだまだ続いて、これより先はその3でお届け致します。



BMW3シリーズ スピーカーの音質アップ

2022-05-09
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、BMWの3シリーズです。



ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振のWパッケージの作業を行いました。



以前ピュアディオでも先代の3シリーズのデモカーを持っていましたが、
こちらは現行モデルで、今回からプレイヤーを持たないディスプレイオーディオになりました。



先代モデルではベーシックパッケージの取付には、プレミアムサウンド車以外では
ドアスピーカーの交換が必要とされていて、パッケージ価格に含まれていましたが、
現行モデルでは純正のスコーカーの質感が上がっているので、そのまま使えます。



ただスコーカーに対して制御は増えているので、ピュアコンは6ピース構成の物を使用しています。



スコーカーの位置はドアの中ほどで・・



運転席と助手席下の薄型ウーファーと・・



ミラー裏にツイーターが付いてフロント3WAYとなっていますが、このツイーター位置は使わず・・



ダッシュ上にピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、
純正スコーカーのピュアコンでの制御と合わせて素晴らしい中高音を再生させます。



ドアの中のサービスホールはインナーパネルで塞がれていて、防振は不要に見えますが、
プラスチックの硬い響きが残っているので、防振メタルを使って高い周波数の響きを抑えています。



全ての組み立てが終わって音が鳴る様になったら、ピュアコンの値を変えるのと、
ディスプレイオーディオのトーンコントロールを動かして音を整えます。



先代の時同様に年式やグレードによって微妙に音の傾向が違うので、それに合わせて細かく音を調整します。



輸入物のトレードインスピーカーではネットワーク回路はそのままなので、
ネットワーク回路となるピュアコンの値を自由に変える事で、
質感が上がった純正スコーカーと純正ウーファーを活かして、
細かな音の表現や輪郭を決めるツイーターのみを交換して、
ピアノの調律の様に音を整えるベーシックパッケージは、お客様から好評を頂いています。



Nボックス・カスタム カーオーディオの音質アップ その1

2022-05-08
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのNボックス・カスタムです。



オーディオレス車の状態で入庫となって、フロント2WAYのハイエンドシステムを取り付けます。



現行のNボックスは元がフロント2WAYになっていますが、純正のツイーター位置はデザインは良くても、
音的には良くない場所なのでピュアディオでは一度も使った事はありません。



ダッシュの両サイドがツイーターの定位置ですが、
今回はJU60用のワイドスタンドを製作するためにマスキングをしています。



フロントのドアの内張は外して、これから外板裏のベーシック防振と、サービスホールを塞ぐ防振を行います。



外した内張りには3枚の吸音フェルトが貼ってあり、ロードノイズが入りやすいという事が分かります。



一度吸音フェルトを外して、内張の表と裏の細かい部分をマスキングして、
セメントコーティングの準備をします。



リアのスライドドアは大きなインナーパネルで囲われていて、先代よりもかなり改善されていますが・・



内張りは薄くなっていて、騒音が通り抜けるので、こちらにもセメントコーティングを行います。



表から見るとデザインで薄くは見えませんが、裏から見るとかなり薄くなっているのが分かり、
大きい吸音フェルトが下の方に貼ってあるので、ここから強いロードノイズが入るというのが見て分かります。



今回のNボックスでは、当社のNボックスの防振を手本にして、全く同じ防振を行って下地を作ってから、
システムの作業に入ります。



休暇中に当社のNボックスを乗って歩きましたが、新車時よりもかなり静粛性が上がっていて、
実装校で気になる騒音のポイントを抑えているので、確実に効果が保証されている防振になります。



(続きはその2で書き込みます)



新・お客様の質問にお答えして 第23話

2022-05-07

ここ1週間ぐらいはゴールデンウイークの休みを利用して、遠方からのお客様も多かったので、
店頭でお話する事も多くて、その時に店内で話していた内容をここで書き込まさせて頂きます。



まず最も多かった質問は
「ブログの中で専務と呼ばれている人と、妻と呼ばれている人は同一人物ですよね?」と
言われる事が多くあり、自分は「そのブログの内容によって専務と妻を使い分けていて、
盛り上がりそうな方の呼び方を使っています。」とお答えしました。



その次に多かったのが
「社長はほとんど休みがないみたいなので、従業員を増やして休みを取られたらどうですか?」という
質問でした。



これに関する答えは少し話が長くなって、「実は従業員を増やした結果が休みが無くなったんですよ。」と
お答えしました。



自分が担当している部署は広報のブログを書いたりFM放送の番組制作に関わる
『広くサウンドピュアディオの名前やその行っている内容を知って頂く』という部所と、
製作というオリジナル製品を開発して作って、それが新しい車種にマッチングするかを確かめる部所の
2つの仕事をしています。



その中の製作の部門は以前は自分と従業員1人の2人組で開発と製作を行っていたのが、
年々大手メーカー製の物の需要が減ってオリジナル製品の販売比率が増えて来たので、
従業員を2人増やして、入庫した部品を測定して選別などを行っていました。



しかし選別の精度は15年前から2桁基準を上げて、2桁と言えば大した事が無い様に聞こえますが、
実は100倍の精度アップをしているのでかなり時間がかかる様になりました。



そこで従業員を増やしたのですが、100倍の精度で計測するとかなり細かい所に気配りしないと出来なくて、
体の静電気を抜くために朝は必ず全身シャワーを浴びてシャンプーをするというのが常識で、
実際にはしていなくても「家でして来ました。」と言われれば調べる事は出来ず、
でも計測を始めて体に静電気が溜まっていれば2桁の精度を出すための3桁測定では問題綯いものの、
4桁表記の測定は5桁まで正確に行わないといけないので、
そこを守らないと実際に自分が組み込む前に再度パーツを測定した時に
「右と左がピッタリ合っていない。」となって、その日の測定自体を自分が全てやり直さないといけません。



他にも5桁から6桁で正確に測定するには様々なルールがあって、
結局5人雇って正確な計測が出来たのが1人だけという結果で、
残った1人は電気系の学校で計測器の使い方を習っていて、
それを基本に当社の厳しいルールに従って測定して、
ずぶの素人を入れても基本が分かっていないので、教えてもその重要性が理解出来ない状態で、
結局宇部店の2階には計測をやり直さないといけないパーツが山積みで、
それが原因で休みが無くなったので、『従業員を増やすと休みが無くなる』ので、
よほど出来る人でないと雇えないというのが現状です。



ところが世の中にはオーディオメーカーをリストラされた人が沢山いて、
オーディオメーカー出身者でを雇えばいいかというとそうでもなくて、
入社する時に「うちの会社はオーディオ評論家のいう事は間違っている、
という事を基本に仕事をしているので、それを理解して頂かないと雇えません。」と言ったにも関わらず、
入社したら「評論家の先生は素晴らしい!」と言い始めて、社内で言うならまだしも、
隙があったらお客様に直接「オーディオ評論家の先生の言う事は正しい。」と言い始めて、
「そのオーディオ評論家の先生の言う事が間違っていたから前の会社が傾いて、
それでリストラされたんじゃないの? 話が違うよね!」と言っても、
一時的に収まってもまたしばらくすると「オーディオ評論家の先生は素晴らしい!」と言い始めたので、
「その評論家の先生の理論に逆らっているからあなたの給料が出ているというのが分からないの!」と言って、
「それでもオーディオ評論家の先生の言う事は素晴らしいんです!」と言うので、
「入社の条件と違うのでこれ以上雇えません。」、
「もし不満があるのなら顧問弁護士を交えて話をさせてもらいます!」と言って辞めてもらいました。



ただこれまでメーカー出身者2人がこの調子で、3人目のメーカー出身の就職希望者は面接もせず、
メーカー出身者は雇えないというのがここのところです。



現在は自分とサポートの社員と2人でピュアコンなどのオリジナルパーツを製作していて、
前の社員が測定して基準に満たない精度の物が全て使える様になったら、
その時は週に1度の休みが取れる様になると思います。



今自分のサポートをしている社員は一度三味線奏者の上妻宏光さんに会ってもらった事があって、
その時に「これまでの社員の中で最も精度の高い仕事が出来た人です。」と紹介したところ、
上妻宏光さんから、「どうしてそこまでの精度が出せたのですか?」と質問されて、
本人が「小さい頃から個人の先生に付いてもらってピアノを習っていて、家にピアノがあって・・」と
話していたので、「えー、家にピアノがあったって聞いてないよ。」と、
電気の学校に行っていただけでなく、ピアノの調律の意味が分かっていたから高い精度が出せるという事を
その時に知りました。



それと同時に「さすが上妻さん。質問が的を得ている。」とも思いました。



質問をされた本人は、調整の時に使うCDのジャケット写真でしか見ない人から質問をされるとは、
思ってもいなかった様です。



そのピアノの調律は441という441ヘルツを基準にする方法と、
442というちょっとアップテンポのジャズ演奏などで使う方法があって、
この2種類は別なジャンルとして扱われます。



442を441で割ると1・0022675で、たった0・22675%の違いで
別ジャンルとなる訳ですから、その差は僅かなもので、
オーディオで左右のスピーカーの中のパーツの誤差は5%ぐらいズレていてもOKですから、
5桁6桁を正確に測定する必要はありません。



入社時の履歴書にその事が書いてなかったので、
「なぜピアノを習っていた事を書かなかったの?」と後で聞きましたが、
5人中1人が学校で正確な測定を習って、ピアノの調律の意味が分かっていたので、
このぐらいの知識がある人であれば雇う可能性は十分にありますが、
人が足らないからとりあえず誰か雇うという事はありません。



この手の話を店頭でお客様にすると、「社長も苦労が多いですね。」とか、
「もう人を雇わない方がいいですね。」とか言われています。



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