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取付ブログ

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新型ノートeパワー カーオーディオの音質アップ その3

2022-03-11
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、日産のノートeパワーです。



これまで2度入庫して頂いていて、最初がベーシックのWパッケージの取付で、
2回目の取付でドア4枚が2層の防振になる様にシステムアップで、
今回は3度目の入庫でフロントの3層の防振へのアップと、
リアのハッチとラゲッジ下とシート下の防振を加えました。



防振以外ではフロントのドアにアウター・スラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15の取付と、新型ノートとしては最上級の取付となっています。



ツイーターはベーシックパッケージで購入されたATX-25を使用して、
ドアのスピーカーと取付方法が変わったので、周波数レンジとレベルは全く違う値に変更します。



ベーシックパッケージの時のピュアコンの組み合わせから・・



LTD15をアウターにした時の値に変更して・・



それでも新型ノートのディスプレイオーディオはかなり高音が強めで、低音が弱く聴こえるので、
かなりあれこれと値を変えて音を整えました。



数だけみればそんなに変えた様に見えませんが、通常のLTD15で使うよりは数値の多い、
普通は使わない値を何かのためにあらかじめ用意していたストックからの選択なので、
通常の値の中では絶対にマッチングが取れない所でした。



しかしここまで頑張ってもまだ低音が薄く聴こえて、
それにプラスしてフェダーで絞らないとリアの純正スピーカーの音が明るく軽くて邪魔になり、
かといってフェダーがセンターの時に比べるとフロントの音が影響されて薄くなるしと、
痛しかゆしの状態になりました。



これは前後のスピーカーが同じフルレンジの時は感じなかったのですが、
どれはどうしたものかとさんざん考えて・ 



ディスプレイオーディオを一度取り外して、その裏のリア出力にアッテネーター回路を入れて、
リアドアのスピーカーの適切なレベルダウンと、インピーダンスをやや上昇させて音に重みを付けて、
聴感上のバランスを取りました。



それでもまだ高音が強く低音が薄く聴こえたので、ミッド1とバスを2を上げたのですが、
これでバスが強いと感じて、バスをプラス1で聴感上のフラットというか、
スタジオのモニタースピーカーのレベルと感じて、そこで調整を終了しました。



ここ数年で自動車メーカーのオーディオはかなり音が変わって来ていて、
とにかく低音が出ていればいいからトレンドが変わって来ていて、
そこに合わせてピュアコンの数値もどんどん新しい値を追加して行っているので、
このピュアコン方式という調整方法が無かったらどうしていたんだろうと、
29年前に開発した当時に「これから先はこういう物が必要になる。」という予測は見事に当たっていたと
実感しています。



そのピュアコンは今年の秋に30周年を迎えます。



トヨタ・ライズ スピーカーの音質アップ

2022-03-10
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、トヨタのライズです。



ケンウッドのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。



まずはドアの内張と防水シートを外して、外板裏に防振マットと防振メタルを貼る作業を行います。



ベーシックパッケージなので純正の16センチスピーカーはそのまま使用しますが、
他店では純正スピーカーは使い物にならないので交換しないといけないと言われている物を使って
良い音を再生させるので、まるでマジックの様ですが、きちんとした原理に基づいてチューンすると、
トレードインスピーカーの様にクセが強くて刺激的な良い音の様な作った音ではなくて、
変に飾らないナチュラルな音を再生しようとすると純正の素朴なスピーカーの方が素直な音で
音楽が再生出来ます。



ドアの外板裏の音の響きを一度指ではじきながら確認して、響きの中心を見つけて防振材を貼り合わせます。



外した内張は意図的にランダムに厚い薄いを作ってセメントコーティングを行って、
乾燥してからドアに組み付けました。



以前はベーシックはWパッケージが主流でしたが、最近トリプルパッケージにされる方の割合が
増えて来ています。



ドアの作業が終わったらダッシュの上にスタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25ツイーターを
取り付けました。



スタンドによる絶妙な仰角・振り角で、外ドームで拡散する上質なツイーターで、
ミラー裏の耳に近い位置で内ドームで鳴らすのいとは音の広がりとゆとりが全く違います。



純正ツイーターは指向性の強い内ドームに、十字の真ん中のプラスチック部品で音を拡散させているので、
ATX-25ツイーターで驚くほどの高音域の改善になりました。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、
その上にブラックボックスとコイルの4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
純正ドアスピーカーとATX-25を上質な2WAYスピーカーへと変えます。



コイルはおなじみの白いボビンにピンクのラベルの自分が一から手作業で巻き上げているコイルで、
同線はヨーロッパ製の上質な物を使用していて、綺麗で正確な音で音楽を鳴らします。



全ての結線が終わったらナビのセッティング画面に入って、ほとんどの音響効果をオフにして、
素の音に近くしてからイコライザー調整に入ります。



このケンウッドのナビは全てのスピーカーに106センチのディレイがかかっているので、
全てゼロにしてからイコライザー調整に入りました。



このナビは通常のグラフィックイコライザーとは別にプロモードに入ると細かな調整が出来る
パナメトリックイコライザーが付いていて、まずは動かす周波数を30バンドから9ポイント選んで、
その1個1個のバンド幅を設定して、それからレベルを0・2デジベル刻みで動かして
絶妙な音調整を行ってプリセットしました。



プリセットする前と後で微妙に音が違うので、調整してプリセットして再生画面で聴いて、
それからまた調整画面にしてを何度も繰り返して、このシステムで最も生音・生声に近い組み合わせを
見つけてから納車させて頂きました。



新・お客様の質問にお答えして 第18話

2022-03-09
新・お客様の質問にお答えしても第18話となりました。



今回のお話は初めて来店された方や、ピュアディオのユーザーになってまだ間がない方に多い、
「デッドニングとピュアディオの防振はどう違うのです?」というご質問です。



まず新規でピュアディオにおみえになったお客様に防振の説明をすると、
「それってデッドニングですよね。」と言われますが、一般的なデッドニングとピュアディオの防振は
手法も結果も全く違います。



そもそも今のデッドニングは1990年代に開発された防振方法を受け継いでいて、
2000年以降に車のドアは大きく変わって、ピュアディオでは2000年以降に防振の発想を
180度変えました。



それは1990年代のドアの外板側が強くて、内側の鉄板が柔らかくて、
内側に主に防振材を使うという手法が、2000年以降に発売された車では真逆になっていて、
外板側を柔らかくして追突された時の衝撃をやわらげて、内側の鉄板を固くして中の人を守るという考えで、
2000年ぐらいを堺に内外の硬い・柔らかいが完全に逆転してしまっているのです。



なのでこの様に内側の硬い鉄板に大量に同じ防振材を貼っても、
ブチルゴムの鈍い響きがスピーカーの音に乗っかって、低音の量は増えるが本来の音楽の音とは
別な音という事になってしまいます。



せっかく他所のお店で貼られたデッドニングの防振材も、ピュアディオの防振と音の互換性がないために、
全て剥がしてから一から防振をやり直さないといけません。



これだけ大量のブチルゴムを使っていると、ゴムの膜で太鼓の様になって確かに音圧はアップしますが、
ピュアディオの防振の小気味よい音とは全く違い、音楽性が殺されている感じで、
元々デッド=死を意味しているので、言葉として縁起も悪いのでピュアディオはデッドニングという言葉は
使いません。



ほぼ同じ様なドアでもインナーパネルの樹脂部はゴムを含まない金属シートで貼って、
切り口は全てシリコンでコーキングしてあります。



またピュアディオではほぼ響かない硬い内側の鉄板に防振材を貼るのではなくて、
外側の柔らかい鉄板の裏に共振点の違う複数の防振材を使って、ドア全体の響きをトータルで静める様な
手法を取っていて、ドアの重量が増えない割に高い防振効果が得られる様に、
それぞれの車のドアの響きを研究して、組み合わせを考えています。



それに加えてピュアディオではデモカーや代車など、
多くの車を所有していて、実際に長時間走行してその結果がお客様が支払われる価格に対して、
最も有効であるという事をテストしています。



他には国産車のドアで広くサービスホールが空いている場合は金属シートで穴を塞ぐ防振を行って、
切り口は全てシリコンでコーキングして、将来的な剥がれを防止しています。



これは他店で内張裏に防振材を貼った例ですが、1年ぐらいで剥がれを起こしていて、
元々効き目の薄い防振材が更に効かなくなっています。



ピュアディオでは内張裏にはマットを貼らずに、石灰石をベースにしたセメントコーティングという手法で、
乾燥すればカチッとした小気味よい響きでスピーカーの音色に余分な響きを重ねない様にしています。



このセメントコーティングは開発当初は均等に塗っていて、
それではドアが重たくなる割には振動が消えにくく、逆に薄くして厚い部分と薄い部分をランダムに作る事で、
これまで通過していた振動を通過し難くする効果を得ています。



ドアの内張裏はツルツルでそのままではセメントコーティングは剥離してしまうので・・



表面に粗目を付ける下地作りをした後からコーティング剤を塗り込んで行きます。



その前のマスキングの作業と合わせると、かなりの時間を要するのがセメントコーティングです。



自分は高校を卒業した後に、美祢市の石灰石加工会社で働いていた事があって、
その時に石灰石の基礎や化学変化によるPH値の変化など、
カーオーディオ業界の人が普通は得られない情報を叩き込まれていて、
その後カーオーディオの職に就いてから10年後にこの時の社員研修が役に立つ事となりました。



そんな訳で初めて来店された方から、「防振とデッドニングは同じですよね?」と言われましても、
「手法も材料も考え方も全く違います。」とお答えしています。



キックスeパワー カーオーディオの音質アップ 後編

2022-03-07
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、日産のキックスeパワーです。



1月に一度入庫していて、ディーラーオプションのナビオーディオとベーシックパッケージで
お使いの所から、ナカミチのCD-700KKとサイバーナビの1DINタイプを使った
フルシステムへの変更を行っていました。



ところがこの頃に急に大雪が降って来るという話になって、
スタットレス付きで長距離に仕事に出かけないとの事で、
フロント2WAYの状態で一度出庫して欲しいとのご要望で、続きを後日作業する事になっていました。



インナー取付でフル防振でZSP-LTD15は付いていたので・・



それまで使われていたATX-25と組み合わせて出庫していました。



キックスeパワーはデモカーで持っているので、自社の車両でJU60用のスタンドを形成して、
次にお客様が来店された時にはスピーディーに取付出来ました。



リアのラゲッジ下は意外と狭くて、あーでもない、こーでもないとレイアウトを変えて、
ナカミチの4CHのアンプと、ピュアディオチューンのアナログイコライザーとチャンネルディバイダーを
取り付けました。



サブウーファーはピュアディオブランドのZSPのシルバーコーンの25センチタイプを
エンクロージャーに組み込んで、上に頑丈なグリルを取り付けて荷物が当たっても大丈夫な状態にしてあって、
もっと荷物を積む場合はエンクロージャーを一時的に車から取り外せる様にしてあります。



ツイーターが変更になったのとウーファーを繋いだので、ピュアコンのブラックボックスとコイルを変更して
音調整を行いました。



キックスなので大まかな値は分かっていますが、それでも細かなシステムの違いに合わせるために
1マイクロヘンリー刻みで値を動かして、最も生音・生声に近い組み合わせを選びました。



見た目の変更はダッシュにJU60が乗っただけですが、インナー取付ながら車1台トータルで3WAYの、
極めたシステムが完成して、特別なキックスeパワーに変身しました。



フォルクスワーゲン・パサート スピーカーの音質アップ その2

2022-03-06
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業の続きで、フォルクスワーゲンのパサート・バリアントです。



大型ディスプレイのVW純正のナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取り付けと、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。



工場装着の防振材が貼ってない部分の響きを調べて、3種類の防振マットと防振メタルを貼り合わせて、
ドア全体の響きを押さえました。



内張のセメントコーティングの効果と合わせて、かなり静かで心地よいドアに生まれ変わりました。



樹脂製のインナーパネルが響くので、金属シートを貼り付けて、ブーミーな響きも抑えています。



またパサートの18センチスピーカーは低音は出るものの、その分中音域の一番上が不足して聴こえるので、
今回はツイーターはアップグレードのATX-30Jを使用して、ツイーターの下限周波数の伸ばして、
中音域の上の方をカバーしています。



パサートのお客様が言われていた、高音が突き刺さって疲れる感じがするという部分は、
外ドームツイーターの広がる特性のツイーターで、純正よりもかなり前の方に移動して、
かなり余裕を持って聴こえる様に改善されました。



オーディオの音はグローブボックス内のプレイヤー部の後ろに付いていて、
一度手前にプレイヤーを取り出して、裏にピュアディオブランドのPSTケーブルを接続して、
グローブボックス下のピュアコンまで低ロスで送っています。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、6ピース構成のピュアコンを取り付けて、
実質的にパサートでは4ピースを音調整で使って、残り2ピースはポップノイズ防止のパーツとなっています。



18センチのミッドバスで低音が強いので、スタジオレベルを基準にしてバスを1クリック下げて、
ツイーターのドームの面積を大きくして中音域の上の方をカバーしていましたが、
これでも少し足らなかったので、ミッドを1クリック上げた所がスタジオ用のスピーカーと
同じレベルと判断して、ここで調整を終了しました。



そしてパサートのオーナーの放送関係の方が車を取りに来られた時に試聴されて、
「これはスタジオの音がしている!」と驚かれてて、
「毎日スタジオで聴いている様な音が車内で聴けるなんて!」と喜んでおられました。



普通カーオーディオをいじると純正の音からどんどん放送局から違う方向に行くので、
放送関係の方は純正のまま聴いているというのが常識なのですが、まさかスタジオの音色の方向に、
しかも純正をベースに出来るとはビックリと言われていました。



「放送関係の方という事はブログに書いてもいいですか?」とお聞きしたところ、
「これだけいいんだったら自分の名前を出していいですよ。」とお客様から言って頂きました。



オーナーの方はクロスFMの栗田善太郎さんで、以前の来店取材の時にデモカーを聴かれて、
「近いうちに新しい車が来るので、届いたら1週間ノーマルで聴いて、それから持って来ます。」と
言われていましたが、高音が思っていたよりも悪かったので、早めに入庫して頂いていました。



プロサウンド毎日効聴いておられる方が満足して頂ける音に仕上がって、ほっと安心しているところです。



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