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取付ブログ

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スズキ・エブリィ カーオーディオの音質アップ

2021-11-26
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、スズキのエブリィです。



スズキ純正のカーラジオが付いた状態で入庫となって、ナビの取付に加えて、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行いました。



まずはドアの内張を外して、外板に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。



外した内張は裏がツルツルで、これではコーティング剤が剥離しやすいので、粗目を付けて剥がれない様に
加工します。



そしてセメントコーティングを行って、表面が茶色に変わるまで乾燥したらドアに組み付けます。



次に純正のラジオを取り外して、ピュアディオのロゴが出る様にしてあるカロッツェリアの楽ナビを
取り付けました。



左右のダッシュの上にスタンドを使って以前のお車でお使いだったJBLの508型ツイーターを
取り付けて、いつもだとダッシュの下に向けてPSTケーブルを送る所を、今回は上に向けてはわせます。



このエブリィはフロントの上部にボックスが付いていて、ここにピュアコンを取り付けて欲しいという
ご要望だったので、配線は全て上の方に行きます。



右は1本ですが左は5本で、キャンピングカーで上にリア用のスピーカーケーブルが通っているのは
見た事がありますが、これは初めてです。



フロントのボックスの中に付いているピュアコンの値をあれこれと変えてマッチングを取って、
最後にイコライザーを2カ所1クリックづつ動かして、最も生音・生声になるパターンを見つけたので
調整を終了しました。



ドアの見た目はそのままですが、2層の防振とピュアコンの威力で、
「これが同じ純正スピーカーか!」と、驚くほど音が自然でクリアーに変わりました。


オーラNISMO カーオーディオの音質アップ その1

2021-11-25
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、日産のオーラNISMOです。



基本は新型のノートeパワーと同じですが、細かい部分を上質化してあって、NISMOモデルは
そこに更にスポーツ性を加えたスペシャルモデルです。



ただし純正のディスプレイオーディオとスピーカーは通常のノートeパワーと同じなので、
ベーシックパッケージの取付とフロントドアのフル防振と、フロントスピーカーの交換で特別な1台へと
仕上げて行きます。



まずはドアの内張を外して、防水シートも一度外して、外板に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。



その後にサービスホールを金属シートで塞いで、切り口に全てシリコンを塗りこんで数年経っても
剥離が起こらない様にしています。



外した内張は裏面に粗目を付ける下処理を行って、意図的にランダムに厚い薄いを作って
コーティング剤を塗って、一晩以上乾燥させたらセメントコーティングの施工は出来上がりです。



今回はフロントのドアスピーカーは外して、違うスピーカーに変えるのは、新型のノート系の車両での作業は
初めてとなります。



元のオーディオの特性がドアの荒い目のグリルの位置にフルレンジのスピーカーを付けた状態で
かなり上の周波数まで聴こえる様に作ってあるので、後付けのスピーカーではかなり高音域が
うるさくなってしまいます。



そこはピュアコンの値をその特性に合わせて設計して、聴感上でフラットに近くなる様に合わせないと
いけません。



今の段階で作業はドアにピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジライプを通して、
先端に24金メッキの平ギボシを取り付けて、銀入りハンダを使って湿気でケーブルが酸化しない様に
加工して・・



ダッシュにはPSTケーブルの高音域の特性を上げた物を通して、末端に24金メッキの丸形端子を付けて、
銀入りハンダで固めてあります。



これより先の作業はその2でお届け致します。



新・お客様の質問にお答えして 第14話

2021-11-24
前シリーズのお客様の質問にお答えしては2年ちょっと前に19話で終わった様な気がしますが、
新シリーズはまあまあのテンポで進んでいて、今回で14回目となりました。



この新シリーズになった理由と、今回のご質問の内容は繋がっている部分があるので、
自分が意識していない部分を再確認する事が出来ました。



そのご質問は、「ここ2年ぐらいでサウンドピュアディオさんの音って、急に良くなっていますよね?」
という事です。



この急に良くなった理由は二つあって、もうこれは日頃からここで書いている内容で、
国産車のオーディオがナビ一体化が急激に増えて来て、多くのお客様から
「前の車の時はもっと音が良かった。」と言われる事が多くなって、
そのベースのクオリティーの低い部分から以前と同じレベルの音表現をしようと思うと、
取り付ける製品のクオリティーをこれまで以上の物にして行かないと満足して頂けないという、
『今まではこの手法で満足して頂けていた』が通用しなくなったという事です。



2つ目の理由はかなりの数のお客様はご存じの、2019年の10月に37年間やめていた
アマチュア無線を再開したという事です。



これは自分の技術力を上げるつもりで始めた訳ではなくて、その年の9月の千葉の大規模な台風被害を見て、
スマホも電話もパソコンも使えないという、全く通信手段が無くなる事の怖さを知って、災害時のために
1台無線機を持っておこうから始まりました。



しかしハンディートランシーバーを1台買って家に置いたものの、ほぼ何も電波が聞こえて来ず、
「昔はもっと交信している人が多かったのに?」とあれこれとアンテナを工夫して遠くに飛ばないかと
やっていたら、結局コイルやコンデンサーの組み合わせで格闘する事になって、
「そういえば中学生の時にドイツのWISIのアンテナを使っている社会人がいて、
自分の自転車に付けた国産のアンテナでノイズだらけの信号が、WISIだとバッチリ聞こえていたな。」
と思い出しました。



そのWISIのアンテナは自転車に付けるには色々と条件が合わなかったので、
自分のアンテナのコイルを自分で巻き替えて、WISIみたいな性能に出来ないかと
中学2年から高校3年までの5年間もコイルの研究をしていました。



そんな昔懐かしいWISIのアンテナが福岡の無線機屋さんで売っていたので、コイルを巻く部屋に置いて、
学生時代に夢中になってコイルを巻いて、出来が悪かったらほどいて巻き替えてを、何百回も繰り返した事を
思い出して、当時の『WISIの様なQ値の高いコイルを巻く!』という、
何がそんなに面白かったのかは分かりませんが、無心になった時の事を思い出しながら仕事をしていました。



実際にはAF10の構造は太いステンレスの棒を機械で時間をかけてじわじわ丸めているので、
絶対に真似が出来ないのですが、その構造でQという値が高くて、コイルの性能のインダクタンスは同じで、
動作する周波数は同じでも、そのQの差で電波の飛びや受信感度が上がるので、田舎の工業高校の図書館で、
放課後にコイルのQに関する書籍を読み漁っていました。



ただそのコイルに関する書籍はだれも呼んだ形跡がなくて、そんな普通はどうでもよい事に熱を上げた
学生時代でした。



それから10数年が経って、自分がカーオーディオの仕事を始めてしばらくすると、
カーオーディオ業界でちょっとだけ自作のネットワークブームが来て、日本で10店か20店ぐらいの
ネットワークを作るショップが出て来て、カーオーディオの雑誌を賑わしていました。



ただ自分は真っ当なLC回路を作ったり、コイルを巻き替えたりする大変さを知っていたので、
「うちのお店はマルチアンプで音造りをします。」とブームに乗ろうとはしていませんでした。



しかしカーオーディオのイベントで関西の当時名人と呼ばれていた人の
ネットワーク付きの車の音を聴いたお客様から、
「井川さんもコイルを巻き替えてネットワークを作らないと!」と半分以上お叱りの言葉を受けて、
しかたなく嫌々コイルを巻き替えていました。



ただこの手の事をしだすと止まらなくなるのは自分の性分で、やり始めたらとんでもはまってしまい、
最後には自分が名人と呼ばれる様になりましたが、残念ながら業界は自作ネットワークのトレンドが終わり、
自分が以前推し進めていたマルチアンプと、プラスしてタイムアライメントの時代に入って、
どちらかというとダサい部類に入る事になりました。



そうこうしているうちに自動車メーカーがプレミアムサウンドに力を入れ始めて、
将来的にはナビ一体化オーディオプラス特殊なインピーダンスの専用設計のオーディオになるという話が
出て来ました。



もう20年以上前の話なので時効という事で過去込みますと、90年代の終わりに自動車メーカーは
将来カーオーディオの売り上げをアフターマーケットに任せるのではなくて、
異形パネルや特殊インピーダンスでメーカー側が主導権を握る様に動いていて、
自動車メーカーが自動車雑誌の編集部に「どこかカーオーディオで特殊な技術を持っている店はないか?」と
聞いたところ、「山口県にあるオーディオボックスが優れています。」という話が出て、
半年のずれはありますが、某自動車メーカー2社からデモカーを聴かせて欲しいと
わざわざ山口まで来社がありました。



色々とメーカーの方と話をしていましたが、自分のやり方がいくら良くても量産して
メーカーの希望の利益を出す事が無理だったので途中で話は消えて、
でも自動車メーカーは将来的にこういう方向にオーディオを持って来て、
アフターマーケットを縮小させて来るという事はハッキリと分かり、
2001年に店名をオーディオボックスからサウンドピュアディオに変えて、
オーディオメーカーの商品に依存するのではなくて、将来的に異形パネルのナビが増えて、
インピーダンスが特殊なスピーカーやアンプになる事を前提のピュアディオブランドをスタートさせました。



ただ焦ってスタートした割にはオーディオレス車が世の中には多く走っていて、
それなりにのんびりしていたのが、ここ2年ぐらいで急激に純正オーディオが変わって来て、
そういう製品に対応するピュアコンの開発が急務になりました。



そのためにピュアコンの精度を上げる事が必要となり、製作業務に関わる社員を
自分プラス1人から2人増やして、合計4人のチームを作って対応しようとしていたのですが・・



ホームオーディオも自作ネットワークのパーツも段々無くなって来て、
何も無い空のボビンに一から銅線を巻き上げるという作業が必要になって、
社員に何度コイルを巻き替えさせてもこのレベルのコイルしか出来て来ません。



自分が巻き替えるとビシッとこんな感じで密に巻けるのですが・・



同じ長さの銅線を巻いてもこんなに長さが余ってしまい、仮に同じインダクタンスが取れてもQ値が違うので、
同じ音にはなりません。



やっぱり自分が巻くとこうなり、「自分には出来ません。」と1人2人と辞めて行って、
今はその後から入って来た女性の社員がきちんとした下ごしらえと後処理をしてくれています。



おそらく学生の時には綺麗なコイルを巻いたら将来の職業に役に立つなどの気持ちは無くて、
無欲に「良い値のコイルを巻きたい!」という気持ちだけで巻いていたのが、
まさか60前になってこんなに役に立つとは思っていませんでした。



他にはハンダ付けも重要な作業で、高校生の時は無線機のマイクの手前に付ける
マイクアンプの基盤のハンダ付けをいかに綺麗にするか、パーツに熱を加えずにいかに綺麗な音にするかに
明け暮れていて、そんなバカみたいな事が今の音造りに役立っていて、
2019年の10月以降は仕事以外の時間にコイルやコンデンサやハンダと格闘していて、
無線とオーディオはインピーダンスが10分の1で、コイルやコンデンサの値はちょうど1000倍で、
学生時代のお金も高度な測定器も無かったのが、大人になって当時は絶対に買えなかったレベルの測定器が
買えて、その共通点を極めて行ったら自然とオーディオの音も良くなって来たという感じです。



普通は1個のネットワークで済ますところをピュアディオではとんでも無い数の
ユニットとコイルの組み合わせでマッチングを取っていて、こういう組み合わせだめなら
次はこの組み合わせという切り替えが、これまで暖簾分けしていた店では絶対に分からず、
「いやいやこういう組み合わせは無いだろう。」という適当な組み合わせになるのが、
元々のインピーダンスの整合性を合わせるという理論が解っていない人間が適当に勘でやっても
本当の所に合わず、最低でも3級の無線工学が理解出来て、そこから桁を変えて変換しないと
分からないと思います。



夏に4級の無線工学の講習を社員に行いましたが、なかなか理解が難しいものの、
ピュアディオ製品の根源になっている原理原則が沢山出て来ました。



多くのお客様から、「井川さんは無線をまた始めてから音が良くなりましたね。」と
言われるが多くありますが、これまでは1970年代の第2級の無線工学をベースにして
ピュアディオ製品が作られていましたが、30年以上の間にこれまで無かった波長の合わせ方が見いだされて、
そこをべースにして製品をリファインしているので、これまであと一歩出せなかったレベルの音が
出せる様になりました。



最後になりましたが、最近のブログに付いての質問があったので追加させて頂きます。



数日前に最新のピュアコンはAモデルという井川が最初から最後まで全て組み立てている物があると
書き込みましたが、逆にJU60用や特殊なインピーダンス用などの以前から自分が全て作っていた物には
Aの記載がありません。



ちょっと誤解を招いたのでみんカラブログは直ぐに書き足しましたが、他はそのままにしてあったので、
ここで訂正させて頂きます。



今の純正オーディオに制約が多くて、自由度が効かない分を、自分が精度の高さを持って製作する事で
リカバーしていて、その状態をデッキやナビが変えられる車に取り付けると、これまで以上にクオリティーが
高い音になっているという事です。



日産オーラNISMOが入庫

2021-11-22
昨日福岡店に初の日産オーラが入庫しました。



オーラ自体の入庫が初めてなのに加えて、いきなりのNISMOモデルです。



エンジンをかけるとメーターパネルの左上にMISMOの文字が出ます。



日産純正のディスプレイオーディオのお車に、これからベーシックパッケージの取付とドア防振の施工を
行います。



オーラといえばヘッドレストにスピーカーが埋まっているBOSEサウンドシステムが売りですが・・



NISMOモデルはシートがスポーツタイプのためにヘッドレストのスピーカーがありません。



代わりにBOSE車では付いていないリアドアのデュアルコーンの16センチスピーカーが付いています。



フロントドアも通常のノートeパワーと同じ16センチのデュアルコーンスピーカーと・・



ピラーの根元は模様だけでツイーターが付いていないフルレンジの4スピーカーシステムです。



このモデルは何台か入庫していますが、製造時期によって微妙に音が違って、
今回入庫したNISMOモデルが一番音が滑らかな様な気がしました。



まずはドアの内張を外して、週末に納車出来る様に作業を進めて行きます。



プレミアムサウンド車の音質アップ 総括編

2021-11-21
現在飛び石連休の中日で、遠方からのお客様の来店に対応している宇部店・福岡店です。



今日ご紹介するのは先日急ぎ足でお届けしたプレミアムサウンド車の音質アップに詳細をプラスさせて頂く
総括編で、まずは三菱のエクリプスクロスPHEVの続きです。



三菱パワーサウンドシステムの他チャンネルのアンプ付きのお車を、フロント3WAY化して、
そこからフロントのミッドバスの信号を中低音と低音に分離してリアにサブウーファーを取り付けました。



サブウーファーはピュアディオブランドのISP-W25で、先日のブログではテスト用の
仮のエンクロージャーでした。



納車前に正方形で、荷物が当たっても問題無いグリルを取り付けています。



3トーンはトレブルとミッドがセンターで、バスがマイナス1が最も生音・生声に近かったので、
ここで調整を終了しました。



もう1台のアルファロメオ・ジュリアは、インピーダンスやその他の項目が純正スピーカーと違うと
メーターパネルに出るタイプでかなり苦労をしてエラーメッセージが出ない様にしました。



福岡店の測定器を車輛まで移動して測定したら、インピーダンスのみを感知しているのではなくて、
システムの交流的要素と直流的要素の、この両方が合わないとエラーメッセージが出るという事が
分かりました。



エラーメッセージが出ても音は鳴っていますが、アンプが想定以上に発熱するから
サウンドシステムを使うなというメッセージです。



けっこう早い時期にエラーメッセージは消せたのですが、何回かエンジンをかけるとたまにエラーが出て、
何がエラーの根源かという部分と、エラーが起こる値とそうでない値の境目を知るために、
かなりの時間をかけて調査を行い、その境目よりも内側で、更に音質的には一番良い状態を得るために
かなりの値変更を行って満足出来る状態に仕上げました。



最近プレミアムサウンド付きのお車が増えて来て、サウンドピュアディオでは特殊な仕様のお車に
対応するためにピュアコンの種類を増やして来ました。



ATX-25を発売した当時のピュアコンは11種類からスタートして・・



金曜日の時点では32種類を用意して、これまで入庫した標準オーディオ車とプレミアムサウンド車に
対応して来ました。



一番少ない値で168-155で・・



一番高い物で300-186でした。



数字が多い方が周波数レンジが広くて、2つの数字の組み合わせの差が大きいか少ないかで
インピーダンスが決まり、後のアルファベットの3文字もインピーダンスに関係していて、
いかにインピーダンスの制御が重要かという事がお分かり頂けると思います。



また下に『A』と記してあるのは、全ての工程を井川が行ったというAクラスという意味で、
『SC』はコイルの真ん中の空洞が小さいスモールコイルを使用して、
輸入車などのクリーンディーゼル車の燃料制御ユニットからのノイズを受け難くしているという印です。



ただ今回のアルファロメオ・ジュリアのハーマンカードンシステムでは32種類のどれも適合しなかったので、
測定器を使って車両側の値を測定して、新しく33個目のユニットを作って対応しました。



それと写真の32個のピュアコンはベーシックパッケージ用の物で、JU60用はまた別な種類で、
今回のエクリプスクロスの4WAY使用には全く新しい新開発の物を取り付けています。



世の中にこれだけプレミアムサウンド車が増えて来ると、イコライザー付きアンプで周波数ごとの
レベルを整えるだけでは正しい音楽表現は出来なくて、車両側の側のインピーダンスやその他の項目を
測定して、本来の音楽に近い音色に整えるサウンドピュアディオのピュアコンという方式は、
時代に合っているのではないでしょうか。



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山口県宇部市妻崎開作484-1
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