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取付ブログ

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新型ヴェゼル プレミアムサウンド車の音質アップ その3

2021-07-10
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、ホンダの新型ヴェゼルのプレミアムサウンド車です。



プレミアムサウンド車は初めてで、調査をしながら作業を進めていて、
福岡店は火曜・水曜の週休2日ですが、水曜日も出て来て作業を進めていました。



ドアスピーカーのサイズとフレームは通常のホンダ純正の16センチですが、
黄色いケブラーコーンを使って、真ん中にロケットが付いている構造です。



リアサイドのウーファーは他のウーファーに換えるために取り外しましたが、フロントの16センチに対して、
13センチぐらいの小型の物で、エンクロージャーの構造で低音を増強していました。



リアにはトノカバーが付いていて、普通は荷物を見えなくすると言いながら、
実際にはラゲッジ下からのロードノイズを防ぐのが目的の物が多く、
新型ヴェゼルではウーファーの低音を前に届けるためか、薄い布になっていました。



リアのラゲッジサイドはウーファーを外した後に作り込んで、25センチ用のエンクロージャーを作りました。



フロントのピラー根元の外ドーム方のツイーターは取り外して、このツイーター自体は純正としては
かなり良い物を使用していますが、音色よりも定位を意識しすぎて、横のリング状の物が邪魔になって、
フォーカスがあっていても広がりの無い高音になるのでマウントごと外しました。



後ろは大きめのマグネットが付いていて、コンデンサーレスで帯域制限されたアンプから
ダイレクトに音が送られて来ていて、以前取り付けを行った新型のCR‐Vと方式は似ていますが、
車両アンプのフィルターの構造が違います。



ツイーターを外したAピラーは、サランネットを使ってレジェンドの過去のモデルの純正ぽく仕上げています。



ドアのアウタースラントのバッフルは完成して、金属リングでドアと繋いで、
内側をセメントコーティングして固めました。



車室内からピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプを引いて来て、
コーティング剤が乾いたら13センチスピーカーを取り付けます。



今朝の時点ではセメントコーティングは乾いて、ZSP‐LTD15のユニットは取り付けてあるので、
これから音調整に入って、夕方にはお客様に納車出来る予定です。



(その4に続く)



現在の宇部店の作業

2021-07-09
現在の宇部店はZSP発売20周年を記念したピュアコンの取付を3台行っています。



まずはハリアーで、こちらはリアにアンプとピュアコンが付いていて、前までPMBケーブルで
4本バイワイヤーで引いているお車です。



ツイーターはB&W製の30ミリ外ドームタイプで・・



アウター・スラントのバッフルでピュアディオブランドのZSP-MIDが装着してあります。



ドアポケットの上にスピーカー位置があるために、他の車種よりも中音が耳に入りやすく、
ミッドの上限を決めるコイルは巻きの多めの物を使ってバランスを取っています。



こちらは52のエルグランドで、逆にドアスピーカーの移置がかなりリスナーの耳から遠く、
逆に通常よりも巻きの少ないコイルを使ってバランスを取っています。



ツイーターは同じくB&W製の30ミリ外ドームタイプです。



もう1台ホンダのフィットは、ZSP-MIDがアウター・スラントで取り付けてあって、
こちらはミッドからリスナーの耳の位置までは平均的な距離となっていて、コイルも一番出筋の巻き数を
使用しています。



こちらもB&W製の30ミリ外ドームタイプで、三台が三台とも同じ組み合わせというもの珍しい事です。



ZSP-MID専用でB&Wツイーターに合わせたコイルは、今日だけで3セット使用して、
その前にも使っているので、棚で一部の値が空いて来たのでこれからコイルを巻いて補充しないといけません。



ブラックボックスの中で使用するコンデンサは最近10個づつ仕入れて、
測定してマーキングしてから工場のフィルムの巻き付けトルクの具合を見ていますが、
今回は10中6個も1マイクロを下回っていて、こちらが必要としている値の方に振れて来ているので、
ここである程度まとまった数字をオーダーしないといけません。



これまでは工場のロットのフィルムの締め付けトルクが強めだったのか、高い数字が多くて、
引き出しの中に納まらずに外に出ているぐらいでした。



そして製作室の机の上には赤いZSP-LTD15用のコイルを巻いていてというか、
機械巻してある物をほどきながら値を探って、最後に締め直すというやり方で色々な値を決めて、
これから製品化して週末に仕上げる車に装着します。



1個だけゴールドのコイルがあって、これがZSP-MID用で、ミッドの特性が違うのでLTD15とは
巻き数が全く違います。



奥の方に赤でも特に巻きの多い物があるのは、輸入車用の10センチスピーカー用で、
これから装着してプロセッサーの調整を行うので、合計4台の音調整となります。



ちなみに机の上の緑のマットは事務用の緑のマットではなくて、電子機器の工場用の静電気防止タイプで、
大地にアースが落としてあります。



精度の高い測定を行うには、きちんとした環境が必要となります。


 

日産アリア 内見会でオーディオを試聴

2021-07-08
少し前のお話ですが、福岡の日産ディーラーから電気自動車のアリアの内見会があるから来ませんかと
誘われて、いつものディーラーとは違う店舗に見に行きました。



福岡店も宇部店もEV車の充電設備は持っているので、電気自動車でも問題無く乗れるのですが、
これまで完全な電気自動車は乗った事がなくて、充電が切れればエンジンで発電という車ばかり
4台乗り継いでいるので、航続距離がどのぐらい伸びているか興味がありました。



展示してあったグレードで航続450キロぐらいで、後から発売されるグレードで650キロだったか
660キロ走れる車が出るらしく、宇部⇒福岡間で途中寄り道をすると往復300キロぐらいですから、
届出値よりも実走行で3割マイナスでも大丈夫でしょう。



<p>オーディオの方はディスプレイオーディオで、CD・DVDプレイヤーはなく、
とりあえず聴き慣れたFM放送で音質を確かめる事にしました。



ドアの下の方に16センチスピーカーが付いていて、ミラー裏にツイーターが付いていました。



BOSEのマークが付いた小型のツイーターで、
「こんな小さいツイーターの割によく16センチと音が繋がっているな?」と思っていたら・・



ダッシュの上にスコーカーが付いていたので、比較的強い音域と弱い音域が出来ていない、
フラットに近い音でした。



ただ自分が乗りこんだ時は音が最悪で、フェダーが後ろに振ってあって、
トレブルが少し上がっているのにバスはマックスで、全てをセンターに戻してまともな音になって、
バスとトレブルを1クリック上げて勢いを付けてフラットに近いかな?という音質でした。



オーディオの音を聴いた後は後ろに回ってラゲッジルームを見ると、こんなに広いですというアピールか、
大きなゴルフバックが載せてありました。



ラゲッジの下には浅いアンダーボックスがあって・・



そのまた下の段には12Vの電装品用のバッテリーと、パンク修理キットが載っていました。



その奥の方に丸い小型のウーファーらしき物が付いていて、
「これの低音が聴こえないからフェダーが後ろに振ってあったのかも?」と思いながら見ていました。



来場されていた方からは「レクサスと比べて・・」という言葉が聞こえていて、
駐車場にも日産車以外の高級車が目立ちました。



EVでプレミアム層を狙った日産アリアは、価格は600万円台から700万円台と、
レクサスや輸入車と並ぶ価格帯で、EVならではのオーディオの音のクリーンさがあり、
とても気になる1台となっています。



新型ヴェゼル プレミアムサウンド車の音質アップ その2

2021-07-07
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、ホンダの新型ヴェゼルで、
10スピーカーのプレミアムサウンド車の作業の様子をお届け致します。



まずはフロントドアの内張を外すと、センターにロケットが付いたプレミアムサウンド専用のミッドが
付いていました。



防水シートには広範囲にゴムが貼ってあって、これは標準スピーカー車も同じです。



防水シートを外すと外板裏は何も貼ってなくて残響が残っていて、ここは先日の宇部店に入庫した
ヴェゼルのデーターを元にベーシック防振の作業を進めて行きます。



防振材を貼った後の撮影で、3種類の違った材質を組み合わせている部分が写っていて、
防振材の表の模様にも意味があります。



手前に違う材質が貼ってあるので、合計4種類の防振材を、共振点の違いを利用して、
ドア全体の響きをスムーズに抑えています。



外した内張のツルツルの裏面は、粗目を付ける下処理を行ってからセメントコーティングを行います。



下処理を行うのと、意図的に規則性を持たないランダムな厚い薄いを作るので、
この作業はかなりの時間を要します。



内張が乾燥する間にラゲッジの左サイドにマスキングを行って・・



純正のサブウーファーを外して、違うサブウーファーに交換する作業を行います。



そうこうしているうちにセメントコーティングが乾燥して青みがかったコーティング剤が茶色に変化して来て、
完全に固まったのでスピーカーグリルをくり抜いてアウターバッフルを組み付けました。



やや斜め上で、やや手前に絶妙な角度を付けて、表面をレザー仕上げてアウター・スラントのバッフルが
完成しました。



前回の新型ヴェゼルのお客様がアウターバッフルで、今回もアウターで、新型ヴェゼルは2台続けて
アウター仕様となっています。



(続きはその3で)



新・お客様の質問にお答えして 第5話

2021-07-07
先日書き込みさせて頂いた、お客様の質問にお答えしての第4話は、
自分の中学生から61歳までをかなり急足でご紹介していので、長文でしたが内容がかなり端折られていて、
最後の方の測定データーの所をもう少し詳しく書いて欲しいというご要望がありましたので、
最後の部分を詳しくつ追加の内容を加えて説明いたします。



中学生から高校を卒業するまでコイルを巻いたり、コイルとコンデンサを合わせて波長を合わせて、
限られたパワーを有効に使って、同じ長さのアンテナでもいかに遠くに電波を飛ばすかの実験に
明け暮れていました。



ところが高校を卒業して車を持つ様になって、カーオーディオに目覚めたり、
ディスコに行く事やディスコのノンストップミックスを自分で作る事に目覚めて、
いつの間にかアマチュア無線から37年も離れていて、全く興味もありませんでした。



それから2019年の千葉の台風の被害を見て、停電したり通信網が断たれた時に事を考えて
無線機やアンテナを購入したら・・



「えっ!アンテナの同調って4分の1波長と5分の5波長だけじゃないの?」とビックリして、
8分の3波長や8分の6波長や2分の1波長でアースがいらないとか、
自分の知らない同調の仕方が開発されていて、それだけではなくて、
1本のアンテナで2波に同調させるのは知っていても、3波・4波・5波に同調させるという、
新しい方式が確立されていました。



そんなアンテナが開発されると周辺機器も学生の当時では考えられない様な物が作られていて、
2波に同調するアンテナを2台の無線機に分配するディプレクサーは
第一電波から1種類しか発売されていなかったのが、今は9種類発売されていて、
コメットからも6種類発売されていて、そのうちの6種類を自分は購入して駆使して、
複数のアンテナと複数の無線機を同調させています。



ディプレクサーの中身はコイルとコンデンサで、昼間仕事でコイルとコンデンサと格闘していて、
家に帰ってまでコイルとコンデンサの組み合わせで格闘して、よほど周波数に同調させるのが好きなのか、
もし37年間辞めていたアマチュア無線を再開しなかったら、4分の1波長と5分の5波長しか知らず、
複数のディプレクサーを使いこなすなどの手法も知らなくて、
ZSP発売20周年の記念のピュアコンを開発出来ていなかったでしょう。



15年以上使ったスピーカーで、「今が一番音が良く聴こえる。」と多くのお客様から喜んで頂けているのは、
この複雑な組み合わせをオーディオに転用しているからに他なりません。



前置きが長くなりましたが、お客様から希望されている余分なアクセサリーを付けた時に
同調が悪くなった時のデーターです。



まず宇部店の駐車場で夕方に7メガ用の車載アンテナを2個組み合わせて・・



あれこれ工夫してインピーダンス50オームとSWR1・5以下の理想値に近づけて、
まあまあな値で、後は無線機の手前にコイルとコンデンサを使ったアンテナチューナーを入れて、
それで理想値に合わせる予定でした。



ところが屋根の上にアンテナを上げて、そこに複数のアース線が引いてある物があったので
取り付けてみたら・・



いきなりインピーダンスは理想値の半分の25オームになり、オーム数が低いからと
能率が上がる訳ではなくて、左のSWRは1に近くなるほど無駄にパワーを消費されずに
最大限にパワーが活かされるという値で、完全に駐車場の時よりも悪くなりました。



そこでアース線を外して、エレメント2本だけにして、無線機の手前にコイルとコンデンサを入れて
調整したら・・



インピーダンスは50オームより少し上ですが、SWRはほぼ1の状態で、パワーが無駄なく送信されて、
最大の効率となっています。



これがピュアコンでいうマッチングが取れて、パワーが最大に活かされて純正のナビの内蔵アンプでも
音楽を十分に体感出来るという、「ここがマッチングがピーク!」というのと同じ状態です.



ただ無線とオーディオが違うのが、広い周波数でマッチングを取らないといけないので、
とんでもなく多くのパーツの中から選んで来ないといけませんし、回路も複雑になります。



更にオーディオはインピーダンスが変わると音色が変わり、これをイコライザーでレベルを上下しても
変えようがないので、本来なら大切な要素なのですが、これが業界的に重視されていないのが不思議です。



ピュアコン使ったシンプルなベーシックパッケージでもインピーダンスを制御しているので、
生音に近くて効率も高いのでビックリという事になります。



前の第4話で分かり難かった方も、今回の説明で少しでもお分かり頂けたら幸いです。



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