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取付ブログ

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今朝は早起きして

2021-06-18
今朝は宇部市は雨が降っていて、8時台にしては暗い状態です。



宇部店で製作の作業が詰まって来たので今朝は早起きして、ハンダ槽のスイッチを入れて
1時間かけて370度になるのを待ちます。



新品のSKY-3やPMBケーブルの焼き入れや、既にお使いのPMBケーブルの末端焼き直しなど、
どっさりと置いてあります。



温度が安定するまで他の机で仕事をしようと移動すると、
こちらにはこれからチューンするハイローコンバーターとチャンネルディバイダーがあって、
これが仕上がらないと次の入庫が出来ない状態です。



この手の仕事は難易度が高くて、自分しか出来ないので、早起きしてチューンして、
お客様のお車に装着出来る状態にします。



まあ普通にメーカーから仕入れた商品をそのまま取り付ければそんな苦労も無いのですが、
出来た音を聴いて、「ここのパーツのグレードがもっと高ければ!」とか、
「ここのハンダがもっと純度の高い物だと音が正確なのに!」とか、
1990年代はそんな後悔ばかりだったので、2001年のピュアディオブランドのスタートから
手を入れて元の音楽の形に近くするという作業を始めています。



ただ1980年代や1990年代の前半は丁寧な仕事でチューンの必要が無い物も多く、
1990年代の終わりぐらいからアメリカやヨーロッパブランドでもアジアの国で
安く大量生産した物ばかりで、2000年代になってからはチューンしないと仕上がりで
ストレスを感じる物ばかりになりました。



2001年のピュアディオブランドスタートというか、ZSP-MID発売20周年を記念したピュアコンも
作らないといけなくて、現在15年ぐらい使用したZSPに・・



JU60用の改良版ピュアコンを製作しています。



もう1台は1発売初期の20年弱使用しモデル用の・・



B&W用の改良というか、現在のコンディションに合わせた物を製作しています。



ただ写真に写っている仕事だけで、今日仕上がりそうもないので、明日もまた早起きして仕上げます。


 

今日の宇部店と福岡店

2021-06-17
今日は木曜日で、福岡店は火曜・水曜休みなので1週間の始まりとなります。



宇部店は火曜日のみの休みなので水曜日が1週間の始まりで、昨日の店頭にはピュアディオブランドの
20周年記念スピーカーのエンクロージャーが沢山入荷していて、積み上げられていました。



しかし今朝は1個もありません。



昨日の夕方に全てNV200に積んで、現在は福岡店に到着していて、これからエンクロージャーを
降ろすところです。



福岡店のピットには現在ポルシェが入庫しているので、その作業が終わったら少しづつ組み立てて行きます。



今回のエンクロージャーは創作家具工房にお願いして作ってもらっていて、
昨年の7月から規格が決まるまで10カ月かかって、見た目はJBLの限定モデルとほぼ同等で
色合いは濃い目と要望通りの仕上がりになっています。



宇部店から福岡店に行った物があれば、福岡店から戻って来たコンデンサは、
工場から出荷された物を1個1個計測してマーキングして宇部店に送られて来ます。



4桁表記のピュアコンは、最初にきちんとした計測を行って、左右がピッタリの物を選んで、
値の大きい小さいでどのスピーカーをどの車に取り付けるかの目利きが必要になります。



前回仕入れたコンデンサは1マイクロでも上の方にズレている物が多くて、それでも±5%以内の誤差は
問題無いとされているので良品です。



ただ旧B&W系のツイーター用では1マイクロを下回るコンデンサがベストマッチングで、
25個仕入れて1個しか見つかりませんでした。



今回の仕入れでは1マイクロ以下が半分あって、これからペアリングしてピュアコンの中に入れます。



1マイクロかその少し上がJU60で使う様になるので、今回のロットは当りが良かったです。



工場でフィルムコンデンサのフィルムを巻き付ける力の強さの僅かな違いで誤差が起こり、
でも誤差範囲内の物が出荷されているので不良品ではありませんが、その誤差の範囲の中の値の違いで
微細な音の調整を行っているので、それなりの数を何回かに分けて仕入れないと選別が出来ません。



ペアリングする前に細かく数字が書き込まれた引き出しに入れて、欲しい値を取り出してから組み込みます。



当然B&WとJU60に使えない値の物が沢山出て来て、それは他の値のコンデンサと並列接続して、
ベーシックパッケージ用として使用します。



並列に繋いだ後に10本の放熱クリップを挟んで、コンデンサ側に熱が伝わり難くしてからハンダ付けします。



熱が中のフィルムに伝わると、一時的に値が上昇して、その後で冷えて来ると最初の値を下回る値に
なってしまいます。



そのため以前は並列接続は音質が悪くなると思い込んでいましたが、今は10本のクリップで
素早くハンダ付けして、更に急冷却をかける事によって、目的の値を得ながら高音質を実現しています。



この手間とテクニックが生音・生声と呼んでいるスムースな音の原点となっているのです。



新型ヴェゼル カーオーディオの音質アップ その2

2021-06-16
今日ご紹介する1台は、月曜日の宇部店の完成車から、ホンダの新型ヴェゼルです。



この前はドア4枚とリアのハッチの防振をご紹介しましたが、
ラゲッジ下と前席・後席のアンダーの防振も行って、車全体の静粛性を上げました。



フロントドアにはベーシック防振とセメントコーティングにプラスして、
サービスホールを塞ぐ防振も行って、方ドア3層のフル防振の状態にしました。



ドアの表面にはアウター・スラントのバッフルを製作して、JBLのP550のミッドを取り付けました。



2台前のお車から移設し続けられていて、もう12・3年使用されていますが、
アウターバッフルで使用した方がインナーバッフルで使用するよりもユニットに負担が少なく、
今でもコンディション良くなってくれています。



シルバーのグリルが少し擦って汚れがあったので、JBLマークをマスキングしてブラックに塗装したら、
まるで新品というか、JBLもこの色で販売した方が良かったのでは?という様ないい仕上がりになりました。



ダッシュの上にはスタンドを使ってJBLの508GTIのツイーターを取り付けて、
ピラーの根元までピュアディオブランドの高音重視のPSTケーブルをひいてきています。



ドアのP550のミッドに対して、ツイーターのグレードを上げるというのが
当時は物凄く多くて、508GTIのミッドはハイパワーに耐える様にしてあったので、
能率が低くて内蔵アンプで鳴らすには難があって、能率の高いPシリーズのミッドにグレードの高い
GTIのツイーターの組み合わせが流行りました。



PシリーズはP52・P550・P560と3代続いて、PシリーズのミッドとGTIツイーターの
組み合わせは500台ぐらいの車に取り付けたという、大人気の組み合わせでした。



そんなJBLの異色2WAYをグローブボックス下に取り付けた合計10ピース構成のピュアコンで
分配して鳴らして、使い込んだユニットに合わせた値で、新品当時の音色以上のクオリティーで
音楽を再生させます。



ピュアコンの値で音を追い込んだ後には、楽ナビのイコライザー調整で、更に細かく調整を行います。



タイムアライメントなどの音を造作する機能は全てオフにして、最も生音・生声に近いセッティングを
行います。



中高音は全てフラットで鳴らして、低音域に強い部分が2カ所あったので1クリックづつ下げて、
聴感上のフラットになったので調整を終了しました。



月曜日にギリギリ調整が終わったので、本日点検・清掃を行って、お客様に納車致します。



新型ヴェゼル カーオーディオの音質アップ その1

2021-06-14
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダの新型ヴェゼルです。



オーディオレス車にディーラー装着でカロッツェリアの楽ナビの8インチの物を
取り付けて来られていますが、7インチのパネルは発売されていますが、
8インチ用がまだ到着していないという事で、パネルが未装着の状態から作業に入りました。



作業内容は以前にお乗りになっていたお車からのスピーカーの移設作業と、広範囲な防振作業を行いました。



まずはフロントドアの内張と防水シートを外して、指で軽く鉄板をはじいて、
ベーシック防振の防振材の貼るポイントと、貼る材質を決めます。



次にリアドアの内張と防水シートも外して、同じ様に響きの調査を行って、貼るポイントと材質を決めます。



新型ヴェゼルの取付は今回が初めてで、ドアのスピーカーは従来からのホンダ純正の16センチと
同じ物でした。



調査が終わったら決められた場所に決められた材質を貼って行きます。



ベーシック防振の作業が終わったら次は前後のドアの内張の吸音フェルトを一度取り外して、
粗目を付ける作業を行った後にセメントコーティングの施工を行います。



下地作りが終わったらセメントコーティングの施工を行って、乾燥するのを待ちます。



今回は前後のドアの他にリアのハッチにもセメントコーティングを行いました。



これだけツルツルだと時間をかけて粗目を付けないと簡単に剥がれてしまいます。



セメントコーティングは石灰石をベースにした固い部分に、つなぎでたわみのある樹脂成分が
少し混ぜてあるので、ドアやハッチの開け閉めでもひび割れが起こらない様に設計してあります。



また規則性を持たないランダムな塗り方で、振動の通過を防いで、重たくならない割に
振動を吸収する様に工夫しています。
 


(後の作業はその2に続きます)



新型ノートeパワー ディスプレイオーディオ車の音質アップ

2021-06-13
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、日産の新型ノートeパワーです。



ディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工の、
Wパッケージの作業を行いました。



今回の取付で新型ノートのディスプレイオーディオ付き車は3台目で、今回もツイーターは
ピュアディオブランドのATX-25です。



ディスプレイオーディオは一度取り外して、裏から音信号を取り出します。



新型ノートのディスプレイオーディオはアンプにクセが強いので、専用設計の4連ブラックボックスを
使用しているので、他のベーシックに比べるとユニット数の分だけ高くなっています。



次にドアの内張と防水シートを外して、外板裏に防振材を貼り合わせます。



新型ノートは工場で白い防振材が貼られていて、低い周波数はある程度振動が抑えてあるものの、
中音の上の方から高音にかけては響きが残っており、防振メタルをメインに主に高い周波数を減衰させる
防振を行っています。



防振作業が終わったら一度車両を外に出して、ゲリラ豪雨を想定した雨漏りテストを行います。



テストの後はカーポートの下に車を移動して、エンジンをかけて音調整を行います。



実は1台目と2台目は同じ音だったのですが、3台目は入庫時にバスが3クリック下がっていて、
試聴のスタートでバスをマイナス1からスタートさせるという、アンプの特性が違うモデルでした。



その原因が製造時期がちがうからか、グレードが違うからか分かりませんが、同じノートのeパワーでも
本体の鳴り方が違うものが存在しています。



そこでこれまでの2台とは値が違うユニットをはめ変えて、ピッタリ生音・生声に近くなる様に仕様を
変えました。



こんな事もあろうかと前もって福岡に移動していて、まさか同じ見た目のディスプレイオーディオで
こんな事が起きるとは、輸入車のマイナーチェンジなみの音の違いでした。



音が整ったら直ぐに宇部店に向けて移動をしたので、お客様の感想を聞く事は出来ませんでしたが、
柳井君が言うにはお客様は音の変化に大変喜ばれていたそうです。



新型のノートeパワーではまだオーディオレス車が入庫していませんが、
それを加えればベーシックパッケージだけで3通りを用意しておく必要があります。



日産のディーラーの方からの話だと、ディスプレイオーディオは3トーンなので
イコライザー調整が出来ないと不満が出ているそうですが、DSPアンプを取り付ければ
周波数ごとのレベル調整は可能ですが、ベーシックパッケージは周波数によるレベル調整だけでなく、
インピーダンス調整を行っているので、イコライザー調整だけでは表現出来ない音を表現しています。



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