取付ブログ
今日ご紹介する1台は、本日の宇部店の完成車から、三菱のEKクロスです。
広島県からお越しのお客様で、以前に乗られていたお車からフルシステムを移設して取付しました。
オーディオレスの2DINスペースに、下段にナカミチのCD-700KKを取り付けて、
上段に1DINの小物入れを取り付けて、スマートフォンのホルダーを取り付けています。
ダッシュにはワイドスタンドを製作して、2000年代前半のハイエンドツイーターのユニコーンを
取り付けています。
フロントドアは方ドア3面のフル防振の施工を行った後に、アウター・スラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-MIDを取り付けています。
もう15年以上お使いのユニットで、無理な鳴らし方をしていないのと、
サブウーファーを取り付けているので、低音の低い方の音を再生させていないので、
今でもコンディション良く鳴っています。
一般的にアウターバッフルはグリルが表面から埋まっている、面一の状態がカッコいいので好まれますが、
ピュアディオでは音質を重視してこの見た目となっています。
過去に何度か面一でとお客様から言われて製作した事がありますが、
たったこれだけの違いでここまで音表現が変わるの?というぐらいの差で、
今では面一のバッフルは製作していません。
リアのラゲッジルームの下には、25センチサイズのエンクロージャーを製作して、
その内側にはセメントコーティングの施工を行って、剛性アップと排圧の拡散をしています。
ウーファーユニットはZSPの黄色いコーンの限定品で、左側にナカミチの限定品のアンプと、
右側にピュアディオチューンのチャンネルディバイダーを取り付けています。
15年以上使ったデジタルプロセッサーは中が酸化して音質が劣化して来たので、
チャンネルディバーダーの中のハンダ付けをやり直して、リード線を極限まで短くして、
入直段のパーツを交換したピュアディオチューンのチャンネルディバイダーでデッキのフルレンジの信号を
フロント用とウーファー用に分割しています。
また以前からお使いだったPMBのスピーカーケーブルは、
末端を370度で熱したハンダ槽に漬けこんで、焼き直しを行ってリフレッシュさせて、
そこから24金メッキの端子を取り付けて、EKクロスに取り付けました。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上にピュアコンのブラックボックス
4連のフルバージョンを取り詰めました。
CD-700KKの3トーンとピュアコンの値の組み合わせで音調整を行って、
お客様が大好きなボーカリストの生声に近く聴こえる様にセッティングしました。
思い起こせば2000年代の中頃、フルシステムを取り付けたのに好きなボーカリストの声と違うといわれて、
その方のコンサートに2会場行って音を聴いて「これでどうですか?」と言ったところ、
「これも違う!」と言われて、コンサートのPAの音ではなくて、
ファンクラブイベントで本人の声を目の前で聞いた声と違うという事で、
2回ほどFM福岡でその方の番組のスポンサーに付いて、2回目の前で生声を聞く事が出来て、
その上でセッティングし直して、「これでどうですか!」と言って納得して頂けました。
今となって考えたら、その事があったからこそ今のサウンドピュアディオの音造りがあって、
その後多くのボーカリストの方の番組のスポンサーになる事で、多くの生声を聞いて更に音が進化しました。
同じ2000年代の中頃に他に2人のお客様がファンクラブに入っておられて、
生の声と違うと言われていて、そのボーカリストの方は番組製作でそれぞれ4回お会いしていて、
その時期にサウンドピュアディオの音造りは生音・生声に大きく舵を切った時期でした。
今考えたら本当にありがたいご指摘でした。
カローラツーリング スピーカーの音質アップ
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのカローラツーリングです。
トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車にベーシックパッケージの取付をして頂いていました。
カローラツーリングのドアスピーカーは16センチのフルレンジタイプで・・
リスナーから見るとグリルがスピーカーの上の方にかかっています。
そのため他の車種よりもツイーターの周波数レンジを広げて高音再生させて、
中音の上の方までカバーする必要があります。
それでも音のヌケが良くなかったので、ミッドとトレブルを上げて音のバランスを取っていました。
このカローラツーリングの取付を行った後に福岡店で、
10日間で3台のカローラツーリングが入庫した事があって、
その時にカローラツーリングのディスプレイオーディオ専用のピュアコンを開発しようという事になりました。
ところが同じカローラツーリングでも初期のプレイヤー無しのタイプと、
後から発売されたCDプレイヤー付で微妙に音が違って、プレイヤーレスとプレイヤー付の
2種類のピュアコンを開発する事になりました。
その3台連続でカローラツーリングが入庫する前に宇部店で取付したお車で、
確かに純正に比べたら良い音なのですが、その後に開発したディスプレイオーディオの
システム別専用設計の方が更に音の透明感が高いので、
お客様に来店して頂いてピュアコンを交換する事となりました。
通常の最も値が合っている物と、カローラツーリングのディスプレイオーディオでも
仕様違いに合わせた物を聴き比べて、最も生音・生声に近い組み合わせにしました。
するとミッドとトレブルを上げなくても中高音はスムーズに鳴る様になって、
ディスプレイオーディオのネガティブな部分は解消されました。
実はカローラツーリングとカローラスポーツでも少し特性が違っていて、
カローラスポーツはオーディオレスがあった時の車と、
ディスプレイオーディオになってから少しピュアコンの内容を変えています。
ベーシックパッケージの車種別専用設計が生まれたのは2006年ですが、
まさか同じ車種の仕様違いでパッケージを変える時代が来るとは、
当時のオーディオからしたら考えられない事ですが
この様な細かな対応がベーシックパッケージの魅力の一つです。
三菱RVR カーオーディオの音質アップ
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、三菱のRVRです。
オーディオレスのお車にカロッツェリアの楽ナビを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージとパワードのウーファーを、以前のお車から移設して取り付けました。
内装は現行アウトランダーとほぼ同じで、アウトランダーのショートボディー的なお車です。
この車のツイーターの向きはほぼピュアディオの推奨の角度に近く、
それでもリスナーからの距離と鉄の影響を考えていつものダッシュにスタンドを使って取り付けています。
ツイーターは2台前のお車から移設し続けられているJBLのP560ツイーターで、
レベルも問題なく鳴っています。
純正の16センチのドアスピーカーはそのまま使用して、特性は現行アウトランダーと同じでした。
運転席下には2台前のお車から使い続けておられる、ロックフォードのパワードのウーファーを
取り付けました。
グローブボックス下にはMDF板を敷いて、合計6ピース構成のピュアコンを取り付けました。
通常の4ピース構成に加えて、パワードのウーファーを使用しているので、
フロントのドアスピーカーの低音を抑えるパーツを加えて、同じ周波数が重なって音が詰まって
聴こえない様にしています。
楽ナビの調整機能にハイオパスフィルターの機能があって低音を抑える事が出来ますが、
聴き比べるとフィルターが高音域に影響してクオリティーが落ちるので、
フルレンジで再生した後にミッド側だけに制御を加えるLCTのパーツの方が高音域が滑らかなので、
楽ナビ側の制御は使っていません。
ベーシックパッケージの数値はアウトランダーと共通なのですが、ツイーターがP560なので、
それに合わせてピュアコンのパーツを交換して、専用の値を選びました。
RVRのお客様は小さなライブハウスに行かれる事が多いそうで、
いつものスタジオレベルのセッティングではなくて、ライブハウスに合わせた
イコライザーのセッティングを行いました。
3台目のお付き合いとなると、日ごろ聴かれる音楽のジャンルやシーンなども心得て来ました。
最後にダッシュの下の方にウーファーのコントローラーを取り付けて、お客様にレベルを選んで頂きます。
クリアーな中高音と、芯のある低音の、小型のライブハウス的な小気味良いサウンドに仕上がりました。
宇部店の作業
今日の宇部店の作業は、昨日のEKクロスの作業の続きで、これまで使われていたPMBケーブルの
末端を焼き直します。
ハンダ槽の温度が22度からスタートして、目標の370度まで上げてから焼き入れを行います。
200度になるとハンダの一部が水銀の様に浮かび上がって来て・・
370度の手前で被覆を剥いてエナメルで絶縁されたより線を出します。
表面の不純物を取り除いて・・
エナメル質を焼き切ります。
このタイミングが絶妙で、漬け込み時間が長いとより線の外の方が溶けて落ちて細くなり、
時間が少ないと中の方のエナメル質が残り、これまた導電率が低くなり、
全てのエナメルを焼き切りながらも、外側が溶ける事の無いタイミングで焼き入れを行います。
大阪の串カツ屋ではありませんが、2度付け禁止です。
あっ!話は逸れますが、最近まで串カツのタレは『2度漬け禁止』と思っていましたが、
『2度付け禁止』か『2度づけ禁止』が正しいみたいで、テレビのテロップを見て
「2度付け禁止って、ミスプリだ。」と思っていた自分の認識が間違っていた様です。
焼き直しが終わったら端子を取り付けて、EKクロスに取り付けます。
PMBケーブルの焼き入れといえば、先日B&Wのホーム用スピーカーの内部配線を
PMBケーブルに入れ替えた作業がありました。
自分の仕事の中でホームオーディオのチューニングとPMBの焼き入れの2つが、
キツイ仕事のベスト2で、カーオーディオと違って細かい中に組み込むのでかなりの集中力が必要です。
このスピーカーが完成した後に、あまりの疲れから半日寝込んでいました。
ただそれだけ神経を集中させただけあって、出て来る音はプロ仕様のスピーカー的な鳴り方をしていました。
スピーカーは昨日福岡店に移動して行っていて、お客様が取りに来られるのを待っている状態です。
宇部店にはもう1セット無地のエンクロージャーに入ったJの16・5センチのミッドバスの
試作スピーカーがありますが、こちらはこれからネットワークのチューニングをして行かないといけません。
過去に発売されていた、ピュアディオ705のノーマルモデルぐらいの価格で販売出来ればと考えていますが、
良いパーツを使うと音がどんどん良くなって来るので、どこが標準でどこがアップグレードかみたいな規格と、
表面の仕様も決めないといけません。
三菱EKクロス カーオーディオの音質アップ 前編
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、三菱のEKクロスです。
山口県の隣の広島県からお越し頂いています。
オーディオレスの新車に、以前お使いだったフルシステムを移設して取り付けます。
こちらのお客様はあるボーカリストの方のファンで、
ファンクラブイベントで何度も本人の声を聞いておられる方で、
前に乗っておられたお車の時は何度も「本人の声と違います!」という厳しい言葉を頂いていました。
しかしFMのラジオ番組の製作を通じて、2度ほどそのボーカリストの方にお会いして、
生声を聞いた上で、「こちらのセッティングが間違っていました。」と非を認めた上で、
ボーカル本人の生の声に近い音で再生出来る様に改善したのが14年ぐらい前の話なので、
サウンドピュアディオが生音・生声に舵を切るきっかけになったお客様の中の一人でもあります。
作業の方はまずは下地を作るためにドアの内張を外して、外板裏にベーシック防振の施工を行います。
外した内張にはセメントコーティングの施工を行って、サービスホールを塞ぐ防振も行い、
方ドア3層のフル防振の状態にしました。
リアドアは静粛性を上げるために、方ドア2層の防振を行っています。
さらにリアのハッチの薄い内張には金属シートを貼り付けて、ロードノイズの進入を防いで・・
Aピラーの内張裏にもセメントコーティングを加えて、かなり静粛性が高い軽自動車となっています。
システムがフルシステムなので、作業はまだまだ続きます。