取付ブログ
フォルクスワーゲン・ゴルフⅦ スピーカーの音質アップ
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、
フォルクスワーゲンのゴルフⅦです。
純正のナビオーディオのお車で、
全車フロント2WAYのセパレートスピーカーが付いていますが、
音に不満を持たれる方が多い車種で、
昨日入庫したお車ではバスがほぼマックスまで上がっていて、
ミドルが4クリックにトレブルが22クリック上がっていて、
それでも満足が行かない状態なので
ベーシックのWパッケージを取り付けたいという事で入庫されました。
トーンが3つある中でもトレブルは2クリックしか上がっておらず、
他の音域に比べたら高音の量は出ています。
ただ向きがリスナーに対してずれているのと、高音域だけを通すフィルターの性能が悪く、
マグネットの近くに車体の鉄があり磁力線がねじれていて、
ちょっと荒い感じの高音が鳴っています。
そこをピュアディオブランドのATX-25ツイーターをピラーの前にスタンドを使って取り付けて、
向きと鉄の影響とユニットとフィルターの質感の、
4つの改善を行って上質な高音を再生出来る様にしました。
ゴルフⅦのパワーアンプはグローブボックス内のプレーヤーの後ろに付いていて、
プレイヤーを一度取り外して、裏から取り出した信号を
ピュアディオブランドのPSTケーブルを使って、その下に付けたピュアコンに送ります。
見た目はどのピュアコンも同じに見えますが、
ゴルフⅦのアンプは直流的に帰還しないとポップノイズが乗るタイプを使用していて、
ゴルフⅦに合わせて専用の対策を行っているユニットを取り付けています。
作業はベーシックのWパッケージなので、
ドアスピーカーはフォルクスワーゲンの純正の16センチをそのまま使用します。
ゴムエッジを使っているストロークが大きいタイプのスピーカーで、
6個のゴムのドットで音に重みを付けているユニットです。
外板裏はかなり硬い方で、ゴルフⅦのベーシック防振では外板裏3枚のメタルとマットを貼って、
ポコポコ響くインナープレートに3枚貼って、
ドアポケットの中で音が渦巻く感じがするので、
そこにメタルを2枚貼って、合計8枚を3ヶ所に分散してドアの響きを抑えています。
ゴルフⅦのパッケージの開発では実車で高速道路を走行して
ロードノイズの周り方を確認しており、本当に気になる部分をピンポイントで抑えて、
音質と静粛性をアップさせています。
当初はベーシックのWパッケージの予定でしたが、
内張り裏のセコーティングも追加する事になって、
マスキングした後に裏側に粗目を付けてセメントコーティングの施工を行いました。
全ての作業が終わって音を鳴らしたら、
あれだけトーンを上げてもハッキリと聴こえなかった音がきちんと鳴る様に鳴っていて、
バスは1クリック下げないとスタジオモニターのスピーカーの音と比べると出過ぎぐらいでした。
結局Wパッケージにセメントコーティングを加えたのでトリプルパッケージとなりましたが、
Wパッケージの定義ははっきりとしているのに対して、
トリプルパッケージはリアドアのベーシック防振を加えても、
ドアスピーカーをGX600Cに交換しても、今回の様にセメントコーティングを加えても
『3つの施工を行ったら』とうあいまいなのですが、
オプションを加えれば加えるほど音質と静粛性が上がるというのは間違いないです。
ホンダ・フィット スピーカーの音質アップ
今日ご紹介する1台は、先日の札幌店の作業から、
ホンダのフィットです。
ホンダ純正のギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
フロントスピーカーの取り付けと、ドア防振の作業を行ないました。
ベーシックパッケージではドアスピーカーはそのまま使用しますが、
今回は最初から取り外して作業にかかります。
防水シートを外して、何も貼ってない外板裏に防振メタルと防振マットを
貼って行き、外板の響きを抑えます。
サービスホールを塞いで密閉度を上げて、ドア全体をエンクロージャー化して、
16センチのスピーカーホールを13センチに変換するインナーバッフルを取り付けて、
レインガードを取り付けてスピーカー裏や端子を濡れなくします。
スピーカーはピュアディオブランドのZSP-LTD15で、
内張りとの間にシール材を入れて音が横に漏れない様にしています。
内張り裏には白い吸音フェルトが貼ってあって、
外からのロードノイズの進入を防いでいますが、
それでも通過する音域もあるので、セメントコーティングを行って遮音性を上げて、
プラスチックの鈍い響きを消して音質も向上させます。
見た目はノーマルと変わりませんが、高性能スピーカーの装着と、片ドア3面のフル防振で、
優れた音質と遮音性と、そして断熱性も上がったドアに変身しました。
ツイーターはベーシックパッケージでおなじみのピュアディオブランドのATX-25で、
ダッシュの上に理想の仰角・振り角を付けて、
リスナーに心地良い高音を降りそそいでいます。
ドアスピーカーとツイーターの音の分配はグローブボックス下のピュアコンで行って、
あれこれとパーツを交換しながら音を追い込んで行きました。
パーツの組み合わせが決まったらギャザーズのサウンドセッティング機能で
更に音を追い込みますが、これはパナソニック製のナビオーディオで、
いつものストラーダ用のセッティングで調整を終了しました。
見た目はダッシュにツイーターが乗っただけの変化ですが、音楽的には大きく改善されて、
静粛性と断熱性もアップした、特別なフィットが完成しました。
スズキ・スイフト カーオーディオの音質アップ
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、 スズキのスイフトです。
スズキ純正のパナソニック・ストラーダを装着した状態で入庫となって、 スピーカーの取り付けと
ドア防振の作業を行ないました。
まず前後のドアの内張り4枚を外して、 外板裏にベーシック防振の施工を行いました。
最初に入庫した新型スイフトを時間をかけて響きを調査しているので、 響きの中心と
貼る材質を示した指示書に従って作業を進めて行きます。
写真は一部加工してあり、実際には片ドア8ヶ所の貼り位置があり、 前後4枚で合計32枚の防振材を
貼って行きます。
そして前後4枚の内張りにセメントコーティングの施工を行い、 ドアを閉めたらボコン!
という軽い響きがあったのが、バフッ! というドイツ車に近い響きに変わりました。
フロントドアにはサービスホールを塞ぐ防振も加えて、 16センチの純正スピーカーを外して、
3センチのスピーカーを取り付けるための インナーバッフルを製作して、 スピーカー裏や
端子が濡れない様にレインガードを取り付けました。
取り付けたスピーカーはピュアディオブランドのZSPーLTD15で、 ZSPシリーズ初の
インナー取り付けを考慮したモデルです。
スイフトのグリルから黄色いケブラーコーンが見えていて、 極めたスピーカーを取り付けている
というのが外から見て分かります。
ツイーターはダッシュに以前乗られていたお車で使われていた JBLのP560を移設して来て、
何年も前にベーシックパッケージの購入時に買われた物が、 将来的なシステムアップでも
しっかりと活かされています。
ドアスピーカーとツイーターの音域分配と、 レベルとインピーダンスの調整は
グローブボックス下に取り付けたピュアコンで行います。
市販のパッシブネットワークはツイーターのレベルしか変えられず、 ツイーターとミッドの
周波数幅を自由に変えて、 コンデンサとコイルの比率を変えてインピーダンスを調整して、
音の音色を調整する方法は他では例が無いと思います。
生の楽器の音や歌声を表現しようと思うと、 インピーダンスの微調整といううのは
避けて通れない手法です。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、 純正ストラーダのセッティングを行います。
最近のストラーダは100センチのディレイが各スピーカーにかかっていて、 そこをゼロにしてから
イコライザー調整に入ります。
ドア防振が4枚にしてあるのと、 ピュアディオ推奨スピーカーの組み合わせをピュアコンで
調整しているために、 イコライザーはほぼ動かさない所が一番生音に近く、 中高音は
一ヶ所動かしただけでも生音から外れるというぐらい整った状態でした。
パッと見は純正と全く変わらない見た目のドアですが、片ドア3面のフル防振と、
ZSP-LTD15の取り付けで、 驚く様な自然なサウンドが再生出来るスイフトに変身しました。