取付ブログ
トヨタ・ハイエース スピーカーの音質アップ
2019-02-27
今日ご紹介する1台は、先日の札幌店の作業から、トヨタのハイエースです。
アルパインのフローティングタイプのビッグXを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ドア防振の施工を行いました。
まずはドアの内張を外して、インナーパネルも外して外板裏が見える様にします。
外板裏はあらかじめ響きのポイントが記された手順書があり、その場所を指で軽くはじいて、
「ここが響きの中心!」というのを確認した後に防振メタルと防振マットを貼り合わせて行きます。
「こんな物で本当に効くのか?」と思われる方もあるかも知れませんが、ブチルゴムを使った材質を
大量に貼るだけでは取れる周波数と取れない周波数のムラが起こり、更にブチルゴムの響きが
スピーカーの響きに混じって、本来の音楽の音とは違う音が混じり、音量は増えても音質は
違ってしまう現象が起きるので、ピュアディオでは材質を数種類変えて、必要最小限の材料を
ピンポイントで使ってドアの響きを抑えています。
外した内張は裏に下処理を行って、セメントコーティングを行って、プラスチックの軽い響きを
抑えています。
規則性を持たせないランダムな厚い薄いで振動の通過を防いでいて、初期の試作段階では
全て均等に厚塗りしたら、ドアが重たくなったなった割には振動が取れずに、そこで一度はがして
厚い薄いを付けたところ、でこぼこで振動の通過を防ぐ事が分かりました。
セメントコーティングは遮熱性が上がるので、特に北海道では人気のメニューになっています。
ベーシックパッケージなのでドアスピーカーは純正をそのまま使用して、ダッシュにツイーターを
追加するためにPSTケーブルをAピラーの根元までひいて行きます。
PSTケーブルはツイーター用の被覆のビニールに赤い色素を混ぜた物と、全帯域用の
透明のビニールの2種類があり、それぞれ100メートルロールを20巻を専用ロットで作っています。
実際にはツイーター用の方が使う頻度が少ないので、全帯域用を2ロット生産したところで、
ツイーター用を1ロット生産するという形を取っています。
シンプルスタンドを使ってハイエース専用の角度を付けて、ピュアディオブランドの
ATX-25ツイーターを取り付けました。
グローブボックス下にはハイエース専用チューン値のピュアコンを取り付けて、
純正の16センチとATX-25ツイーターで2WAYスピーカーとして使用します。
ハイエースのドアスピーカーの位置はリスナーからかなり離れていて、中高音が薄く聴こえる分ほど
低音ばかりが目立って聴こえます。
ツイーターの下限周波数をやや広げて、ドアスピーカーのインピーダンスをコントロールして、
タイトな低音に変える事で、トレードインスピーカーでは表現出来ないレベルの生音に近い音色を
再生させています。
最後にビッグXのパナメトリックイコライザーをほんの少し調整して、音を整えたら納車の準備に入ります。
イコライザーは大きく動かさないと損をしたみたいに思われる方もあるかも知れませんが、
最初にピュアコンを使ったパッシブネットワーク側で音を整える事で、イコライザーの変化を
最小に抑える事でより生演奏や生声に近い音色に合わせています。
3デジベル以上動かすと音色が変わってしまうイコライザーがほとんどなので、
音がえぐい状態になり、よく例え話でするのが、濃縮還元のえぐい味のオレンジジュースか
目の前でオレンジを絞った生ジュースの違いみたいなものですと、お客様にお話ししています。
プリウスPHV スピーカーの音質アップ
2019-02-25
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、トヨタのプリウスPHVです。
ディーラー装着の10インチのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ドア防振の施工を行いました。
50系のプリウスのドアにはエアバックの圧力センサーが付いていて、量販店では
スピーカー効果やデッドニングが出来ないと言われているようですが、ピュアディオでは
純正の16センチスピーカーをそのまま使用して、圧力センサーと関係無い部分に防振を加えて
音質をアップさせています。
圧力センサーが反対側に無い部分に防振メタルと防振マットを貼り合わせる
ベーシック防振の施工を行い・・
圧力センサーよりは後ろに位置する内張裏にはセメントコーティングを行い、
ノーマルのドアに比べて残響もこもりも無くなった、スカッとした響きのドアに変わりました。
リアドアは圧力センサーは付いておらず、普通にベーシック防振とセメントコーティングを行い、
4枚のドア共に音質・静粛性・断熱性の上がったドアになりました。
フロントのダッシュには中高音用のスコーカーが付いていて、下限周波数を決める
コンデンサーが小型で音質に問題があるので、大型で性能の良い物に交換します。
同じサイズのスコーカー用のコンデンサーでも、50系プリウスと30系プリウスと、
スバル車用で値が全て変えてあって、音質アップだけでなくドアスピーカーの特性に合わせた
下限周波数を決定しています。
スコーカーのグリルの横にはピュアディオブランドのATX-30をシンプルスタンドを使って
取り付けて、通常のベーシックパッケージよりもアップグレードのパッケージにしています。
純正ナビは一度取り外して、裏からPSTケーブルで音信号を取り出します。
取り出した信号はグローブボックス下のピュアコンに送って、オプションを装着して
合計8ピース構成の状態で、フロントの6個のスピーカーの特性をコントロールして、音を整えています。
あらかじめピュアコンで音が整っているので、純正ナビでは少し角周波数を上下するだけで、
より生音に近い状態を再現出来ます。
ピュアディオでは50系プリウスが発売されて直ぐに実車を購、ディーラーオプションの
9インチナビを装着した状態でパッケージの開発を行いましたが、現在の10インチナビは
音質がはるかに良くなっていて、しかもイコライザー調整が13バンドの0・5デジベルステップで、
音調整もし易くなって、「最初からこれで発売して欲しかった!」と、画質も含めて改善には驚きでした。
追伸
サウンドピュアディオの宇部店と福岡店はEV車用の充電設備があるので、作業が終わってから
お客様が取りに来られるまでの間に200Vで充電を行っていました。
トヨタ・ヴェルファイア JBLサウンド車の音質アップ
2019-02-24
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、
トヨタのヴェルファイアです。
トヨタ純正の工場装着の大画面ナビオーディオが装着された状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ドア防振の施工を行いました。
内張を外すとオレンジのふちのJBLサウンドシステムの楕円ウーファーが付いていて、
車両の多チャンネルアンプでそれぞれのスピーカーに帯域制限をかけた信号が送られていて、
普通にシステムアップが出来ない仕様になっています。
フロントドアには外板裏のベーシック防振の施工と、
サービスホールを塞ぐ防振と、
内張裏のセメントコーティングの施工で、
方ドア3面のフル防振の状態になりしました。
リアのスライドドアの内張も外して、
セメントコーティングの施工を行っています。
ダッシュの両端には中高音用のスコーカーが付いていて、
一度取り外して施工を行いました。
スコーカーは中音域の再生として、
ピュアディオブランドのATX-30ツイーターを取り付けて高音を再生させて、
ドアからの低音と合わせてフロント3WAYのシステムとしました。
ATX-30は通常はプレミアムサウンド車には対応しておらず、
最初の試作の時点でインピーダンスの1Ω低い物を少量生産していたので、
それを使用して低インピーダンスのJBLサウンド車にマッチングさせました。
全ての結線が終わったら一度音を鳴らしてみて、前例が無いシステムなので、
ピュアコンの組み合わせをあれこれと変えてマッチングを探りました。
最初は4連ボックスで再生したのですが、
どうもATX-30と車両の低インピーダンスアンプと相性が悪くて、
2連ボックスでマッチングを探りました。
あれこれブラックボックスを交換しても、「これが生音に近い!」
という組み合わせにならず、
ワンオフで何種類かこれまでに無かったボックスを製作して、
それでマッチングを取りました。
マッチングが取れたら左右のスピーカーとスピーカーの間に自然に音が浮いて来て、
センタースピーカーのモノラル成分が強すぎると感じたので、
センタースピーカーを一度取り外して、
裏にアッテネーター回路を入れてレベルを下げて、
ダッシュの5個のスピーカーのバランスを取りました。
センタースピーカーのモノラル成分が強すぎると感じたので、
センタースピーカーを一度取り外して、
裏にアッテネーター回路を入れてレベルを下げて、
ダッシュの5個のスピーカーのバランスを取りました。
先日のレクサスNXの時は純正オーディオの
サラウンドをオンにした方が音が生音に近くなったのですが、
ヴェルファイアのJBLシステムではオフの方が自然な音になりました。
サラウンドをオンにした方が音が生音に近くなったのですが、
ヴェルファイアのJBLシステムではオフの方が自然な音になりました。
サウンドピュアディオではスピーカーとスピーカーの間に音を浮かそうとか、
音像を上に上げようとかを目標に音造りを行ってはいませんが、
より生の音に近づけ様と努力すると
不思議とステレオ効果でスピーカーの無い所に音像が浮いて来て、
今回のヴェルファイアでは
ダッシュボードの上から低音が聴こえる様な鳴り方になりましたが、
それを全く狙っておらず、「音楽を元の形に戻すとこんな効果があるんだ!」と、
自分でも驚いていました。
音像を上に上げようとかを目標に音造りを行ってはいませんが、
より生の音に近づけ様と努力すると
不思議とステレオ効果でスピーカーの無い所に音像が浮いて来て、
今回のヴェルファイアでは
ダッシュボードの上から低音が聴こえる様な鳴り方になりましたが、
それを全く狙っておらず、「音楽を元の形に戻すとこんな効果があるんだ!」と、
自分でも驚いていました。
セレナeパワー カーオーディオの音質アップ
2019-02-22
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、
日産のセレナeパワーです。
日産純正の大画面ナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
以前にお使いだったシステムを移設して取付を行いました。
ドアには片側3面のフル防振の施工を行った後に、
表にアウター・スラントのバッフルを製作して、
JBLのP560のミッドを取り付けました。
ツイーターはJBLの508GTIの物をスタンドを使って角度を付けて取り付けて、
ガラスの手前にある純正のツイーター位置に比べたら、
全くガラスの反射を感じないストレートな高音を聴く事が出来ます。
JBLの商品ながらシリーズの違うユニットの組み合わせは
ピュアディオ独自で行っていて、
ピュアコンを使えばP560ミッドと
508GTIツイーターの組み合わせは黄金比率と言っていいぐらいのマッチングで、
現行モデルの時はこの組み合わせで275セットの販売を行っていて、
今考えたらとんでもないヒット商品でした。
ミッドもツイーターもJBLはもう製造しておらず、
ミッドに関しては近い特性の物がクラブ5000Cとして販売されていて、
ツイーターに関してはもう近いクラスの物も製造しておらず、
今は自社ブランドのATXシリーズで対応しています。
今回のセレナでは純正ナビを使いながらも後付けのパワーアンプを装着して、
ナビのスピーカー出力にピュアディオチューンの
ハイローコンバーターを使用してRCA信号を作っています。
オーディオテクニカの4CH用の物の真ん中2レーンを撤去して、
オーディオテクニカの4CH用の物の真ん中2レーンを撤去して、
大型パーツを取り付けて、音のロスが少なくて、
左右のセパレーションが良い優れモノです。
ハイローコンバーターでロスした音質は後では取り戻せないのでここは重要な部分で、
高級なハイローコンバーターは4万円から5万円台なので、
ベースがある物をチューンする事でコストを抑えて、
1万円台の販売価格で上級クラスの音質を実現しています。
RCA化した信号はSKYのラインケーブルでラゲッジまでひいて行き、
ピュアディオチューンのパワーアンプに繋いで、
アンプを出て直ぐにピュアコンに繋いで、
リアからは中低音と高音が別々なスピーカーケーブルで送られるので、
音の解像度は更に上がります。
アンプの上にボードを付けて、
その上にピュアコンが乗る2階建てのアンプボードを製作して、
ラゲッジのアンダーボックスの60%が使える様に作り込みます。
セレナのスピーカー位置はかなり下の方に付いていて、
ややスラントで上を向けているものの、
それでもミッドの上限周波数が薄く聴こえるので、
ピュアコンのミッドの上限周波数を決めるコイルを徐々に
巻き数の少ない物に交換しながら音を聴いて、
巻き数が少なくなり過ぎたと感じいたらその手前の物に戻して、
最もマッチングの良い巻き数に合わせました。
純正のナビオーディオはパナソニック製で、
最初から全のスピーカーに100センチのディレイがかかっていたので、
それを全てゼロにしてから調整に入りました。
不思議と全てゼロにすると音がスッキリとして、
なぜこの様な機能が必要なのか、自分には理解出来ません。
イコライザーはフラットの状態でも普通に音楽が聴けるレベルでしたが・・
低音域がやや強く聴こえたので、下から4バンドを1クリックづつ下げて、
それでも普通に音楽を聴くには十分にパワフルな状態でした。
以前に乗られていたお車ではパワードのサブウーファーをお使いでしたが、
アウター・スラントでフル防振のドアスピーカーでは、
小さなパワードウーファーの必要も感じないぐらいの体感音でした。
マツダCXー3(2台目)カーオーディオの音質アップ
2019-02-21
今日ご紹介する1台は、
昨日に引き続き札幌店からマツダのCXー3です。
マツダコネクト付きのお車に、
フルシステムのカーオーディオの取り付けを行いました。
まずはドアの内張を外して、インナーパネルを取り外して、
何も貼ってない外板裏に防振メタルと
防振マットを貼り合わせるベーシック防振の施工を行います。
外した内張裏にはセメントコーティングを行なって、
プラスチックの軽い響きを抑えます。
今回はリアドアにも同じ様にベーシック防振の施工を行って、
ドア4枚の施工でかなり静かで断熱性の高いCXー3になりました。
フロントの内張にはアウター・スラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSPーLTD15を取り付けました。
ダッシュにはワイドスタンドを製作して、JU60を取り付けました。
スピーカーまでは全てピュアディオブランドの
高級ケーブル・SKYー3をひいて来ています。
リアのアンダーボックスには25センチウーファーのエンクロージャーを埋め込んで、
ピュアディオブランドのZSPウーファーを取り付けて、
その横にはパワーアンプとイコライザーとチャンネルディバイダーを取り付けて、
本格的なフルシステムになっており・・
上にスピーカーグリルが付いたアンプボードを取り付ければ、
普通に荷物が積めるラゲッジとして使えます。
ウーファーとフロントスピーカーの音のつなぎは
アンプの手前に取り付けているチャンネルディバイダーで行い、
フロントの2WAYの調整はグローブボックス下のピュアコンのパーツの組み合わせで行います。
システムは全て前に乗られていたお車から移設して来て、
ピュアコンのパーツの交換以外は全て前のお車の物を使っています。
カーオーディオは取り付け条件が合えば移設が可能で、
家のオーディオよりも聴いている時間が長いので、
費用対効果が高い趣味だと思います。