取付ブログ
ダイハツ・トール スピーカーの音質アップ
2022-01-28
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、ダイハツのトールです。
アルパインのトール専用のビックXを装着した状態で入庫となって、
まだ保護シールも剥がしていない新車の状態から、ベーシックパッケージの取り付けと、
前後のドアに2層の防振作業を行いました。
まずは前のドアの内張を外してセメントコーティングの施工を行って・・
リアのスライドドアの内張も外して、セメントコーティングの施工を行いました。
後ろのドアはスピーカーが付いていない内張ですが、前後とも車の静粛性と断熱性がアップして、
クラスが上がった様な快適さになります。
前後のドアの外板裏には防振メタルと防振マットを貼り合わせて、外からのロードノイズの進入を防いでいて、
4枚ドアに2層の防振を加えるともう別な車になった感覚になります。
内張を元に戻して、フロントドアにはスピーカーが付いていますが、こちらはノーマルをそのまま使用します。
国産のトレードインスピーカーは音に強いクセが付けてあるので、
あえてノーマルスピーカーを使って、ピュアコンを通して自然な本来の音楽に近い音色を奏でます。
ツイーターはピュアディオブランドのアップグレードのATX-30Jで、
音域の広い高音でミッドの上の方の周波数をカバーするので、ノーマルスピーカーでも
かなり高音質が期待出来ます。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に6ピース構成のピュアコンを
取り付けています。
白いボビンにピンクのラベルはドアの下の方にスピーカーがある時専用の一から手巻きで作ったコイルで、
今回はSSFのオプションを取り付けて、低音が出過ぎのフロントスピーカーの超低域に抑制を加えて、
無理の無いスムーズな低音に変えて、無駄なストロークが無くなる事で実際の聴感上では低音が締まって
適切な量感を感じられる様に改善しています。
全ての組み立てが終わって音が鳴る様になったら、あれこれと音源を変えて音調整を行います。
最初は大きく上下していたイコライザーも、調整が進めば進むほどフラットに近い状態になります。
いつもの調整用のCDの他に、スキマスイッチさんやMISIAさんなどの、
実際にお会いして生の声を聞いた事のあるアーティストさんのSD音源を聴いて、
CDとFMとSDのバランスを取って音調整を行いました。
サウンドピュアディオが国産のトレードインスピーカーを販売しない理由は、
これまでFMの番組制作を通じて数十人のボーカリストの方にお会いして生の声を聞いた結果、
変なピーク・ディップを付けているスピーカーでは本来の音に近づかないという結論に達して、
それならかったるいと言われているノーマルスピーカーの音を磨き上げた方が
自然な音が表現出来るという事になったからです。
これからトールはピュアコンの周りの組み立てを行って、納車出来る様に準備します。