取付ブログ
カローラクロス カーオーディオの音質アップ その2
2024-11-01
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、トヨタのカローラクロスの続きです。
ドアの内張は一度吸音フェルトを外した後に表面のツルツルではコーティング剤が乗らないために、
粗目を付ける下処理を行ってからコーティング剤を塗り付けます。
意図的に厚い薄いをランダムに作りながら塗って、ドアが重たくならない割に防振効果を高めています。
表面が茶色になって完全に乾燥したら、吸音フェルトを元に戻して、
吸音フェルトの手前でかなりロードノイズを抑えているので、かなり静かなドアで断熱性も高めています。
今回はベーシックパッケージではないので、純正の16センチスピーカーは取り外して・・
16センチを13センチに変えるインナーバッフルを製作して、
裏に金属にラミネート加工を施した取り付けて、雨に濡れるのを防いでいます。
何も貼ってなかった外板裏には、
4種類の共振点の違う材質を10カ所に貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに落として、
同じ材質を大量に貼る防振と違ってスピーカーの音の響きが妙にブーミーに強調されている部分がありません。
つまり本来の音色に合わせるために複数の材質を組み合わせて、
どこにどの材質を貼るかというのがチューニングの肝となっているのです。
外板裏の防振が終わったら内側のインナーパネルを取り付けて、内張を元に戻せばドアの作業は完了です。
電気的な作業ではディスプレイオーディオの音信号をグローブボックスを外して取り出して・・
Aピラーを外してピュアディオブランドのPSTケーブルのツイーター用を根元まで引いて行きます。
今回はラゲッジにサブウーファーを取り付けるので、
バッテリーから電源を取り出して、ウーファー用のパワーアンプまで送って行きます。
今日のところはここまでで、これより先は『その3』でお届け致します。
ランドクルーザー250 スピーカーの音質アップ その1
2024-10-31
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのランドクルーザー250です。
プラドの後継と言われていますが、寸法はかなり大きくなっていて、後ろのアウトランダーが小さく見えます。
また横に3連のヘッドライトは鋭く、海外の軍用車?という様な見た目です。
今回は初めての入庫で、まずは純正状態の音を聴いて、それからベーシックパッケージの開発方針と、
ドアの防振材の貼り位置を決めて行きます。
ランドクルーザー250は全車ディスプレイオーディオ付きで、
標準仕様とJBLのプレミアムサウンド車があって、今回はJBLのプレミアムサウンド車への取付です。
まずディスプレイオーディオで音楽を再生すると、
低音の量はそこそこ出ているものの、どこか位相ズレした部分が混じっていて、少しエコーがかかった様で、
ビシッと鳴る低音ではありませんでした。
ドアの内張とインナーパネルを外すと、外板板の裏はこのクラスにしては珍しく何も貼ってなくて、
それが量はそこそこ出ていてもビシッと低音が聴こえない原因でしょう。
またドアのウーファーは16センチをかなり超える大きさで、
表面積で量を稼いでいて、表面に音響レンズとトヨタが呼んでいるプラスチックの穴あきカバーが付いていて、
これで中音域が出にくい様にして、低音のみの再生としていました。
他のトヨタの車種ではマグネットの横にコイルを付けて、それで中音をカットしていましたが、
250のJBLでは電気的ではなくて、物理的に中音を抑えていました。
ダッシュの上には中音用のスコーカーと、
ピラーの根元にツイーターが付いていて、中音と高音の量は出ているものの、
スコーカーの一番上の音とツイーターの一番下の音が広範囲に重なっていて、
短時間聴いた時はそうでもありませんが、長時間音楽を聴いていると疲れる感じがします。
中音用のユニットはスピーカー裏に何もパーツが付いていなくて、ストレートで音を鳴らしていて・・
ツイーターの方はコネクターの上の方に小さなコンデンサーが付いていて、
これで6デジベルスロープで緩やかに中音をカットしているので中音に近い部分が残っていて、
ツイーターに対して直列接続で質の低いパーツが入っているので、聴き疲れしてしまう原因になっています。
この丸で囲った部分がピュアコンのブラックボックス1個で制御する訳ですから、
当然音の表現力はアップします。
またツイーターのドーム径もやや小さく、
スコーカーと同じ音域が重なっているのに進む方向が違っているので、それがキャンセル気味に鳴っていて、
それらを全て合わせて長時間聴いていると聴き疲れする原因だと突き止めました。
原因が分かったらそれを改善するために作業を進めて行き、指で鉄板をはじいて防振のポイントの探り出しと、
ピュアコンを使って後付けツイーターと純正スコーカーをどの音域でクロスさせるかを決めて行きます。
今の時点ではここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
月末の水曜日はFM山口で生放送
2024-10-30
今日は月末の水曜日で、新山口駅北口にあるFM山口のゼロスタジオに生放送で喋りに行く日です。
番組は毎週月曜日から木曜日までの15時から18時55分まで放送されている、
大和良子さんがパーソナリティーの『コージネス』の中で、16時30分ぐらいから少し喋らせて頂きます。
今日は先日FM福岡の本社スタジオで収録した、ピアニストの小曽根真さんの番組が、
よいよ11月2日の11時30分からの放送となるために、その告知をさせて頂きます。
小曽根真さんは11月29日の金曜日に、福岡シンフォニーホールで、
ジャズとクラッシックをクロスオーバーさせたライブを行われて、どんなライブになりそうとか、
小曽根さんの音楽に対する思いなどを話されます。
小曽根さんの音楽に対する思いなどを話されます。
今日のコージネスの中では、小曽根真さんと自分の10年以上のお付き合いで、
こんな事がありましたみたいなお話をしますので、
興味のある方は地上波かラジコのタイムフリー機能を使ってお聞き頂きたいと思っています。
2日の放送は過去にFM福岡とFM山口でレギュラー放送されていた、
『サウンドピュアディオプレゼンツ 音解(オトトキ)』の1回だけの復刻版ですが、
1回だけと言いながらも小曽根真さんは今年は2回目の登場となります。
それと今回自分の肝入りの部分は、パーソナリティーが初めて坂口カンナさんにお願いしていて、
カンナさんはFM山口は初登場だと思います。
現在はFM山口で一日に何回か『音解・小曽根真スペシャル』の番組宣伝で声が流れていますが、
うちの娘と同じ歳で、いつかうちの娘とのガールズトークの番組が出来たらいいですね、
と収録の時にも話していました。
本日10月30日の16時30分からと、11月2日の午前11時30分からと、
サウンドピュアディオの関係した放送が2つもあります。
どちらも是非お聞き下さい。
追伸
本日は宇部店のピットにランドクルーザー250が入庫していて、
ベーシックパッケージの開発と、ドアの防振のポイントの探り出しを行っています。
製作室はチューニングしたハイローコンバーターと、ハイローコンバーターを大型化して
左右のパンポットの調整が出来る『コントロール・コンバーター』の比較試聴を行いました。
専務は「こんな大きな物をどこに付けるんですか? これは売れないでしょう。」と言っていたのが、
音を聴いた後に、「これ1週間以内に何個出来ますか?」と聞く始末で、
「さっき売れないと言ったでしょう。」と心の中で思いましたが、
こういう自分の車のために作った製品は結局、自分の車に付くのは後回しになります。
カローラクロス カーオーディオの音質アップ その1
2024-10-28
今日ご紹介する1台は現在の福岡店の作業から、トヨタのカローラクロスです。
工場装着のディスプレイオーディオ付きのお車に、車1台で3WAY構成となるシステムを取り付けています。
最近のトヨタ車のディスプレイオーディオでは、
3つのトーンコントロールがセンターでもピュアコンの値合わせで音質的にフラットに出来る事があり、
初期型の物よりも改善されている様な気がします。
スピーカーの方はドアが16センチのミッドバスに・・
ダッシュにはツイーターの構成を、
フロント2WAYのハイエンドユニット+ラゲッジに25センチウーファーと変更します。
ダッシュにはマスキングをして、JU60用のワイドスタンドをワンオフ製作しています。
ドアの作業はまず内張を外して、裏に貼ってある吸音フェルトを一度取り外して、
セメントコーティングの下地作りを行います。
ドアの鉄板側には大きなインナーバッフルがあって、
そこと純正スピーカーを取り外して外板裏に手を入れます。
何も貼ってない外板裏は、3種類8枚の防振材を使って、
響きの周波数に合わせてピンポイントの防振を行って、ドア全体の響きをスムーズに落として行きます。
今日のところはここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
ピュアディオブランドの新製品の開発
2024-10-27
タイトルのピュアディオの新製品というのを見て、
この静電気除去装置が思い浮かんだ方もあるでしょうが、
中身を宇部店で作って金属ケースの穴あけと組み付けを福岡店で行うシリーズの第二弾の試作を宇部店で
昨日行いました。
それは新型のハイローコンバーターで、
現在はオーディオテクニカ製のステレオモデルの方チェンネル分を撤去して、
モノラル化して大型パーツを入れるという物でした。
モノラルを2連結してステレオで使って、高音質で再生すると好評でしたが、
ここに来てオーディオテクニカさんがベースモデルの値上げをされて、
今販売している物は過去に大量に仕入れている物をチューンしているので、価格的には割安感があるのですが、
値上がった物をチューンした時に当初2倍程度の価格になるために発売しないと言っていた
1からピュアディオで製造するハイローコンバーターとあまり価格差が無くなるのでは?という風に思って、
それなら更に大型パーツを入れたオリジナルモデルを開発したらどうだろうかという話になって、
昨日一日かけて試作モデルを作ってみました。
素のプリント基板を10枚買って来て、3枚を試作機を作って、
1枚は最初のカットで小さく切り過ぎてセパレーションに問題があるので、
新品が6枚余って3個の試作基盤が出来ました。
試作基盤が1枚出来たらマークレビンソンの購入時135万円したプリメインアンプに繫いで、
B&Wの805型スピーカーに繫いで試聴を行います。
写真で写っているボリュームは仮の品で、本番用はまだ届いていない金属ケースに付いているので、
ここが変わればもっと良くなるでしょう。
音量を上げたり下げたりして、左右のセパレーションとか、
スピーカーとスピーカーの間に自然に音増が浮くステレオ感がどうとか、何項目かのテストを行って、
1枚目と2枚目はピチピチと小さなノイズが乗っていたので、パーツの配列やリード線の引き回しを変えて、
3枚目の基盤でお客様に自信を持ってお勧め出来る基盤が完成しました。
この設備で粗が出ないという事は、
かなりのクオリティーで、ハイローコンバーターとは一味も二味も違うサウンドでした。
ただ試作で素の基盤が6枚余っていて、本当はもっと時間がかかるだろうと予想していたのが、
夕方6時のFM山口のファミリーディスコの時間に間に合って、
これまでに内蔵プアンプやハイローコンバータでは一度も聴いた事が無い様なサウンドで
30分間のDJ・OSSHYさんの番組を聴きました。
サウンドピュアディオが提供のこの番組は、
東京から送られて来た番組にサウンドピュアディオのCMを入れていて、
土曜日の夕方にアップテンポで車を運転しながら聴くには最高の番組だと多くの方から好評を頂いています。
音の良い基盤が出来たものの、今の時点では外側の金属ケースが福岡店から届いておらず、
午後には届いてケースに入れた状態で音が聴ける様になります。
そんな感じで一日が終わって、途中で一度店頭に顔を出したら、
お客様からPMBやSKY3のケーブルの焼き入れの時に出来る、
ハンダの抽出で出来たマスコットを見てみたいと言われたので、店頭の方に移動させて来ました。
不純物が混じったハンダから抽出して、
秋吉洞の鍾乳石の様にポタポタと落ちた物が集まって形になっているのですが、
その時の仕事の進め方が早いか遅いかと、
間を空けるか一気に大量に作業をするかで形がランダムに変わっています。
現在は宇部店の店頭に飾ってあるので、気になった方は是非実物を見てみて下さい。
話は一からオリジナル製作のハイローコンバーターに戻って、
近日中に外観と販売価格をお知らせ致しますが、販売方法は当店で取付される方のみの販売で、
持ち帰り販売や通信販売を行わない事をあらかじめお知らせします。