取付ブログ
カーオーディオのアンプをホームオーディオで使う!
2023-10-11
宇部店の裏にあるオリジナル商品を組み立てている製作するには、
9月までグラフが出る無線機が3台置いてあって、
夏場の電離層の状態や、地底の鉱石のゆがみからの圧電効果で地震の予知などを行っていました。
しかし一転10月からはカーオーディオのアンプを家庭用のコンセントで鳴らすための実験を行っていて、
撤去していました。
入門編の2CHとベーシックウーファー用のパワーアンプが在庫が無くなって来たので、
ニューモデルのチューンを行って実験が終わって、39000円プラス税の値付けを行って、
近日中に発売します。
それと同時に自分が家の寝室でBGMに使うカーオーディオをホームオーディオで使う実験もしていて・・
製作室で使っている基準用のマークレビンソンの確か定価が138万円のアンプと同じ様な音色が出せる様に
組み合わせを選んでいました。
これはあくまで基準用で、これをお客様に勧める事はなく、
30万から50万円ぐらいで音色がプロ仕様的な物があれば良いのですが、
その価格帯はどのメーカーのアンプも主義主張が強くて、結局高くてもこれになりました。
逆にこれより高いアンプでも主義主張が強いこれ見よがしな鳴り方をする物は基準にならず、
これは予備も含めて2台持っています。
ラックのアンプの下はナカミチのチューナー・プリがケースに組み込んである『ホームキット』にしてあり、
お客様でもこのホームキットの状態でナカミチのデッキを家で使っておられる方も多くおられます。
ただホームキット用に専用のパワーアンプがあったのですが、
これが発売から20年以上が経過して補修パーツが無くなって来たので、
代わりのアンプが必要になって来ました。
ちなみにこのアンプは某メーカーのモデルを専用チューンして、
ピュアディオの名前の部分は工場でシルク印刷してある公認のチューン品です。
シルク印刷の面積が少なかったために、サウンドピュアディオだと文字が小さくなり過ぎるので、
あえてピュアディオだけにしています。
結局あれこれと実験してプロ規格に合う様な音色のベースになるアンプが無かったので、
ナカミチのPA-2002のPバージョンを100Vを13・5Vにする電源を付けて
ホーム用で使える様にしました。
2002の底に大型の特殊なインシュレーターを取り付けて・・
スピーカー端子にはPMBケーブルをバイワイヤーで繋げる様にして、
自分用ではなくてお客様用のスペシャルバージョンが納品されて行きました。
あらかじめ自分用で用意していた周辺機器があったので、スムーズに配線が出来て、
店頭で音が鳴った時は「おーっ!」という声が上がるぐらいクリアーなサウンドで鳴っていました。
結局ピュアディオ製品は「こんな商品があったらいいのに、普通に販売していないので手に入らない。」を、
少量生産で手に入る様にするのが目的で、
まず自分が欲しいのにそんな商品が今は日本では販売していないから始まっています。
ちなみに1990年前後はプロ用機器みたいな音が出る商品が
世の中にはホームオーディオ・カーオーディオ少しはありましたが、
1999年ぐらいにはほぼ無くなっていたので、何だかの方法でカスタムするしか方法が無くなって、
2001年にピュアディオブランドとしてカスタム商品を前面に出したビジネスをする様になりました。
新型シビック BOSEサウンド車の音質アップ その1
2023-10-09
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業からホンダの新型シビックです。
ピラーのツイーターにBOSEのエンブレムが付いている、
ディスプレイオーディオのプレミアムサウンド車です。
JU60ツイーターを使ったプレミアムベーシックパッケージの取付を行うために、
まずはダッシュにマスキングを行ってワイドスタンドの型取りを行います。
その間に他のスタッフが前後のドアの内張を外して、片側3層のフル防振の施工を行います。
防水シートには厚い防振材が含まれていますが前後で材質が違い、前の方が吸音率が高い様ですが、
完全な防音にはなっていないのでフル防振を加える事になりました。
BOSEサウンド車も通常のホンダ車と同じフレームのスピーカーですが、
センターコーンやボイルコイルに繋がっている線など、通常よりは頑丈な物が使われています。
外した内張は前後ともコーティング剤が浸みてはいけない場所にマスキングを行って、
粗目を付ける下処理を行った後にコーティング剤を塗り込みますが・・
その時に表がこすれて傷が入らない様に、前側にはこんなにしっかりとしたマスキングを行っています。
仕上がりだけ見ると簡単に思えますが、実はかなり下準備に時間がかかっているのです。
今日のところはここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
新型シエンタ カーオーディオの音質アップ その1
2023-10-08
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、当社のデモカーのトヨタ新型シエンタです。
先代のシャープなデザインから一転可愛いデザインに変わったので、
ついつい「うちのポルテが・・」と言ってしまい、
専務から「うちにはポルテはありません!」と言われています。
ほとんどがディスプレイオーディオ付きなのに、1グレードだけオーディオレス車があり、
特別な加工無しにフルシステムの取付に入りました。
作業に入ってちょっとビックリしたのが、ダッシュのツイーターグリルの下で・・
以前はスコーカー付きだった車種もツイーター化して来ているこの時期に、
何とスコーカーで中高音を鳴らす様になっていました。
これはベーシックパッケージではドア低音のスコーカー中音の、
後付けツイーターで高音のフロント3WAYとして使用出来ます。
ドア内は16センチの丸形スピーカーに、
ビニールの防水シートを無くしてプラスチックのインナーパネルを使っていて・・
他の車種に比べてインナーパネルが大きくて薄いので、
金属シートを重ね貼りしてポコポコ鳴るのを防ぎました。
そして内張裏の何も貼ってない場所には、指ではじいて響きを確かめて、
響きの中心とその周波数に合った材質を貼り合わせました。
外した内張の裏はツルツルで滑るので、粗目を付ける作業を行った後にセメントコーティングを行いました。
ドアの開け閉めの振動でひび割れを起こさない様に、たわみを持たせる成分が混ぜてあって、
その成分の化学変化で青白いコーティング剤が乾燥して来ると茶色になって来ます。
そして加工したインナーぱねると内張りを元に戻せば、シエンタのドアの作業は完了です。
最近の車は音が静かになったと言われていますが、
サウンドピュアディオに来られる感性の優れたお客様からは、
「以前の車に比べたら可聴範囲ギリギリの高い音や低い音の騒音は増えている気がする?」と言われていて、
耳につきやすい部分は減っても普通では聞こえ難い部分は増えていると自分も感じているので、
防振作業の需要は確実に増えて来ています。
シエンタのシステムはフロントインナー取り付けで、サブウーファーも含むフルシステムなので、
作業はまだまだ続きます。
これより先は『その2』でお届け致します。
エクリプスクロス ディスプレイオーディオ交換 その2
2023-10-07
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業からの続きで、三菱のエクリプスクロスです。
元々付いていた純正のディスプレイオーディオは、キットが発売されていないにも関わらず・・
アルパインの11インチタイプにスッキリと交換出来ました。
出来上がれば簡単そうですが、
実際には純正部品と後付けのアフターパーツの部品のどこに何を使うかは調べながら作業を行って、
途中で部品待ちもありながら2週間かけて完成させました。
ただ2台目以降は最初ほど時間はかからないので、約半分以下の時間では出来そうです。
今回はアームレスト下にナカミチのCD-700KKを取り付けて、
これは縦付けなのでCDは使用できず、プリアンプとデジタル・アナログ変換の部分だけを使用しているため、
実際の操作はボリュームの上げ下げのみです。
昨日のヤリスのお客様同様、こちらのお客様も何回かのシステムアップを続けられていて、
このツイーターは前のお車から数えると4度目のツイーターでJU60のブラックで完結しました。
ドアにはアウターバッフルでピュアディオブランドのZSP-MIⅮを取り付けて、
フロント2WAYのピュアディオ推奨システムです。
リアにはナカミチの4CHのパワーアンプと、
ピュアディオチューンのデジタルプロセッサーが付けてあり、
ピュアディオブランドの24センチウーファーをシート後ろに取り付けて、
完全なフルシステム化となっています。
音調整はまず色々な音を強調する機能は全てオフにして・・
タブレットで後ろのデジタルプロセッサーを繋いで、
イコライザーとチャンネルディバイダーの機能を運転席で音楽を聴きながら調整していきます。
調整も終盤に入るともう40回ぐらいお会いしているDEENさんの
『プラスティック・ラブ』で池森さんの声に合わせていき、
イコライザーを動かしてはグローブボックス下のピュアコンの値を助手席側の外にいる次男に
何度も変えさせてを繰り返していて、
ふと「この方はDEENさんのコンサートに行って池森さんに会ってもらった事がある!」と思い出して、
「これはヤバイ!」と少しでも変な調整は出来ないというか、
実際よりも大げさに盛って喜ぶお客様ではないと、少しの表現の違いも無い様に値を追い込んで行きました。
よく考えたらこの方はジャズピアニストの国府弘子さんにも会われていて、
その日はいつものスキャットだけでなく、
バッチリボーカルまで披露された後に自分と一緒に楽屋挨拶にお連れして、
これはもう自分で自分の首を絞めるというか、
どんどんお客様のハードルを上げて細かな表現が分かる方を作ってしまっているので、ある意味地獄です。
もちろん色んなアーティストさんに会う機会が増えれば増えるほどお客様の耳は肥えて来て、
時定数を動かして音の定位感を良くするタイムアライメントやタイムコレクションは
ごまかしで本人の声の音色と変わってしまうので使う事など絶対に出来ません。
そんなこんなでやっとシステムの限界まで生音・生声に合わせて行き、
後は内装部分で組み立てていない所を組み立てて、出庫の準備に入ります。
ヤリス ディスプレイオーディオ交換
2023-10-06
今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、トヨタのヤリスです。
トヨタ純正のディスプレイオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックのトリプルパッケージを取り付けられた所から始まって、
3年間で5回のシステムアップでフルシステムになっていました。
フロントドアにはフル防振の後にピュアディオブランドのZSP-LTD15をインナーで取り付けて・・
ダッシュには3個目のツイーターでJU60のブラックタイプを取り付けています。
リアにはパワーアンプが2台と、
ピュアディオブランドの25センチウーファーとチャンネルディバイダーと
30バンドイコライザーを取り付けて、半年に1度のシステムアップでフルシステムに成長しました。
ただ以前から気になっていたのが純正のディスプレイオーディオが交換出来ないかという部分で、
今回当社のヤリスの交換を見て聴かれて作業に預けて頂きました。
機種はアルパインの11インチタイプで、
元が周りにスイッチが付いた7インチですから一気に4インチアップのとんでもなく豪華に変身しました!
ただ見た目だけでは目的は音質のアップで、
アルパインの音を強調したり強制的にフォーカスさせる機能は全てオフにして、
使われている素子の良さを引き出すために最低限の調整を行い、
後は後ろのチャンネルディバイダーと30バンドイコライザーで調整します。
そうは言っても前からの信号が100%フラットではないので
少しディスプレイオーディオ側のイコライザーで調整してメモリーして・・
後はグローブボックス下のピュアコンの値を変えながら後ろの30バンドイコライザーと
チャンネルディバイダーを調整して、生音・生声に近くなる様に合わせて行きます。
昨日は閉店時間まで調整してまだ音がまとまらなかったので、今日の午前から再び音調整を再開します。
スピーカー・アンプ・ケーブルなどは全く同じなのに、
ディスプレイオーディオの特性の違いだけで生音に近くしようとするとかなりの手間で、
ディスプレイオーディオを交換したらハイおしまい!でないのがサウンドピュアディオの手法です。