取付ブログ
ジムニー スピーカーの音質アップ
2024-07-05
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、スズキのジムニーです。
オーディオレス車にカロッツェリアの楽ナビを取り付けて、
同時にベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
ノーマルは純正の12センチのフルレンジスピーカーで・・
ダッシュにピュアディオブランドのアップグレードのATX-30ツイーターを取り付けて、
フロント2WAY化しました。
ドアの外板裏は何も貼ってなくて残響が残るので、
4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせるベーシック防振の施工を行っています。
スピーカーの音がクリアーで力強くなり、ドアの開閉音もずしッと重厚感が増しました。
防振以外でスピーカーの音を良くするのはグローブボックス下に設置したピュアコンで、
ブラックボックスとコイルの値の組み合わせで自由にツイーターとドアスピーカーの帯域周波数を
コントロール出来て、イコライザーでは絶対に調整出来ないインピーダンスがコントロール出来ます。
ドアのスピーカーのインピーダンスを調整するのは
純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルで、
機械巻したコイルでは表現出来ない繊細な部分が聴き取れる様になります。
また純白のボビンも特注で作ってあって、ここも量産品では出せない音が表現出来る肝です。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、楽ナビの電源を入れて音調整を行います。
タイムアライメントは最初から最後まで全てゼロで使用して・・
イコライザーのみで音を追い込んで行きます。
スズキ純正の12センチスピーカーは低音域が薄く聴こえるのですが、
ピュアコンの組み合わせで若干合成インピーダンスを上昇させて、厚みのある音にコントロールして、
イコライザーで少し低音を上げ気味にすると、かなり厚みのある音になって、
12センチならではの小口径ならではのボーカルの素直さも魅力です。
あれこれピュアコンの値を変えて、
ブラックボックスが4個目で、コイルは8個目でピークの値に辿り着きました。
ジムニーのドアには無理をすれば16センチスピーカーを取り付ける事が出来ますが、
開口部分が16センチには合っておらず、端の方はスピーカーから出た音が反射されるので、
詰まった感のある音になってしまい、ピュアディオでは推奨していません。
音の交通整理とインピーダンスのコントロールで、小さい口径のスピーカーながら、
厚みがあって本来の音楽に近い音色で再生させています。
アクア カーオーディオの音質アップ
2024-07-04
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、トヨタのアクアです。
カロッツェリアのCD・DVDプレイヤーを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ドアスピーカーの交換を行いました。
ドアスピーカーは16センチにドア上部にツイーターの2WAY構成で、
一度大手メーカーのトレードインスピーカーに交換されていましたが、音に不満があって今回入庫されました。
入庫時のイコライザーは高音が出過ぎていて、低音が薄くて聴き難いう事で、
こんな極端なイコライジングになっていました。
まずドアスピーカーはJBLのP660Cの16・5センチミッドを取り付けて、
効率が良くて内蔵アンプで最も低音が出るスピーカーなので、これを選択しました。
ツイーターは純正位置を使わずダッシュにピュアディオブランドのATX-25をスタンドを使って
適切な仰角・振り角を付けてセットして、中級グレードの2WAYスピーカーとなりました。
プレイヤーからはピュアディオブランドのPSTケーブルで音信号を取り出して、
MDF板の上に付けたピュアコンに入力して、ミッド用とツイーター様に分離して送ります。
今回はかなり巻きの太いコイルを使用していて、重みを持たせた低音を再生しています。
最初にピュアコンの値はツイーターとミッドの平均値を入れて、
値合わせとイコライザー調整とで音を追い込んで行きます。
スタート時は13バンド中9バンドを上に上げないと物足りなかった状態が・・
メインボックスとコイルを何度も交換して音を追い込んで行くと・・
最初に上げないと物足りなかったのが、マッチングがあって打ち消される成分が無くなって、
逆に強く聴こえる所が2カ所出て来たので、そこをマイナス1クリックづつ下げて調整を終了しました。
最初はトレードインスピーカーにピュアコンを取り付けて音質を改善して欲しいとのご要望でしたが、
現在のトレードインスピーカーはクセが強くなり過ぎているので対応出来ませんとお受けしなかったのですが、
クセの少ないATX-25とP660Cとの組み合わせに、
ピュアコンを使った接妙なセッティングで、システムの限界まで生音・生声に近い状態で、
お客様には満足して頂けました。
BMW2シリーズクーペ スピーカーの音質アップ
2024-07-03
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、BMWの2シリーズのクーペです。
純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付を行いました。
BMWのディスプレイはとんでもなく大きくなったと思って見ていたら・・
横に文字が出て来て、普通はこの大きさで見る様です。
純正スピーカーの音に不満が有るという事で来店されて、入庫時に音を聴いてみたら、
ドアのスコーカーからの中音域は普通に出ていて・・
床下のウーファーとミラー裏のツイーターはちょっと詰まった感のある音で・・
ダッシュの上にピュアディオブランドのATX-30のアップグレードのツイーターを取り付けて・・
グローブボックス下にピュアコンを取り付けて、
音域とインピーダンスをコントロールして音質を改善しました。
上にゴールドに見えるのは銅板で、
シルバーはアルミ板で、かなり純度の高い物で車輛からの電磁波を防いでいます。
また純白のボビンにピンクのラベルのコイルは井川が一から手巻きした逸品です。
信号のイン・アウトは過去に作業を行ったBMW車から近い写真を取り出して、
色の組み合わせが同じ物があったので、それを参考にしたらピッタリ合いました。
ただガラスの傾斜やスピーカーまでの距離で微妙に聴こえ方が違うので、
音を聴きながらピュアコンの値を微妙に変えて一番生音・生声に近づく値を探しました。
車輛のトーンコントロールを最初はバスをマイナス1のトレブルをプラス1上げていたのですが、
ピュアコンの調整でレベルとインピーダンスがピッタリ合ったら、
全てセンターが最もバランスの良い音になりました。
純正スピーカーは全く変えずに、ATX-30とピュアコンをプラスするだけでレンジの広い音に変わって、
ドアの10センチスピーカーと床下の薄型ウーファーの鳴りも変わって、BMWのプレミアム感があって、
素晴らしい走りにピッタリの優れたサウンドに生まれ変わりました。
オーラNISMO パワーアンプ取付 後編
2024-07-01
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の完成車から、日産のノート・オーラNISMOです。
日産オーラは上質を売りにしていて、その中でオーディオも上質というCMのイメージに反して、
音に不満を持たれて入庫する確率の高い車種です。
前編ではピュアディオチューンのステレオタイプのハイローコンバーターをモノラル化して、
2連結した贅沢な状態でRCA化して・・
ナカミチのPA-2002のチューニングバージョンを取り付けて、
低ロスで更に音に色付けなく再生する予定で一度完成させたのですが・・
そもそのディスプレイオーディオの出力自体がフラットとは言えず、
あれこれとサウンド設定を動かしてもフラットにはならず、
PA-2002の良い部分が全く活かせていませんでした。
それにプラスして、ダッシュのJU60ツイーターが最初の取付の時と条件が変わっていて、
かなり高音域の吸音が出ていて、
そこを加味して調整を行なうとディスプレイオーディオの調整ではどうにもなりませんでした。
そこでアンプの銘柄を純正のディスプレイオーディオに合わせた特製のブラックアンプに交換して、
更にアナログの30バンドイコライザーを取り付けて、細かく音調整を行いました。
ただ吸音部分に関してはイコライザーで足すだけでは音が荒くなるので、
ドアのZSP-MIⅮの上限周波数を上に上げたり、
ピュアコンの値を変えてJU60の下限周波数をやや下げて吸音部分を補正して、
当初のストレートに音を送って良い音を目指すから、
あらゆる部分で補正を入れて本来の音に近くするとやり方を変えました。
一度目の完成の時にDEENの池森秀一さんのボーカルを聴いた時に、
「これでは納車出来ない。」と判断して、営業を担当した専務にシステム変更をしたいと申し出ました。
池森さんとは2007年に初めてお会いして、
17年間で40回ぐらいお目にかかって生の声を聞いているので、
パッと聞いただけで合っているかズレているか直ぐに分かってしまいます。
かなりの時間をかけて池森さんをはじめとして、
多くのボーカリストの声が正確に聴ける様にセッティングを行いました。
昨日お客様はお車を取りにみえて、音の仕上がりには満足して頂けました。
ノートオーラに関しては、
これまでベーシックパッケージからフルシステムまで多くの車両の作業を行ってきていますが、
その年式によるディスプレイオーディオの音の差に全て対応して来ていますので、
「車の質感は良いけれど、オーディオの音がちょっと?」と思われておられる方は
是非サウンドピュアディオにご相談下さい。
ノートeパワー スピーカーの音質アップ
2024-06-30
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、日産のノートeパワーです。
日産純正の工場装着のディスプレイオーディオが装着された状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
ベーシックパッケージというネーミングからすると作業は簡単そうに聞こえますが、
実はディスプレイオーディオは一度取り外して、裏から音信号を直接取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプで音を送っています。
PSTケーブルはグローブボックス下まで引いて行き、
比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上にピュアコンを取付で、
そこから純正の16センチスピーカーと後付けのツイーターに分配して音を送ります。
新型ノートとノート・オーラ系はディスプレイオーディオの製造時期によって音の特性が違って、
これまで3種類のピュアコンを作って対応して来ましたが、
今回の車両はマイナーチェンジ後でまた特性が変わって、
新たに4タイプ目のピュアコンの値を作る事になりました。
ベーシックパッケージの良い所は大手メーカーの『少品種大量生産』という方式ではなくて、
『多品種少量生産』という痒い所に手が届く的な微妙な違いにも
多くのパーツで丁度良い値に合わせる事が出来て、
1つの2WAYスピーカーに同じネットワーク回路で多くの車種に対応しているというのは、
実際には全ての車種にピッタリ合っていない物が販売されているのが現状です。
フルレンジの16センチスピーカーを2WAY化するダッシュのツイーターは、
ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30を使用して、
広い音域の上質な高音を再生させています。
ディスプレイオーディオ周りの作業が終わったらドアの内張を外して、
外板裏に4種類の防振材を貼り合わせるベーシック防振の施工を行いました。
見える範囲では純正の白い防振マットに、黒の丸の防振マットに、
シルバーの防振マットが3対7にカットして取り付けてあって、その前に防振メタルが2枚貼ってあります。
防振材は合計8枚使用していて、シルバーは2枚を2分割しているので、
合計10カ所にピンポイントで防振がしてあり、その場所の響きの周波数に合わせて材質を選んでいるので、
ドアが重たくならない割に効果的な防振効果が得られています。
またブチルゴムを大量に使った防振と違って、響きが妙に重たくならずに、
小気味良い快適な響きになるのも特徴です。
防振作業が終わったら内張を組み付けて、
ノート・オーラ系の特徴のクリルから16センチのデュアルコーンの中心が目視出来る状態です。
デュアルコーンからの高音は安っぽいと思われていますが、ピュアコンでここの音域はカットしているので、
高音域はダッシュのツイーターで鳴らしているので、上質な高音に変わっています。
スタートボタンを押してエンジンをかけると、
これまでのノート・オーラ系のディスプレイオーディオとは明らかに違う表示が出て来て、
マイナーチェンジでケンウッド製のイコライザー付きのディスプレイオーディオに替わっていて、
最初からおすすめというド派手なパターンのイコライザーが効いていました。
「ひょっとしてこれはオーディオレス車のディーラーオプションでは?」と思って
ハンドルのスイッチを見たら、プロパイロットが付いているから工場装着でしょう。
マイナー後からイコライザーだけでなくスピーカーディレイも付いていますが、これは全てゼロにして・・
イコライザーは派手になり過ぎず、本来の音楽に近い状態になる様に、控えめにセッティングを行い、
生音・生声により近くなる様にピュアコンの値も含めてセッティングを行いました。
毎回ノート・オーラ系のセッティングは苦労していますが、
マイナーチェンジ前で3種類の、マイナーチェンジ後にもう1モデル作って、
年式によって合計4種類のピュアコンのパターンが存在するノート・オーラ系で、
これはサウンドピュアディオの得意分野と言っていいぐらいの
難のあるセッティング技術が必要とされる車種です。