取付ブログ
ヴェゼル プレミアムサウンド車の音質アップ 前編
2023-06-02
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、ホンダのヴェゼルです。
ホンダ純正のディスプレイオーディオ付きで、プレミアムサウンド付きのお車に、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行いました。
ノーマル車ではダッシュの先端にツイーターグリルが付いている部分はフタがしてあり、
ピラーの根元に斜めのマウントに大きめの外ドームの専用ツイーターが付いています。
リアにはサブブーファーが付いていて、
ドア内には黄色いケブラーコーンの専用の16センチミッドが付いているプレミアム仕様車です。
作業はまずフロントドアの内張とスピーカーと防水シートを外して、
何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。
外した内張はマスキングを行ってから、最初から貼ってある吸音フェルトを一度剥がして・・
ツルツルの表面に粗目を付ける下処理を行ってからセメントコーティングを行います。
1日かけて乾燥させると青白かったコーティング剤は茶色に変化して、セメントコーティングは完成しました。
これで下地作りは出来上がりで、これより先は『後編』でお届け致します。
今日の宇部店
2023-06-01
今日の宇部店の上空は曇りで、どんよりとした天気で、梅雨に入ったという感じです。
先日まで代車がフルに出ている事が多く、
梅雨時期前に溝の少ないタイヤは交換しないといけないと思いながらも、
今日やっとNワゴンのタイヤを隣のカタヤマタイヤさんで交換する事が出来ました。
タイヤは石油製品なので何度も値上がりして、今回はルマンVをやめて
新車装着レベルのタイヤにしないとこれまでと値段が合わなくなって来ているのですが、
お客様へのサービスのために今回もルマンVを装着します。
作業から帰って来たらタイヤの銘柄はルマンVではなく、新型のルマンV+になっていたので、
後で乗ってみて違いを確かめてみます。
タイヤの値上げ以上に会社の負担が増える値上げは、
純度の高いハンダは値上げが何度も行われていて、ピュアコンの値段を上げないために
ハンダの切れ端や落ちたハンダを集めて、すすをピンセットで取り除いてハンダ槽に入れて溶かして
不純物を取り除き再使用してコストを合わせています。
値段以上に精度の高い輸入ハンダ自体の入手が難しくなっているので、早く戦争が終わって平和になって、
ミサイルの誘導装置を大量に作るための電子部品やハンダの不足が元に戻る事を祈るばかりです。
朝に炉に電源を入れると炉のハンダの温度は20度台で、
1時間ぐらいかけて370度まで上昇させてケーブルの末端焼き入れを行います。
使用する用途が変わったので長さと端子の形状を変えるのですが、
PMBやSKY3は特殊な構造なので焼き入れが必要です。
細い線の束が1本1本全てエナメルで絶縁してあるので、焼きを入れてエナメル質を焼き切って導通させます。
被覆を剥いた時は撚りが無いのが、撚りを入れながらも全ての線の表面を焼き切らないといけないので、
この作業は神業が必要となります。
焼きが足らないと内側が導通せず、焼きが過ぎると外から線が溶けて本数が減るので、
全て焼きながらも撚りを入れるという作業が大変なのがお分かり頂けるでしょう。
他には白いボビンにピンクのラベルでおなじみの井川が一から手巻きしているコイルは、
普通は最後の巻きが1周か半周で終わらせるのですが、
どうしても欲しい値にならなかったので1周から6分の1の所に刻みを入れて止めたところ、
欲しい値よりやや大きい値が出たので・・
もう6分の1周の所に刻みを入れて止めたところ、欲しい値にピッタリ合ったので、
これから24金メッキのオスメスギボシを付けて製品化します。
他には最後がちょうど一周でも半周でも全く合わず、
6分の1周でも6分の2周に刻みを入れても合わない値が欲しい時は・・
普通は巻きに対して折り返す様にして銅線を止めているのを、
巻き初めも巻き終わりも巻く方向に線の方向を合わせると、
どのパターンでも欲しい値が出なかった時に対応する事が出来ます。
巻いて行きながらピッタリ左右のインダクタンスを合わせるのと、『後もう少し!』で音の微妙な差が出て、
ピアノの調律の様にごくわずかな変化で音を追い込んで行くのがピュアディオ流れです。
ノートeパワー スピーカーの音質アップ
2023-05-31
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の完成車から、日産のノートeパワーの作業の後半です。
カロッツェリアの楽ナビを装着して入庫されて、ベーシックの5thパッケージの作業なので、
1日では仕上がらず、2日にまたがって作業を行っています。
セメントコーティングの塗りが乾燥するのを待つ間に、
ドアの外板裏のベーシック防振を前後のドア4枚に施工しました。
何も貼ってない響きが残る外板裏に、防振マット3種類と防振メタルを場所を選んで貼り合わせて、
響きの周波数と響きの中心を考慮して独自の貼り合わせを行っています。
マットは四角そのままを貼ったり、5対5や6対4や7対3などにカットして貼る場合もあります。
既に施工実績のある車は、事前にどの場所にどの様に貼るかが手順書に書かれていて、
指で図の位置を軽くはじいて、そこが響きの中心かどうか確かめてから貼り付けています。
ベーシック防振が終わって、セメントコーティングの乾燥が終わった内張を4枚組付ければ、
ドアの作業は完了です。
ベーシックパッケージは見た目の変化がダッシュにツイーターが乗っただけの変化ですが、
ナビオーディオは一度取り外して、裏から直接音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルをグローブボックス下に引いて行きます。
この手間もトレードインスピーカーの様に純正ケーブルの末端から音を取り出す簡単な方法と違って、
高音質への秘訣となっています。
グローブボックス下にはMDF板を敷いて、その上にピュアコンの6ピース構成の物を取りつけました。
コイルは白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物で、
ブラックボックスはメインユニットにツイーターアシストユニットを加えた4連ボックスです。
ツイーターはJBLの508GTIで、以前に旧グループ店で購入されたもので、
前のお車の時に音や対応に不満があるという事で来店されて、
ピュアコンの値などを変えて改善して使用されていた物を移設して取り付けました。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら楽ナビのイコライザー調整とピュアコンの値合わせを行って、
ツイーターは使い込んでいるので、今のコンディションに合わせて値を選びました。
お客様は岡山県からお越し頂いているので、
コロナ禍の間は長距離の移動は避けられていて、何年かノーマルで聴いておられたので、
ドアスピーカーは鳴らしていて、ツイーターは鳴らしていない状態だったので、
最初に色々なジャンルの音楽をかけてツイーターを慣らして、それから調整に入りました。
最初はイコライザーをかなり動かさないと音が浮いて来なかったのが、
鳴らし込みとピュアコンのパーツの6個の値合わせでどんどん音がフラットに近づいて来て、
最後は楽ナビのイコライザーがフラットが一番音が素直に聴けるという、理想の状態で鳴らす事が出来ました。
仕上がり時間をお客様の希望の時間に何んとか合わせる事が出来て、
一緒に来られていた家族の方は先にアイドリングの状態で車内に乗られていたところ、
アイドリングの状態でも4枚のドアの2層の防振の効果が実感出来たそうで、
岡山県までの帰りの道中は行よりもかなり快適だったのではないでしょうか。
遠方よりのご来店ありがとうございました。
ノートeパワー スピーカーの音質アップ その1
2023-05-29
今日ご紹介する1台は、一昨日宇部店に入庫した日産のノートeパワーです。
岡山県から旅行を兼ねて来店されて、作業の間は代車で山口県観光を1泊でされている間に作業を行いました。
システムはオーディオレス車にカロッツェリアの楽ナビを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージのといり付けと、ベーシック防振とセメントコーティングを前後のドアに行う、
5thパッケージの作業を行いました。
取り付け時間は土曜日の夕方から日曜日の夕方の丸一日で、普通は間に合わないスケジュールなのですが、
井川家の次男と長男が力を合わせて納期に間に合わせます。
あっ、なぜ次男の方を先に書いたかというと、
次男の方は大学に通いながら休みは仕事を手伝っていたので先輩になるからです。
まずは長男が全帯域のレベルをスペアナを使ってモノラル測定を行って・・
その後で二人で力を合わせてまずはドアの内張を4枚外します。
この年式のノートeパワーはサービスホールの防水シートに吸音ゴムが貼ってあるので、
2層の防振でも2・5層ぐらいの効果があるので、2層を4枚にされる方が多いです。
ベーシックパッケージなのでドアの16センチのデュアルコーンスピーカーは
そのまま使用しますが、ピュアコンを通す事で低音に重みが出て、
デュアルコーン部分の安っぽい高音はピュアコンでカットしているので、
スッキリと締まった音に変わった上に上質なツイーターの音を加えます。
防振作業は外した内張に貼ってある吸音フェルトを一度剥がして・・
外した内張の裏は表面がツルツルで、
いくらセメントコーティングの中につなぎの成分が入っていても剥がれを起こすので、
機械を使って粗目を付けて剥がれない様に施工を行います。
セメントコーティングは乾燥するのに時間がかかるので、
その日のうちに塗り込んでから一晩寝かせて、朝の状態ではまだ青白い所が残っていたので、
昼過ぎぐらいに完全に乾燥してから居オウンフェルトを元に戻します。
それでも前の夜に塗ってから帰ったからこの時間の仕上がりで、
うちの息子2人は後継者で従業員ではないので、
働き方改革の対象外なのでこれが社員だと残業禁止なので納期が間に合わないところでした。
今日のところはここまでで、続きは『その2』で後日書き込みます。
アウディQ3 カーオーディオの音質アップ その3
2023-05-28
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の完成車からアウディのQ3スポーツバックです。
アウディ専用のディスプレイオーディオ車にフロント2WAYのスピーカーと、
ラゲッジにサブウーファーの取付を行いました。
方ドア3層のフル防振の施工を行った後に、アウター・スラントのバッフルを製作して、
バッフルとドアを金属リングで繋いで、内側をセメントコーティングで固めています。
セメントコーティングが乾燥したら、
バッフルにピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けたらドアの作業は完了です。
次に福岡店で型取りして宇部店で植毛塗装を行ったワイドスタンドに、
JU60のユニットを取り付けて、フロントハイエンドの2WAYスピーカーが完成しました。
ツイーターの根元まではピュアディオブランドのSKY3のケーブルで超低ロスで音信号を送って来ています。
ラゲッジルームの左端には25センチサイズの頑丈なエンクロージャーを組んで、
ピュアディオブランドのZSPのシルバーコーンのサブウーファーが取り付けられています。
ウーファーを鳴らすアンプは助手席下に取り付けられたJBLのウーファー用のモノラルアンプで、
フロント2WAYは車輛アンプで鳴らしている、車全体で3WAY構成となるシステムが完成しました。
Q3の音調整はバスとトレブルとフェダーと車速感応ボリュームの調整で、
これらとピュアコンの数値の組み合わせで音をコントロールしました。
最近は戦争の影響で精度の高い電子部品が入手し難くて、JU60用のピュアコンは全ての数値を在庫出来ず、
調整の時に出そうな値を持ち歩いて数の少なさをカバーしています。
今回は合計10ピースのフルバージョンで音調整を行って、バス・トレブルだけのトーン調整も、
ピュアコンの数で調整出来るポイントが多く、サブウーファーとのつながりも同時に調整しています。
別に狙っている訳ではないのですが、たまたま今回も調整時にFMラジオを聴いていたら、
クロスFMはサウンドピュアディオスタジオから生放送の時間で、
勝手知ったる自社の名前の付いたスタジオからの音も確認しました。
アウディのプレミアムイメージに合う、音質・静粛性・断熱性に優れたQ3スポーツバックが完成しました。