取付ブログ
新型ヴェルファイア カーオーディオの音質アップ その2
2023-11-10
今日ご紹介する1台は、先日からの宇部店の作業の続きで、トヨタの新型ヴェルファイアです。
ドアの響きを確かめて、4種類の共振点の違う材質を8カ所貼り付けて・・
インナーパネルを組み付ける前に金属シートを貼り付けて余分な響きを抑えて、
トータルで片側3層のフル防振の状態にしました。
セメントコーティングが完了した内張をドアに組み付けて・・
ダッシュのスコーカー用のグリルの端にピュアディオブランドのATX-25ツイーターを
スタンドで角度を付けて取り付けて、フロント3WAYのベーシックパッケージの実験を行います。
システム自体はハイエンドの内容ですが、何しろまだ初めて入ってドアの特性も全く分からない状態なので、
ベーシックパッケージを仮組みして音を確かめます。
先代のヴェルファイア用のピュアコンを最初に付けて、
それからブラックボックスとコイルの値を変えて音を追い込みます。
ディスプレイオーディオの3トーンの調整は防振の効果で低音が勝って来たのでマイナス1にして、
ツイーターに対して少しスコーカーが弱いので、ミッドを1プラスにして、それでバランスが取れました。
これだけ交換して新型のヴェルファイアの特性に合わせて、
何だか自分のLSよりもヴェルファイアの方がトータルバランスが良いので、ちょっと微妙な気持ちです。
もう30回以上お会いして生の声を知り尽くしているDEENの池森さんの歌声を
最終的な音決めに使っているので、その音色が正確に表現出来るかどうかでそのシステムの良し悪しが
分かります。
ベーシックの音決めが終わったので、一度ドアの内張を外して、
今度はフルシステム化を目指してスピーカーケーブルをピュアディオブランドのSKY3にはわし替えます。
今日のところはここまでで、これより先は『その3』でお届け致します。
新・お客様の質問にお答えして 第48話
2023-11-09
新シリーズになってから48回目を迎え、先月は2回書き込んでいるので、
このペースだと今年のうちに50回になりそうです。
毎回シリーズ名を変えるのか、そのまま行くのかと毎回言っていますが、
『新』の次って『続』でしょうか?
さて最近店頭でのお話から多く聞かれる話題をピックアップしますと、
「以前はそんなにインピーダンスと言われていませんでしたが、
最近インピーダンスという事を良く言われる様になりましたね。」という事です。
確かにブログを読み返すと以前に比べたらインピーダンスという言葉が良く出て来る様になっていますが、
逆にインピーダンス変換技術という言葉が減って来ているのにも気が付きました。
その理由を詳しく書き込みますと、
ここ5年ぐらいで激しく自動車メーカーの純正のプレミアムサウンドやディスプレイオーディオが
変わって来ていて、10年前のテクノロジーでは対応出来ない車種が増え過ぎて、
これまで出来ていた取付が出来ない事はないけれど、前に得られていたほどの効果が得られないので、
前に乗っていたお車でやっていた施行が次にお車ではお勧め出来ないという例も出て来ています。
そのお勧め出来ない理由がインピーダンスの差で、
これまではインピーダンス変換を行えばドアスピーカーの交換が出来ていたものが、
「この車はドアスピーカーを交換しないで下さい。」という例が何車種か出て来ています。
輸入車ではスピーカーのインピーダンスがピッタリでないとメーターパネルに警告が出た事もあり、
3倍ぐらいのインピーダンスの違いを何とか近い値まで変換しても、ピッタリでないと警告灯に表示が出て、
無理くりインピーダンスを何とか合わせたら、今度は音がいま一つ前に出て来ず、
これなら純正ドアスピーカーをそのまま使った方が良かったという例もあり、
警告が出ないにしても大きくインピーダンスを変換して合わせる事でただ使用しても問題無いだけで、
音質的に平面的になってしまうという例が出て来て、それなりの数のデモカーを買って実験して、
自社のデモカーがツイーターのみ交換のスピーカーそのままの『プレミアムベーシック』の状態の物もあり、
お預かりした時に「ドアスピーカーを交換するのと純正のままの両方で実験して、
良い方で納車させて頂きます。」と、事前に了解を頂いてから作業に入る事もあります。
つまりインピーダンス変換技術を使っても、一定の幅を越えて変換すると良くない場合もあるので、
その時はJU60ツイーターを使った『プレミアムベーシック』が上限とさせて頂いているのが現状です。
もう一つ業界全体ではアンプ付きDSPが主流になっていて、
これを使えば従来のスピーカーが使えて多バンドのイコライザーも使えるという、
一見非常に便利な物が出て来ていますが、
前にも話が出た様に純正のスピーカー出力をプリレベルに変換する部分の精度が低くて、
そこでロスって音ががさつになったのを、
後でイコライザーでどんなにいじっても失われた新鮮さは取り戻す事は出来ません。
そこでピュアディオではオーディオテクニカ製のハイローコンバーターを一度分解して、
パーツを入れ替えたりチャンネル数を半分にして音のロスを極限まで防いでいますが、
デメリットはアンプ付きⅮSPよりも値段が高くなる事です。
中途半端に安い物で後悔するよりは、安定した効果が得られる物でなければ、
車両のアンプをそのまま使った方が良いというのがサウンドピュアディオの考えで、
本来の音楽の形に戻すという手法に納得して頂ける方に購入をお願いしています。
その純正の工場装着のオーディオのパワーアンプについてですが、
ここ5年ぐらいで変わって来たな!と感じる事が2つあって、
1つはモデルチェンジや年次変更の時にプリ部なのかパワー部なのか、
音の傾向が変わっている事があって、初期型でやたら低音や高音が出ていたのがレベルが下がって来ていたり、
その逆もあったりして、ピュアコンの値がそれに合わせて細かく変えていたら、
かなり手順書が複雑になって来たという事です。
2つ目は車輛のアンプのインピーダンスに対応する幅が狭くなって来て、
使用する純正スピーカーのインピーダンスの幅を越えたスピーカーを取り付けると、
ある音域で十分なパワーが出せずに音が腰砕けみたいになるので、
ドアスピーカーを交換しない方が良い車種が増えているという事です。
これは昭和の話ですが、美人と音の良いスピーカーは似ているという事が言われていた時期があって、
それは美人はわがままな人が多く、音が良いスピーカーはわがままと言うか、
周波数ごとによって大きく表示インピーダンスよりもズレる事があって、
それを抑え込むぐらいの幅の広いインピーダンス幅に対応したアンプでないと
きちんと鳴らせないという例なのですが、
名機とい言われるスピーカーには80Hz前後でインピーダンスが2・3倍になる事はよくありました
つまり単品で音が良いスピーカーを純正システムに混ぜても、
大きくインピーダンスが上昇する周波数帯は不得意で、
押しきれないので音が前に出て来ないという事になります。
そんな研究をプレミアムサウンド車を複数台購入して実験して、
今考えられる最も生音・生声に近いシステムアップを提案させて頂いています。
そんな訳でこれまでもインピーダンスというものが重要ではありましたが、
年々その重要性が増す事はあっても、
以前の様な簡単にシステムアップ出来る時代に戻る事は無いと思っています。
ホンダN-ONE スピーカーの音質アップ
2023-11-08
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、ホンダのN-ONEです。
ホンダ純正のナビオーディオを装着して、純正の16センチスピーカーを使って音質アップを図りました。
世間ではフレームがプラスチックでマグネットが小さくて使い物にならないと言われている
純正スピーカーを使うと、何故か不思議と良い音で音楽が聴けるのですが、
世の中で言う良い音は元の音色を無視してあちこちの音域を強調してメリハリを付けた音で、
調律が整った正確な音楽の音とは別の音で、
元の音楽に近く再生しようと思えば逆に純正スピーカーの音を磨き上げた方が
本来の意味での良い音なるというのがピュアディオの理論です。
今回はベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行いました。
まずドアの内張と防水シートを外して、ドアの鉄板の響きを指ではじいて確かめて、
どの位置にどんな材質を貼るかマーキングします。
そして合計4種類の共振点の違う材質を貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに抑えます。
外した内張は粗目を付ける下処理を行って、セメントコーティングの施工を行った後に、
乾燥させてからドアに戻します。
ツイーターはピュアディオブランドのATX-25を使ったベーシックパッケージで、
これまで取付実績が何度もあるので、セッティングはすんなり行くと思っていたのですが・・
ダッシュにマットが敷いてあったのでNワゴン用のツイータースタンドが使えず、
他の角度の物をあれこれと付けて、吸音も考えた上で良い指向性のゾーンを探りました。
指向性の向きにプラスしてピュアコンの値もあれこれと変えて対応して、
オプションのSSFがプラスしてあるので、調整カ所が増えてスイスイと音のコントロールが出来ました。
最終的にはこの場所でこの角度でツイーターの位置を決めて、
鳴りが良かったのでイコライザーは1か所1クリック動かしただけでバランスが取れました。
この純正ナビはケンウッド製で、最初は音を強調する機能が数カ所オンになっていたのが、
全てオフにしても十分な体感音圧が得られて、自然なサウンドで音楽が楽しめる様に改善されました。
軽自動車の中ではプレミアム性の高いN-ONEですが、オーディオの音質と静粛性と断熱性がアップした、
真のコンパクトプレミアムとなって出庫されました。
新型ヴェルファイア カーオーディオの音質アップ その1
2023-11-06
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタの新型ヴェルファイアです。
工場装着の大型のディスプレイオーディオ付きのお車に、システムの取付を行いますが、
初めての入庫のために調査を行いながら作業を進めています。
ディスプレイオーディオの裏からは普通に出力信号が取れました。
ドアの中は縦に大きなインナーパネルが付いていて、
ドアのウーファーはモデルチェンジごとに徐々に大きくなって来ています。
まずはインナーパネルとドアスピーカーを外して、何も貼ってない外板裏を指ではじいて、
響きの中心と響く周波数を確かめてから、防振材の種類を決めて8か所にピンポイント防振を行います。
外した内張にはマスキングをして、ツルツルのプラスティックの表面に粗目を付ける下処理を行います。
コーティング剤が剥がれない下処理が出来たら、意図的に厚い薄いをランダムに作って、
振動が通過し難い状態を作りながら塗って行きます。
こちらはリアのスライドドアの内張で、前後ともセメントコーティングを行います。
乾燥する前は青白いコーティング剤は、乾燥して化学変化を起こす茶色に変わって来て、
つなぎの成分で硬さとたわみのバランスの取れた状態に仕上がります。
最近は音質アップや静粛性アップの効果に加えて、断熱性アップの効果も認められて来て、
多くの方に施工して頂いています。
ヴェルファイアのお客様は山口県の隣の広島県からお越し頂いていて、
広島県には多くカーオーディオの専門店がありますが、
音楽業界や放送業界と繋がってプロサウンド的な音を表現するお店は無いために、
県を越えて当店にお越し頂いています。
今日のところはここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
ホンダ新型N-BOXが納車に
2023-11-05
一昨日の午後にホンダディーラーから宇部店に新型のホンダNボックスカスタムが届きました。
昨日はほぼ一日宇部店の駐車場の道路側に新旧Nボックスを並べて、
デザインの違いを見れる様にしていました。
2台の見分けが直ぐに付く様に、
新型の社内では2号車と呼んでいる方にゴールドのミラーカバーを付けています。
オーディオレスで購入しているので、今日の午後には作業に入れるので駐車場からは消えます。
新型と旧型の大きな違いは、外装よりも内装部分の変化が大きく、
ハンドルのスイッチが1代目・2代目が丸型でほぼ変わらなかったのが、直線的なデザインに変わっています。
何よりもメーターが丸型からデジタルの長方形に変わっているので、ここが大きな変更点です。
逆にシンプルになったのはドアのツイーターと開閉レバーの位置で、
けっこう2代目がギラギラしていたのが・・
スッキリとシンプルなデザインになりました。
ドアのスピーカーグリルは2代目とほぼ同じに見えて、
ただエアコンの吹き出し口はこれまで軽自動車で無かった様なデザインで、大きく変わっています。
あまり変わらなく見える部分と、大きく変わった部分が混在している新型Nボックスは、
週末ぐらいにはデモカー兼代車としてお披露目出来ると思います。
ちなみに毎回新型車がスピーディーに納車されているのは、
サウンドピュアディオが新型車を店頭に並べて飾ったり、イベントで展示したり、
更に多くのお客様が代車で乗ったり短時間試乗したりと、
普通の家庭に納車するのに比べてはるかにPR効果が高いからで、
ほぼ1番最初の車で納車される事が多いです。