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取付ブログ

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続・お客様の質問にお答えして 第12話

2024-06-17
お客様の質問に答えるシリーズも、過去に出た話題の見方が少し違うものが多い中、
今回はこれまで一度も掲載した事が無い内容の事を書き込みます。



それはPMBやSKY3のケーブルの末端焼き入れに関するご質問で、
ハンダ炉の横に乗っているあのマスコットみたいなハンダはどうやって出来るんですか?という事です。



過去に何度も質問を頂きながら、焼き入れの時に時間をかけて撮影をするという事をしていなくて、
今回思い切って時間を作って撮影しました。



形の悪い物は炉に戻してハンダの量をましますが、変な形で可愛い物はマスコットとして横に飾っていますが、
上質なハンダがどうしても必要な時は炉で溶かさないといけない時が来るでしょう。



最近出来た形でお気に入りが右前のウルトラマンだったかウルトラセブンに出て来た
キングジョーみたいな形で、これは完全に意識せずに出来た形です。



昨日は大量のケーブルの漬け込みというか焼き入れがあったので、一から撮影する事にして、
まずはこれまでハンダが少しづつ減って来た分をロールのハンダを炉に入れて付け加えました。



ロールから出さずにマスコットを溶かせば良いのですが、ロシアのウクライナ侵攻が長引いて、
高度はハンダの入荷が少なくて、どうしてもこれを溶かさないといけなくなった時は彼らは名誉の戦死となり、
自分達がプーチンに負けた事になります。



そんな事を考えていたら炉の温度は370度になり、
表に浮かんで来た不純物を含んだハンダを左から右に表をすくって純度の高い部分を表に出します。



そして銅の細い線が全てエナメルで絶縁されたケーブルを炉に浸けて、
エナメルを焼き切って音信号が通る様にします。



焼き入れが終わったケーブルは少し長めに焼いた金属部分を適切な長さにカットして、
24金メッキの端子を純銀入りハンダを付けて製品化しています。



その作業の途中で表をすくった府従物が混じったハンダを集めて、
純度の高い部分を抽出して炉に戻し、不純物が多い部分は廃棄します。



今回は10本以上漬け込んだので結構な量が出て、あっという間にマスコットが出来ました。



もう限界まで固まったので、手前に持って来て、次のマスコットが出来かけています。



そして先ほど出来たマスコットを左に並べたら、赤い昨日出来た分と似た物が青い矢印の部分にありました。



一番右はかなり段々が綺麗に出来ていて、一度に焼き入れする量が少なくて、
2本焼き入れして何日かおいて、それからまた2本焼き入れしたらまた段が出来てと、綺麗な段が出来ます。



おそらくキングジョーもどきは4本焼き入れしてを何回か繰り返して、
最後に8本・10本焼き入れしたらまとまった量が溶けだして来て、それでこの形になっているので、
マスコットの形を見たら何日ぐらいかけてどういう工程で出来たかというのが見て分かります。



赤い矢印の塊は炉に戻すがどうかの境目ぐらいの形で、ドンドン作業が進んで追加のハンダが必要で、
純度の高いハンダの値段が高かったり、入荷の見込みが無い時には溶かされるでしょう。



この炉の中のハンダも少しずつ銀の比率が上がりつつあるので、
うなぎ屋さんや焼き鳥屋さんの、何年も継ぎ足した秘伝のタレみたいな物になって来ています。



おそらく手間がかかるこの方式はサウンドピュアディオでしか行っていないはずで、
良い音というか本来の音楽に近い音を表現するための、避けては通れない重要な部分で、
自分の仕事の中ではかなりキツイ作業で、
焼き過ぎても焼きが足らなくても行けない部分で精神を集中していて、
たまにマスコットでも眺めてほっこりしていないとつらくなる作業でもあります。



ホンダN-WGN カーオーディオの音質アップ

2024-06-16
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、ホンダのN-WGNです。



カロッツェリアのポップアップ式のサイバーナビをお使いで、
フロント2WAYのシステムをお使いのお客様で、
ある程度の年数を使われているのでメンテナンスを行いました。



パワーアンプはナカミチのPA-1002を使っておられます。



ツイーターはピュアディオブランドで最も販売数を誇るATX-25で・・



ドアスピーカーはアウタースラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドの限定のISP-130を取り付けています。



このミッドは100セット限定で、
3万円台の安い価格でアウターで多くの方に良い音を聴いて欲しいという思いから作られた商品です。



ピュアコンはユニットが新品の時に合わせていると、
使い込んで来ると鳴りが変わって来るので、値を微妙に変えて行きます。



今回はドアに通しているケーブルがMRBというPMBでもSKY3でもない限定のタイプが使用してあり、
長年のドアの開け閉めでケーブルが傷んで来ているので、スペアのケーブルを出してはわせ替えました。



ただこのケーブルはPMBやSKY3と同様に末端の焼き入れが必要で、
約370度に熱したハンダの炉で末端のエナメル質を焼き切って導通させます。



不純物を表に炙り出して、表面を掬い取って純度の高い部分に漬け込みます。



新品のケーブルをドアに通したらサイバーナビを鳴らして、
ピュアコンの値合わせとイコライザーの調整を行います。



音調整は最初から最後までタイムアライメントは全てゼロのままです。



カーオーディオ業界では『タイムアライメントを使って高音質!』と言われている様ですが、
自分はFM放送の番組制作を通じて多くの演奏家やボーカリストの方にお会いしていて、
自分がどういう音造りをしているか知らない方からは、
「今のカーオーディオ業界のやり方は間違っている!」と言われた事があります。



特に間違っていると言われている一番の理由がタイムアライメントで、
「あれは絶対にいけない!」と知らずに自分に言われても、
元々業界全体が使っていても自分は使っていないのですが、メーカーのデモカーの音を聴いて、
あまりに自分が意図した音と違うから怒っていて、
カーオーディオ専門店=タイムアライメントを使うとメーカーから言われたのか、
まともに話を聞いてもらえなかった事が何回かありました。



ただ自分と親しくお付き合いをして頂いている方は、
「サウンドピュアディオだけはきちんとした音造りをしている。」と認識して頂いていて、
継続してサウンドピュアディオ関連の番組に出演して頂いています。



話が横道に逸れてしまいましたが、
N-WGNは時間をかけてセッティングを行い、使い込んだスピーカーユニットながら、
これまでのライフサイクルの中で最も生音・生声に近い状態になって出庫されました。



トヨタ86 カーオーディオの音質アップ

2024-06-15
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、トヨタの86です。



カロッツェリアのサイバーナビに、
ナカミチのアンプとスピーカーが付いていたところからのシステムアップの作業を行いました。



ドアスピーカーはナカミチのSP-S501の13センチミッドを一度当店でアウター化したのですが、
今回ピュアディオブランドのZSP-LTD15に交換しました。



ツイーターはピュアディオブランドのATX-30Jを取り付けて、
純正のスコーカー位置の内側のモノラルっぽく聴こえる場所でなく、
一番端に寄せてステレオ感が得られる様にしています。



トランクルームには元々ナカミチの100PAとサブウーファーが付いていたのを、
アンプの手前にピュアディオチューンのチャンネルディバイダーを取り付けて、
ウーファーとフロントスピーカーの分解度を上げて・・



ウーファーはピュアディオブランドのMX-10SPに交換して、音に張りと重みを出しています。



フロントの2WAYスピーカーの高音と中音はグローブボックス下のピュアコンで分割して
インピーダンスを調整して、今回はブラックボックス4連でベークライト板付の豪華版のコイルを
使用しています。



この6点で支持されているコイルは、ベークライト板に当たる部分にやすり掛けしてあって、
全てのポイントに均等に力がかかっていて、上質な銅線の性能を限界まで表現しています。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、サイバーナビの調整とピュアコンの値合わせを行います。



まずはタイムアライメントは最初から最後まで全てゼロのまま使用して・・



イコライザーのみで音調整を行います。



ピュアコンの値は自分が運転席で音を聴いて、ツイーターのレンジを広くしたり狭くしたり、
コイルの巻き数を増やして減らしてと助手席側からあれこれ交換してもらい、
自分は運転席から動かずに音調整を行っています。



最終的にブラックボックスが4個目で、ツイーターアシストユニットが3個目で、
コイルは5個目でこれ以上生音・生声に近づかないという組み合わせになったので、
そこで音調整を終了しました。



86のドアスピーカーの位置は高い所にあるので、
ミッドの上の方の周波数が耳に入りやすいために、あらかじめいつもより巻きの多い物を用意して来ました。



一番巻きの大きな物より少し下の巻き数がピッタリマッチングしたので、
これが市販のネットワークで巻き数が変えられない物だと合わない状態を
無理くりイコライザーで合わせるのか、
それとも当社では使わないタイムアライメントで合った様に見せかけるのか、
昭和50年代から本当に音を合わせようと思えばコイルの巻き数を細かく合わせないと
車では正確な音は表現出来ないと言われていた事を、サウンドピュアディオは未だに守り続けています。



エルグランド&アルファード カーオーディオの音質アップ

2024-06-14
今日ご紹介する1台は、本日の宇部店の完成車から、日産のエルグランドです。



たまたま黒いエルグランドの隣に黒いアルファードが止まっていて、
ほぼ同じ内容なのでデジャブみたいに同じ様な調整を2回繰り返しました。



息子が音調整して欲しいと言うので、「昨日しました。」と返事をしたら、
同じ内容の取付をメーカーが違う同じ様な車で行っていたのでした。



元々2DINのスペースにアルパインのビッグXのフォローティングタイプを取りつけて、
これをベースにフルシステムを構築しています。



パッと見ビッグXとディスプレイオーディオは同じに見えますが、
ナビの地図機能とテレビチューナーが入っているのがビッグXで、
それが入っていない方がディスプレイオーディオで、
オープニング画面が同じでもその次の画面からは少し違っています。



スピーカーはドアにフル防振の施工の後にアウター・スラントのバッフルを製作して、
2台前のお車から移設す続けているピュアディオブランドのZSP-MIDを取り付けいます。



ダッシュにはワイドスタンドを製作して、B&Wの限定のブルードームのツイーターを取り付けていて・・



ラゲッジ下の左側にはZSPの黄色いコーンの25センチウーファーの限定品を取り付けていて、
車1台で3WAY構成となっています。



ラゲッジの中央から右にかけてはパワーアンプとチャンネルディバイダーが収まっていて、
見た目は純正とほぼ変わっていません。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
ビッグXのイコライザー機能と、グローブボックス下のピュアコンの値を変えて音を調整して行きます。



ピュアコンからアンプへ繫ぐケーブルはツイーターピュアコン間は末端を焼き直して
新しい24金メッキ端子に付け替えて、ドアに通している部分は前の前の車から移設しているので
傷んだ部分があったため、左右とも新しい物に交換しました。



可動部分が無いほどツイーター側の方が痛みが無いようです。



長きに渡って使われている部分と、新しく変えられた部分が見事に相まって、
最新のチューンの一台に仕上がりました。



今日はFMYサウンドピュアディオスタジオへ

2024-06-13
自分は毎月月末の水曜日になると新山口駅北口にある、FM山口ゼロスタジオに生放送で喋りに行っています。



6月は26日の水曜日のコージネスの中で、16時30分ぐらいから少し喋ります。



ゼロスタジオとは別に山口市緑町の本社スタジオは2つスタジオがあって、
元々第一スタジオだった場所は2023年の1月からFMYサウンドピュアディオという名前になっています。



ゼロスタジオが出来る前は旧第一スタジオで喋る事が多かったのですが、
パーソナリティーの大和良子さんの出番が現在はほぼゼロスタジオで、
大和さんはピュアディオ製品のZSP-MIDを18年間使って頂いているので、
製品に関わる話だと大和さんとがしっくり来るので、ここ1年半はゼロスタジオで喋っていました。



サウンドピュアディオが出来た頃は井川は何回か収録番組でここから喋っていたのですが、
ここのところ収録物が無かったのが、
7月から東京から送られて来る番組のスポンサーにサウンドピュアディオが付き、
その中の地元局でインサートする部分の収録で今日の午後行きます。



自分が25歳から26歳の間に音楽番組を作っていた旧第一スタジオは自分の青春の1ページで、
当時はまだサウンドピュアディオとは名乗っていなくて、オーディオボックスの時代で、
そのオーディオボックスという名前の由来は
狭い店内にオーディオ製品がギッシリ詰まっていたからという理由からで、
今の宇部店でも福岡店でもその名前に合わないぐらいに大きな店舗で運営しています。



元々FMラジオ大好きな自分は聞いているだけでは我慢出来ずに自社の番組を持つとか、
今では自社の名前が付くスタジオにするとかで放送業界に関わっていますが、
東京で製作された番組にスポンサーとして付くというのは山口県では初めてです。



来年の12月にはFM山口が開局40周年を迎えて、40周年の時には特別番組をと考えていますが、
それを前に東京制作の素晴らしい音楽番組があるので、それを山口県の皆さんに知って頂きたいと、
今回はいつもとは違うパターンでのスポンサー活動となります。



放送時間とタイトルは6月26日のコージネスの中の、
16時30分からの自分の登場部分でお話しますので、是非楽しみにしていて下さい。





追伸


前にFMYサウンドピュアディオスタジオに行った時の写真を出して来たらマフラーをしていて、
長い事行っていなかったんだなという事が分かりました。



外から見るとFMYサウンドピュアディオはこの位置で、
20代は何度もリハーサルしてノンストップミックスを作っていました。



何度もCDやレコードの音をスタジオ機材で聴いていたら、
帰りに自分の車の中で聴く国産の2WAYスピーカーの音に違和感を感じて、
それからトレンドの商品を売らなくなって、元も音に近い商品だけを選んで販売するという、
今のスタイルの原点になっています。



今ではネットワーク回路のハンダ付けを行うのに、沢山の放熱クリップを付けて、
更に短時間でハンダ付けして、それからエアーで急冷却をかけてと、
このやり方がスタジオで聴いた音に近づけるコツです。



クリップの付け外しだけでも結構時間がかかって、一日に何度も繰り返すと肩も凝りますが、
少しでも本来の音楽の形に近くという思いがあると、ここの手間は必要な時間と労力で、譲れない部分です。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
TEL.0836-45-0712

SOUNDPUREDIO 福岡店

〒812-0053
福岡県福岡市東区箱崎7-1-6
TEL.092-260-3660
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