本文へ移動

取付ブログ

RSS(別ウィンドウで開きます) 

アウトランダー カーオーディオの音質アップ

2024-02-22
今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の完成車から、三菱のアウトランダーです。



これまでお使いだったシステムにアルパインのディスプレイオーディオを追加して、
ピュアコンを最新バージョンに交換してセッティングを行いました。



下段にはナカミチのCD-700KKが付いていて、ディスプレイオーディオをデジタル接続して、
700KKの高性能ⅮAコンバーターを通して高音質で聴ける様にしてあります。



この年式のアウトランダーはドアの形状が複雑で、アウター・スラントのバッフルを製作するのに苦労します。



それにプラスして通常の黒で薄いレザーか植毛塗装ではなくて、ベージュのレザーを希望されていて、
かなり苦労して立体的に造作して作っています。



スピーカーは13センチサイズのZSP-MIⅮです。



ツイーターはB&Wの限定の大型の物をワイドスタンドを製作して取り付けていて、
こちらは植毛塗装で仕上げています。



ラゲッジルームは造作してあって、
床下にナカミチのパワーアンプとピュアディオチューンのデジタルプロセッサーと、
8ピース構成のピュアコンが取り付けられていて、前のスピーカーまで4本ケーブルが引いて行っています。



サブウーファーは左横に埋め込んであって、車両のスイッチがあって高さが限られているのを、
アンプボードにめり込んだ形で25センチサイズを取り付けています。



リアのアンプの近くにピュアコンを取り付けて4本のケーブルで送ると、
ミッドスピーカーが激しく動いて逆起電力が起こった時に、
ツイーターとミッドがラゲッジルームで電気的に繋がるので、ほぼ影響を受けないという事で、
ケーブル代が余分にかかりますが、この方式を好まれる方はあります。



ディスプレイオーディオの取付が終わってピュアコンをニューバージョンに替えたら、
ディスプレイオーディオとCD-700KKを鳴らして音調整を行います。



ディスプレイオーディオのイコライザーは全てフラットにして・・



ラゲッジに取り付けられているピュアディオチューンのデジタルプロセッサーにタブレットを繋いで、
イコライザーとチャンネルディバイダーの調整と、スピーカーのレベル調整を行います。



ピュアコンのブラックボックスは音を聴きながら値を変えて行って、ツイーターの周波数幅だけでなく、
中のコンデンサとコイルの比率を変えて、同じ周波数幅でもインピーダンスの高い低いを調整して、
切れの良い方向か、音に深みがある方向かを何度もボックスを替えながら調整して行きます。



それだけでなくZSP-MIⅮの上限周波数は、黒いコイルの巻き数で調整して、
青で囲った中から最も合うというか、生音・生声に近くなる物を何度も交換して聴いて、
1セットだけ選んで最終的に取り付けます。



他のスピーカーは1マイクロヘンリーごとにストックしていますが、
ZSP-MIⅮだけは0・5マイクロヘンリー刻みでストックしていて、
1マイクロにすればストックは半分になりますが、
より正確な音色Bに合わせるために途中でストックを倍の数に増やしました。



アウトランダーのお客様は前のお車から20年以上お付き合い頂いていて、
同じスピーカーを鳴らしていながらも、様々な音を良くするためのノウハウを蓄積して来て、
20年以上経った今が一番音が良いと喜んで頂いています。



続・お客様の質問にお答えして  第1話

2024-02-21
2019年の9月に最初の『お客様の質問にお答えして』のシリーズが18話で終わって、
次に1年半ほど間が開いて『新・お客様の質問にお答えして』の新シリーズに代わって、
こちらは55話までのロングセラーになりましたが、
今回『続・お客様の質問にお答えして』と、3代目のシリーズへとチェンジさせて頂きます。

初期の時はまだ宇部店と福岡店以外の店も存在していて、
新となった時には2店で全ての完成車両は全て井川が音調整しているという条件の元、
新シリーズとなりました。



今回またシリーズを変えるに当たって2つの変化があり、
その一つが車のオーディオがあまりに変化して来て、これまでのオーディオレスをべースにしたシステムと、
純正オーディオをべースにしたシステムという2ジャンルから、
純正オーディオをベースにしながらもライトな加工で音楽を楽しむ派と、
ガッツリ加工してオーディオレス並みの音が出せないかという加工波と、
更に以前からのお車や商品をメンテナンスしながら大事に使い続けるという、
4つのジャンルにお客様の指向が分かれて来ていて、
第55話を書き終えた後から「これはシリーズを新しくしないといけない。」と思い
新シリーズをスタートさせる事になりました。

今年になって多いのは、
「新しく車を買いたいが、欲しい車にオーディオレスが無いからそのまま乗り続ける事にした。」という話や、
「注文していた車が納車出来ないとディーラーからキャンセルして来たのでそのまま乗る事にした。」という
話が多く聞かれる様になって、ディーラーから逆キャンセルの場合はいくらか包んで来られたらしく、
それにプラスしてシステムをいじりたいという話も多く聞かれました。



そんなカーオーディオも激動の中、ジャンルが2つから4つと分かれて来た事もあり
『続・お客様の質問にお答えして』を本日スタートさせて頂きます。



その第一回目は旧シリーズで多くの方から聞かれていながらお答えしていなかった、
「ピュアコンの値が少々ズレていてもいいから
旧グループ店をそのまま存続させておいた方が良かったのではないですか?」という、
これまでの質問の中で最も多かった部分に具体的にお答えしていなかった事についてです。



昨年の暮れに旧グループ店で販売したZSPとJU60のセットを移設作業する事があって、
ツイーターの係数がこちらが1425で設定している部分が、旧グループ店では1780で設定してあり、
ミッドの係数が627で設定している部分が555で設定してあり、
値としては25%以上違っている状態でした。

こちらが正規で設定している値にすると、
入れてはいけない周波数帯がツイーターの下限が25%と、
ミッドの上限が25%の合わせて50%もかぶさっている訳ですから、
変なクセが付いていて、なかなか本来の音にならず、
最初はかなりかったるい状態からエージングをして慣らして行っても、
100%こちらが想定している音にはなりませんでした。

お客様がイメージしておられた値の違いは2%とか3%ぐらいの差を言うぐらいだったら、
そこは目をつぶってJU60やZSPを扱わせていたら
自分達は長い距離を移動しなくて良かったのにと思われていたそうですが、
実際の数字を見比べられて、「これはあまりに違い過ぎる!」と驚いておられました。



「なぜこんな事があちこちで起きるのか不思議だ?」とお客様は思われていて、
最大で8店舗あったグループも今は2店舗になっていますが、
こういう事が起きる根源が自分だけはとてつもなく難しい国家試験に合格しているという差があって、
シェフの気まぐれサラダ的に勝手に音の味付けをするとかなりの差が出るというか、
とにかく派手に派手に鳴らして行き、それがどんどんユニットが麻痺してしまって、
段々スッキリしないスピーカーになって行き、更に周波数レンジに手を出してという悪循環に陥るからです。

ただ国家試験と言ってもオーディオにそんな試験はなく、
無線の国家試験でコイルやコンデンサの組み合わせやインピーダンスの変化など、
かなり難しい数式の試験をパスして、
それを桁をMHzをKHzやHzに変えればピッタリオーディオに合うという手法で
ピュアコンの値決めを行っています。



それが全く分からない人は本部の意向に従えばいいのですが、
どんどん自分の数字を作って行くので最後に同じグループとしては一緒にやっていけませんという話に
なっています。



そんなグループ店をどんどん少なくして行って、
今は自分一人で調整する車だけになった時に、「なぜこんなズレが起きたのだろう?」とふと考えたら、
他のカーオーディオ専門店と張り合おうと思うとどうしても音を盛って行かないとウケが悪くて、
宇部店と福岡店はFMラジオのスポンサーやコンサートのスポンサー活動にお金をかけていて、
本当の音を求めているお客様に限ってという、けっこうニッチな層を掘り起こしてビジネスを行っていて、
そこに費用がかけられなお店は普通のカーオーディオ専門店との勝負になるために
独自の音造りになるのだろうと想像しています。



ただこちらのお客様が望まれるレベルと他のお店のウケを狙った音にどんどん差が出てしまい、
当社が謳っている『生音・生声』とは別な道を歩き始めて、
それが1・25倍レンジを広げるという事になっているのでしょう。

後はお客様と仲良くなるために長話で繋ぎとめるという手法も他のカーオーディオ専門店と同じで、
カーオーディオ専門店を3店廻って来て、「ここは何時間話してくれるんですか?」と聞かれた時は、
「うちはタイムアライメントを使わないので、他の店で買って下さい。」と言ったら、
「他の店は3時間以上話してくれたのに。」と言われても、
既にタイムアライメントが良いと思って3店の話を聞いておられる人をひっくり返すのは無理なので、
他で買って下さいと言ったのですが、不親切な店とネットに書かれました。



そんな一般的なカーオーディオ市場とは別なジャンルを築くためのスポンサー活動ですが、
来週も某音楽家の方とお会いする予定がありますが、
本当の音を求めようとするとそれなりの資金と努力が必要で、
それをしない人は長話で友達になって商品を買ってもらうという古典的なスタイルでしか
販売が出来ないのでしょう。



話が長くなりましたが、最初のお客様からの質問の、
「少しぐらい値がズレていても、そこは目をつぶって取扱店を維持していたらどうでしょうか?」という事に
関してですが、少しずれたのに目をつぶるとどんどんズレて来て、
結局同じユニットを使っても違う音になってしまったというのが結論で、
また車がどんどん変わって来て音のチューニングも格段に難しくなって来ているので、
これから取り扱い店を増やす事も、過去の店を復活させる事もないでしょうというのが結論になります。



遠方のお客様には大変ご迷惑をおかけしていますが、
『生音・生声』に近いと呼べるのは多くの演奏家やボーカリストに会って
本当の音を知っている自分のチューニングしかないというのが現状です。



日産デイズ カーオーディオの音質アップ

2024-02-19
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、日産のデイズハイウェイスターです。



既にシステムが取り付けられているお車のシステムアップで
ドアには片側3層のフル防振の後にアウター・スラントのバッフルを製作して、
2台前のお車から移設し続けているピュアディオブランドのZSP-MIDを取り付けています。



ツイーターはデイズになってからJU60に交換されていて、
ワイドスタンドを製作して適切な仰角・振り角が付けてあります。



純正のツイーター位置だとほぼガラスの反射で高音を聴く様になるので、
この約90度の角度差の音の表現力の違いは大きいです。



このデイズのこだわりはBピラー根元のロードノイズの響きを防振メタル3枚で抑えていて、
システムを極めて来るとここの響きは気になる所です。



デッキがアンプレスのために運転席の下にパワーアンプが取り付けられていて、
最初はもっと小さいパワーアンプでしたが、途中でナカミチのPA-1002のシルバーモデルに交換して、
これはシートを前に出して撮影していますが、シートを着座位置に合わせるとギリギリ収まっています。



デッキはナカミチのCD-700KKで、2台前のお車からの移設で、今回2DIN部分を加工して、
2DINサイズのアルパインのディスプレイオーディオを取り付けて、3DINに見える様に仕上げます。



元々キットが出ていないのでワンオフ加工して・・



一日で仕上げないといけないので光沢塗装や植毛塗装が間に合わないために、粗目の黒塗装で仕上げました。



パワーアンプの変更に伴う音調整を行って、隣で井川家次男がパネルのサイズを合わせていて、
閉店時間ギリギリにデイズの作業は終了しました。



ベンツGLA スピーカーの音質アップ

2024-02-18
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車からメルセデスベンツのGLAです。



異形パネルの専用ナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付を行いました。



メルセデスベンツは現在はドア上部に小型スピーカーの車がほとんどですが、
AクラスとBクラスとその派生車はドア下部に16センチスピーカーが付いていて・・



グリルから見ると13センチぐらいが付いていそうですが、
中身はしっかりと16センチサイズが付いています。



ピラー根元には純正ツイーターが付いていますが、
これは周波数帯域を決めているのがこのパーツ1個で音が雑なので、ダッシュに後付けのツイーターを付けて、
ピュアコンの大型パーツで余裕を持って音域決めとレベルとインピーダンス調整を行います。



ツイーターは先日紹介したJBLのPシリーズで、
生産終了後に買えるだけ買っておいたのでまだ若干手持ちがあって、
ATX-25と30の間的な存在で若干数の販売を行っています。



このPシリーズという呼び名がPというとピコシリーズみたいな可愛いイメージがあるのですが、
実はJBLはパワーシリーズとの位置付で、メチャメチャ鳴らしても飛ばないと勘違いした人が多くいて、
ユニットを飛ばした人も多いらしく、生産終了となったらしいという話を聞きました。



当店ではピコシリーズ的な存在だったのですが、名前の割にデリケートな商品で、
けっこうコストパフォーマンスは高いと評判でした。



結線が終わって音が鳴る様になったら、ピュアコンの値合わせと純正オーディオの3トーンの調整を行って・・



最終的にはフェダーを少し前に振って、
スマートフォンとFMラジオできちんと生音・生声に近くなったと確認出来たら納車の準備に入ります。



見た目はツイーターがダッシュに乗っただけの違いですが、
ツイーターの向きと質感の違いと、何よりもピュアコンを使った音のスムーズな繋がりと
インピーダンスの適正化で、驚く様なクリアーな音に変わりました。



ランドクルーザープラド  カーオーディオの音質アップ

2024-02-17
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、トヨタのランドクルーザー・プラドです。



既にフルシステムが付けてあるお車に、
トヨタ純正の2DINナビからカロッツェリアの大画面楽ナビへの交換を行いました。



システムはドアに片側3層のフル防振の施工の後に、
アウター・スラントのバッフルを製作して、ピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けています。



ダッシュにはワイドスタンドを製作して、JU60ツイーターを取り付けて・・



ラゲッジにはエンクロージャーを取り付けて、
ピュアディオブランドのZSPの限定版のウーファーが取り付けられて、車1台で3WAY構成となっています。



運転席下にはJBLのウーファー用アンプと、
その前にピュアディオチューンのチャンネルディバイダーが取り付けてあって、
ウーファー音域とフロントスピーカーが正確に帯域分けが行われています。



フロント用のアンプは助手席下にあって、
純正のかったるい音から楽ナビに変えてかなり音が抜ける様になったので、
フロントのアンプの銘柄を変えて、ピュアディオチューンのブラックアンプを借り付けして音を聴いてみて、
こちらの方がバランスが良かったのでフロントアンプは変更しました。



ネーミングが決まらなかった新チューンドアンプも、ブラックアンプというネーミングに決まり、
昭和50年代にあったナカミチのブラックアンプの事を思い出しました。



PA-300ⅡとPA-350という当時は売れに売れた真っ黒のアンプが存在していて、
当社はPA-350の方が売れていた様な気がします。



ただ物凄くデリケートなアンプで、本体がボディーアースに当たってはいけないとか、
ゲイン調整がちょっと動かしただけで思ったよりも動いて良い所を通り過ぎたとか問題もありました。



けっこう短命だったためにネガティブなイメージがあって
ブラックアンプという表現は避けていましたが、逆にピュアディオチューンのブラックアンプは
昭和のブラックアンプのネガティブな部分が見事にクリアーしてあり、
新ブラックアンプと呼んでいいという事で、まあ旧ブラックアンプを知っている方もほぼおられないので、
普通にブラックアンプと呼んでいます。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら楽ナビの電源を入れて、
音調整機能のタイムアライメント機能を全てオフにして、外部のチャンネルディバーダーが付いているので、
ウーファーの調整機能も全てオフにして、かなりクリアーな音で鳴らしています。



ただ助手席下のピュアコンがトヨタ純正ナビに合わせた値なので、かなり勢いが付き過ぎていて、
楽ナビの音に合わせて値を変えて行きました。



具体的には中高音がかったるかったのでツイーターのレンジをかなり広くしていて、
ミッドスピーカーの上限もかなり伸ばしていたところから、適切なツイーターのレンジと、
ギリギリの見極めのドアスピーカーの上限周波数の設定で、スパッとキレが良く、
それでいて生音・生声に近いというスタジオ用のスピーカーの音にかなり寄せたセッティングが出来ました。



楽ナビのイコライザーは1カ所1クリックぐらいしか動かす必要がなくて、
ピュアコンと運転席下のチャンネルディバイダーでほとんどの音域を調整しました。



最初は国産のトレードインスピーカーを外してベーシックパッケージの取付から始まって、
長年かかったプラドのシステムは、遂にフルシステムとして完成の域に達しました。



追伸

今回の仕上がりを聴いて、
やはりオーディオレス車、またはオーディオレス的に出来る車はいいなと思いました。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
TEL.0836-45-0712

SOUNDPUREDIO 福岡店

〒812-0053
福岡県福岡市東区箱崎7-1-6
TEL.092-260-3660
TOPへ戻る