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取付ブログ

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2024-02-09
今日取り上げた話題は現在ピュアディオでは話題の商品のチューニングのパワーアンプと、
新型のハイローコンバーターについてです。



前に書き込んだ事と重複する部分もありますが、
それでもイメージ出来なかったと言われる方もあったので、もう少し詳しく書かせて頂きます。



既に購入されているお客様もおられる一方で、
「パワーアンプを付けても音質が上がらずに音だけ大きくなった。」とか、
「ハイローコンバーターって、何だか音の透明感が落ちる様な気がする。」という、
ネガティブなイメージを持っておられる方も多くおられます。



そのほとんどの方が過去に量販店や他の専門店で購入経験のある方で、
どうしてもパワーアンプとかハイローコンバーター、
またはその2つを組み合わせたシステムで苦い思いをされた方のご意見です。



またチューニングした製品にネガティブなイメージをお持ちの方もある様で、
ホームオーディオの専門店のこれでもかというぐらいの音に勢いを付けた製品を買われて、
「最初は良い音と思っていたけど、長時間聴いていると疲れて来る。」というチューニングモデルに
拒否反応を示す方もありました。



当社も1990年代にはチューニングモデルは少なくて、
よほど内部配線がチープな物は高価な物に内部配線を交換という様な物は存在していました。



1990年代は例えばホームオーディオで言えばセミプロ的な商品がまだあって、
スタジオで使えるレベルの物で市販で入手出来る物が多くあって、別にチューニングする必要もなく、
更にそういったメーカーがノーマル品をチューニングした限定モデルも発売していたので、
チューニングする必要が無かったというのもあります。



それが2000年の少し前からプロ的な商品が姿を消して、
クセの強い製品を組み合わせてお客さん好みの音を作るとオーディオ業界が変わって来て、
セミプロ的な商品は市場から消えてしまいました。



そんな売りたい商品が手に入らないという状態が1999年には起こって、
そこからセミプロ的な商品を発売するに当たって2年間準備をして、
店名をオーディオボックスからサウンドピュアディオに変えて、
最初の売り込みは『カーオーディオチューニングショップ』という
新しいジャンルという出だしだったのですが、
これが車のチューニングのイメージがパワーばかり上げるバランスの悪い事をするショップもあって、
イメージが悪いので直ぐに撤回しました。



それからピュアディオがスタジオ用スピーカーの構造や素材を研究してカー用として発売したZSPシリーズは、「無理をさせなければ15年ぐらいは持つはずです。」と言っていたのが、
20年を越えても健全に鳴っているユニットもあるぐらいのロングランヒットとなりました。



ただここに来て困ったのが純正オーディオのディスプレイオーディオ化で、
これまでのナビオーディオからプレイヤー部を抜いて低コスト化しただけではなくて、
パワーアンプ部のインピーダンスに対応能力が減って来ているという問題が出て来ました。



これは2000年代の純正オーディオに比べたら2020年代のディスプレイオーディオは、
表示パワーはこれまでと同じでも音楽再生時の激しく上下するインピーダンスの変化に追従する能力が
減っていて、自分のイメージでは過去の純正では瞬間的であれば下は2Ωから上は10Ωぐらいになっても
きちんとスピーカーを押せる能力があった物が、
最近のディスプレイオーディオでは3オームから7Ωぐらいでないときちんと押せない様な、
言い方を変えれば腰砕けした様な鳴り方になって来ています。



それを改善したのがディスプレイオーディオ対応の新型のピュアコンで、
見た目は前と同じでもラベリングで差が分かる様にしてあって、
再生周波数の下の方から上の方までパーツの組み合わせによって
合成インピーダンスを4Ωからあまり外れる事がない様にする仕様で、
これでディスプレイオーディオによる音の腰砕けをかなり改善して行きました。



それでも「以前のオーディオはもっと音が良かった!」と言われるお客様のために
今年発売したのがピュアディオチューンのパワーアンプで、
物だけが先に販売していながらまだネーミングの方が出来ていないという状態で、
良いネーミングは無いものかと後から考えている次第です。



いくらアンプが良くても純正オーディオのスピーカー出力をRCA変換する
ハイローコンバーターがノーマルではお客様のイメージされる
『パワーが上がっても音のクオリティーがいまいち』になってしまうので、
元々ステレオタイプのハイローコンバーターを2個をモノラル化して、中のパーツを大型化して、
左右を別ケースにした事によって左右のセパレーションを良くしたという優れ物です。



パーツの大型化だけでなくて、
このモデルからは一度マークレビンソンのホーム用のアンプで性能テストして、
ゲイン調整はある程度はあらかじめ決めておいて、車内では微調整のみで良い様に設定してあります。



またゲインも僅かなズレが起きない様に市販のドライバーを切って削ってをして、
ピッタリ合う物を作って調整しています。



ここまで手をかけるとこれまでお客様がネガティブに思われていた
パワーアンプやハイローコンバーターに対するイメージは皆無で、
特にハイローコンバーターとパワーアンプとピュアコンでトータルで音決めをしている所が
市販品の寄せ集めで音造りするのとは違っていて、
そこへ多くの演奏家やボーカリストに実際にお会いして生音・生声を知っての音造りとは違う部分です。



そのため製品を単品で通販や持ち帰りで販売する事はなくて、
トータルでシステムを構築される方にのみ販売で、
音調整はすべてお店の方で責任を持って行うという事を何十年も続けています。



普通だったらコイルとコンデンサの組み合わせは一定で変えられない所を、
ピュアコンのブラックボックスで微妙なコイルとコンデンサの値を変えていて、
その車とそのシステムに最も合う組み合わせを探っています。



写真で赤い線で引いている部分は通常のベーシックパッケージだけで
これだけのストックが必要という事で、コイルとコンデンサの比率を変えてインピーダンスの調整が
出来る所が大手メーカー製のパッシブネットワークと違う所です。



以前からサウンドピュアディオはインピーダンスの微妙な差を調整する事で
高音質を謳って来ましたが、純正がディスプレイオーディオ化した事によって、
インピーダンスのコントロールの重要性が表に出て来ました。



アウトランダーPHEV カーオーディオの音質アップ

2024-02-08
今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、三菱のアウトランダーPHEVです。



自分も一時期乗っていて、
CD-700KKに1ⅮINのサイバーナビとの組み合わせが4兄弟になっていました。



今回の作業でサイバーナビを取り外して、アルパインのディスプレイオーディオに交換して・・



ツイーターは長年使われていたB&W製の物から、JU60のブラックタイプに交換しています。



ツイータースタンドは前の物が合わないので、新しくワンオフで製作しています。



ドアスピーカーはピュアディオブランドのZSPのブラックタイプの限定を使用していて・・



リアサイドを作り込んで埋めているZSPのウーファーもブラックの限定品です。



ラゲッジ下にはナカミチのPAー2002Pを2台取り付けていて・・



ピュアコンはその前にブラックボックス4連で取り付けていて、
そのため前までSKY3のケーブルを4本スピーカーまでひいています。



左横にはピュアディオチューンのデジタルプロセッサーを取り付けて、
イコライザーとチャンネルディバイダーの機能のみを使っています。



ツイーターが変わったのでピュアコンの値も変わって、
ピュアコンの数値を微妙に動かしながらタブレットでイコライザー操作も行います。



組み合わせが特殊なのでピュアコンは数個カスタマイズしながら付け替えて、
コイルもブラックボックスもいつもと違う値を取り付けています。



特にブラックボックスの中のコイルとコンデンサの比率を変えるとインピーダンスが変わって来て、
同じ周波数幅でもコイルが大きめでコンデンサが小さめにするとインピーダンスが上がって
音にふくらみが出て来て暖かい音色で、コンデンサ大きめでコイルを小さめにすると
インピーダンスが下がって音のキレが良くなり、音色がクールになって来るので、
イコライザーのレベルの上げ下げでは調整出来ない音の表現が出来るのがピュアコンの良い所です。



自分が実際にお会いして生の声や生の楽器の音を聴いた事がある音源を使って、
より生の音に近くなる様にインピーダンスの調整とユニットの周波数幅の調整と、
最後にイコライザーを使った角周波数のレベル調整で音を追い込んで行きました。



ゴールデンウイークのお休みのお知らせ

2024-02-07
今からゴールデンウイークの休みのお知らせとは気が早いと思われる方もあるかも知れませんが、
サウンドピュアディオでは遠方から連休を利用して、観光旅行を兼ねて取付に来られる方がおられて、
事前に休みを知っていて移動や宿のスケジュールを決めたいというお問い合わせが既に来ております。



また取付作業の間は代車で観光をされるので、代車のスケジュールも決めないといけないので、
今の時期にゴールデンウイークの休みを決める必要がありました。



そんな訳で今年のゴールデンウイークのお休みは5月3日・4日・5日の3日間で、
宇部店は定休日の火曜日はお休みで、福岡店は火曜と水曜日がお休みとなっています。



定休日をまたぐお預かりが可能であれば続きでお預かりいたしますし、
福岡店に限っては事前ご相談を頂ければ水曜日に作業を行う事も可能です。



本日はゴールデンウイークの定休日以外に取らせて頂くお休みのお知らせをさせて頂きました。



クロストレック カーオーディオの音質アップ

2024-02-05
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、スバルのクロストレックです。



現在テレビではスタックした軽自動車をクロストレックが引き上げる『雪に強い!』というCMが流れていて、
とてもイメージが良いクルマです。



この車種はまだオーディオレス車が残っていて、2DINの下段にナカミチのCD-700KKを取り付けて、
上段にフローティングタイプのアルパインのディスプレイオーディオを取り付けて、
3DIN風の取付になっています。



ドアには片側3層のフル防振に、アウタースラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けています。



ダッシュにはワイドスタンドを製作してJU60ツイーターのブラックタイプを取り付けて、
ピュアディオ推奨のフロント2WAYシステムになっています。



そして更にリアのラゲッジサイドを作り込んで、
ピュアディオブランドの25センチウーファーを埋め込んで・・



頑丈なグリルを付ければ荷物がズレて当たってもウーファーが傷まない様にしてあります。



ラゲッジ下にはパワーアンプが取り付けられていますが、
その手前の方にパンク修理材が取り出せる様にアンプボードが加工してあります。



今回の作業はボンネットを開けて右側のバッテリーを交換して・・



左前にもバッテリーが付いているデュアルバッテリーの車なので、
両方のバッテリーをボッシュに付け替えて音質アップを図っています。



いまやっとバッテリーの交換が出来たので、
これからイコライザー調整とピュアコンの値を微調整して音を追い込んで行きます。



レヴォーグは最初はクロストレックと同じパネルのオーディオレス車があったのが今は設定が無くて、
そこに持って来て今のテレビCMの影響でクロストレックのイメージが物凄く良くて、
将来レヴォーグみたいにオーディオレスが無くなるのなら、
是非買っておきたい一台だとCMを見る度に思っています。



新・お客様の質問にお答えして 第54話

2024-02-04
新シリーズのお客様の質問にお答えしては今回で54話となりました。



今日のご質問は最近宇部店の店頭に登場したこのスピーカーで、
小型ながらなかなか良い音で音楽を奏でているのですが、
これを見られたお客様から
「なぜもっとホーム用のスピーカーを大々的にPRして販売しないのですか?」というご質問を頂きました。



理由は2つありまして、まず一つはなかなかいいボックスにめぐり逢えなくて、
やっと見つけた時はモデル末期で、急いで手に入れてもあまり数が無いので、
少量を生産して終わるというパターンが多いので、それでPRして販売するほどの数が用意出来ないので、
店で聴いて気に入って頂いたら購入されるという流れになっています。



今回の少量生産のスピーカーは赤いツイーターが特徴で、
過去に某ラジオパーソナリティーの方の自宅用の編集スピーカーとして用意した物を使用しています。



あるお客様からお子さんが春から一人暮らしをされるのにこのぐらいの大きさのスピーカーで、
何か良い音で鳴るスピーカーはありませんか?という事でワンオフ製作して、
それが出来が良かったので追加生産してお店で鳴らしています。



それと2つめの理由として店頭にホーム用のスピーカーを沢山並べているとホーム用のお店と間違われて、
一見さんから「ホーム用のスピーカーを試聴したい。」と言われる事があって、
ホーム用に関してはカーオーディオのスピーカーを買われたお客様から、
「車で鳴っている音と同じ様な音を家の中でも鳴らしたい。」と言われる方に限定して販売しています。



何故かと言うと、ホーム用のスピーカーは音がどぎつい物が多く、
ピュアディオの音が欲しいと思っておられない方に聴いてもらっても、
「何か物足りない。」と言われる事があって、物足らないのではなくて他が濃い過ぎるだけなので、
あくまでピュアディオのカーオーディオの音が好きという方のみに試聴して頂いています。



もしホームオーディオに力を入れて、色んな方を販売対象とした場合は音造りが変わって来るので、
あえてそのジャンルには足を踏み入れないという考えです。



次に「最近モノラルのセパレートハイローコンバーターの写真をブログで目にしますが、
どういう風に良いのですか?」という質問を良く頂いています。



この新ハイローコンバーターはベースはオーディオテクニカのステレオタイプの物を2台使用して・・



それを片側のチャネルのパーツを取り外して、パーツとケーブルを大型化して音質をアップしています。



以前は4CH用の物の内側2レーンのパーツを撤去してトランスの影響を防いでいたのが、
今は2CH用を2台並べて内側のトランスを撤去していて、左右のトランスが離れるのはもちろんの事、
ケースが左右独立していて、更に左右が絶縁してあるのでこれまでのハイローコンバーターで
いま一つ表現出来なかった音が再生出来る様になりました。



更に製品のテストはマークレビンソン製の135万円するプリメインアンプを使用して行っていて、
ゲイン調整は市販のドライバーを切って削ってで専用の物でグラつきが無い様にピッタリと事前に
合わせています。



なるべくハイローコンバーター側の調整を少なくして、車のアンプ側のゲイン調整で完了する様に、
あらかじめ調整がしてあります。



これまでのハイローコンバーターから買い替えされる方も多く、
現在ピュアディオのヒット商品となっています。



そして最後のご質問は「ブログでコイルを手巻きしている写真が載っていますが、
なぜ手で巻くと音が良くなるのですか?」という事です。



実は自分は宇部店の店頭からバックヤードに入ったり2階に上がったりする部分でコイルを巻いていて、
自分の70キロちょっとの体重をかけてピンと銅線を張ってコイルを巻いています。



たまに社員が後ろに入ろうとするとここでコイルを巻いているので、
たまにお客様と目が合って「本当に手で巻いているんですね!」と驚かれます。



ただ誰が巻いても良い音になる訳ではなくて、
イメージ的には特殊な知識がない人が力任せにコイルを巻いても機械巻よりも質の低いコイルしか
出来ないというのが本当のところです。



以前専務が社員にコイルを巻かせろと言うのでやらせたら、
力任せだと力の強い部分と気を抜いている部分が混在して、
最終的に気を抜いた部分が災いして後で緩んでしまいます。



自分が優れたコイルに出会ったのは中学生の時に、
当時アマチュア無線の中まで社会人の方がドイツのビジーのAF-10というアンテナを車に付けておられて、
国産の第一電波製のアンテナの倍以上の値段がする高級品で、
自分が学生でお金が無かったのでサガ電子の第一電波の値段が半分ぐらいの物を自転車に付けていたので、
ビジーと比べたら4分の1か5分の1ぐらいの値段でした。



そのAF-10で全くノイズレスで受信出来るのが、自分のアンテナではノイズが混じってしか受信出来ず、
自転車を押してその人の車の周りをグルグル廻って、それで良い場所があるのではと探しましたが、
やはりAF-10の比にはなりませんでした。



それが悔しくて、「良いコイルとは何か?」、「Qが高いコイルとはどういう事か?」を求めて、
自分でアンテナ用のコイルを巻く様になって、自分は運動部に入っていなかったので、
ひらすらコイルを巻いて、AF-10の145MHzの8分の5波長では絶対にかなわないので、
51MHzの4分の1波長と1本で兼用出来て高性能を巻こうと日々工夫していました。



その後28MHzの4分の1波長や21メガヘルツの4分の波長を1・5メートル以内のエレメントに収める
ローディングコイルを巻いたりと、中学・高校は良いコイルをどうやったら巻けるかという実験を
何度も行っていて、少しでも出来が悪いとほどいて巻き替えていました。



そんな良いコイルを自分に知らしめたビジーのAF-10をいつでも見れる所に置いていて、
学生自分の無心に良いコイルを目指して実験していた時の事を御見出すために、
あのノイズレスでバチっと受信出来たインパクトを忘れないために置いています。



勢いだけでは良いコイルは巻けませんが、同じ力で常に引っ張りながら巻いて行くという手法で、
気が付いたら機械巻では表現出来ない音が表現出来る様になっていたという感じです。



ただ今考えたらAF-10のコイルは図太いステンレスの棒を機械で強い力で巻いているので
実際にその性能は人の力では出せないのですが、大人になって実物を買って目の前に置くと、
絶対出来ない目標に向かっていたのですが、学生自分にAF-10は絶対に追い付けない目標で、
あの悔しさがあったからこその今のサウンドピュアディオの音造りと感じています。



以上、新・お客様からの質問にお答えして、第54話でした。



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