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取付ブログ

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CX-5 BOSEサウンド車の音質アップ

2024-05-15
今日ご紹介する1台は、一昨日の福岡店の作業から、マツダのCX-5です。



全車マツダコネクト付きのお車で、BOSEのプレミアムサウンドのお車に、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工の、Wパッツケージの作業を行いました。



スピーカーグリルにBOSEのマークが付いていて、高音質というイメージがありますが、
実際には音に不満を持たれる方が多く、ドアの残響にも不満を持たれます。



Wパッケージの作業ではまずドアの内張とインナーパネルとスピーカーを外して、
外板裏の響きを確かめながら防振材を貼って行きます。



図面があってこの場所にこの材質を貼るという指示書を作っていますが、
念のために響きの中心を探して、その響きの周波数に最も効果のある材質を選んで貼って、
ピンポイント防振でドアを重たくせずに、
ブチルゴムを大量に貼る防振と違って詰まった感じのしない小気味良いサウンドを奏でるドアにします。



ベーシックパッケージなのでドアのスピーカーはそのままボーズを使って、
インナーパネルと内張りを元に戻せば、
見た目は同じでもドアの開閉音とスピーカーの響きが変わったプレミアムなドアに変わっています。



次に運転席下のBOSEアンプから信号を取り出して、グローブボックス下のピュアコンに送ります。



ここでドア用の中高音とツイーター用の高音に音域分けとインピーダンス調整を行って、
ドアにフルレンジ用のPSTケーブル、
ツイーター用にツイーター音域専用のPSTケーブルに繫いで送ります。



今回もドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルは井川が一から手巻きした物で、
最近井川の手巻きコイルの登場回数が多いのが、
これまで1番コイルから10番コイルまでの10種類を手巻きで行っていたのが、
11番から20番まで手巻きを増やした事で登場回数が増えて来ました。



気を入れて巻くのはけっこうきついのですが、機械巻よりも音が滑らかだと評判なので、
これまでよりも巻きの多いコイルも手巻きにして来ています。



フロントガラス前のAピラーは一度外して、下からPSTケーブルを送って来ていて、
末端は24金メッキの銀入りハンダで固めた端子を使って音のロスを最低限に抑えています。



純正のボーズツイーターは向きが悪いのと、鉄が近くて磁力線が曲がっているのと、
元々のユニットの質感が低いので使わず、スタンドを使って適正な仰角・振り角を付けた
ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30ツイーターを使用して、
音域の広い高音を再生させています。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったらピュアコンの値合わせとマツダコネクトの調整を行って、
この方式のCX-5のボーズ仕様でも年式によって微妙に音の感じが違って、
パッケージと言っても1台1台細かく調整して完成させています。



プレミアムサウンドでも不満に思われる方が多く、
ベーシックのWパッケージの装着で音のクオリティーが格段に上がって、
真のプレミアムサウンド車に生まれ変わりました。



カローラツーリング スピーカーの音質アップ

2024-05-11
今日ご紹介する1台は先日の宇部店の完成車から、トヨタのカローラツーリングです。



トヨタ純正の大画面ディスプレイオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行いました。



まずはドアの内張を外して、
それからインナーパネルを外して外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。



ベーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用します。



なぜ純正をそのままかというと、国産のトレードインスピーカーは音域による強弱が付けてあり、
メリハリはあっても本来の音楽の音とズレてしまうので、
それならこもっていると言われている純正16センチを処理してこもらない様にして鳴らすという事で、
今の方式を取っています。



外板裏には合計4種類の共振点の違う材質を響きの種類に合わせて貼って行き、
ドア全体の振動をスムーズに静めて、スピーカーの鳴りも小気味良いサウンドに変えて行きます。



外した内張は粗目を付ける下処理を行った後に、意図的にランダムに厚い薄いを作って、
ドアが重たくならない割に振動が消える様に工夫しています。



内張りをドアに組み付ければ見た目は同じですが、まずドアの開閉音が変わっていて、
車格が上がった感じがします。



ダッシュのグリル内の純正ツイーターは鳴らなくして、
スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けてガラスの反射の無い音にした
ピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、
中級クラスの2WAYスピーカー的な鳴らし方にしています。



ディスプレイオーディオから音信号を取り出して、グローブボックス下に送って、
MDF板の上に載せた4ピース構成のピュアコンに送って、高音と中低音の信号に分離して、
インピーダンスの微調整を行ってツイーターと16センチスピーカーに送ります。



今回もコイルは純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物です。



ボビンの製作をして頂いている会社の社長さんがこのブログを読まれていて、
「社員にコイルを巻かせたらどうですか?」と言われましたが、
自分は中学生の時から良いコイルを巻く事を趣味としていて、普通に社員に仕事でコイルを巻かせると、
同じ長さの銅線を巻いても自分の方が5%から10%高いインダクタンス値を得る事が出来て、
実際には機械巻のコイルの値を下回るので、それで自分が一人で巻いていますと答えました。



ピュアコンの値を微妙に変えながら、ディスプレイオーディオの3トーンとフェダーを調整して、
最も生音・生声に近くなる組み合わせを探して納車となりました。



お客様に音の仕上がりには満足して頂けましたが、
将来的にはラゲッジに25センチのサブウーファーを付けたいと言われていて、
これから徐々にシステムアップして行きたいという事でした。



この広さなら余裕を持って25センチウーファーが取り付けられますね。



続・お客様の質問にお答えして 第8話

2024-05-10
続・お客様の質問にお答えするも第8話となり、自分が店頭でお客様からのご意見を頂く事も多くなりました。



2人・3人と同じ質問を頂いた場合にはなるべく早くブログで取り上げさせて頂きたいと思っています。



最近もっとも多い質問は宇部店が作業が遅延していて、
福岡店を一時的に閉めて宇部店の作業を手伝ったりしていて、
「この遅延はいつまで続くんですか?」という質問と、
「社員を増やしたらどうですか?」という事は度々聞いていました。



その遅延の原因はうちの息子のうちの一人が病気で入院して手術をして、
それが原因で一人メンバーが足らなかったというのが最近まででした。



息子も連休前に手術が終わって退院して、3日の連休の後から普通に出て来て仕事をしておりますので、
ここから先は通常のスケジュールで仕事を進める事が出来ますので、
お客様各位には大変ご迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます。



それと関連してお客様から従業員を増やしたらというご意見も頂きましたが、
せっかくお気遣い頂いたのですが、滅多な事では社員を増やすつもりは御座いません。



その理由として年々車が変わって来て、
10年・20年前にこれで行けたという習熟度では作業を進める事が出来ず、
今回息子が入院した原因も社員を入れたにも関わらず、
全く役に立たずにその分を井川家家族が余分に働いて給料を払った結果で、
こちらが望む技術をあらかじめ持っている人がいれば雇いたい気持ちはありますが、
そういう人にはなかなか巡り合えないというのが現状です。



特に自分が行っているコイル巻きやコンデンサのハンダ付けなど、
学生の頃から何度もそういった作業をして知らないうちに身に付いた技術を、
給料をもらってハンダ付けをしたら、これだけの材料をダメにしても技術が習得出来ずに、
給料とボーナスと材料代を全て捨ててしまい、これから産業廃棄のお金を払って処分しないといけません。



自分は中学生の時に2800円するパワートランジスタをダメにしてしまい、
高校生の時には基盤込みで8000円するガリュームヒ素入りのトランジスタをダメにしてまい、
大事なお小遣いが飛んでしまったのでハンダ付けなどには特に注視していて、
それが逆に良いハンダ付けで、自分で言うのもおかしいのですが『神業!』です。



社員には「これは簡単に見えるけれど神業なので。」と言って作業を見せているのですが、
それが出来るのならこんな事にはなっていないでしょう。



そのピュアコン内・外のハンダ付けは放熱クリップを付けて熱がコンデンサ側に行かない様にして、
それでもハンダ付けして直ぐにラジオペンチで絞めて、
ある程度熱を抜いてからエアーで急冷却をかけて良い音を表現しています。



逆にだらだら熱してペンチで挟むのに時間がかかって、
エアーダスターを持ち替えるのに時間がかかると炙りハンダと呼んでいる
コンデンサに熱が伝わって音が荒くなってしまい、検査で「これは使えない!」になってしまいます。



またディスプレイオーディオなどの普及で良い音を出すのに
これまでの精度と同じものではなかなか良い音を表現出来ず、
コンデンサの選別の桁を10倍に一度して、その後もう10倍上げたので、
2010年比で100倍の精度に上げていて、ハンダの熱で音だけでなく値に関しても上下するので、
自分以外がピュアコンの製作に手を付ける事は無くなりました。



もう一つお客様からよくお気遣い頂いているのが、
ロシアのウクライナ侵攻等で高いハンダが入手し難くなって来ているという事で、
「知り合いの工場が閉めたからそこのハンダをもらって来てあげましょうか?」という様な話を
複数のお客様から頂いています。



お気遣いはありがたいのですが、当社で使っているハンダのグレードは普通の金属の比率と違っているので、
鉛と錫の合金のハンダではリモート系の接続時しか使う用途がないというのが現状です。



このブログでは何度も出て来ている、ハンダのこぼれた物を集めて再生するという写真ですが、
このハンダにはある程度の純銀が含まれていて、それが勿体ないので再生して使っています。



炉で溶かして抽出すると、ランダムな形になってマスコットの様ですが、
気に入った物は飾っておいて、そうでない物はPMBやSKY3の末端の焼き入れで使用しています。



JU60用のピュアコンの製作やRCAやデジタルケーブルのハンダ付けは
純銀2・5%のロールで機械を通してドンドン送り出して来る物を使用していますが、
これの値段が高くてあまり使うなと経理担当の専務が言って来るので・・



輸入物の純銀5・5%のなかなか溶けないハンダに錫や鉛を混ぜて
純銀3%以上のオリジナルハンダを作っています。



棒にはならないのでまるで昭和の時代の仁丹みたいな粒にして、
錫が表にコーティングされているので光沢はありませんが、
実際にハンダ付けすると市販よりもやや純銀の量が多い物と、
機械送りで2・5%の物とミックスしてハンダ付けしています。



もちろん急冷却も怠りません。



これまではグレードが上の方のハンダ付けの話ですが、ベーシックパッケージ用のピュアコンや、
他のアクセサリー用のハンダは、複数のハンダをミックスして純銀と錫と鉛と銅の比率を調整して、
その様とで必要以上のグレードにならない様に工夫しています。



右から2本撚りで、真ん中が3本撚りで、左が細いハンダをきつく3本撚りで、
全て使う用途でこの場合はこれと分けて使っています。



無駄に必要以上のグレードを使う事は無駄で、でも確実にここまでの物は必要を細かく分けて、
コストを計算しながらも音質は落とさないをもっとうに、戦争で精度の高いハンダの入手が難しい中、
工夫して乗り切っています。



ロシアのウクライナ侵攻はいつまでも収まらない中、
更に中東の状況も悪くなり、ミサイルの誘導装置の先端にある電子回路で精度の高いハンダが使われるために、
しばらくこの苦労は続きそうです。



もう一つ手巻きコイルに関する質問とデモカーに関する質問も頂いていましたが、
今回写真を10枚使ってしまったので、
それは次回に持ち越しまして、続・お客様の質問にお答えしての第8話はこれで終了させて頂きます。



スバルBRZ スピーカーの音質アップ

2024-05-09
今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業からスバルのBRZです。



カロッツェリアのサイバーナビが装着された状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。



ツイーターはお父様がJU60に交換されたので、
その前に使われていたJBLの08GTIのツイーターを取り付けて、
純正の内側に付いてモノラルっぽい音から、グリルの外側に目いっぱいの所にスタンドを使って
適切な仰角・振り角を付けて、本来のステレオ的な鳴り方がする方式に変えました。



ピュアコンの4連ボックスもお父さんから譲って頂いた物で、中を最新のバージョンにカスタマイズして、
BRZで最適な値に変更しました。



ミッドの上限を決めるコイルは新たに井川が一から手巻きした物を使用して、
オプションのSSFも加えて合計8ピース構成で細かく音を調整しています。



このピュアコン方式が他のⅮSPイコライザーより優れている部分が、
各周波数ごとのインピーダンスが調整出来るという部分で、世の中のレベルや時定数だけ動かす物と違って、
音色そのものを変えるというか、本来の楽器やボーカルの声に近く合わせる事が出来ます。



ドアの作業は内張と防振シートを一度外して、
いつもだと何も貼ってないと書く所ですが、BRZはドアが横に長いために、
ある程度防振材が貼ってあるので、その貼ってない部分に防振メタルと防振マットを貼り合わせて、
ドア全体の振動がスムーズに収まる様にしてあります。



内張りを組み付ければ見た目は最初と同じですが、低音が閉まって聴こえて、
ドアの開閉音もボーン!という軽い響きがずしっと重たくなり、ロードノイズの進入も減っています。



全ての組み立てが終わって音が鳴る様になると、サイバーナビの画面で音調整を行います。



細かなイコライザーのマスターコントロールで調整して行きます。



まずはタイムアライメントは最初から最後まで全てゼロで調整して行きます。



ここは多くのボーカリストや演奏家の方がタイムアライメントを入れると
音が不自然にフォーカスされると言っておられるので、自分の感覚は間違っていないでしょう。



ピュアコンの値合わせで音はかなり追い込んでいるので、
それでも追い付かない微妙な角周波数のレベル調整を行って、
このシステムでこれ以上生音・生声に近づかないという所まで合わせてセッティングを終了しました。



お父様から譲ってもらった製品が多かったので、
かなりリーズナブルに良い音を再生出来るBRZに変身しました。



オーラNISMO カーオーディオの音質アップ その4

2024-05-08
今日ご紹介する1台は、先日からの宇部店の作業の続きで、日産のノートオーラNISMOです。



以前に乗られていたお車からのシステムの移設作業で、
ドアにはフル防振の後にアウター・スラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けています。



ダッシュにはワイドスタンドを製作して、JU60ツイーターのブラックタイプを取り付けて、
ピュアディオ推奨のフロントハイエンド2WAYシステムです。



更にラゲッジにはピュアディオブランドの25センチウーファーを取り付けて、
こちらは工場でシルク印刷されたピュアディオマークが入っています。



左側のピュアディオチューンのデジタルプロセッサーでフロント用の中高音とウーファー用の低音に分離して、
ナカミチの4CHアンプの2CHをフロントで鳴らして、残りの2CHをミックスしてモノラルで鳴らして、
25センチウーファーを鳴らしています。



基本的に前のシステムの移設ですが、唯一アルパインのディスプレイオーディオが新しく追加された物で、
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、カーポートの下に移動してエンジンをかけて音調整を行います。



グローブボックス下には比重の高くて厚いMDF板を敷いて、
その上に合計8ピース構成のピュアコンを取り付けて、
音を鳴らしながら値を少しづつ変えて音を追い込んで来ます。



それと同時にタブレットをラゲッジのプロセッサーと繋いで、
チャンネルディバイダーとイコライザーの調整を行います。



チャンネルディバイダーの調整ではカバー出来ない部分があったので、
パワーアンプにドライバーを入れて調整も行いました。



ピュアディオの調整用ドライバーはその機種に合わせて全てカスタマイズされていて、
やや大きめのドライバーを削ってピッタリに合わせて、
わずかな動きでもズレなく音調整出来る様に工夫してあります。



ピュアコンのブラックボックスは4セット目でピッタリ合い、
コイルは7セット目でピタリと生音・生声に最も近いと感じて、
ここから少しでも数値を変えればイメージが崩れるので、そこに合うまでは値を変え続けています。



もう音調整が終わって納車出来そうなのですが、ハンドルリモコンのキットの到着が遅れていて、
一度音調整が決まった後にキットを取り付けています。



前のお車からフルシステムを移設するという事で、車種・グレード選択の時からご相談に来られていて、
前のお車から全て移設出来るという事を前提のお車選びで、
NISMOというこだわりのグレードという事もあり、自分だけの特別な一台に仕上がりました。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
TEL.0836-45-0712

SOUNDPUREDIO 福岡店

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