取付ブログ
フォルクスワーゲン・パサート スピーカーの音質アップ その1
2022-03-05
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、フォルクスワーゲンのパサート・バリアントです。
純正のオーディオが高音が耳にうるさく聴こえるという事でご相談にみえて、
ベーシックのトリプルパッケージを取り付けて改善する事をご提案しました。
ゴルフⅦも同様に長時間のドライブで高音が疲れて来ると言われる方が多く、
ピラー根元の位置とツイーターの質感と高音のみ再生させるフィルターの質感と、
マグネットが車体の鉄に近くて磁力線がねじれるなどの理由から疲れる高音になりますが、
パサートではピラー根元にツイーターは付いていません。
ドアの上部に真横に付いているのいで、これは耳に近いのでゴルフⅦよりも更に疲れるでしょう。
このドアの内張を見た時に福岡店の柳井君が、「アルティオンに似ている!」言いましたが、
アルティオンがパサートをベースに作られているので似ています。
以前入庫したアルティオンではドアの中央に中音用のスコーカーが付いていましたが、
こちらのパサートはスコーカーが入っていない2WAYタイプなので、
その時のピュアコンのデーターが使えず、一から探り出します。
作業はまずドアの内張を外して、ベーシック防振を行います。
パサートではサービスホールを塞ぐインナーパネルが大きくて、樹脂がかなり響くので、
方ドア8ポイントの防振の2ポイント分の材料をインナーパネルで使用します。
スピーカー裏には工場装着の小さな防振材が貼ってあるので、これと後付けの防振材を組み合わせた状態で
響きを調整します。
インナーパネルの後ろには複雑な形をした工場装着の防振材が貼ってあって、
こういう所は防振メタルの様な小さくて防振効果の高い材質を間に貼って、
トータルでドア全体の響きを静めます。
外した内張は表面と裏面の防振材が染みるといけない場所にマスキングして、
その後で表面に粗目を付ける下処理を行って、規則性を持たない様にランダムに厚い薄いを作って
セメントコーティングを行いました。
一晩寝かして乾燥させて、色が薄い茶色に変わったら細かい部分までマスキングしたシールを剥がして
ドアに戻します。
パサートのドアスピーカーは18センチサイズでかなり低音が出るタイプで、
エッジの手前にある3カ所のゴムのドットで音に重みを持たせています。
18センチの表面に対して前後のストロークがあるので、防振の効果でこれまで逃げていた低音が
しっかり車内に入るので、トーンコントロールで減らしても良いぐらいの量が出るでしょう。
今日のブログではここまでで、続きはその2に掲載いたします。