取付ブログ
トヨタ・ライズ スピーカーの音質アップ
2022-03-10
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、トヨタのライズです。
ケンウッドのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張と防水シートを外して、外板裏に防振マットと防振メタルを貼る作業を行います。
ベーシックパッケージなので純正の16センチスピーカーはそのまま使用しますが、
他店では純正スピーカーは使い物にならないので交換しないといけないと言われている物を使って
良い音を再生させるので、まるでマジックの様ですが、きちんとした原理に基づいてチューンすると、
トレードインスピーカーの様にクセが強くて刺激的な良い音の様な作った音ではなくて、
変に飾らないナチュラルな音を再生しようとすると純正の素朴なスピーカーの方が素直な音で
音楽が再生出来ます。
ドアの外板裏の音の響きを一度指ではじきながら確認して、響きの中心を見つけて防振材を貼り合わせます。
外した内張は意図的にランダムに厚い薄いを作ってセメントコーティングを行って、
乾燥してからドアに組み付けました。
以前はベーシックはWパッケージが主流でしたが、最近トリプルパッケージにされる方の割合が
増えて来ています。
ドアの作業が終わったらダッシュの上にスタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25ツイーターを
取り付けました。
スタンドによる絶妙な仰角・振り角で、外ドームで拡散する上質なツイーターで、
ミラー裏の耳に近い位置で内ドームで鳴らすのいとは音の広がりとゆとりが全く違います。
純正ツイーターは指向性の強い内ドームに、十字の真ん中のプラスチック部品で音を拡散させているので、
ATX-25ツイーターで驚くほどの高音域の改善になりました。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、
その上にブラックボックスとコイルの4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
純正ドアスピーカーとATX-25を上質な2WAYスピーカーへと変えます。
コイルはおなじみの白いボビンにピンクのラベルの自分が一から手作業で巻き上げているコイルで、
同線はヨーロッパ製の上質な物を使用していて、綺麗で正確な音で音楽を鳴らします。
全ての結線が終わったらナビのセッティング画面に入って、ほとんどの音響効果をオフにして、
素の音に近くしてからイコライザー調整に入ります。
このケンウッドのナビは全てのスピーカーに106センチのディレイがかかっているので、
全てゼロにしてからイコライザー調整に入りました。
このナビは通常のグラフィックイコライザーとは別にプロモードに入ると細かな調整が出来る
パナメトリックイコライザーが付いていて、まずは動かす周波数を30バンドから9ポイント選んで、
その1個1個のバンド幅を設定して、それからレベルを0・2デジベル刻みで動かして
絶妙な音調整を行ってプリセットしました。
プリセットする前と後で微妙に音が違うので、調整してプリセットして再生画面で聴いて、
それからまた調整画面にしてを何度も繰り返して、このシステムで最も生音・生声に近い組み合わせを
見つけてから納車させて頂きました。