取付ブログ
210系クラウン スピーカーの音質アップ 後編
2022-03-13
今日ご紹介する1台は、一昨日の宇部店の完成車から、トヨタの210系クラウンの作業の続きです。
下処理で粗目を付けた前後の内張裏に、セメントコーティングの施工を施工を行って乾燥するのを待ちます。
塗る順番が1日違うと塗りたての青白い状態から、完全に乾燥して化学変化で色が変わっているのが
お分かり出来るでしょう。
そのままの石灰石の成分だけだとねじれや振動によって欠けが起きるので、
つなぎの成分を混ぜて少したわんでもひび割れが起こらない様にしてあるので、
その成分と石灰石のPH値の変化で色が変わって来ます。
前後の内張を組み付けたらドアの作業は完了です。
ダッシュにはスコーカーが付いていて、ここから中高音を鳴らしていたのですが、
ドアスピーカーのコイルをバイパスして中音域まで出る様にしたので、ここのスコーカーは鳴らしません。
グリルの端にピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて上質な高音を鳴らして、
ドアのスピーカーと合わせて2WAY構成とします。
スコーカー付きのお車ではほぼ純正スコーカーと合わせて3WAYにするのですが、
今回も一度スコーカーを繋いで3WAYでも鳴らしてみたのですが、
同じ音域が重なってしまうので中音域がしつこい感じがして、
2WAYの方が滑らかに聴こえるというのを確認した上で2WAYで組み上げました。
またダッシュの中央にはセンタースピーカーが付いていて、
ノーマルのステレオ感が乏しい時はセンターからモノラル成分を重ねてバランスを取っていましたが、
ステレオ感が増して来たのでリアの純正アンプにアッテネーター回路を入れて、
適切なレベルにセンターを合わせて、フロント5スピーカーでバランスを取りました。
210系でATX-25用のピュアコンはグローブボックス下に取り付けて、
バス・ミッド・トレブルの3トーンは防振の効果で低音が増しているので、
バスを1クリック下げてバランスを取りました。
またフェダーはフロントのみ防振の時はリアの音とギャップがでるので前に振りますが、
今回はリアも2層の防振がしてあるので、ほぼセンターに近いポイントで設定して、
クオリティーと量感のバランスを取っています。
当社が210系のクラウンのデモカーを持っていた時は、
まだATX-25が発売されていなくて、ピュアコンも今に比べると表記の桁数が1桁少なくて、
同じクラウンのマルチシステムでも表現力が上がって来ているなと感じた作業でした。