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取付ブログ

今日はハンダの焼き入れを

2022-08-07
今日の宇部店の上空は青空で、かなり暑くなりそうです。



本日はPMBケーブルのハンダ焼き入れの作業を行って、導通していないケーブルを使う長さに切って
末端処理を行います。



ピュアディオブランドのPMBやSKY3ケーブルは細い線の束が全て1本づつエナメル質で絶縁してあって、
370度のハンダ槽に浸け込んで、全てのエナメル質を焼き切って音が鳴る様にします。



この複雑な構造が何故か高音質の決め手となっています。



37度に設定した炉に電源を入れると、まずは常温からスタートして、1時間ぐらいで設定温度に達します。



上のマスコットらしき物は最初に不純物を表面にあぶり出して、
それを掬い取った物から純度の高い部分を抽出すると、ランダムに何だか変な形に固まって、
動物的な形の物は取っておいて、見た目によって少しづつ炉に戻しています。



目標温度に達したら、お好み焼きのへらみたいな物で表面をこさいで、綺麗な面にケーブルを漬け込みます。



漬け込んだ後は余分なハンダをえいっ!とピッチャーの様に遠心力で下に叩きつけて、
以前は捨てハンダと呼んで全て捨てていて、高いハンダを使って無駄な部分を捨てる事で高級感を
演出していましたが、ロシアのウクライナ侵攻後から金属価格が高騰して、軍事用に使える物は特に高騰して、
これまでみたいに捨てる訳には行かないので、金属のバットで受けて再生しています。



それどころか普通のハンダ付けの残りも全て取っておいて、純度の高い部分はかなり貴重品となっています。



これまでハンダは一番高い銀入りの物を湯水の様に使っていたのが、
オーバークオリティーだった部分は複数のハンダをブレンドして、PMB・SKY3用とRCA用と、
ピュアコン用やPSTの末端用と基板用と電源ケーブル用など、かなり用途に合わせてブレンドで、
オーバークオリティーを避けて、それでいて絶対に必要なその場所に合ったクオリティーは維持するという、
ちょっと組合わせ変えて肩が凝りそうですが、コストと音質のバランスを考えながらハンダ付けを
行っています。



今日はPMBの漬け込みとRCAのハンダ付けで余ったハンダを炉に入れて不純物を炙り出してから
作業にかかります。



音質は上げる事があっても下がる事があってはいけないし、
販売価格は上げずに済む物なら絶対に上げないという意気込みで、日々仕事に励んでいます。



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