取付ブログ
ホンダ・ヴェゼル スピーカーの音質アップ
2022-08-20
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、ホンダのヴェゼルです。
ホンダ純正ギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外して、3種類の共振点の違う防振マットを貼り合わせて、
それでも取れない高い周波数の響きは防振メタルを使って減衰させます。
防振作業が終わったら内張を元に戻して、ベーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーは
そのまま使用します。
ダッシュ先端の上向きの純正ツイーターは鳴らない様にして、
スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのATXー25ツイーターを
取り付けました。
このスタンドは大手メーカーの1種類の角度の様に思われがちですが、
実は5度刻みで45度から110度までストックしてあって、そのダッシュに合わせた仰角に合わせてあり、
車種によっては左右が別な角度が指定で、結果的に同じ様な聴こえ方になる様に設定されています。
次に純正ナビを一度取り外して、裏から音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下まで送ります。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、4ピース構成のピュアコンを取り付けました。
最近はピュアコンの値を細分化して、同じ車種でもナビの違いに合わせてユニットを交換して、
極力イコライザーを動かさなくても音が合う様に努力しています。
今回はブラックボックスが付いている物を加えて5種類の聴き比べを行い、
白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルは3種類の聴き比べを行って、
最も生音・生声に近い組み合わせを選んでいます。
イコライザーを大きく動かすとどうも音がえぐい感じになるので、より自然な音に仕上げるために、
イコライザーの手前でかなり音を合わせています。
当社のCDとお客様のSDカードとDVDなどを再生して、
トータルで迫力と音の正確さのバランスを取ってセッティングを行いました。
自分はセッティングが終わると直ぐに移動を開始するのですが、
昨日は久しぶりにお客様の納車に立ち会う事が出来て、純正ドアスピーカーを使っているのに
音が大きく変わっている事に驚かれていました。
現在発売されている市販のスピーカーは音にクセが強く、
何故か純正のスピーカーを使った方が音が自然になるという理論で、オーディオマニアではなく、
音楽好きの方に好まれる音造りになっています。