取付ブログ
新型エクストレイル スピーカーの音質アップ
2022-10-05
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から日産の新型エクストレイルです。
日産純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
同時期に宇部店にも新型エクストレイルが入庫していますが、こちらはディスプレイオーディオ付きで、
車両のノイズキャンセルシステムとの兼ね合いをバラバラにして調査しました。
ドアの作業は縦に楕円の大型スピーカーを一度取り外して、
響きの中心と周波数を確かめてからマーキングして、それから防振マットと防振メタルを貼り合わせました。
次にダッシュのスピーカーグリルを外すと中に中高音を鳴らすスコーカーが入っていて、
ここで中音を鳴らして後付けのツイーターで高音を鳴らして、
ドアの楕円スピーカーで低音を鳴らすフロント3WAY化するベーシックパッケージにします。
楕円スピーカーの部分は撮り忘れたので、宇部店にあるエクストレイルの写真を掲載します。
ツイーターは2台前のお車から使い続けておられるJBLのP560のツイーターを使用して、
これはATXー25が発売される前に販売していた物で、レベルと周波数レンジ共に劣化を感じません。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に6ピース構成のピュアコンを取り付けて、
純正と後付けの6個のスピーカーの周波数幅とインピーダンスを調整します。
ユニットの数値をあれこれと変えて音を調整していましたが、
楕円スピーカーとスコーカーに別々にパーツを挿入しないといけない事が後で分かって、
MDF板に4ピースでスピーカー裏に2ピースの合わせて6ピース構成でパッケージが完成しました。
ピュアコンの数値が合ったら次はディスプレイオーディオのパネルのサウンド設定を動かして、
あーでもない、こーでもないと組み合わせを変えて、最も生音・生声に近い組み合わせを見つけました。
普通だとここで作業が終わりなのですが、ノイズキャンセリングシステムとベーシックパッケージが
干渉していない事を証明するために、福岡店の前の以前九州大学のグラントがあった所を通っている道を
通ってノイズの影響を受けない事を確かめました。
ブログで書いたら簡単に思えますが、実は今回は宇部店と福岡店に同じ車種が入庫していて、
それぞれで調査にかかった時間はかなりのもので、ここまで純正が複雑になって来ると、
もう量販店で対応出来るレベルではないと思います。
新型のノートやオーラに続いて、日産のクセの強いディスプレイオーディオ車に対応したパッケージが
完成しました。