取付ブログ
マツダ・ロードスター スピーカーの音質アップ 後編
2022-12-08
今日ご紹介する1台は、本日の宇部店の完成車から、マツダのロードスターです。
外板裏のベーシック防振が終わって、インナーパネルと16センチスピーカーを組み付けて・・
外していた内張は遠赤外線ヒーターで乾燥させた後にドアに組み付けます。
この時期は音質や静粛性アップ以上に、断熱性アップでヒーターの利きが良くなるのが嬉しくなる施工です。
アールの付いたダッシュに合わせてパテ盛りでシンプルスタンドを製作して、
ピュアディオブランドのATX-30ツイーターを取り付けています。
大げさなマスキングをした割にはシンプルな出来なので、ちょっとビックリしました。
ツイーターまではツイーター音域専用のピュアディオブランドのPSTケーブルをはわしていて・・
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、以前ロードスターで出たピュアコンの値を、
6ピース構成で取り付けました。
ツイーター音域用のPSTケーブルは意図的に赤みを強く付けていて、
フルレンジタイプと見分けがつく様にしてあります。
ここまではいつもの通りですが、
ここからが大変で、ダッシュに貼ってあったマットをツイーターの部分に刻みを入れて、
元に戻してからマットの吸音がある状態で音調整を始めます。
純正のツイーター位置に比べると、仰角の振り角も全く違い、
純正に比べればかなり高音が伸びていますが、意外と高音の高い部分は削れておらず、
逆に中音と高音の中間ぐらいの音域が強く吸収されていて、
ツイーターの下限周波数を思いっきり下げるセッティングで一度鳴らしてみました。
ただロードスターのドアスピーカーの位置はリスナーにかなり近く、
普通にしていてもドアからの中音域の上の方が耳に入りやすく、
そこが混じってその音域がしつこく聴こえて、ツイーターの周波数レンジはすこしづつ通常に戻しながら、
ドアスピーカーの上限周波数も上げたり下げたりを繰り返して、
最も生音・生声に近くなる組み合わせを探りました。
ドアからの低音は2層の防振を加えた事でかなり量感が増して、
バスがマイナス1でもまだ強く感じるぐらいで、推奨はマイナス2で、
後はお客様に決めて頂く事にしました。
先日のロードスターRFの時もかなり時間をかけて音調整を行いましたが、
今回もかなりの時間と、様々なユニットの組み合わせを変えて試聴して、
おそらく4・50種類の組み合わせを変えた試聴の末、これ以上の組み合わせは見つからない!という所まで
追い込んで、やっと音調整が終わりました。
これがメーカー製のパッケージ物のネットワークしか使えなかったらどうなるんだろう?と思いながら
調整を終了して、これから細かい部分の組み立てと、ドアの防水テストを行ってから納車させて頂きます。