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取付ブログ

新・お客様の質問にお答えして 第33話

2022-12-09
新・お客様の質問にお答えしては、店頭でのお客様との会話の中で、
比較的多くの方から共通の質問の多い事をピックアップしてお届けしています。



今日ピックアップした質問は2つありまして、その一つがピュアコンについてです。



「ブログの中で比重の高いMDF板を敷いてと何度も書かれていますが、
なぜ普通の板だとだめなのですか?」とか、「MDF板を敷くとどうして音が良くなるのですか?」という
質問は多くの方から頂いています。



実は今から30年前にピュアコンが誕生した時は床に直接貼る着けていて、
これが同じスピーカーを取り付けても自動車メーカーによって音の良い悪いが出て来て、
その違いがコイルと鉄板の距離の差にあって、
金属むき出しのメーカーと金属の上に何か敷いてあるメーカーの車で音の差が出ていました。



そこに気が付いてべニア板をピュアコンの下に敷くと鉄板とコイルの距離が離れて、
それで音質が上がるというのが分かって初期の頃はべニア板を敷いていました。



当時はまだベーシックパッケージという物が無くて、
メーカー製のトレードインスピーカーがまだ音に変なクセが付いていなかったので、
付属のネットワークをピュアコンに変えると音が良くなりますよという様なお手軽な音質アップのパーツで、
かなりの販売数になって、第一次ピュアコンのブームが起きました。



その一方で高いスピーカー用のピュアコンも開発していて、
高いスピーカーの複雑なパーツ構成に合わせてブロック数を増やして行って、
ブラックボックス4連のその他パーツ6点の10ピース構成の物も誕生しました。



ただ10ピース構成で10万円以上のスピーカーに合わせた時に、
「本当にべニア板のままでいいのか?」と疑問になって来て、
自分が小学生の時に家に有ったモジューラータイプのステレオがMDF板で出来ていたのを思い出しました。



そこである仲の良かったオーディオメーカーの定年前の技術者の方に、
「昭和の時代のモジュラーステレオって、何でMDF板で出来ていたんですかね?」と質問したところ、
「MDF板は木を一回粉にしてから固めているので、素材が均等なので、
普通の木やべニア板に比べてコイルやトランスから出る微弱振動を逃がしやすく、
そのためにパーツにストレスがかからなくなるために良い音が出ると言われています。」という様な
話をされて、他には
「当社のネットワークのコイルに使っている接着剤の種類や、下に敷いているベーク板や、
コイルを巻いているボビンなど、当社はアクリルで中が見える様なネットワークは作りません。」とも
言われていました。



しかしそこのメーカーは時流には逆らえず、
そのうちアクリルで中のパーツが見えるネットワークに変えられたので、
いくら音にこだわっても見た目が悪くて売れなければしょうがないと営業に言われたんだろうなと
思っていました。



実はアクリルで出来たコイルのボビンは音が硬くて、
コイルに起きた微弱振動が反射してストレスを与えるからかな?と思っていて、
見た目はカッコいいが音は実際の音と違うという市販のネッツトワークは一切使わないというのが
ピュアディオ流です。



そういえば以前アクリルのネットワークを薄い比重の軽いMDF板に敷いていたお店がありましたが、
今は営業していないのでそことの比較はもう書く必要がありません。



もう一つお客様からの質問が多いのがトヨタのディスプレイオーディオについてです。



当社は今年の5月にヤリスを買ってディスプレイオーディオの実験を行っていますが・・



今はディスプレイオーディオを取り外して違うナビに交換するキットも発売されているので、
「楽ナビかサイバーナビに交換はしないのですか?」という質問をよく頂きます。



外す事も考えたのですが、そのままで音を良くしたいと言われるお客様の数の方が圧倒的に多いはずなので
ヤリスは当分このままにしておいて、ナビが変わった状態は他のベーシックのデモカーで体感して下さいと
いう事になっています。



ディスプレイオーディオについては、「他店でアンプ内蔵のイコライザーを取り付けておられるのですが、
ピュアディオさんでは勧められないのですか?」という質問も多く頂きます。



これに関してはやらない理由が2つあって、
1つはエラーが起こるとイコライザーがフラットになってしまい、知らない間に音が悪くなっていて、
他社購入の方が相談に来られて、結局イコライザーアンプを撤去して通常のピュアディオの
音質アップメニューに換えるという事が多く有ったからです。



さらにエラーが起こらなくても、純正オーディオのスピーカー出力を一度プリレベルに落とすのに、
内蔵されているハイローコンバーターが貧弱なので、どうしても音の新鮮さが失われて、
失われた新鮮さをイコライザーで持ち上げてもそれは元からロスの少ない音とは違っているので、
その手の商品は極力使わない様にしています。



じゃあどうしてイコライザーのコントロールが効かないのに音が良くなるのかと言われれば、
イコライザーは各周波数帯のレベルを調整出来ても、
ピュアコンの様にアンプ側から見たスピーカー側のインピーダンスは変えられず、
インピーダンスを変えると音色が変わって音が軽くなったり重くなったり、
明るくなったり暗くなったりを利用して、適切な生音・生声に近い音色に調整出来るから、
機器に内蔵のハイローコンバーターでロスさせるよりもはるかにメリットがあるのです。



以上最近お客様からの質問が多かった事にお答え致しました。



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