取付ブログ
ホンダN-ONE スピーカーの音質アップ
2023-02-01
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのN-ONEです。
ホンダ純正ギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行っています。
ベーシックパッケージというと簡単そうに聞こえますが、
実はほとんどの車種でナビオーディオを一度取り外してから音信号を取り出しているので、
ここの作業でかなり時間がかかっていますが、この手間が良い音の第一歩となっています。
フロントドアは一度内張と防水シートを外して、ドアの鉄板を指ではじいて響きの中心と周波数を探って、
共振点の違う防振材を4種類貼り分けます。
外した内張は粗目を付ける下処理を行った後にセメントコーティングを行って、
一晩かけて乾燥させてからドアに組み付けます。
バーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用して、
他店ではネジ1本で止まっていて音が良くないと言われていますが、
実は防振次第で国産のトレードインスピーカーよりも低音が出て、
イコライザーで絞らないとフラットにならないぐらいの量が出て、
出ない高音は後から上質なツイーターを加えると出るので、
よほどのスピーカーでない限り替える必要がないというのがピュアディオの考えです。
そのツイーターは以前から移設し続けておられるピュアディオブランドのブルードームのツイーターで、
200セットしか生産されていない希少モデルですが、
長年大切に愛用されている物を今回も移設して取り付けました。
グローブボックス下には比重が高いMDF板を敷いて、
その上にN-ONE用に新しいピュアコンを取り付けました。
白いボビンにピンクのラベルは井川が一から手巻きしたコイルで、
巻き数が少ないコイルは自分が一から手巻きしていて、一度巻いてリハーサルして、
もう一度巻き替える事で締め付けが強いQ値の高いコイルに仕上げていて、
多くのお客様から好評を頂いています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、ナビオーディオを再生して音調整を行います。
この中身はケンウッドで、音を強調する機能をオンにすると音がどぎつくなって不自然に聴こえるので、
ほぼオフにしてからイコライザー調整に入りました。
予測通り低音が強く再生されていたので、低音域をやや絞って、中高音を部分的に上げて、
トータルでフラットのスタジオレベルに合わせてから調整を終了しました。
外部入力に入れるソースの音も確認して、これから細かい部分の組み立てを行います。