取付ブログ
スズキ・エブリイ スピーカーの音質アップ
2023-02-20
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、スズキのエブリイです。
ケンウッドのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外すと、ドアの中ほどに近い所に16センチのデュアルコーンスピーカーが付いていて、
これは場所もユニットもクロスビーと同じなので、クロスビーのデーターを元に音造りを行いました。
次に防水シートを一度剥がして、外板裏の響きを指ではじいて確かめて、
響きの中心と響きの周波数を調べてマーキングします。
黒い四角と丸と、シルバーで四角の共振点の違う防振マットを貼り合わせて、
カーン!という高い響きの部分には防振メタルを貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに抑えます。
次にツルツルの内張裏に粗目を付ける下処理を行った後に、
意図的にランダムに厚い薄いを作ってセメントコーティング剤を塗って、
遠赤外線ヒーターを使って乾燥させます。
ベーシックパッケージと言ってもナビは一度取り外して、裏から音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのフルレンジのPSTケーブルでグローブボックス下に送ります。
比重の高いMDF板の上にピュアコンの4ピース構成の物を置いて、
純度ドアスピーカー用のフルレンジのPSTとツイーター用の赤みがかったPSTケーブルで送って行きます。
純正ツイーターの位置はかなり内側で、ボーカルが正面から聴こえて来てもほぼモノラル状態で、
ダッシュの両端にスタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったらナビオーディオを鳴らして、
中の音を強調する機能はほぼオフにして、イコライザー調整を行います。
このナビは標準の13バンドイコライザーの他に、
切り替えで9バンドのパナメトリックイコライザーが選べて、動かす周波数と幅を9カ所決めて、
0・2デジベルステップで上げ下げするプロモードの方で調整を行いました。
ドアスピーカーの位置がクロスビーとほぼ同じで、使われていた16センチユニットは同じ物だったので、
かなり苦労してツボを掴んでいたので、今回は割と早い時間で調整を終える事が出来て、
入庫時に比べたら2層の防振効果のおかげで余分な残響が消えて、かなり体感音圧が増しました。
自分が聴き慣れたCDと、聴き慣れた声のFM放送で音を合わせて、
生音・生声に近いサウンドで納車出来ました。