取付ブログ
ルノー・ウインド カーオーディオの音質アップ 後編
2023-03-06
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の完成車から、ルノーのウインドです。
ナカミチのスペシャルショップの限定品とピュアディオブランドの商品を
愛知県内のショップで取り付けられていたところから、
細部の付け直しと音調整とピュアコンの入れ替えを行いました。
以前のお車はナカミチスペシャルショップで取り付けられていたのが、
お客様の意向とは別にカスタムショップに下請けに出されていたので、
アウターバッフルは頑丈なインナーと直結された頑丈な物で、
これは軽くてスラント角が付いた物に作り替えました。
内張りにはセメントコーティングらしき施工がされていましたが、
セメントコーティングと違う材質が平たんに塗ってあって、
プラスチックのツルツルを無加工で塗られていたので割れて剥がれが起きていて、半分以上が落ちていました。
内張裏は粗目を付ける加工を行って、
たわみ成分のあるコーティング剤をランダムに厚い・薄いを作って塗り込みました。
インナー側とアウターバッフルは金属リングで繋いだ後に、内側にセメントコーティングを行って、
軽いのに必要な剛性を持っているアウターバッフルが完成しました。
助手席の足元にはナカミチの限定アンプが付けられていて、
その手前にピュアディオチューンのイコライザーを取り付けて、
足元をかさ上げするスタイルでパワーアンプなどを取り付けました。
ピュアコンはグローブ下に比重の高いMDF板を敷いて、
AAAのツイーターアシストユニットを含んだ8ピース構成の最新型を取り付けました。
ツイーターはJU60の前のハイエンドタイプのユニコーンで、
ツイーター側の周波数レンジはやや狭くして、その分ミッド側の上限周波数を伸ばしてバランスを取りました。
普通はツイーター音域を広げると音が良くなるイメージがありますが、歪を極力少なくして、
それでいれギリギリ音域を広げるという考えで周波数レンジを決めていて、その分ミッド側を綺麗に鳴らして、
中音と高音の間ぐらいをZSPに任せる部分を増やして透明感のある音を表現しています。
ダッシュにはプラスチックの微細な鳴りを抑える防振メタルが貼ってあり、
きちんとした周波数レンジが選ばれている時ほど真価を発揮します。
入庫時はCD-700KKにTP-1200LTDをダブルプリで使用されていましたが、
TP側は繋がずに飾りとして付けておき、CD-700KKのみでダイレクト接続の良さを表現しています。
元々入れてはいけない音域を入れて、入れないといけない音域が入っていなかったので、
スピーカーにクセが付いていて、それを取るために通常の2・5倍の時間をかけて調整しましたが、
まだ本領を発揮するには時間がかかるので、お客様には「鳴らしていると段々本調子が出て来ます。」と
一言加えて納車させて頂きました。
愛知県からわざわざお越し頂きましたが、
「もっと早くここのお店に持って来ていればよかった。」と言われていて、
もう一つ代車に付いているベーシックパッケージの音がとても良くて、
物の値段が高いというよりもセッティングの重要さが分かったとも言われていました。
遠方からのご来店、ありがとうございました。