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取付ブログ

今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第15話 2001年から02年

2023-03-16
これまでサウンドピュアディオの40年史と言いながらも、
学生時代と最初の19年のオーディオボックスとしての歴史が多く、
やっとサウンドピュアディオになってからの深い内容に入る事が出来ました。



オーディオボックスからサウンドピュアディオに名前が変わって、
ZSPスピーカーとベーシックパッケージの前の『ベーシックコース』が発売されて、
スピーカーケーブルもPST・SKY・PMBの3タイプも揃って
(SKYは今のSKY3の前の別モデル)、順風満帆と言いたいところでしたが、
実は90年代に大ヒット商品となったBOSEのトレードインスピーカーが廃止になってしまい、
それに代わるユニットを探してJBLの薄型ユニットに辿り着きました。



サウンドピュアディオの考えはスタジオ機材の様なクセの無い音の商品を探していたので、
売れれば何でもいい訳ではなくて、これという商品があれば大量に買い付け、
もしくはオリジナルで生産してもらって倉庫に入れて1・2年かけて販売するというスタイルで、
JBLもそういう買い方をしたいと考えていました。



(写真は工場から届いたオリジナルケーブルとRCAプラグ)



実は1980年代は西武系の大沢商会がJBLのカー用ユニットを扱っていて、
その時に販売数日本1を2回も取っていて、JBLとの関係は良かったものの、
1990年代には大沢商会から自動車用ホイールの卸売り会社に権利が渡って、
ラインナップも欲しい物が無くなって、
90年代はBOSEとナカミチとB&Wの3点セットでビジネスが成り立っていました。



ただしB&Wが市販のカー用ユニットをやめて、BOSEの市販ユニットも無くなって、
ナカミチはオートバックスと提携した事でイメージが悪くなって会社が傾いてと、
メインにするスピーカーが無くて、ベーシックコースは3か月か4カ月に1セットしか売れない不人気商品で、
販売数が見込めるユニットを求めてハーマンインターナショナルと交渉を始めました。



最初はハーマンの担当者が「サウンドピュアディオという組織が分からなかった。」という事で一度断られて、
後から「考え方が良く分かりました。」という事でセット物の他に単品のユニットを大量に買い付けるという
買い方が出来る様になり、アンプも含めて旧店舗を倉庫にしてストックする様になりました。



それまでは調子よくスタート出来たサウンドピュアディオは、
2001年の9月にとんでもないピンチに会いかけました。



会いかけましたと書いたのはギリギリの所でピンチを逃れて、
それは911の同時多発テロと時で、1990年代から中東での争いが起こると
高度な電子パーツが市場から一時的に消えるという事が起こっていて、
当社でいうと高価なハンダやコンデンサは直ぐに無くなり、ミサイルの誘導装置に使われるので、
9月12日の朝9時に買える物は全て買いを入れて、
午後に輸入商社からは「次の納期は未定となりました。」と言われて、
何んとか半年以上の在庫を確保していたので、争いが収まって潤沢に材料が入るまでの間は乗り切れました。



その後は常に半年分は買いだめしているので多少の中東のもめ事では何ともなかったのですが、
昨年のロシアのウクライナ侵攻後は911の時以上の精度の高い物が減って、それが長期に渡っているので、
かなり厳しい状態になっていました。



その頃の写真を探していたらなかなか見つからず、見つかったのがハンダ小手の写真で、
当時はまだフル電子制御のハンダ小手を使っていなかっので、このレベルの物を、
スイッチの入り切りでパワーを強弱させて、それで温度を安定させていたので、
今から考えたら人力でやっていたなと、昔を思い出しました。



また測定器でいえば、当時は一台の測定器を切り替えてコイルとコンデンサと抵抗を図っていたのが、
その素子に合わせて測定条件を入れる時間が勿体ないのと、
その素子に対して最も測定精度の高い機器を選んでいるので、3台で測定条件は変えずに使っているので、
道具に関しては人手を増やさなくても仕事量が増やせる様に近代化を図っている事が分かりました。



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