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マツダ・ロードスター スピーカーの音質アップ その2
2023-04-17
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、マツダのロードスターです。
USB・FM・AMオーディオ付きのお車に、ベーシックのトリプルパッケージの取付の続きです。
ドアの内張の表面を全てマスキングして、裏はコーティング剤が浸みてはいけない部分をマスキングして、
ツルツルの表面に粗目を付ける加工を施して、コーティング剤を塗り込みます。
天候が雨が続いてなかなか乾燥しないので、遠赤外線ヒーターを使って乾燥をさせました。
ダッシュのパネ盛も終わって、シンプルスタンドが乾燥したら、左右別々な形のスタンドに、
ピュアディオブランドのATX-30ツイーターを取り付けます。
ツイーターのケーブルはピラーの根元までは細い線で送っていて、そこからは24金メッキの端子で繋いで、
ピュアディオブランドのPSTケーブルの高音域専用タイプでグローブボックス下まで引いて行きます。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、
その上にピュアコンを取り付けて、白いボビンにピンクのラベルの、井川が一から手巻きしたコイルを通して、
ドアの16センチスピーカーに制御された音を送ります。
よくお客様が思われているのが、
元々の純正の16センチスピーカーの音に上質なツイーターの音が乗るだけというイメージがある様で、
実は防振効果とピュアコンの効果で、ドアの純正スピーカーの音はかなり変わって、
国産の大手メーカーのトレードインスピーカーの音が変に音が作ってあるので、
逆に聴く気になれない様な音の差が出ます。
そしてここ近年の純正オーディオで言えるのが、
同じ方式の車でも年式で微妙にオーディオの特性が違っているという事で、
以前に入庫したロードスターと全く同じ値のピュアコンを入れたら、妙に高音が勝ってしまって、
トレブルをマイナス1か2に下げてバランスが取れるという感じでした。
ブラックボックスとコイルを何度も交換して、トーンコントロールを動かす事無く、
最適なバランスで生音・生声に近い音に仕上がりました。
今回のロードスターは、見た目の変化があまりない割にはかなり手間がかかっており、
一般的なドレスアップ要素の多いカーオーディオではなくて、
楽器の調律の様な音を整える事に時間をかけており、音の出来にはお客様にはとても満足して頂きました。