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取付ブログ

今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第19話 2016年から2019年

2023-04-19
昨年の10月にスタートしたこのシリーズは、当初は年末までに完結すると思っていたら、
なかなか完結せず、3月末までに終わるかと思っていたらもう4月の後半で、でももう19回目なのと、
今回で2019年まで進むので、次回の20回で完結となりそうです。



2017年ぐらいのサウンドピュアディオは、FMラジオの特別番組を放送していて、
その度に既存の放送枠をどけて一時的にサウンドピュアディオの特番を放送するという、
かなりコスト的に1本あたりが高くついていて、
これを1カ月通しで放送枠を買ったらどうだろうかという話が出て来ていました。



特別番組以外ではFM山口が3カ月か6カ月のレギュラー番組を作って、
その次にクロスFMで3カ月レギュラー番組を作って、
その後にFM福岡で5分のコーナーを3カ月放送してと、
1クールか2クールを3局をグルグル回るスタイルで、
いつも3局のどこかでサウンドピュアディオの番組が流れていて、
その合間にアーティストさんの特別番組という、ある意味固定した放送枠が無かったので、
印象が薄いというデメリットもありました。



アーティストさんの絡まないカーオーディオの専門番組も作っていましたが、
当時リスナーからの質問で困ったのが「ダイヤトーンのサウンドナビは音が良いのですか?」という質問に、
本当の事が答えられなくて、パスするしかないという状況になっていました。



それはサウンドナビは音の調整機能が充実していると言いながらも、
音を強調し過ぎてえぐい音になり、とてもまともに音楽を聴ける代物ではなくて、
全ての調整機能をオフにしてやっとまともに音楽が聴けるので、コストをかけた調整機能を使わないのなら、
そんな機能が無い普通のナビオーディオを買った方が良いというのが店頭での答えですが、
それが放送では言えないというつらい立場にありました。



一時期日曜日の『山下達郎のサンデーソングブック』の中のスポンサーの1社に三菱電機が付いていて、
番組の前後で2回サウンドナビのコマーシャルが流れていました。



ただ今考えたらそのCMのナレーションが
『ナビを換えるだけでこんなに音が変わるなんて。』と言っていて、
『音が良くなる』ではなくて『音が変わる』と言っているのは、山下達郎さんがサウンドナビの音を聴いて、
「これは音が良くなるではなくて、音が変わると表現して欲しい。」と言ったのではないかと
自分は思っていて、山下達郎さんに直接お会い出来る機会があったら聞いてみたいと思っていますが、
まだ一度もお会いした事はありません。



つまり大手スポンサーでJFN系に付いているので、
他とはコスト面で劣っているとは表現出来なかったので、良いとも悪いとも言えず、
今考えたら「音がガラッと変わりますが、自分はその音は好きではありません。」と答えたのが
良かったのかな?と思っていますが、当時は返答に困ってメールをパスした思い出があります。



今だから言えるのは当時のダイヤトーン人気は業界全体にあって、
自分の様にダイヤトーンを否定するのは変人的な扱いでしたが、
確かに出始めの60・80・90はいくら音の調整機能をオフにしても、ノーマルが素直な音とは言えずに、
代車に付けていたダイヤ―トーン製品はお付き合いの長いお客様からは、
「聴く気になれないから他のナビに換えて欲しい。」と言われて、
新規のお客様からは「ダイヤトーンを使っているから音が良いんですね。」と言われたという、
いわゆる耳の錯覚を狙った商品で、それに騙されるカーオーディオ専門店のレベルも
本当に音楽を知っていたらそんな物は勧められないだろうと、業界のレベルの低さに閉口していました。



そういう事が続いて『カーオーディオに手を入れれば音が良くなる』的な番組やコーナーは廃止して、
自分と親しいアーティストさんに音楽の素晴らしさを語って頂いて、その素晴らしさを良く知るには
サウンドピュアディオの製品やサービスが必要ですよ的な番組を作ろうと考えて、
FM福岡で土曜日の30分番組の『サウンドピュアディオ・プレゼンツ 音解(オトトキ)』を
スタートさせる事になりました。



福岡市中央区清川にあるFM福岡の本社スタジオで収録していた『音解(オトトキ)』は
自分的には2つのミスをしてしまって、番組的にはとても良い内容でしたが、
まず最初の1年をFM福岡のみの放送で、以前のFM福岡収録のアーティスト特別番組は同じ内容を
FM山口でも放送していたのが、予算をけちってFM福岡のみとしたら、山口県民放FM局が1に対して、
福岡県は民放が3局あって、それにプラスしてAM放送のFM化による放送もあり、
聞ける人口多いけれども選べる選択肢が多くて、山口県で放送する分をけちった事で製作費はこれまでの
2県で割っていたものが1県で負担する事になり、逆にコスト高となってしまいました。



それで2年目からは慌ててFM山口放送分をプラスして、山口県ではFM福岡で制作しながらも、
山口県の会社がスポンサーの番組の『音解(オトトキ)』は圧倒的な人気を誇りました。



それにプラスして、番組制作ではプロ用の機材の音を聴く機会が出来て、
大きなモニタースピーカーの音が良いのは当たり前で、
機材に付いている小型のフルレンジスピーカーの憎たらしいほどのストレートなサウンドは、
カーオーディオの作ったわざとらしい音とは別次元で、
「そうそう。こういう音を車の中で出したかったんだ!」と
1986年のFM山口で音楽番組を作っていた時のフレッシュな気持ちを思い出しました。



そんな音解ももう1つの自分の判断ミスでお休みする事になってしまい、
それはFM福岡放送分の放送時間を局から言われた時間をそのまま受け入れて、
今考えたら拒否しておけばよかったと後悔しています。



2年間朝の11時30分だった放送時間が、手前の11時からの番組の個性が強すぎて、
そちらの影響でこちらの番組のイメージがかすむというか、
番組的には良くてもスポンサーのビジネス的には良くないという状態が続いていました。



最後の3カ月は12時30分からと1時間後にFM福岡放送分をずらしたのですが、
これが何故か好評で、これまで聞かれなかった層を引き込む事が出来て、
初めてビジネス的に採算が合うという事になったのですが、その時は音解の休止が決まっていて、
のちに傑作選やスポットで何回か音解を放送したものの、現在も休止の状態です。



もしタイムマシーンがあって過去に戻れるなら、スタートからFM山口でも同時に放送して、
放送時間は12時30分からを絶対に譲らなかったでしょう。



1986年にFM山口で音楽番組を放送していた時も、自分の判断のミスで、日曜日の夜の30分番組を、
土曜日のよるの60分番組してビジネス的に失敗して、人生というのはやり直せないから面白いものの、
FM放送については出来れば良い番組を長く続けられるというのが、リスナーにも放送局にも、
そしてスポンサーにも良いという事を、約30年経ってもう一度反省するという、この頃の出来事でした。



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