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取付ブログ

日産アリア スピーカーの音質アップ 前編

2023-04-24
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車から、日産の電気自動車のアリアです。



アリアは日産の内覧会で実車を見て、オーディオの試聴を行い、ディーラーの試乗車も乗ってみて、
当初は購入する予定でしたが、一時期受注を中止していたので買う事が出来ず、
代わりにアウディのeトロンを購入したために、今回のアリアでパッケージの開発を行う事になりました。



まず調査はディスプレイオーディオを取り外して、裏からプリレベルが出ている事を確かめて、
アンプの位置を探して出力を取り出します。


ここはテレビキャンセラーを取り付けるためには、取り外す必要がある部分で、一度外した形跡がありました。



納期は土曜日の午前入庫の日曜日の15時納車で、この時点で福岡店から応援を呼んで、
電気周りと防振関係で2班に分かれての合同作業とする事にしました。



電気班はスピーカーの構成と鳴っている音域とインピーダンスを調べて、
内張を外してドアスピーカーの正確なインピーダンスを測りました。



この16センチスピーカーは2Ω設計で、通常2Ωと書いてあっても静止時か平均値のインピーダンスで、
鳴らす音域により上下して、低い所で1・5Ωの高い所で3Ωぐらいと、
どの周波数でどういうインピーダンスかが問題で、
それを知った上で最終的な合成インピーダンスで理想的な値に合わせます。



これは一般的なアンプ内蔵のDSPではレベルの上下だけのコントロールしか出来ず、
ピュアコン方式ならではの合成インピーダンスのコントロールで、
レベル操作では出来ない音色のコントロールを行っています。



ミラーの裏にはBOSE社のツイーターが付いていて、
きと能率が悪いのと拡散性が少ないユニットなので、これは不満に思われる部分です。



ダッシュの上には中音域用のスコーカーが付いていて、合計で3WAYの構成となっています。



純正のツイーターの配線を抜いて、一度2WAYで音を鳴らしてみて、
その後で効率と拡散性の高いツイーターを借り付けして、
調査を行ってからベーシックパッケージの作業を進めました。




このあたりの作業は福岡店のメンバーと自分で行って・・



防振関係は宇部のスタッフが行い、内張を外すと裏には白い吸音フェルトが大量に貼ってあり、
電気自動車の静粛性を高めていますが、スピーカーの音質アップと、
吸音フェルトで取れない騒音をカットするために、フロントに2層の防振を加えました。



内張りの表を全てマスキングして、更に裏側のコーティング剤が浸みてはいけない場所をマスキングして、
プラスティックの津ツルツルの滑る部分に粗目を付けて、コーティング剤が剥がれない様に下地を作ります。



今日のところはここまでで、後日後半の内容を『後編』で掲載させて頂きます。



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