取付ブログ
アルファロメオ・ジュリア スピーカーの音質アップ
2023-06-18
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の完成車からアルファロメオのジュリアです。
パネル一体型のディスプレイオーディオのお車に、
JU60を使用したプレミアムベーシックパッケージの取付と、前後のドア4枚の防振作業を行いました。
ドアにはウーファーとスコーカーが付いて、ダッシュにはツイーターとセンタースピーカーが付いた
フロント3WAYの7スピーカーのプレミアムサウンドのお車で、
インピーダンスが16Ωという超特殊なお車への取付で、
以前福岡店で同じ車種を取り付けた時は『スピーカーのインピーダンスが違います』という
エラーメッセージが何度も出てかなり苦労しましたが、
2台目でシステムは変わっていなかったのでエラーメッセージは出さずに作業が行えました。
まずはドア4枚の内張を外して、
ダッシュにマスキングを行ってJU60ツイーターのスタンドの型取りを行います。
外した内張はマスキングを行って、粗目を付ける下処理を行ってからセメントコーティングを施します。
塗りたては青白いコーティング剤が、乾燥して茶色に変わったらドアに組み付けます。
防振作業の間にパテ形成したツイータースタンドが乾燥して、
表面に植毛塗装を行ってJU60を組み付けてダッシュに取り付けます。
ジュリアの純正アンプはトランクルームに付いているのでここから音信号を取り出して、
トランクの下にジュリアの16Ω専用のピュアコンを取り付けて、
ピュアディオブランドのPSTケーブルで音信号を前まで送ります。
普通はプレミアムサウンドでも6Ωや8Ωの車はめったになく、4Ωの製品を16Ωに合わせのるに、
2段階でインピーダンスを上げるピュアコンで対応しました。
トランクのアンダーボックスが広かったので、ピュアコンは下にスッキリ収まっています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、純正オーディオを慣らして音調整を行います。
16Ωシステムは前に作業した車両と同じ特性だったためにピュアコンの値がそのまま使えて、
パネルの操作では最初から車速連動ボリュームとサラウンドがオンになっていたのを、
車速連動ボリュームのみをオフにしました。
サラウンド側をオフにすると音の押し出しが減るので、
少し音を盛った状態ですがこれで納車の準備に入りましたが、
納車前にお客様から「FMラジオで大和良子さんの声を正確に聞きたい。」というご要望を頂きましたので、
音を盛るのをやめてサラウンドをオフにして
本来の大和さんの声に近い状態でバス・ミッド・トレブルのセッティングをやり直しました。
エンジンも足回りもシャーシーも素晴らしいアルファロメオ・ジュリアですが、
唯一の不満のオーディオの音を改善出来て、自分だけの特別な1台として仕上がって納車されました。