本文へ移動

取付ブログ

新・お客様の質問にお答えして 第37話

2023-06-26
新・お客様の質問にお答えしてのシリーズも1カ月ちょっと間が空いて、今日で第37回です。



今日のお話は新規で来店されたり電話での問い合わせで多い、
『デッドニングの値段はいくらですか?』という質問です。



答えとしては「デッドニングはしていません。」と言っていますが、
先日「ブログを見たらデッドニングをしているじゃないか!」というお叱りを受けました。



実際には世の中で言われているデッドニングはブチルゴムやアスファルト系の材質を大量に使用しているので、
当社の『防振作業』とは似ていますが非なる物です。



それとこういう質問へのお答えとして、
材質や手法の違い以外に新規の方に防振作業だけの作業も行っていません。



「仕事が入ったら儲かるからやってもいいんじゃないの?」と思われる方もあるでしょうが、
当社は『結果に対してお金を頂いている』という基本姿勢があって、
音楽を注意深く聴いている時に妨げとなる騒音やスピーカーの振動に内張に付帯する音が加わるのを
防ぐという考えで、あくまで音楽を正確に聴ける環境にするという事が前提となっています。



他店のデットニングでは防振材を大量に使うために制震効果として大きく、
防振作業だけなら他店でお願いして下さいとお断りしていて、
それに対してムッとされる方も多くおられました。



ベーシック防振やセメントコーティングは
ベーシックパッケージやプレミアムベーシックやフルシステムなどの音質を上げるための
オプションとして考えられていて、特定の音域だけバッサリ下げるデッドニングに比べて、
広い範囲の騒音をバランス良く下げるという考えで、
ロードノイズが下がっても音楽のバランスとしておかしいという状態を作らないために工夫しています。



もう一つデッドニングという名前の縁起が悪く、
デッド=死を意味していて、騒音を殺すという意味でしょうが、
一般的なデッドニング作業ではスピーカーのある一定の音ばかりが強調されて、
音楽性が死んでしまうというデッドという風に自分は取っていて、
新規の方から「デッドニングが・・」と言われてても、
「当店ではデッドニングは行っていません。」とお答えしています。



ここまで文章だけで説明して来ましたのでここからは写真を使いますと、
デッドニングでは内張の裏にブチルゴムを使ったマットを貼るところを、
ピュアディオでは石灰石とつなぎの成分を混ぜ合わせたセメントコーティング剤を塗って、
鈍い響きが残らないスカッとした響きに変えています。



このスカッとした音にするためにはピットに200Vの動力電源を使ったエアコンが2台必要で、
これを準備するだけで数百万円の費用が必要になりますが、
ドア内にマットを綺麗に貼るためにも業務用エアコンは必要なので、ここのコストは惜しみません。



(写真は福岡店)



宇部店は福岡店よりも更に強力な業務用エアコンを装備していて、
防振作業以外にはツイーターのワイドスタンドの乾燥用にも一役買っています。



ドアの防振でサービスホールを塞ぐ時は、
アルミの下にブチルゴムを含んでいるマットの方が厚く見えて効きそうですが、
ここは金属のみの厚いシートを使っても厚く見えず、
でも今の金属価格の高騰からするとなかなかのコストがかかっている物を、
極力値上げしない様に頑張っています。



また外板裏に全面にマットを貼るお店が多い中、
あえてピンポイントで共振点の違う材質を貼り合わせる事で、広い範囲の周波数帯を下げる事が出来て、
同じ材質を広い範囲に貼る事による特定の周波数の響きが強調される事も起きない様に工夫がされています。



これらの事から当社の防振はデッドニングとは異なり、
パッケージを購入されたお客様のみのオプション扱いという事で販売させて頂いています。



最後に防振とは関係ありませんが、宇部店の店内の上の方には長さや形が違う梁が沢山あって、
ここも共振点が重ならない様にしている工夫で、お客様からは「小さなコンサートホールに見える。」と
言われています。



お問い合わせ
SOUNDPUREDIO 宇部店

〒759-0204
山口県宇部市妻崎開作484-1
TEL.0836-45-0712

SOUNDPUREDIO 福岡店

〒812-0053
福岡県福岡市東区箱崎7-1-6
TEL.092-260-3660
TOPへ戻る