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取付ブログ

新・お客様の質問にお答えして 第38話

2023-07-06
新・お客様の質問にお答えしては、
前回はピュアディオの仕様でない方には防振作業は行わないというお話でしたが、
それと関連して実はサウンドピュアディオのオリジナル商品の単品販売は行っていないというお話です。



これは毎回のブログでオリジナル製品の単品をアピールした時に
一言付け加えておかないといけなかったのですが、
昨日のブログで言えばオーディオテクニカの4CHのハイローコンバーターを
2CH化して大型のパーツを入れた物はピュアディオでシステムを取り付けて頂いた方のみ購入出来て、
単品を通販か店頭に来て下さいと言われても販売しておりませんとお断りしています。



「なら売っていないとブログに書いておけ!」というお叱りを頂きましたので、
これ以外のピュアディオ製品も持ち帰り販売や通信販売は行っておりません。



お客様からは「欲しいという人がいるのなら販売すれば?」と言われる事もありますが、
作っている現場を知っておられる方なら毎日ゼーゼーいっている様な感じで作業の完成までに
間に合わせて作っていて、全て手作りのために生産数が限られるために
『システムを購入された方に限ります』という条件を付けています。



また製品一つ一つがトータルでこういう音をという方向性があるので、
音にキャラクターが付いている製品と合わせても地味な音と言われてしまう可能性もあるので、
そこも単品販売をしていない理由でもあります。



もう一つお客様からよく言われる事が、
「サウンドピュアディオはタイムアライメントを使わないというけど、
人によってタイムアライメントが好きな人には合わせたセッティングをしても良いのではないですか? 
その方がお客さんの幅も増えて良いのではないですか?」というご意見も頂きます。



確かに1990年代は一時期タイムアライメントを使ったセッティングや、
1980年代から90年代の初めはマルチアンプ駆動を使ったセッティングを行った事がありますが、
最終的に使わなくなった理由は2つあります。



まず先にマルチアンプ方式については、現在ピュアコンを使って
2CHのアンプでツイーター2個とミッド2個の4つのスピーカーを鳴らしているのを、
マルチアンプではツイーターとミッドを別なアンプで鳴らして、
フロントだけでアンプが4CH使う贅沢な鳴らし方です。



アンプの手前で周波数幅を決めているので、
ツイーターにはツイーター音域のみ、ミッドにはミッド音域のみを別なアンプを使って送っているので、
途中にネットワーク回路のコイルもコンデンサも抵抗も入っていないので、
超低ロスで音を鳴らす事が出来ます。



本当は良い事ばかりに思えるマルチアンプ駆動も実際に聴いてみると
どこか音が冷たくて機械で鳴っている感じで、
多くのお客様から「マルチアンプは嫌だ!」という指摘を頂きました。



特にピュアコンを作りきっかけになったお客様は、
当時マルチアンプを使った音造りの基準に買ったB&Wのマトリクス801を聴いて、
「801がネットワーク駆動なのに、これを聴いてマルチアンプ駆動で同じ音を表現するのは無理でしょう。
ネットワーク駆動の様な音を表現するのならネットワーク駆動でしょう。」と言われてしまい、
それからコイルを巻いてほどいてを繰り返してオリジナルネットワークを作って、
1つのケースに全てのパーツを入れてその都度作り替えていたら効率が悪いので、
パーツをブロック化して自由に組み合わせられるピュアコン方式を考案しました。



このマルチアンプを使うとロスが無くなるのに音が冷たく聴こえるという現象は、
アンプとスピーカーを直結するとスピーカーの周波数ごとに微妙に違うインピーダンスの上下が
そのまま音に反映されてしまい、ネットワークを回路を入れてアンプ側から見た時に
スピーカーとネットワークの合成インピーダンスで再生帯域のインピーダンスを
目的のインピーダンスに上下させて合わせる事が出来ない為に、
お客様が冷たい音と言われる様な音になっていたのです。



ちなみに基準として使っていたマトリクス801のスピーカーは、
一度タイプⅡからタイプⅢに買い替えて、その後新品のユニットを2回換えて、
今は福岡店のハンダ付けの机の前に置いて聴いています。



またタイムアライメントについては簡単に音の定位が取れて
目の前にボーカルが浮かぶというメリットがあるものの、
音色が実際の音とズレて聴こえるというデメリットがあり、
時定数をずらして鳴らせているから知らないうちにストレスが溜まってしまうと言われる方もあります。



ある日あまりにお客様から定位がと言われたのでタイムアライメントをかけて納車したら、
「早死にさせる気か!」と叱られた事もあります。



なぜ早死にという言葉が出たかというと、以前タイムアライメントを普及させたメーカーの有力者と、
その後押しをしていた評論家が自分ぐらいの年の時に相次いで亡くなって、
タイムアライメント=早死にをするという縁起が悪いという話があって、
タイムアライメントを使わずにタイムアライメントの様な定位をという事だったのでしょうが、
無理なのでタイムアライメントを入れました。



タイムアライメントを強く推進していた評論家の先生はある日原因不明の体中の免疫力が落ちたそうで、
直ぐに入院してそのうち亡くなって、その評論家の先生と仲の良かった某メーカーの人も
半年後ぐらいに亡くなって、当店のお客様の間では『タイムアライメント=縁起が悪い』というイメージに
なっています。



実際に他店でタイムアライメントを使ってセッティングされた車を、
当店でシステムを組みなおしたら下がった免疫力が元に戻ったという方も複数おられて、
もう誰もタイムアライメントを使いたくないというのが現状です。



ただ世の中のトレンドは『タイムアライメント=高音質』なので、
サウンドピュアディオは業界の中では浮いた存在になっていますが、
好きな人にとっては他に代わりが無い存在となっています。



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