取付ブログ
スバル・フォレスター スピーカーの音質アップ
2023-07-08
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、スバルのフォレスターです。
オーディオレス車にカロッツェリアのフローティングタイプの楽ナビを取り付けられて入庫して、
ベーシックパッケージの取付とベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
現行フォレスターのドアスピーカーはアメリカンサイズの楕円ですが、
国内用は楕円のプレートの中に丸型の16センチスピーカーが付いています。
日本ではあえて丸形を選んだという事は、それだけタイトな音を好む人が多いからでしょうか。
内張りを外した後は工場装着の防振材の無い部分の響きを探って、
4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせてベーシック防振を行いました。
内張りを元に戻せばドアの作業は完了ですが、スピーカーグリルは楕円にパンチングが空いています。
ドアは純正の16センチをそのまま使用しますが、
ダッシュの上向きのツイーターは鳴らなくして、スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて
ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30ツイーターを取り付けました。
ATX-30は標準モデルに比べると周波数レンジが広いので、
ピュアコンの数値は標準モデルとは違う値を選ばないといけません。
ドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルは、
白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使っています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
スマートフォンやFMラジオなどあれこれとソースを変えながら音調整を行います。
タイムアライメントは調整の始まりから終わりまで全てゼロで設定して・・
イコライザーは3カ所1クリックづつ動かして音を整えました。
低音が出過ぎだったので最初はナビ内蔵のハイパスフィルターを40Hzに設定していたのですが、
これだと低音域はスッキリしても中高音にくすみが出るので、
イコライザーの一番下を下げてハイパスフィルターの代わりに使用して、
こちらの方が全体の音のクオリティーが高かったので、これでメモリーしました。
ピュアコンはこれまでのフォレスターの値を参考にしましたが、ナビの音のクセなどを考慮して、
コイルを1回換えて、ブラックボックスは3回換えて最も生音・生声に近い組み合わせにしました。
最初は歪みっぽいサウンドだったフォレスターは、体感音圧と音のクオリティーと、
そして楽器やボーカルの声の音色に最も近く合わせて、お客様には大変喜んで頂きました。