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取付ブログ

2006年の今日は

2023-07-19
今から17年前の2006年のお話をします。



この日はサウンドピュアディオにとって大事な日になったので、その事を長文で書きますので、
もしよかったら最後まで読んで下さい。



7月19日より数か月前の3月の終わりに三味線奏者の上妻宏光さんのコンサートがあるという事で
会場にチケットの発売日の朝に買いに行って、運良く最前列のチケットを手に入れられました。



当時は自分は上妻宏光さんの『ビームス』や『ソリチュード』といった洋楽器とコラボした楽曲を
調整用の最終CDとして使用していて、2004年に始めて上妻さんの生演奏を聴いてから
2年間間が空いてからのコンサートを聴きに行ったのですが、
実は2004年に行った時に自分の車の中の音と差があって、
自分は「カーオーディオの音とコンサートホールの音は違うから。」と自分で自分を慰めた言い訳をして、
次の年の2005年にはコンサート会場に足を運んでいませんでした。



しかし毎日の様に上妻宏光さんの楽曲を音調整に使いながらも生演奏を避けて通るのもどうかな?と思い、
「同じ聴くなら最前列で。」となった訳です。



自分はチケットを2枚買って、
当時福岡店で一番システムの大きなお客様と一緒に行って最前列で演奏を聴いて、
演奏自体はPA通しのスピーカーから音が出ていたのですが、
演奏の途中の三味線のチューニングはPA無しの生音で目の前で聴こえて、
「これは何だ!」という素晴らしい音で聴こえていました。



そしてお客様と二人で当時の一番いいデモカーのレンジローバーで上妻さんのCDを聴きながら帰って、
何んとも言えない空気の中でお客様を自宅までお送りしました。



ただそのお客様はそれから1度もシステムアップされる事はなく、
車を買い替えても次に載せ替えに来られる事もなくて、とてもまずい思い出となりました。



もうまずい雰囲気になっていると分かって、次の日から自分は一念発起して、
「上妻宏光さんの生演奏を1年で1会場以上で聴いて、それを車の中で表現する!」と
近県でコンサートは無いかとスケジュールを調べて、結局9カ月で10会場に行く事が出来ました。



その9カ月で10会場廻ったうちの5回目の会場が7月19日で、
その日もレンジローバーに乗って会場に行っていて、
密かに上妻宏光さんに聴いて欲しいという気持ちで会場に早く着いていて、
かなり会場に近い位置に車を止めていました。



当時は演奏が終わった後は上妻さんの握手会があって、会場でCDを買うと握手券がもらえて、
他にはファンクラブに入っていると会う事が出来るなどの特典があったために、
自分はファンクラブのメンバーになっていました。



そして握手会が終わってファンクラブの人も帰りかけた頃に、「上妻さん、お願いがあります!」と、
デモカーを聴いて欲しいとお願いしました。



上妻さんは「少し待って下さい。」と後ろに下がられて、所属事務所の社長さんに相談されて、
それで「いいですよ。」という話になってレンジローバーの音を聴いて頂く事になりました。



そして運転席に上妻さんで、助手席に自分が座り、自分は手にイコライザーのリモコンを握りしめて、
「もし強い所や弱い所があったら教えて下さい。動かしますから。」と言って、
いつでも31バンドのどこの周波数でも動かせる様にしていました。



レンジローバーで上妻さんが自身のCDを聴かれた感想は、
「似ている部分もあるが、似てない部分もあって・・」という様な感想で、
自分が2004年に上妻さんの演奏を聴いた後の違和感と同じ事を感じられた様でした。



その後の会場は普通にファンとして握手会に参加していましたが、
最後の10会場では事務所の社長さんに
「2007年の正月にサウンドピュアディオのユーザーと家族の方を対象としたコンサートを行いたいので
山口県に来て欲しい。」とお願いしました。



それがファンとしてではなくスポンサーとしてとのお付き合いの始まりで、
2006年のうちに上妻宏光さんの30分番組をFM福岡とFM山口で放送する事となりました。



この頃から似ている部分はそのままに、似ていない部分をどうやって似させるかを技術的に進めて行って、
その似ていない部分の原因が電源キャパシタやヘッドキャパシタを使って音をひねり上げているという部分と、
ロジュームメッキを使ったRCAプラグやスピーカー端子を使う事で、こちらも音をひねり上げていて、
そこを取り除かない限りいくらイコライザーを動かしても合う様な方向に持って行けなくて、
その分を上妻さんは「イコライザーで上げる下げるの問題ではないと思います。」と言われていました。



2007年の1月の山口県のコンサートは自分が宇部空港までレンジローバーで迎えに行って、
助手席に上妻さんに乗って頂いてオーディオの音を聴きながらコンサート会場に向かうという機会を作って、
そこで半年の間に気になる部分を改善して、
特に電源キャパシタ・ヘッドキャパシタ・ロジュームメッキのパーツ類は全て取り外して、
ナチュラルな音にして空港に向かいました。



そして音を聴いた上妻さんの感想は、「こちらの方が自然で生の音に近いですね。」という事でした。



自分は運転しているので両手でハンドルを持っていますが、心の中ではガッツポーズをしていました。



それからサウンドピュアディオは上妻宏光さんのスポンサーを何かあったら努めていて、
順風満帆にビジネスが進むと思ったらそうでもなく、いくら良い音で音楽が奏でられても同業者からは、
「あそこの店は三味線だけはきちんと聴けるらしいよ。」とまるで三味線以外の音は楽しく聴けないみたいな
イメージを作られたので、お付き合いの幅を広げる事にしました。



まずは上妻さんと仲が良かったギタリストの押尾コータローさんと、
上妻さんと同じ事務所のサックスプレイヤーの矢野沙織さんと、
デモカーを聴いて評価して頂けるアーティストさんが増えて来て、
ピュアディオ=オールジャンルの音楽というふうにイメージを変えて行きました。



そんな中で押尾コータローさんとお付き合いがあった
DEENのボーカルの池森秀一さんとのお付き合いが始まって、
池森さんを通じてまた別なアーティストさんとのお付き合いも始まって、
サウンドピュアディオのFMラジオのスポンサー活動も広がって行きました。



ここで2004年ぐらいに話は戻りますが、
当時は電源キャパシタやヘッドキャパシタやロジュームメッキのパーツが沢山売れていて、
既にシステムが仕上がっている所にこれらを取り付けると、音がスコーン!とヌケが良くなって、
キャパシタが1個から2個へ、デッキ裏にもキャパシタで、
ロジュームの端子を使ったらこれまた音がスコーン!と伸びて、
デモンストレーションしたら次から次へ売れて行くという良い時代でした。



キャパシタ3点セットとフルロジューム化でこれが1週間に1セット売れれば
売り上げが1500万円プラスとなり、2週間に1セットでも750万円で、
その売り上げを全てゼロにしてでもこの簡単にスコーン!と音が伸びるを辞めないと
本当の音に近づかないという事を知ったのが2006年の7月19日でした。



当時はスポンサー代はかかるは、売れる物をわざわざ売れなくするわで、
「社長がいると会社が傾く!」と専務から言われたほどでした。



ただ2004年ごろにはほとんどの方がキャパシタ+のスコーン!で衝動買されていたのが、
3人のお客様だけは反応が無かったというのをよく覚えています。



その理由はその3人の方はそれぞれ違うボーカリストのファンで、
ファンクラブイベントで本人の生声を知っていたり、
出待ちをしてほんの少しの時間本人と会話をした事があって、
生声を知っているからこそ造作した音に反応が無かったのでした。



今ではFMラジオのスポンサー活動を通じて色々なボーカリストさんの生声を聞いて当たり前に思えるのが、
1品音を造作したパーツで音が良くなったと感じたら、
どんどんそちらの方向に向かって行って、タイムアライメントを使わなかったものの、
アーティストさんからしたら別な音というのを知らずにそれが良い音と信じていた自分が
恥ずかしくなりました。



ただ自分が運が良かったのが、
上妻宏光さんにデモカーを聴いて頂いたのが音楽関係の方で初めてだと思っていたら、
その2年前には自分の知らない所で福岡のパーソナリティーの車の助手席で、
DEENに池森さんがZSP-MIDとJBLの08GTIの組み合わせで音を聴かれて、
「これどこで売っているの?欲しい!」と言われていたのでした。



偶然聴かれたのも運が良いのですが、その車がビンテージカー的な車種で、
電源キャパシタの類は何かでリークしてバッテリーが上がると怖いので付けておらず、
ロジュームメッキは振動で接触不良になると困るので、
あえてキャパシタレスのロジュームレスになっていたので、
意図しなくて本来の音楽の音に近い状態で聴いて頂いていたのでした。



そんなこんなで原音再生を謳いながらちょっと造作した音の方向にズレて来ていた
サウンドピュアディオの音は、上妻宏光さんとDEENの池森秀一さんのおかげで正しい方向に向かい、
アーティストさんが聴いてもスタジオ的な正確な音がしているというポジションを掴む事が出来ました。



昨年は上妻宏光さんの生一丁というPA無しの生音の演奏が150公演を迎えて、
山口県でのスポンサーはサウンドピュアディオが勤めました。



会場では邦楽ファンの方から「サウンドピュアディオプレゼンツといのがピンと来ないよね。」という声も
聞かれましたが、カーオーディオという物は元の音とは違う造作した音というのが一般的には常識でしょう。



公演後に一緒に行っていたサウンドピュアディオのお客様には全員会って頂いて、
今だから本人に会って生声を聞いてもそれでガッカリという様な音にはなっていないので、
継続的なお付き合いをして頂いています。



また昨年のDEENさんの47都道府県コンサートの山口会場では自分はミキサー席の横に座らせて頂いて・・



公演後は自分だけでなく、一緒に行っていたサウンドピュディオのお客様に全員に会って頂きました。



その上妻さんと池森さんは直接は面識が無くて、
お互いに押尾コータローさんと矢野沙織さんと自分とは面識があるのに、お二人は会った事がなく、
自分が東京で池森さんのラジオ番組のスタジオに上妻さんをゲストとしてご案内して、そこで初めて会われて、
制作スタッフも含めて共通の知人が多かったので、池森さんが「始めて会った気がしない。」と
言われていました。



そんな今のサウンドピュアディオの音楽業界と放送業界と繋がったスタイルが出来上がったのも、
2006年の7月19日に上妻さんの所属事務所の社長さんの、
「聴いてあげなさい。」の一言があったからこそのストーリーです。



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