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取付ブログ

新・お客様の質問にお答えして 第43話

2023-09-01
新・お客様の質問にお答えしても日々の店頭での会話の中からの質問をピックアップしていて、
一人のお客様からの質問は他にも気になっている方もあるだろうとここに書き込ませて頂いています。



まず最近では最も多い質問で、
「ブログに無線の話が多く書かれていますが、将来的に無線機の関係の物を販売されますか?」という事です。



これはかなりの方からの質問を頂いただけでなく、
無線機屋さんに行っても「井川さんはそのうち無線機屋さんを始めるんじゃないですか?」と、
そのうち同業者になるのではないかと疑いを持たれています。



答えから言いますと無線機を取り扱う予定は全くありません。



確かに未来の技術者を育てるサークル活動として無線の小・中・高校生への普及には力を入れていますが、
自分が利用している無線機屋さんのほとんどが駐車場が無く、路上駐車で商売をされていて、
自分は路駐してパパっと買い物を済ませて出て行くという買い方で、
値段の安い無線機屋さんは駐車場が無いというか、
駐車場の費用を抑えてでも安く売らないとお客さんが来ないという、とても価格競争の激しい業種です。



しかも自分自身が「あそこの店が最安値だ!」とか、
「今だとあそこに処分品が安く出ている!」とか情報を発信している張本人で、
逆に業界を儲からなくしている大元です。



たまにカーオーディオを取り付けるピットで車載用の無線機を取り付けて欲しいという要望がありますが、
駐車場があってエアコン付きのピットで普通の無線機屋さんの感覚での思われている工賃だと
全く採算が合わないので、ベーシックパッケージなどの取付と同時だと付けさせて頂いていますと
お答えしています。



つまり今の店舗で無線機の販売をすると全く採算が合わなくなるので、
無線機屋さんにも「自分が無線機屋さんをやる事は絶対にありません。」とお答えしています。



それでも無線機屋さんで怪しいと思われている方もおられて、
「1年間に何台か新車を降ろして実験していて、それの元を取るだけでも大変で、
確かに波長を同調させたり、インピーダンスの整合性を合わせるという実験で音を良くしたり、
社員教育の一環で無線をやっても商売としてやる気はありません。」とお答えしています。



ただテストで無線機に繋ぐと凄く音が良くなるというスピーカーの試作品が出ていて、
これを実際に販売するかどうかは考えていて、
ただ無線機業界で販売されているスピーカーの価格があまりに安くて、
更にケーブルのコストはかなり抑えてあるので、
「ここにピュアディオ製品を投入する意味はあるのか?」と考えています。



ブログの写真を見て県外からの問い合わせも頂いていますが、
「無線機業界の価格設定とは違うので、お勧め出来ません。」と、
コストの差があり過ぎて今のところはお断りしています。



次に多く頂く質問が、
「よくスタジオの音と言われますが、1つの音に合わせるよりも多くのお客さんの好みに音を合わせた方が
お客さんの幅が広がっていいんじゃないですか?」という事をお客様になられて間が無い方からは
よく頂きます。



これに関しては車内的に『ピュアディオ耳』という言葉があって、
お客様になられて最初のうちは「もっと低音がもしい。」とか、
「もっと音を浮かして欲しい。」と言われていたのが、
1年以上経つと「こんなに低音はいらない。」とか「ここの店のやり方でいいので、お任せします。」と
変わって来られます。



困った事はこのお客様がピュアディオ耳になって来ていると営業担当者が伝えてくれないと、
これまでの低音を多く出したり、高音をしっかり盛ったりして、調整が終わった後から、
「今はこのお客様は普通でいいと言われているので。」と後から伝えて来て、
「それなら最初に行ってよ!」と、また時間をやり直した事が何度もあります。



特にサウンドピュアディオがスポンサーに付いているコンサートでは運が良いと
ボーカリスト本人に会って生の声を聞く事が出来たり、
クラッシック演奏ではお客様専用の特に音の良い席を用意して本物の音を聴いて頂ける環境を
ご用意してあります。



そういう音楽体験を積んで頂くと大げさに盛った音では本来の音楽性は伝わらないと知って頂いて、
お任せセッティングを希望される様になります。



そういう生の音に近い状態を再現するのがスタジオで、
スタジオのミキサールームで聴いているモニタースピーカーの音を安価で車の運転席で表現するというのが
ベーシックパッケージの考えです。



それで足らないと言われる方には音を盛ってセッティングする事もありますが、
あまり盛ってしまうと後でニュートラルな方向に持って行く時に
若干スピーカーにクセが付いている事があるので、極力盛り過ぎにならない様に心がけています。



またタイムアライメントなどの音色が変わる機能については使う事はなくて、
タイムアライメントが良いと言われる場合は他店をお勧めしています。



自分が思うにはFM放送のスタジオのスピーカーは『悔しい音』がしていると感じていて、
全ての音楽ジャンルを完璧に鳴らすスピーカーの特徴として、
新しい録音の良い楽曲は録音の力でスピーカー側が整っていなくてもそこそこ良い音で聴こえて、
ところが昭和40年から50代ぐらいの古い楽曲がスタジオ用のスピーカーではきちんとクリアーに聴こえて、
そういう音を聴いた時に「悔しいなー!」といつも思っていました。



本当に変なムラが一切無いからこそ表現出来る音で、
「何で車の中ではこういう感じで鳴らないんだ!」と過去にはそうとう悔しい思いをしました。



もちろん新しい楽曲も飾りのない正確な表現で鳴っていますが、特に古い楽曲では一発で差が出るので、
「あれだけ苦労している音源がこんなに簡単に鳴って。」と、手に入るものなら直ぐにでも買いたいのですが、
スタジオオーディネーターを通してセッティング費用込みで買わないといけないのが
本当のプロ用のスピーカーです。



また普通のホームオーディオのお店でスタジオモニターとして売ってあるスピーカーがありますが、
この様なスピーカーはもう20年ぐらい前から本当のスタジオでは使用されていません。



スタジオ専業メーカーや大手メーカー製の内部配線やネットワークを組み替えた物や、
大手メーカーでもスタジオ用で普通は市販していないモデルなど、
自分がこれまで見たスタジオ用のスピーカーはショップでは手に入らないというのが
悔しい要因でもありました。



過去にはスタジオ用として使われていたスピーカーや、特別に入手したスピーカーなどを基準にして、
ピュアディオブランドのコンパクトなホーム用スピーカーを販売していますが、
チューニングに時間がかかるために極少量生産で、希望があったら手作りするというペースで作っています。



1980年代の後半から1990代の前半はセミプロ用のスピーカーが市販で販売されていて、
それを当店で買われて家でも音楽を楽しんでおられるお客様も多かったのですが、
いつも間にかそういう商品は無くなって来たので、今は手作業で作るしかありません。



前にも一度書き込んだ事がありますが、
セミプロタイプの商品はこれ見よがしな音で鳴らないのでオーディオ評論家の先生が評価せず、
オーディオ製品のランク付けでベスト30の27位から30位ぐらいの評価しか付かず、
怒ったメーカーが「市販のルートには出さない!」となったので市場から消えたのでした。



以上お客様の質問にお答えいたしました。



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